本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 機能 | ノート |
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2019年3月28日 | スプレッドシートのアップロードを使用したVMIネットワークの更新 | 文書の更新。有効化のステップの詳細を編集しました。 |
2019年3月28日 | 失敗した補充要求のレビューと解決 | 文書の更新。有効化のステップの詳細を編集しました。 |
2019年3月22日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。各項には、機能の簡単な説明、その機能を有効化または開始するために必要なステップ、ヒントや留意すべき考慮事項、および役に立つリソースが記載されています。
セキュリティと新機能
各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)
ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。
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本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックはoracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。
Oracle Cloud Applicationsには今後も新たな機能が続々と追加されます。一部の機能については、準備が整った時点で機能をオプト・インすることにより、ご都合のよいタイミングで新機能を導入できます。機能をオプト・インするには、「新機能」作業領域または「設定および保守」作業領域を使用します。
「新機能」作業領域を使用してオプト・インするには:
- 「ナビゲータ」をクリックし、「新機能」(「自分の企業」見出しの下)をクリックします。
- 「新機能」ページで、確認する新機能が含まれているオファリングを選択します。
- オプト・インする機能の「オプト・イン」をクリックします。
- 「機能の編集」ページで、その機能の「使用可能」オプションを選択し、「完了」をクリックします。
「設定および保守」作業領域を使用してオプト・インするには:
- 「ナビゲータ」をクリックし、「設定および保守」をクリックします。
- 「設定」ページでオファリングを選択し、「機能オプト・インの変更」をクリックします。
- 「オプト・イン」ページで、「機能の編集」アイコンをクリックします。
- 「機能の編集」ページで、オプト・インする機能の「使用可能」オプションを選択します。「使用可能」列にチェック・ボックスではなく「編集」アイコンがある場合は、アイコンをクリックし、機能のオプションを選択して「保存してクローズ」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。
オプトイン失効
一部の機能にはオプトイン失効更新が含まれており、その後はオプションではなくなります。失効更新までに機能にオプト・インしていない場合、その機能はこの更新で自動的に有効になります。
これからオプトインの失効更新があるすべてのOracle Applications Cloud機能の詳細を確認するには、ここをクリックします。
列の定義:
レポート = 新規または変更済の、オラクル社提供の実行可能レポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムのマイナーな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
顧客による処理が必要=これらの機能をエンド・ユーザーが使用する前に処理を実行する必要があります。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能をすぐに使用可能にするためにアクションが必要になるため破壊的ではありません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
顧客による処理が必要 |
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Oracle B2B GatewayからOracle Cloudコラボレーション・メッセージング・フレームワークへの取引先構成の移行 |
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企業間(B2B)メッセージングは協力関係における重要な要素であり、これにより取引先間で交換できる情報の質や数、頻度が向上します。ただし、B2Bの規格の違い、取引先の技術的な能力および多様性により、これを確立して保守するためのコストが高く付く場合があります。Oracle Supply Chain Collaboration and Visibility Cloudでは、取引先とのB2B通信を管理するためにOracle Collaboration Messaging Frameworkを利用します。これは、B2Bソリューション・プロバイダまたはオンプレミスのB2Bアプリケーションを介して、あるいは取引先に直接標準ベースのB2Bメッセージをマップおよびルーティングする次世代のB2Bメッセージング・プラットフォームです。Oracle Collaboration Messaging Frameworkは、すべてのOracle Cloud Applications環境に追加費用なしで含まれている共通インフラストラクチャ・コンポーネントです。また、Oracle Cloud Applicationsとの緊密な統合により、Oracle Supply Chain Collaboration Cloud顧客が複数の取引先接続を簡単に設定および管理できるようになります。
Oracle B2B GatewayからOracle Cloudコラボレーション・メッセージング・フレームワークへの取引先構成の移行
Oracle Collaboration Messaging Framework Cloudには、メッセージの構成機能やメッセージを再処理する機能など、取引先とのB2Bメッセージングを設定および管理する優れた機能が用意されています。
Oracle Procurement Cloudでは、サプライヤ・サイトを設定する場合に、サプライヤとのB2Bメッセージの交換に使用するB2B通信方法を指定するオプションがあります。
B2B通信方法に選択可能な値は、「なし」、Oracle B2B、「コラボレーション・メッセージング・フレームワーク」の3つです。これらのうち、Oracle B2Bと「コラボレーション・メッセージング・フレームワーク」の2つのオプションは最終結果は同じですが、設定と管理の機能が異なります。
Oracle B2Bオプションは非推奨であり、新規顧客は使用できません。このB2B通信方法を使用している既存の顧客は、コラボレーション・メッセージング・フレームワークを使用するように設定を移行する必要があります。
有効化のステップ
この移行には次のステップが含まれます。
- Oracle B2BからB2B構成をエクスポートします。
- B2B構成圧縮ファイルをscm$/B2BConfigurationImport$/import$アカウントにアップロードします。
- 「コラボレーション・メッセージング設定データの作成」予定済プロセスを実行します。これにより、コラボレーション・メッセージング・フレームワークの設定データ・レコードが作成されます。
- エクスポートでOracle Supplier Networkの取引先が検出できない場合は、ジョブ・ステータスが「エラー」に設定され、Oracle Supplier Network取引先が見つからなかったことを示す詳細が表示されます。
- そうでない場合は、少なくとも1つの取引が検出されると、ジョブ・ステータスが「成功」に設定されます。
- 「コラボレーション・メッセージング設定データ・インポートの管理」タスクを使用してインポートのステータスを確認します。作成され、必要に応じて更新されたCSVファイルをレビューします(取引先およびドキュメントを確認し、不要なレコードを削除し、ドキュメントのステータスを有効/無効に更新します)。
- 「コラボレーション・メッセージング設定データのインポート」予定済プロセスを実行します。
- 「コラボレーション・メッセージング設定データ・インポートの管理」タスクでインポートの結果を確認します。必要に応じてインポート・バッチを削除し、CSVファイルを更新して、インポートを再試行します。
ヒントと考慮事項
B2B設定には非常に多くのバリエーションがあるため、完全に自動化されたタッチレスの移行機能を提供することはできません。したがって、移行は手動による複数ステップのプロセスです。
提供されるスケジュール済プロセスはB2Bで取引先をモデル化するための非常に限定的なアプローチを前提としており、設定でこのアプローチが使用される場合のみ、コラボレーション・メッセージング・フレームワークの設定データを抽出およびインポートできます。
次のカテゴリのいずれかに該当し、かつB2Bサプライヤ・サイト・コードが取引先識別子として使用されるB2B設定は、提供されている予定済プロセスを使用して移行できます。
- サプライヤ・サイトごとに1つの取引先があるOracle B2B設定で、Oracle Supplier Networkの配信用のデリバリ・チャネルが構成されている
- 複数のサプライヤ・サイトに対して単一の取引先があるOracle B2B設定で、(Oracle Supplier Networkではなく)任意のサードパーティ・エンドポイントに対してデリバリ・チャネルが構成されている
- サプライヤ・サイトごとに1つの取引先があるOracle B2B設定で、(Oracle Supplier Networkではなく)任意のサードパーティ・エンドポイントに対してデリバリ・チャネルが構成されている
ロール情報
- ジョブ・ロール:
- 名前: B2B管理者
- コード: ORA_CMK_B2B_ADMINISTRATOR_ABSTRACT
- 権限:
- 名前: コラボレーション・メッセージング設定データ・ファイルの作成
- コード: CMK_OSN_B2B_MIGRATION_SCHEDULER
アウトバウンド・メッセージの代替配信方法の指定は、やはりこの更新で導入された、配信方法タイプのサイズ制限の指定とリンクされます。取引先とアウトバウンド・メッセージの組合せに対して設定された代替配信方法は、プライマリ配信方法タイプにサイズ制限が指定されている場合にのみ、処理の際にOracle Collaboration Messaging Framework Cloudによって使用されます。
配信方法タイプに対するメッセージ・サイズ制限は通常、ベースとなるネットワーク・プロトコルの制約です。たとえば、HTTP (HTTPポストまたはWebサービス配信)を使用して配信されるメッセージのサイズは、接続タイムアウト制限パラメータの設定に基づいて制限されます。
Oracle Applicationsでは、ビジネス・メッセージのサイズには大きな幅があります。たとえば、大半の請求書や発注書は平均で20行ですが、5000行ある大規模な注文や20,000行におよぶ大規模な請求書が特定のサプライヤに対して作成される場合があります。
メッセージ配信にWebサービスを使用している場合、これら1回かぎりのメッセージの配信に失敗し、システムが不安定になる可能性があります。また、ユーザーによる未計画の介入も必要となります。これらのメッセージの頻度は不明であるためです。
配信方法タイプの制限を指定し、代替配信方法を指定することで、このような大きなメッセージを処理する特定のプロセスを実装でき、例外管理が不要になります。
有効化のステップ
サポートされている配信方法ごとに、Oracle Collaboration Messaging Framework Cloudで最大メッセージ・サイズを指定できるようになりました。
また、メッセージ・サイズがプライマリ配信方法の制限を超えた場合に適用される代替配信方法を(サービス・プロバイダまたはサービス・プロバイダのない取引先の両方について)オプションで指定できます。
配信方法タイプのサイズ制限が設定されている場合、アウトバウンド・メッセージの処理時に、メッセージがパートナのメッセージ形式に変換された後にメッセージ・サイズが計算され、その配信方法のサイズ制限設定と比較されます。
計算済サイズがサイズ制限を超えている場合、取引先メッセージに対して代替配信方法が設定されているかどうかがチェックされます。設定されていない場合は、メッセージはステータスが「エラー」としてログに記録されます。設定されている場合、メッセージ・サイズが代替配信方法の制限を超えているかどうかが評価されます。超えている場合、メッセージはステータスが「エラー」としてログに記録されます。超えていない場合は、メッセージの配信に代替配信方法が使用されます。
計算済サイズが配信方法タイプのサイズ制限を超えていない場合、メッセージは通常どおりに処理されます。
ヒントと考慮事項
代替配信方法と配信方法タイプのサイズ制限設定はどちらもオプションです。
「最大添付サイズ」プロパティ設定は、配信方法タイプの最大サイズ設定とは無関係です。
「最大添付サイズ」プロパティは、埋込み添付ファイルのサイズの制限にのみ使用されます。これが0に設定されている場合、コラボレーション・メッセージングではアウトバウンド・メッセージの添付は処理されません。これがそれ以外の正の整数値(1など)に設定されている場合、埋込み添付ファイルの最大サイズがそれに基づいて制限されます。
例:
最大添付サイズ= 0 MB、Webサービス配信方法タイプ
- 配信方法タイプに対する最大メッセージ・サイズの指定なし: この場合、アウトバウンド処理で添付は処理されないため、XMLペイロードに埋め込まれる添付はありません。Webサービス配信にはサイズ制限がないため、メッセージ・サイズに関係なく、すべてのメッセージが処理されます。
- 配信方法タイプに対して指定された最大メッセージ・サイズが4 MB: この場合、アウトバウンド処理で添付は処理されないため、XMLペイロードに埋め込まれる添付はありません。ペイロードのサイズはXMLメッセージのサイズのみになり、サイズが4 MB未満のメッセージのみがWebサービス配信のために処理されます。
最大添付サイズ= 2 MB、Webサービス配信方法タイプ
- 配信方法タイプに対する最大メッセージ・サイズの指定なし: この場合、2 MBまでの添付がXMLペイロードに埋め込まれます。それを超えるものは埋込みまたは処理が行われません。最大メッセージ・サイズが指定されていないため、XMLペイロードの全体サイズは計算されず、メッセージは埋込み添付により処理されます。
- 配信方法タイプに対する最大メッセージ・サイズが4 MB: この場合、2 MBまでの添付がXMLペイロードに埋め込まれます。それを超えるものは埋込みまたは処理が行われません。ペイロードの合計サイズは埋込み前のXMLペイロードサイズに埋込み添付のサイズを加算したものとなり、サイズが4 MB未満のメッセージのみがWebサービス配信のために処理されます。
ロール情報
- ジョブ・ロール:
- 名前: B2B管理者
- コード: ORA_CMK_B2B_ADMINISTRATOR_ABSTRACT
- 権限:
- 名前: コラボレーション・メッセージング構成の管理
- コード: CMK_MANAGE_COLLAB_MESG_CONFIG_PRIV
Webサービスを使用したOracle Supplier Networkとのメッセージの交換
Oracle B2BによるメッセージのルーティングやHTTPポストの使用によるメッセージ交換ではなく、Webサービスを使用してOracle Supplier Networkとメッセージ交換できるようになりました。
Webサービスを使用することで、Oracle Cloud ApplicationsとOracle Supplier Network間のメッセージ交換が著しく簡単になります。メッセージはOracle B2Bを介してルーティングされないため、Oracle B2Bとメッセージを交換するためのOracle B2Bでの設定や管理のタスクは必要ありません。
有効化のステップ
Oracle Supplier NetworkとOracle Applications Cloudの両方で構成を実行する必要があり、ここで説明するステップは新規顧客と顧客の更新の両方に適用されます。
ORACLE APPLICATIONS CLOUD
OracleSNまたはOracleSNTestサービス・プロバイダを選択します(新規顧客の場合は事前シード済のサービス・プロバイダにOracleSNTestは含まれません)。これまではなかった追加の2つの配信方法が表示されます。
ステージ(非本番)・ポッドを更新する場合、次のタスクを実行する必要があります。
ORA_B2BMessageTestService配信方法を次の値で更新し、変更を保存します。
- エンドポイント: https://osn.oracle.com/HTTPService/ProcessSOAPCollaborationMessage
- ユーザー名: HTTP接続に使用されたバイヤー・アカウントのユーザー名
- パスワード: HTTP接続に使用されたバイヤー・アカウントのパスワード
「アウトバウンド・コラボレーション・メッセージ」タブで、すべてのメッセージのステータスを「非アクティブ」に変更し、配信方法をORA_OracleSNOneWayHTTPからORA_B2BMessageTestServiceに更新して、変更を保存します。このステップは新規顧客には適用できないため注意してください。
すべてのアウトバウンド・メッセージのステータスを「アクティブ」に変更します(すべての顧客に適用可能です)。
本番ポッドを更新する場合も同じ手順に従いますが、エンドポイントはhttps://osn-prod.oracle.com/HTTPService/ProcessSOAPCollaborationMessageに設定する必要があります。
ORACLE SUPPLIER NETWORK
Oracle Supplier Networkでバイヤー・アカウントにサインインし、メッセージング設定を選択します。表示されたページで、通信パラメータ・セクションの追加をクリックします。新規配信方法の追加ページで、配信方法の選択ドロップダウン・リストからSOAPサービスを選択します。
Oracle Supplier Networkがコラボレーション・メッセージング・フレームワークにメッセージを送信するために呼び出すサービスのエンドポイントURLを指定します。URLは次のとおりです。
https://<host>/soa-infra/services/default/CmkCollaborationMessagingInboundServiceComposite/CollaborationMessageServiceV2
<host>はテスト・ポッドおよび本番ポッドの適切な値に置き換えます。
テスト・ポッドおよび本番ポッドのユーザー名とパスワードを指定します。ここで指定するユーザーは有効なFusionユーザーである必要があり、それぞれのポッドにコラボレーション・メッセージ・インバウンド・サービスの起動権限(CMK_INVOKE_INBOUND_COLLAB_DOC_SERVICE_PRIV)がある必要があります。
Oracle Supplier Network IDフィールドは更新しないでください。ここの値はコラボレーション・メッセージング・フレームワークでサービス・プロバイダ設定を識別するために使用され、デフォルトでOracle Supplier Networkの事前シード済サービス・プロバイダの名前(テスト用および本番用にそれぞれOracleSNTestおよびOracleSN)に設定されます。
適切な値を指定したら、送信をクリックします。通信パラメータ表に、新しく追加された配信方法が表示されるようになります。
トランザクション管理表で、受信処理のあるトランザクションを編集します。これらはOracle Supplier NetworkがOracle Applications Cloudに送信するトランザクションです。初めてOracle Supplier Networkを設定する新規顧客の場合、この表にレコードは含まれません。
受信処理があるすべてのトランザクションについて、コラボレーションSOAPサービスを使用するように配信方法を更新します。
ヒントと考慮事項
SOAPサービスを構成する際にOracle Supplier Networkで指定されたユーザー名とパスワードが、Oracle Applications Cloudで有効なユーザーであることを確認します。また、このユーザーにはコラボレーション・メッセージ・インバウンド・サービスの起動権限(CMK_INVOKE_INBOUND_COLLAB_DOC_SERVICE_PRIV)が必要です。
ロール情報
- ロール:
- 名前: コラボレーション・メッセージ・インバウンド・サービスの起動
- コード: CMK_INVOKE_INBOUND_COLLAB_DOC_SERVICE_PRIV
B2B事業所コードを使用したオーダー-入金メッセージングの出荷先および請求先事業所の識別
オーダー-入金B2Bメッセージの出荷先および請求先事業所を識別するコードを設定できます。このコードは、インバウンドおよびアウトバウンドのオーダー-入金メッセージで完全な出荷先住所および請求先住所を指定するかわりに使用できます。
B2B事業所コードが設定されていれば、Oracle Collaboration Messaging Framework Cloudによって受信されたインバウンド・オーダーにおいて請求先および出荷先事業所のコードが指定されている場合に、請求先および出荷先サイトを識別する関連内部キーが取得され、それがペイロードに含められます。アウトバウンド請求書および出荷については、請求先および出荷先事業所のB2B事業所コードが取得され、パートナに送信されるメッセージに含められます。
有効化のステップ
顧客の請求先および出荷先サイトを設定したら、「顧客コラボレーション構成の管理」タスクを使用してB2B事業所コードを割り当てることができます。このタスクの検索ページには「B2B事業所コードの管理」タブがあります。
検索結果から顧客を選択してこのタブをクリックすると、B2B事業所コードが現在割り当てられている顧客のすべてのサイトを表示するページが表示されます。(この例では何もありません。)
事業所コードを割り当てるには、「事業所の追加」をクリックします。「事業所の追加」ページが表示されます。顧客に対して定義されていて、B2B事業所コードが割り当てられていないすべてのサイトがリストされます。
1つ以上のサイトを選択し、「追加」をクリックします。「顧客サイト」ダイアログ・ボックスで、選択したすべてのサイトの事業所コードを指定します。
「保存」をクリックします。「事業所の追加」ページが更新され、事業所コードが指定されていないサイトのみが表示されます。
ロール情報
- ジョブ・ロール
- 名前: B2B管理者
- コード: ORA_CMK_B2B_ADMINISTRATOR_ABSTRACT
- 権限
- 名前: B2B顧客取引先の管理
- コード: CMK_B2B_CUSTOMER_TRADING_PARTNERS_PRIV
RESTサービスを使用したコラボレーション・メッセージング・フレームワークの統合および拡張
RESTサービスを使用したB2Bサービス・プロバイダの問合せ
B2Bサービス・プロバイダREST APIは、コラボレーション・メッセージ定義の問い合せに使用します。Oracle Collaboration Messaging Framework Cloudのページを使用するかわりに、このREST APIを使用してB2Bサービス・プロバイダの詳細を自動的に表示できます。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義をレビューして、利用できるようにします(Oracleヘルプ・センター > 関心のあるアプリケーション・サービス領域 > 「REST API」から使用可能)。 OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
主なリソース
Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
RESTサービスを使用したB2Bアプリケーション・パートナの問合せ
B2B取引先REST APIは、B2B取引先の問合せに使用します。このサービスを使用すると、サプライヤ・サイトや顧客、顧客アカウントに関連付けられている取引先と、各パートナとのメッセージングに使用可能なコラボレーション文書を検索できます。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義をレビューして、利用できるようにします(Oracleヘルプ・センター > 関心のあるアプリケーション・サービス領域 > 「REST API」から使用可能)。 OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
主なリソース
Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
現在のグローバル・サプライ・チェーンにおいては、サプライヤ、受託製造業者、およびその他の取引先に対する製造業者の依存度が増し加わっています。会社が成功するためには、多層にわたる取引先との間でアクティビティを同期することが不可欠です。Oracle Supply Chain Collaboration Cloudを使用することで、会社は共同で供給を計画し、取引先データを把握し、契約製造の実行を調整し、取引先ネットワーク全体のパフォーマンスを測定できます。取引先が意思決定プロセスに積極的に関与するため、早期に警告のサインを伝えることができ、サプライ・チェーンの問題を協力して解決できます。各サプライヤの規模および技術レベルに応じて、会社はポータル・ベースのユーザー・インタフェース、標準ベースのB2BメッセージまたはWebサービスを使用してやりとりできます。Oracle Supply Chain Collaboration Cloudの柔軟な事前定義済ビジネス・プロセスを、顧客が独自の要件にあわせて調整することもできます。コラボレーションが強化されることにより、取引関係がいっそう動的になり、供給の信頼性と効率が向上します。
ベンダー管理在庫(VMI)は、バイヤーが製品に関する在庫および消費情報をサプライヤに提供するビジネス・モデルの種類です。バイヤーとサプライヤの間の契約に基づき、サプライヤはバイヤーの施設の近くまたは施設で在庫しきい値を保守する責任があります。このプロセスでは、補充計算およびプロセスの実行をサプライヤに委任することで、在庫管理が簡略化されます。
Oracle Supply Chain Collaboration Cloudでは、両方のパートナが在庫パフォーマンスをモニターし、例外アラートを受け取り、協力して補充の問題を解決できます。使用時支払と受入時支払の両方がサポートされています。
このモデルでは、企業とサプライヤの両方が連携し、よりよいサービスを顧客に提供できるようになります。また、企業のプランニングおよびオーダーのコストは責任がサプライヤに移るにつれて減少しますが、適切な施設で適切な製品が提供されることで全体のサービス・レベルは向上します。サプライヤの利点は、企業の需要と在庫のレベルを把握できることにあります。さらに、サプライヤは在庫プランにプロモーションを組み込むことがいっそう簡単になります。
スプレッドシートのアップロードを使用したVMIネットワークの更新
ベンダー管理在庫(VMI)関係では、サプライヤが企業施設での補充および在庫しきい値の管理に使用できるサプライ・チェーン・ネットワークを定義します。これらのネットワークの管理が簡単にできるように、この更新では管理ユーザーがフラット・ファイルを使用してVMI関係をアップロードできるようになっています。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするには、更新19Aに含められたベンダー管理在庫機能をオプト・インする必要があります。製造およびサプライ・チェーン資材管理オファリングを使用してオプト・インします。オプトインの手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オプト・イン後に、ファイル・ベース・データ・インポート(FBDI)を使用してベンダー管理在庫関係を作成できます。VMIネットワークに新しい関係を追加するには、次のステップを実行します。
- Oracle Supply Chain Management Cloudのファイルベース・データ・インポート・ガイドから、VMI関係ファイルベース・データ・インポート・テンプレートをダウンロードします(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- VMI関係データを入力し、CSV圧縮ファイルを生成して、データ・ファイルをローカルに保存します。
- 「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」予定済プロセスを使用してVMI関係をアップロードします。次のスクリーンショットは、「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」プロセスの詳細を示しています。「ベンダー管理在庫関係のインポート」インポート・プロセスおよびインポートするデータ・ファイルを選択します。
ノート: ファイル・インポートおよびエクスポートを使用して以前にscm/vmirelationship/importアカウントにファイルをアップロードしている場合、データ・ファイルの値リストからファイルを選択できます。この場所から新しいファイルをアップロードするには、「新規ファイルのアップロード」選択します。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloudのファイルベース・データ・インポート・ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
- スプレッドシートのアップロードを使用したVMIネットワークの更新の準備トレーニングの視聴
補充要求は、企業施設の在庫レベルを望ましい在庫ターゲット以上に保つために補充される品目の数量を示します。補充要求は、Oracle Purchasing Cloudで購買依頼に変換されます。構成データのいずれかが欠落している場合、補充要求は失敗ステータスに移動され、購買依頼は作成されません。この更新では、補充要求が失敗した理由を表示できるようになりました。これは、管理者が構成データに関連するエラーを修正するのに役立つとともに、ベンダー管理在庫についてOracle Purchasing Cloudで必要となる設定プロセスを簡略化するのに役立ちます。
ノート: これはOracle Supply Chain Collaboration Cloudにのみ適用されます。サプライヤがOracle Supplier Portal Cloudでエラーを表示することはできません。
次のスクリーンショットは、「補充要求の管理」ページの失敗した補充要求を示しています。失敗ステータスのリンクをクリックして「補充要求エラー」ダイアログを開きます。補充要求が失敗する原因となったエラーが表示されます。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするには、更新19Aに含められたベンダー管理在庫機能をオプト・インする必要があります。製造およびサプライ・チェーン資材管理オファリングを使用してオプト・インします。オプトインの手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
主なリソース
ロール情報
- 権限名およびコード:
- 企業としての補充要求の表示(VCS_VIEW_REPL_REQUESTS_ENTERPRISE)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- ベンダー管理在庫(ORA_VCS_VENDOR_MANAGED_INVENTORY_ANALYST)
供給要求RESTサービスの使用による供給転送に加えた購買供給の要求
供給転送タイプに加えて購買タイプの供給を要求するには、供給要求RESTサービスを使用します。このサービスを使用すると、外部システムとの統合を簡略化し、統合コストを削減できます。
供給要求RESTサービスにより、次のことが可能となりました。
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「転送」供給タイプに加えて「購買」供給タイプの供給要求を作成します
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「転送」供給タイプに加えて「購買」供給タイプの供給要求を1つまたはすべて取得します
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供給要求で供給タイプを指定しない場合、Oracle Global Order Promising Cloudソース・ルールに基づいて、購買または転送のいずれかの供給タイプの供給要求を作成します
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義をレビューして、利用できるようにします(Oracleヘルプ・センター > 関心のあるアプリケーション・サービス領域 > 「REST API」から使用可能)。 OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)
ロール情報
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン運用マネージャ(ORA_DOS_SUPPLY_CHAIN_OPERATIONS_MANAGER_JOB)
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