本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 機能 | ノート |
---|---|---|
2019年2月15日 | 文書の更新。更新19Aで提供される機能。 | |
2018年12月21日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。各項には、機能の簡単な説明、その機能を有効化または開始するために必要なステップ、ヒントや留意すべき考慮事項、および役に立つリソースが記載されています。
セキュリティと新機能
各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)
ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックはoracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。
Oracle Cloud Applicationsには今後も新たな機能が続々と追加されます。一部の機能については、準備が整った時点で機能をオプト・インすることにより、ご都合のよいタイミングで新機能を導入できます。機能をオプト・インするには、「新機能」作業領域または「設定および保守」作業領域を使用します。
「新機能」作業領域を使用してオプト・インするには:
- 「ナビゲータ」をクリックし、「新機能」(「自分の企業」見出しの下)をクリックします。
- 「新機能」ページで、確認する新機能が含まれているオファリングを選択します。
- オプト・インする機能の「オプト・イン」をクリックします。
- 「機能の編集」ページで、その機能の「使用可能」オプションを選択し、「完了」をクリックします。
「設定および保守」作業領域を使用してオプト・インするには:
- 「ナビゲータ」をクリックし、「設定および保守」をクリックします。
- 「設定」ページでオファリングを選択し、「機能オプト・インの変更」をクリックします。
- 「オプト・イン」ページで、「機能の編集」アイコンをクリックします。
- 「機能の編集」ページで、オプト・インする機能の「使用可能」オプションを選択します。「使用可能」列にチェック・ボックスではなく「編集」アイコンがある場合は、アイコンをクリックし、機能のオプションを選択して「保存してクローズ」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。
列の定義:
レポート = 新規または変更済の、オラクル社提供の実行可能レポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムのマイナーな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
顧客によるアクションが必要 = これらの機能を使用する前に、アクションを実行する必要があります。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
すぐに使用可能な新機能 レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
使用するために顧客のアクションを必要とする新機能(無効化状態で提供) これらの機能をすぐに使用可能にするためにアクションが必要になるため破壊的ではありません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|
機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
顧客による処理が必要 |
||
再編成されたナビゲータ・グループとグループ・アイコンの作業領域へのアクセス
Oracle Supply Chain Management Cloud作業領域で、より一貫性のある論理グループをサポートするために、この更新には再編成されたナビゲータに加えて、ホーム・ページのグループ・アイコンに対する変更も含まれます。
この更新では、ナビゲータの新しいオーダー管理の見出しおよびホーム・ページのグループ・アイコンに、次の作業領域が含まれます。
- オーダー管理
- 価格設定管理
- グローバル・オーダー納期回答
- サービス・ロジスティクス
新しいサプライ・チェーン実行の見出しとグループ・アイコンには、次の作業領域が含まれます。
- 作業定義
- 作業実行
- 保守管理
- 品質管理
- 在庫管理
- 原価会計
- 受入会計
- 会計文書取得
- 電子レコード
- 財務オーケストレーション
- 供給オーケストレーション
また、「サプライ・チェーン・コラボレーション」作業領域が「サプライ・チェーン・プランニング」ヘッダーおよびグループ・アイコンに移動し、「コラボレーション・メッセージング」作業領域が「ツール」ヘッダーおよびグループ・アイコンに移動しています。
以前の更新で表示された原価計算、製造および品質管理の見出しおよびグループ・アイコンは使用できなくなりました。
ホーム・ページ上の新しいグループ・アイコンで次のものを簡単に識別できます:
また、ナビゲータの新しい見出しも簡単に見分けられます。
有効化のステップ
この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。
いずれかの事前定義済のコラボレーション・メッセージング・フレームワークB2Bメッセージ・タイプに準拠しないペイロードが取引先により求められる場合は、任意のXMLメッセージ・タイプを使用してB2Bメッセージを作成および交換します。事前定義されていないXMLメッセージ・タイプの交換のためにサード・パーティ・ソリューションを使用する必要はありません。コラボレーション・メッセージング・フレームワークではどのメッセージ・タイプでも使用できます。
Oracle FusionのネイティブXMLメッセージを交換することもできます。つまり、CollaborationMessageサービスまたはB2Bアダプタを使用すると、メッセージを外部メッセージ・タイプに変換することなくOracle Fusion XMLペイロードを交換できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、次の手順を実行します。
- 新規外部メッセージ・タイプを追加します。
外部メッセージ・タイプの管理タスクを使用して、交換する新しい外部メッセージ・タイプを定義します。このタスクにおいて、ユーザーが新しいメッセージ・タイプを追加する機能がサポートされるようになりました。
- 新しいコラボレーション・メッセージ定義を追加します。
以前に定義した外部メッセージ・タイプを参照する新しいコラボレーション・メッセージ定義は、「コラボレーション・メッセージ定義の管理」タスクの新しい「コラボレーション・メッセージ定義の作成」処理を使用して作成する必要があります。
新しいコラボレーション・メッセージ定義を作成するには、以前に作成した外部メッセージ・タイプ定義を選択します。
選択すると、その外部メッセージ・タイプ定義でコラボレーション文書タイプに関連付けられたコラボレーション文書が表示されます。その外部メッセージ・タイプを使用して処理する文書を選択する必要があります。
Oracle Fusion XML定義と外部メッセージ・タイプとの変換を行うXSLTファイルをアップロードする必要があります。
必要に応じて、インバウンド・コラボレーション・メッセージ定義の検証およびアウトバウンド・コラボレーション・メッセージ定義の検証ページからのメッセージのテストに使用できるサンプルXMLペイロードをアップロードできます。
- 取引先またはサービス・プロバイダに新しいメッセージ定義を設定します。
メッセージ定義が完了したら、取引先またはサービス・プロバイダにそれを追加できます。メッセージがアウトバウンド・メッセージの場合は、B2BアダプタまたはCollaborationMessageV2サービスをメッセージ配信に使用できます(CollaborationMessage (V1)サービスは使用できません)。
ヒントと考慮事項
- ユーザー定義の外部メッセージ・タイプへの変換では、外部メッセージ・タイプに直接変換されます。つまり、外部メッセージ・タイプのペイロードが常に包含要素によってラップされる事前定義済メッセージとは異なり、ラッパータイプは必要ありません。
- 電子メール配信が使用される場合、ユーザー定義メッセージのために電子メール本文のコンテンツを抽出することはできません。
- アウトバウンド・メッセージで使用されるユーザー定義のメッセージ・タイプは、CollaborationMessageサービス(V1)を除く任意の配信方法で処理できます。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud: Oracle SCMの共通機能の実装(Oracle Help Centerからアクセスできます)
XML文書を送信するかわりに、購買オーダーのPDFを取引先に送信できます。これは、購買オーダーの承認時に作成される購買オーダーのPDFバージョンです。
ビジネス文書(請求書や購買オーダーなど)に含まれている添付をXMLペイロードに埋め込むかわりに、電子メールの添付として送信することもできます。そのためには、コラボレーション・メッセージ定義を構成する必要があります。
添付は、公開機能を使用して、XMLペイロードに加えて送信できます。たとえば、購買オーダーのPDFを取引先の担当者に電子メールで送信し、XMLドキュメントも電子処理用に配信できます。
有効化のステップ
購買オーダーのPDFを取引先に送信するには、新しいコラボレーション・メッセージ定義であるCMK_1.0_PDF_PROCESS_PO、CMK_1.0_PDF_CHANGE_PO、およびCMK_1.0_PDF_CANCEL_POを使用します。
他のアウトバウンド・メッセージから添付を抽出する場合は、「標準」を「添付」として新しい外部メッセージ・タイプを作成する必要があり、「文書タイプ」および「サブタイプ」は添付の抽出元となる文書と同じにする必要があります。
次に、以前に作成した外部メッセージ・タイプを使用して、添付の抽出元のコラボレーション文書を参照する新しいコラボレーション・メッセージ定義を作成する必要があります。
変換に使用するXSLTには、添付要素(または添付要素の配列)のみを含める必要があります。
ヒントと考慮事項
取引先またはサービス・プロバイダに対し、「標準」を「添付」として外部メッセージ・タイプを参照するコラボレーション・メッセージ定義を設定すると、フレームワークでは配信方法として電子メールのみが許可されます。アウトバウンド処理では、XSLT出力で識別されたすべての添付が取得され、1つのファイルに圧縮されて、その圧縮ファイルがサービス・プロバイダまたは取引パートナに対して電子メール添付として送信されます。電子メールにはXMLドキュメントは含められません。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud: Oracle SCMの共通機能の実装(Oracle Help Centerからアクセスできます)
任意のXMLメッセージ・タイプに対応する新しいバージョンのコラボレーション・メッセージ・サービスの使用
OAGIS CollaborationMessageのみでなく、任意のXMLペイロードの交換をサポートする、新しいバージョンのコラボレーション・メッセージ・サービス定義が使用可能です。
コラボレーション・メッセージV2サービスでは、事前定義済およびユーザー定義のすべてのメッセージ・タイプをサポートする単一のサービス・インタフェースが用意されています。これにより、新しい事前定義済およびユーザー定義のメッセージ・タイプをサポートするのに必要な作業が軽減されます。パートナはこのサービスを実装することで、最小限の労力で新しいXMLメッセージ・タイプをサポートできます。同様に、Oracle Cloudの顧客は取引先またはサービス・プロバイダから任意のタイプのXMLペイロードを受信するのが容易になります。
サービス・ペイロードには、ヘッダー要素の送信者、受信者、中間およびメッセージの定義を識別するために必要なすべての情報が含まれています。実際のビジネス・メッセージはanyTypeペイロード要素にあります。これにより、メッセージ受信者はサービスを簡単に実装できます。
サービスは、一方向または要求-応答モードで実装できます。応答は、要求の処理に関するステータス情報を伝送するのに使用できます。
タイプ代替がanyTypeペイロードに置き換えられたため、このバージョンは古いバージョンとの下位互換性がありません。
有効化のステップ
アウトバウンド・メッセージングの配信方法を設定する際に、CollaborationMessageV2.ProcessまたはCollaborationMessageV2.ProcessASyncサービスを選択します。
ヒントと考慮事項
(事前定義済およびユーザー定義の)すべてのメッセージはCollaborationMessageV2Serviceを使用して処理できます(ブラジルのSEFAZメッセージを除く)。
コラボレーション・メッセージング・フレームワークにおいて、サプライヤに送信された購買オーダーに対するサプライヤからの購買オーダー確認を非同期で受信できるようになりました。
サプライヤは購買オーダーの受入を確認し、購買オーダー全体または購買オーダーの特定の明細の受入または拒否を示すことができます。
有効化のステップ
この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。
コラボレーション・メッセージング・フレームワークでは、Oracle Supplier NetworkによるOAGIS 7.2.1メッセージ・タイプとcXMLメッセージ・タイプのマッピングなしで、パートナとcXMLメッセージをネイティブで交換する機能をサポートしています。調達-支払ビジネス・プロセスの次のメッセージがサポートされています。
- 顧客からサプライヤ - オーダー要求(新規オーダーおよび変更オーダー)
- サプライヤから顧客 - ShipNoticeRequest、InvoiceDetailRequest
多くのサプライヤは、間接調達B2BメッセージングにcXMLを使用しています。この拡張が提供される前までは、取引先とのcXMLメッセージ交換にはOracle Supplier Networkが必要で、ユーザー定義メッセージの構成はできませんでした。この機能を使用することで、ユーザー定義のcXMLメッセージが構成可能です。
有効化のステップ
アウトバウンドまたはインバウンド・パートナ・メッセージを設定するときは、次のいずれかのcXMLコラボレーション・メッセージ定義を選択します。
- cXML_1.2.007_PROCESS_PO_OUT
- cXML_1.2.007_CHANGE_PO_OUT
- cXML_1.2.007_CANCEL_PO_OUT
- cXML_1.2.007_PROCESS_INVOICE_IN
ヒントと考慮事項
- B2Bアダプタを使用して、cXMLメッセージを取引先と直接交換できます。
-
Oracle Supplier Networkを介してcXMLメッセージをネイティブに交換するには、ユーザー定義のサービス・プロバイダを設定する必要があります。
-
Oracle Supplier Networkを使用してユーザー定義のcXMLメッセージを取引先と交換するには、Oracle Supplier Networkで更新が必要です。
B2B取引先REST APIは、B2B取引先を作成、問合せおよび管理するのに使用します。このAPIは、取引先情報の同期や取引先情報を使用する他のアプリケーションとの統合など、様々なユースケースで使用できます。
有効化のステップ
Oracle Cloud実装で初めてRESTサービスを使用している場合は、Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドのクイック・スタートに関する項の指示に従ってください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
RESTサービスを使用したB2Bメッセージ・トランザクションの管理: 新しい処理
B2Bメッセージ・トランザクションRESTサービスは、最初の処理中にエラーが発生したB2Bメッセージを再処理または取り消すのに使用します。また、以前に処理したB2Bメッセージを再送信することもできます(たとえば、取引先が最初のメッセージを処理できず、再度送信する必要がある場合など)。
有効化のステップ
B2Bメッセージ・トランザクション・サービスに対する変更を確認し、必要に応じてRESTクライアントを更新します。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud REST API (Oracle Help Centerからアクセスできます)
現在のグローバル・サプライ・チェーンにおいては、サプライヤ、受託製造業者、およびその他の取引先に対する製造業者の依存度が増し加わっています。会社が成功するためには、多層にわたる取引先との間でアクティビティを同期することが不可欠です。Oracle Supply Chain Collaboration Cloudを使用することで、会社は共同で供給を計画し、取引先データを把握し、契約製造の実行を調整し、取引先ネットワーク全体のパフォーマンスを測定できます。取引先が意思決定プロセスに積極的に関与するため、早期に警告のサインを伝えることができ、サプライ・チェーンの問題を協力して解決できます。各サプライヤの規模および技術レベルに応じて、会社はポータル・ベースのユーザー・インタフェース、標準ベースのB2BメッセージまたはWebサービスを使用してやりとりできます。Oracle Supply Chain Collaboration Cloudの柔軟な事前定義済ビジネス・プロセスを、顧客が独自の要件にあわせて調整することもできます。コラボレーションが強化されることにより、取引関係がいっそう動的になり、供給の信頼性と効率が向上します。
エンドツーエンドのコラボレーション・プロセスを合理化するには、ユーザーは、過去のタイム・バケットのオーダー予測を表示して問題を解決できる必要があります。
過去のタイム・バケットのオーダー予測の更新および取引約定の作成
一部のサプライヤは、現在のタイム・バケットの取引約定を表示および編集する必要がありますが、現在のバケット開始日が過去であるため、ロックされている場合があります。Oracle Supply Chain Collaboration Cloudでは、サポートされているすべての方法により過去のバケットを更新できる、日付境界を構成するオプションが用意されるようになったため、コラボレーション・プラクティスに最適な値を設定できます。この機能は、「サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理」ページの「設定および保守」作業領域で、現在のオーダー予測およびコミット・コラボレーションに対してオープンなコラボレーション境界を指定することにより使用可能になります。
サプライ・チェーン・コラボレーションを使用すると、次のことが可能です。
- コラボレーション境界を日数、現在の週または現行期間で定義できます。デフォルト設定は日数です。この設定のデフォルト値はゼロです。デフォルト設定では、過去のタイム・バケットにおけるオーダー予測のコラボレーションは許可されません。
- コラボレーション境界が日数に設定されている場合、過去のオーダー予測がコラボレーションで使用可能な期間は、現在日から日数を引いた日付から現在日までです。
- コラボレーション境界が現在の週または現行期間に設定されている場合、現在の日付に関係なく、最初のバケットは常にコラボレーション用にオープンとなっています。
- コラボレーション・プランナは、構成されたコラボレーション境界内のオーダー予測数量を編集できます。
- サプライヤ・プランナは、構成されたコラボレーション境界内でコミットを更新できます。
- 更新は、行編集、スプレッドシートのアップロード、REST APIおよびB2Bメッセージを通じて受け入れられます。
- オーダー予測の更新およびコミットは、すべてのサプライ・チェーン・コラボレーション分析レポートに反映されます。
ノート: Oracle Supply Planning Cloudは、過去の日付バケットにおけるサプライヤ取引約定は受け入れません。
次のスクリーンショットは、「サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理」ページのデフォルト設定を示しています。
有効化のステップ
デフォルトでは、コラボレーション境界は過去の日付のコラボレーションを受け入れません。「設定および保守」作業領域の「コラボレーション境界」設定を使用して、過去の日付のコラボレーションを有効にします。
許容されるコラボレーション境界を設定するには、次のステップを実行します。
-
「設定および保守」作業領域で、次の設定を使用します。
- オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
- 機能領域: サプライ・チェーン・コラボレーション
- タスク: サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理
-
「サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理」ページの「コラボレーション・プランニング」タブの「コラボレーション境界」セクションで、「現在のオーダー予測およびコミット・コラボレーションに対してオープンな過去の日付」を「日数」、「現在の週」または「現行期間」に設定します。「日数」の場合は、許可する過去の日数を指定します。これは現在日から差し引かれる日数です。「現在の週」の場合、開始日が過去であっても、現在のカレンダ週内でコラボレーションが常に許可されます。「現行期間」の場合、開始日が過去であっても、現行のカレンダ期間内でコラボレーションが常に許可されます。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
ロール情報
この機能へのアクセスは、事前定義されているジョブ・ロールおよび権限を介して使用可能です。サプライ・チェーン・アプリケーション管理者ロールを使用して、「サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理」ページでコラボレーション境界を表示および管理します。
- 権限名およびコード:
- コラボレーション設定の管理(VCS_MANAGE_SCC_SETTINGS_PRIV)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
ベンダー管理在庫(VMI)は、バイヤーが製品に関する在庫および消費情報をサプライヤに提供するビジネス・モデルの種類です。バイヤーとサプライヤの間の契約に基づき、サプライヤはバイヤーの施設の近くまたは施設で在庫しきい値を保守する責任があります。このプロセスでは、補充計算およびプロセスの実行をサプライヤに委任することで、在庫管理が簡略化されます。
Oracle Supply Chain Collaboration Cloudでは、両方のパートナが在庫パフォーマンスをモニターし、例外アラートを受け取り、協力して補充の問題を解決できます。使用時支払と受入時支払の両方がサポートされています。
このモデルでは、企業とサプライヤの両方が連携し、よりよいサービスを顧客に提供できるようになります。また、企業のプランニングおよびオーダーのコストは責任がサプライヤに移るにつれて減少しますが、適切な施設で適切な製品が提供されることで全体のサービス・レベルは向上します。サプライヤの利点は、企業の需要と在庫のレベルを把握できることにあります。さらに、サプライヤは在庫プランにプロモーションを組み込むことがいっそう簡単になります。
ベンダー管理在庫(VMI)ネットワークの共通定義は、効果的なエンドツーエンドのVMIビジネス・プロセス・モデルを定義して保証するうえでの中核となっています。Oracle Supply Chain Collaboration Cloudでは、すべての通信メカニズム(ポータル、REST API、WebサービスおよびB2Bメッセージング)におけるVMIネットワークの設定および管理を統一することにより、VMIビジネス・プロセスの構成を簡略化して設定コストを削減します。
次のことを実行できます。
- サプライヤ、組織、および品目レベルでサプライヤとの関係を定義します。
- 既存の関係を検索および編集し、新しい関係を作成します。
- 関係は、REST APIを使用してバッチで作成できます。
- スコープやMin-Max方式数量ソース、購買依頼要求者など、使用される属性を設定します。
- VMI関係のスコープを管理します。スコープは、関係が組織レベルと保管場所レベルのどちらで作成されているかを示します。
- Min-Max在庫しきい値の管理を担当するパーティを指定します。Min-Max方式数量のソースは、「企業」または「サプライヤ」のいずれかです。
- 補充オーダーの生成をだれが担当するかを決定します。在庫プランニング所有者は、「サプライヤ」または「企業」にできます。これは、Oracle Product Information Managementで品目の在庫プランニング方法を移入して設定するか、または「設定および保守」作業領域の「保管場所および保管棚の管理」ページを使用して品目保管場所レコードで設定されます。
次のスクリーンショットは、「VMIネットワークの管理」ページを示しています。
次のスクリーンショットは、スコープが組織の場合の「関係の作成」ダイアログを示しています。
次のスクリーンショットは、スコープが組織の場合の「関係の編集」ページを示しています。
次のスクリーンショットは、スコープが保管場所の場合の「関係の編集」ページを示しています。Min-Max方式数量ソース、購買依頼要求者および在庫プランニング所有者はすべて、保管場所ごとに定義されます。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするにはオプト・インする必要があります。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
機能名: ベンダー管理在庫
主なリソース
ロール情報
この機能へのアクセスは、事前定義されているジョブ・ロールおよび権限を介して使用可能です。サプライ・チェーン・アプリケーション管理者ロールを使用して、VMIネットワークを表示および管理します。
- 権限名およびコード:
- VMIネットワーク関係の管理(VCS_MANAGE_VMI_RELATIONSHIPS)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
Min-Max在庫ポリシーは、サプライヤが企業との契約に基づいて維持する必要のある在庫レベルを定義します。在庫位置(手持数量+オーダー中数量)が最小値以下になると、補充オーダーが生成されます。ただし、需要の変動および季節的な変化に対処するために、サプライヤと企業ユーザーの両方が在庫しきい値をモニターする必要があります。Oracle Supply Chain Collaboration Cloudでは、ベンダー管理在庫(VMI)の関係レベルで最小および最大在庫パラメータを管理するソリューションを提供します。企業ユーザーとサプライヤは真のパートナシップを形成して連携することになるため、このアプローチは両者にメリットとなります。また、補充のシグナルのタイミングが安定し、定義された頻度で出荷が行われることになります。
サプライ・チェーン・コラボレーションを使用すると、次のことが可能です。
- VMI関係のMin-Max方式数量ソースは、Min-Max方式数量しきい値をだれが担当するかを示します。
- Min-Max方式数量ソースがサプライヤに設定されている場合、サプライヤ在庫マネージャはOracle Supplier Portal Cloudの「在庫の管理」ページでMin-Max方式数量しきい値を編集できます。Min-Max方式数量しきい値はインラインで、スプレッドシートをアップロードして、またはREST APIを使用することにより編集できます。Min-Max方式数量しきい値を編集できるのは、適切なサプライヤ・データ・セキュリティおよび機能権限を持つサプライヤ・ユーザーのみです。
- Min-Maxソースが企業に設定されている場合、出荷先事業所が組織であれば、使用されるMin-Max方式数量しきい値がOracle Product Information Managementで指定されます。出荷先事業所が保管場所である場合、これらの値は「設定および保守」作業領域の「保管場所および保管棚の管理」タスクを使用して品目保管場所で管理されます。
次のスクリーンショットは、サプライヤが最小および最大数量をインラインで編集できる「在庫の管理」ページを示しています。
次のスクリーンショットは、「Min-Max方式数量のアップロード」ページを示しており、このページでサプライヤは、事前移入されたスプレッドシート・テンプレートをダウンロードし、スプレッドシート・テンプレートをアップロードして最小および最大数量を更新し、アップロード・エラーを確認できます。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするにはオプト・インする必要があります。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
機能名: ベンダー管理在庫
主なリソース
ロール情報
この機能へのアクセスは、事前定義されているジョブ・ロールおよび権限を介して使用可能です。サプライヤ・ポータルで最小および最大しきい値を表示および管理するには、サプライヤ在庫マネージャ・ロールを使用します。
- 権限名およびコード:
- サプライヤとしてのMin-Max方式数量の管理(VCS_MANAGE_VMI_MIN_MAX_SUPPLIER)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライヤ在庫マネージャ(ORA_INV_SUPPLIER_INVENTORY_MANAGER_JOB)
「在庫の管理」ページで、在庫マネージャ・ロールを持つプランナ(ベンダー管理在庫アナリストおよびサプライヤ・マネージャ)は、補充品目のすべてのトランザクションおよびトランザクション・アラートを表示できます。プランナはプロセスをモニターし、関連するトランザクション文書にドリルダウンして、分析の追加詳細にアクセスできます。また、Oracle Supplier Portal Cloudのサプライヤ在庫マネージャはトランザクションをトリガーしたり、補充要求を作成できます。
ベンダー管理在庫アナリストは、Oracle Supply Chain Collaboration Cloudを使用して次の処理を実行できます。
- 補充品目の結果を絞り込むには、複数の基準(サプライヤ、出荷先事業所、品目、ステータス、組織、保管場所、補充が必要)を使用して検索し、ワンクリック・アクセス用に検索を保存します。
- ステータス・ゲージを使用して各品目の補充ステータスを表示します。これにより、プランナは各品目の補充ステータスを視覚的に確認できます。ここには、見積手持数量、手持数量、オーダー中数量、Min-Max方式数量のしきい値が表示されます。
- 補充、購買オーダー、移動中、受入済およびサプライヤ確認通知待ちを含む各補充品目の、追加のキー数量メトリックを表示します。
- 購買オーダー数量を選択するか、「処理」メニューの「品目詳細の表示」を使用して、購買オーダー詳細を表示します。
- 移動中数量を選択して事前出荷通知(ASN)詳細を表示します。
- 補充数量を選択して補充要求を表示します。
- 「処理」メニューの「品目詳細の表示」を使用するか、受入済数量または確認待ち数量を選択して、指定された補充品目の品目詳細を表示します。
- 「処理」メニューから「品目トランザクションのレビュー」を使用して、過去7日から120日にわたる品目のすべてのトランザクションについて品目トランザクションをレビューします。
サプライヤは、Oracle Supplier Portal Cloudを使用して次の処理を実行できます。
- 補充品目のステータス、詳細およびトランザクション履歴を表示します。
- 補充要求を作成およびアップロードします。
- 事前出荷通知(ASN)を作成します。
- 補充品目のMin-Max方式数量の最小および最大数量しきい値を編集します。
次のスクリーンショットは、補充品目とそのステータスが表示された「在庫の管理」ページを示しています。
次のスクリーンショットは、「品目詳細の表示」ページを示しています。
次のスクリーンショットは、「品目トランザクションのレビュー」ページを示しています。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするにはオプト・インする必要があります。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
機能名: ベンダー管理在庫
主なリソース
ロール情報
この機能へのアクセスは、事前定義されているジョブ・ロールおよび権限を介して使用可能です。「在庫の管理」ページで補充品目を表示および管理するには、サプライ・チェーン・コラボレーションでベンダー管理在庫アナリスト・ロールを使用します。
- 権限名およびコード:
- エンタープライズ・ユーザーとしての在庫の管理(VCS_MANAGE_INVENTORY_ENTERPRISE)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- ベンダー管理在庫アナリスト(ORA_VCS_VENDOR_MANAGED_INVENTORY_ANALYST_JOB
Oracle Supplier Portal Cloudではサプライヤが補充要求を生成でき、これにより企業施設は取引先との契約を確実に履行できます。サプライヤ在庫マネージャは補充要求数量を決定する際に、手持数量、オーダー中数量、およびMin-Max方式数量のしきい値レベルを考慮します。これらの補充要求は、Oracle Purchasing Cloudで購買依頼を作成するために使用されます。
サプライヤ・ポータルを使用すると、次のことができます。
- 品目、組織、数量および搬送日を選択して補充要求を作成します。保管場所、サプライヤ・サイトおよびノートはオプションです。
- 要求番号、ステータス、品目、組織名、サプライヤ・サイト、出荷先事業所、保管場所、および補充要求に関連するダウンストリーム文書で補充要求を検索します。
- 補充要求は購買で購買依頼に変換されます。変換処理中の補充要求のステータスは、「送信済」、「処理中」、「要求済」、「レビュー中」、「クローズ済」、「失敗」、「拒否済」または「取消済」のいずれかです。
- 補充要求はスプレッドシートのアップロードまたはREST APIにより作成可能です。
- 要求がライフ・サイクル内を進むにつれ、その特定の要求に関連したすべてのダウンストリーム文書を表示できます。購買オーダー、出荷、受入、請求書および支払文書番号はすべてインラインで表示できます。各文書をドリルダウンすることでさらに詳細を表示できます。
次のスクリーンショットは、「補充要求の管理」ページを示しており、このページでサプライヤは、補充ライフ・サイクルの状態に関連する文書にアクセスできます。
次のスクリーンショットは、「補充要求の作成」ダイアログを示しています。
次のスクリーンショットは、「補充要求のアップロード」ページを示しており、ここでサプライヤは事前移入されたスプレッドシート・テンプレートのダウンロードや新しい補充要求のアップロード、アップロード・エラーのレビューができます。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするにはオプト・インする必要があります。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
機能名: ベンダー管理在庫
主なリソース
ロール情報
この機能へのアクセスは、事前定義されているジョブ・ロールおよび権限を介して使用可能です。サプライヤ・ポータルで補充要求を表示および管理するには、サプライヤ在庫マネージャ・ロールを使用します。
- 権限名およびコード:
- 企業としての補充要求の表示(VCS_VIEW_REPL_REQUESTS_ENTERPRISE)
- サプライヤとしての補充要求の表示(VCS_VIEW_REPL_REQUESTS_SUPPLIER)
- サプライヤとしての補充要求の管理(VCS_MANAGE_REPL_REQUESTS_SUPPLIER)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- ベンダー管理在庫アナリスト(ORA_VCS_VENDOR_MANAGED_INVENTORY_ANALYST)
- サプライヤ在庫マネージャ(ORA_INV_SUPPLIER_INVENTORY_MANAGER_JOB)
Oracle Supplier Portal Cloudを使用してサプライヤは、調達契約、購買オーダー、在庫、出荷、受入、請求書、支払、オーダー予測、コミットの管理など、すべてのアクティビティを1箇所で実行できます。ベンダー管理在庫(VMI)機能はサプライヤ・ポータルで事前定義されており、サプライヤ・ユーザーにシームレスかつ統合的な体験を提供できるように他の機能と統合されています。サプライヤ・ユーザーは次のベンダー管理在庫機能を使用できます。
- 新しい「ベンダー管理在庫」作業領域。サプライヤ・在庫マネージャがアクセス可能なタスク・ペインから表示できます。
- 新しい「在庫の管理」および「補充要求の管理」ページ:
- サプライヤ・ユーザーは、「在庫の管理」ページで自分のVMI品目を表示できます。
- サプライヤ・ユーザーは、「補充要求の管理」ページで自分の補充要求を表示できます。
- ユーザーが作成した補充要求を示す「最近のアクティビティ」インフォレット。
「在庫の管理」ページを使用して、サプライヤは次の処理を実行できます。
- 補充品目のステータス、詳細およびトランザクション履歴を表示します。
- 補充要求を作成およびアップロードします。
- 事前出荷通知(ASN)を作成します。
- 補充品目のMin-Max方式数量の最小および最大数量しきい値を編集します。
次のスクリーンショットは、補充品目とそのステータスが表示された「在庫の管理」ページを示しています。
「補充要求の管理」ページを使用して、サプライヤは次の処理を実行できます。
- 送信済補充要求の作成、アップロードおよび進捗のモニターを行います。
- 事前出荷通知(ASN)を作成します。
次のスクリーンショットは、「補充要求の管理」ページでの「補充ライフ・サイクル」による検索を示しています。
ノート: サプライヤ・ポータルでは、サプライヤ・レベルおよびサプライヤ・サイト・レベルでデータ・アクセス・セキュリティが提供されます。VMI補充品目は、サプライヤ・レベルでのみ定義および保護されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするにはオプト・インする必要があります。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
機能名: ベンダー管理在庫
ロール情報
この機能へのアクセスは、事前定義されているジョブ・ロールおよび権限を介して使用可能です。サプライヤ・ポータルでベンダー管理在庫データを表示および管理するには、サプライヤ在庫マネージャ・ロールを使用します。
- 権限名およびコード:
- サプライヤとしての在庫の管理(VCS_MANAGE_INVENTORY_SUPPLIER)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライヤ在庫マネージャ(ORA_INV_SUPPLIER_INVENTORY_MANAGER_JOB)
Oracle Supply Chain Collaboration Cloudは、ベンダー管理在庫(VMI)アナリストが組込み分析があるインフォレットを使用してサプライ・チェーンの問題を識別して対処するのに役立ちます。これはサプライ・チェーンの問題を正しく判断するのに役立つため、処理に優先度を付けられます。ロールに基づいて、アナリストはVMIメトリックおよび例外に1つの統合ビューでアクセスできます。企業アナリストは、変更や例外を一目で確認したり、インフォレットを切り替えたり展開して詳細を確認したり、1回のクリックでドリルダウンしてトランザクションを実行できます。
サプライ・チェーン・コラボレーションでは、次のインフォレットがサポートされます。
-
「補充要求」は、作成された補充要求のステータスを示します。このインフォレットでは、Oracle Procurement Cloudにおける、補充要求の作成から発注書の生成完了までのすべての状態が追跡されます。ステータスには、「送信済」、「要求済」、「承認待ち」、「失敗」、「取消済」および「拒否済」があります。フィルタでは、過去7日間、30日間、90日間または120日間に作成された要求を表示できます。「補充要求の管理」ページにアクセスして特定の状態の要求をレビューし、それを補充要求サイクルの次の状態に移行する処理を実行できます。
-
「VMI例外」では、在庫の問題(在庫切れ、在庫が最小しきい値未満、在庫が最大しきい値超えなど)がある品目が強調表示されます。フィルタを使用すると、企業補充済品目を使用して自分が管理する品目やサプライヤ補充済品目を使用してサプライヤが管理する品目の例外をレビューできます。それからアナリストは「在庫の管理」ページにアクセスして基礎となるデータをレビューし、例外を解決する処理を実行できます。
ノート: 「VMI例外」インフォレットはVMIデータのスナップショットを表します。最新の件数を表示するには、「在庫の管理」ページの「補充データのリフレッシュ」または「VMI補充データのリフレッシュ」予定済プロセスを使用してVMIデータをリフレッシュする必要があります。
-
「補充が必要」は、補充が必要な主要組織および保管場所を強調表示します。これらの組織および保管場所には、最小しきい値未満の在庫位置があります。上位5つの組織または保管場所を表示できます。それからアナリストは「在庫の管理」ページにアクセスして基礎となるデータをレビューし、補充の懸念を解決する処理を実行できます。
ノート: 「補充が必要」インフォレットはVMIデータのスナップショットを表します。最新の件数を表示するには、「在庫の管理」ページの「補充データのリフレッシュ」または「VMI補充データのリフレッシュ」予定済プロセスを使用してVMIデータをリフレッシュする必要があります。
-
「補充ライフ・サイクル」では、サプライヤ補充済品目のライフ・サイクルが強調表示されます。このインフォレットは、ライフ・サイクルの様々な状態および各状態の品目数を理解するのに役立ちます。補充ライフ・サイクルの状態には、「要求承認待ち」、「待ち状態の出荷」、「受入待ち」および「搬送待ち」があります。「補充要求の管理」ページにアクセスして特定の状態のすべての要求をレビューし、それを補充要求サイクルの次の状態に移行する処理を実行できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするにはオプト・インする必要があります。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
機能名: ベンダー管理在庫
ロール情報
この機能へのアクセスは、事前定義されているジョブ・ロールおよび権限を介して使用可能です。「サプライ・チェーン・コラボレーション」作業領域でVMIインフォレットを表示するには、サプライ・チェーン・コラボレーションのベンダー管理在庫アナリスト・ロールを使用します。
- SCCの権限名およびコード:
- エンタープライズ・ユーザーとしての在庫の管理(VCS_MANAGE_INVENTORY_ENTERPRISE)
- SCCのジョブ・ロール名およびコード:
- ベンダー管理在庫アナリスト(ORA_VCS_VENDOR_MANAGED_INVENTORY_ANALYST_JOB)
在庫情報は機密であり、最大限に慎重な扱いが必要です。サプライヤは、データを競合相手が入手したり、データが共有されたりすることを望みません。Oracle Supply Chain Collaboration Cloudでは、ベンダー管理在庫(VMI)管理者がベンダー管理在庫データを保護し、ユーザーが自分に割り当てられたサプライ・チェーン情報にのみアクセスできるようにできます。
サプライ・チェーン・コラボレーションを使用すると、次の処理が実行可能です。
- データをサプライヤおよび組織別に保護します。
- サプライヤ、組織、あるいはその両方をVMIアナリストに割り当てます。
- 「サプライ・チェーン・コラボレーション」作業領域インフォレットに表示されるデータを、サプライヤおよび組織、およびVMIアナリストに制限します。
- 「在庫の管理」および「補充要求の管理」ページでVMIアナリストのアクセスに関連付けられているベンダー管理在庫データのみを返します。
「VMIアナリストの管理」ページを使用してアナリストを定義し、セキュリティ・コンテキストをサプライヤまたは組織として設定します。次のスクリーンショットは、フル・アクセスのない2人のVMIアナリストが表示された「VMIアナリストの管理」ページを示しています。
「関係の編集」ページでは、VMI関係を作成するときに、その関係に解決されたアナリストのリストを表示できます。「関係の編集」ページを使用して、より多くのアナリストに関係を関連付けることができます。次のスクリーンショットは、この関係にアクセスできるユーザーを示しています。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするにはオプト・インする必要があります。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
機能名: ベンダー管理在庫
ヒントと考慮事項
実装に関する考慮事項は次のとおりです。
- 企業VMIアナリストについて、補充品目へのアクセスを制御する必要があるかどうかを決定します。これは、「データ・アクセス・セキュリティ使用可能」設定を使用してセキュリティを有効にする必要があるかどうかに影響します。
- デフォルトのアクセス動作が包含かそれとも除外かを検討します。これは、「フル・アクセスの許可(VMIアナリスト未割当の場合)」設定を使用してユーザーがどの補充品目を表示できるかに影響します。
- ユーザーを組織およびサプライヤ別に保護します。
- 戦略を1つ決めて、それにしっかり従うようにしてください
- 組織およびサプライヤをVMIアナリストに追加して、サプライヤから出荷されるすべての補充品目と組織に出荷されるすべての品目への累積アクセス権を付与します
設定デモを見る
主なリソース
ロール情報
この機能へのアクセスは、事前定義されているジョブ・ロールおよび権限を介して使用可能です。サプライ・チェーン・アプリケーション管理者ロールを使用して、「VMIアナリストの管理」ページでVMIアナリストを表示および管理します。
- 権限名およびコード:
- VMIアナリストの管理(VCS_MANAGE_VMI_ANALYSTS_PRIV)
- 権限名およびコード:
- サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理(VCS_MANAGE_SCC_SETTINGS)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
RESTサービスを使用したサプライ・チェーン・コラボレーションの統合および拡張
ベンダー管理在庫(VMI)補充品目を表示および管理するには、公開RESTサービスを使用します。このサービスを使用すると、Min-Max方式数量の更新、Min-Max方式数量履歴の表示、および現在の補充品目のステータスの表示ができます。
ベンダー管理在庫品目RESTサービスを使用して、次の操作を実行します。
- ステータス、品目および組織などのキー属性で補充品目を検索します。
- サプライヤとして最小および最大数量を更新します。
- 最小および最大数量の履歴を表示します。
有効化のステップ
Oracle Cloud実装で初めてRESTサービスを使用する場合は、Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドのクイック・スタートの項の手順に従ってください。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
ロール情報
- 統合権限名およびコード:
- Webサービスの使用によるVMI品目の管理(VCS_VMI_ITEMS_WEBSERVICE)
- 統合ジョブ・ロール名およびコード:
- 統合スペシャリスト(ORA_FND_INTEGRATION_SPECIALIST_JOB)
- 権限名およびコード:
- エンタープライズ・ユーザーとしての在庫の管理(VCS_MANAGE_INVENTORY_ENTERPRISE)
- サプライヤ・ユーザーとしての在庫の管理(VCS_MANAGE_INVENTORY_SUPPLIER)
- ジョブ・ロールとコード:
- 企業: ベンダー管理在庫(ORA_VCS_VENDOR_MANAGED_INVENTORY_ANALYST_JOB)
- サプライヤ: サプライヤ在庫マネージャ(ORA_INV_SUPPLIER_INVENTORY_MANAGER_JOB)
VMIビジネス・プロセス・モデルで必要なベンダー管理在庫関係(VMI)を作成および管理するには、公開RESTサービスを使用します。このRESTサービスを使用してVMI関係を作成、表示、編集および削除することで、VMIネットワークを管理して在庫補充をサポートできます。
ベンダー管理在庫関係RESTサービスを使用して、次の操作を実行します。
- VMI補充プロセス用の新規VMI関係の作成
- VMI関係属性の更新
- VMI関係の削除
- キー属性(サプライヤや組織、品目など)による既存のVMI関係の検索
有効化のステップ
Oracle Cloud実装でRESTサービスを初めて使用する場合は、Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドのクイック・スタートに関する項の指示に従ってください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
ロール情報
- 権限名およびコード:
- VMIネットワーク関係の管理(VCS_MANAGE_VMI_RELATIONSHIPS)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
サプライヤ・ユーザーが補充要求を作成および管理できるようにするには、公開RESTサービスを使用します。サプライヤ・ユーザーは取引先との契約に基づいて、企業施設の在庫レベルを保守できます。
ベンダー管理在庫補充要求RESTサービスを使用して、次の操作を実行します。
- サプライヤまたはエンタープライズ・ユーザーとして、サプライヤや出荷先事業所、品目、ステータスといったキー属性で既存の補充要求を検索します。
- サプライヤまたは企業のサプライ・チェーン統合スペシャリストとして新しい補充要求を作成します。
有効化のステップ
Oracle Cloud実装でRESTサービスを初めて使用する場合は、Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドのクイック・スタートに関する項の指示に従ってください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
ロール情報
サプライヤ・ユーザー
- 権限名およびコード:
- サプライヤとしての補充要求の管理(VCS_MANAGE_REPL_REQUESTS_SUPPLIER)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライヤ在庫マネージャ(ORA_INV_SUPPLIER_INVENTORY_MANAGER_JOB)
エンタープライズ・ユーザー
- 権限名およびコード:
- 企業ユーザーとしての補充要求の表示(VCS_VIEW_REPL_REQUESTS_ENTERPRISE)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- ベンダー管理在庫アナリスト(ORA_VCS_VENDOR_MANAGED_INVENTORY_ANALYST_JOB)
統合ユーザー
- 権限名およびコード:
- Webサービスの使用による補充要求の管理(VCS_REPLENISHMENT_REQUESTS_WEBSERVICE)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン統合スペシャリスト(ORA_RCS_INTEGRATION_SPECIALIST_JOB)
ベンダー管理在庫(VMI)アナリストを作成および管理するには、公開RESTサービスを使用します。このサービスを使用して、特定のサプライヤが管理するすべての補充品目にアナリストがアクセスできるようにするか、それとも特定の組織に送信される補充品目のみにアクセスできるようにするかに応じて、サプライヤ・レベルまたは組織レベルでVMIアナリストを定義できます。
ベンダー管理在庫アナリストRESTサービスを使用して、次の操作を実行します。
- サプライヤ管理の表示およびコラボレーションのためのアナリストを作成します。
- アナリストのデータ・アクセス・セキュリティを更新します。
- アナリストを削除します。
- ステータス、ユーザー名、セキュリティ・コンテキストなどのキー属性によりアナリストを検索します。
ベンダー管理在庫アナリストRESTサービスにより、ユーザー作成をビジネス・プロセスと統合して速度と効率を改善できます。
有効化のステップ
Oracle Cloud実装で初めてRESTサービスを使用する場合は、Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドのクイック・スタートの項の手順に従ってください。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
ロール情報
- 権限名およびコード:
- VMIアナリストの管理(VCS_MANAGE_VMI_ANALYSTS_PRIV)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
Oracle Supply Chain Orchestration Cloudには、在庫搬送先または費用配賦先に対する組織間または組織内資材転送要求を更新するための供給要求RESTサービスが用意されています。このサービスを使用すると、外部システムへの統合を簡略化し、統合コストを削減できます。
供給要求RESTサービスにより、次のことが可能です。
- 在庫搬送先転送オーダーの更新につながる供給要求の更新
- 費用配賦先転送オーダーの更新につながる供給要求の更新
- 転送オーダー手数料の更新につながる供給要求の更新
有効化のステップ
Oracle Cloud実装でRESTサービスを初めて使用する場合は、Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドのクイック・スタートに関する項の指示に従ってください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
ロール情報
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン運用マネージャ(ORA_DOS_SUPPLY_CHAIN_OPERATIONS_MANAGER_JOB)
供給要求RESTサービスでの転送オーダーの付加フレックスフィールドの作成および表示
Oracle Supply Chain Orchestration Cloudでは、転送オーダーの在庫でユーザー定義付加フレックスフィールドを作成、更新および表示するための供給要求RESTサービスが用意されています。このサービスを使用すると、外部システムへの統合を簡略化し、統合コストを削減できます。
供給要求RESTサービスにより、次のことが可能です。
- 供給転送作成要求の一環としてユーザー定義付加フレックスフィールドを取得し、転送オーダー作成要求で在庫に送信します。
- 供給転送作成要求の一環としてユーザー定義付加フレックスフィールドへの更新を取得し、転送オーダー更新要求で在庫に送信します。更新はupsert-mode:trueを指定したPOST操作を使用して送信できます。
- 以前に供給転送の作成要求または更新要求の一部として送信されたユーザー定義の付加フレックスフィールドを取得または表示します。
有効化のステップ
Oracle Cloud実装でRESTサービスを初めて使用する場合は、Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドのクイック・スタートに関する項の指示に従ってください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
ロール情報
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン運用マネージャ(ORA_DOS_SUPPLY_CHAIN_OPERATIONS_MANAGER_JOB)
---