本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 製品 | 機能 | ノート |
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2020年8月21日 | セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング | 生産の依存需要の表示 | 文書の更新。有効化のステップの追加。 |
2020年7月10日 | 重要な処理と考慮事項 | 文書の更新。項の改訂。 | |
2020年6月19日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。
セキュリティと新機能
各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)
ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。構成済ジョブ・ロールを事前定義済ジョブ・ロールと比較し、セキュリティ・アーティファクトを構成済ジョブ・ロールに追加する方法の詳細は、Oracle Help CenterにあるOracle SCM Cloud: SCMの保護ガイドのセキュリティ・コンソールおよびロールとロール割当の章を参照してください。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。
Oracle Cloudアプリケーションは、四半期ごとに新しい更新を配信します。つまり、ビジネスを効率的かつ効果的に管理するための新しい機能が、3か月ごとに提供されます。一部の機能は有効な状態で提供されます。これは、エンド・ユーザーが即時に使用できることを意味します。その他の機能は無効な状態で提供され、使用可能にするには処理を実行する必要があります。すぐ使用できない状態で提供される機能は、次の指示および権限を使用してエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
- アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
- Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)
新機能をオプト・インする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
- 機能概要ページでオファリングを選択し、そのオファリングに固有の新機能を表示します。または、デフォルトのすべての使用可能オファリングの選択を維持して、すべてのオファリングの新機能を表示します。
- 「新機能」タブで新機能を確認し、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効化されている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
- 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を有効にする手順を完了します。
「新機能」作業領域に表示されていない機能をオプト・インする場合があります。オプト・インする方法は次のとおりです。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
- 「オファリング」ページでオファリングを選択し、オプト・イン機能をクリックします。
- オプト・イン・ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の機能の編集(鉛筆)アイコンをクリックします。
- 機能の編集ページで、機能を有効化するためのステップを完了します。
オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリングの構成を参照してください。
オプト・イン失効
オプト・インで使用不可の状態で提供された機能は、今後の更新で自動的に使用可能になる場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。
列の定義:
すぐ使用できる状態で提供される機能
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小限になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーにより使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入れテストでは、大規模なUIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当ててください。 |
エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要 これらの機能の使用準備を完了するには処理が必要なため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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複数ディメンション・メジャー・フィルタを使用したデータ分析のフォーカス
通常サプライ・チェーン・プランニング・アプリケーションでは、選択されたプランニング・ディメンションの組合せのメジャー値のセット、またはそれらの値の集計が表示およびレポートされます。しかし、特定のディメンションのセット内で特定の問合せ基準を満たすメジャー値を抽出したい場合があります。たとえば、特定地域の健康器具カテゴリ品目について精度の低い予測を確認し、集中的に分析する領域を判別するような場合です。この更新では、メジャーで選択された(時間ディメンションを除く)ディメンションのメジャー条件を満たす複数ディメンションの組合せのみがメジャー・データ・フィルタで返されるようになります。
問合せには、非時間変動の数値、パーセントおよび通貨タイプのメジャーを含めることができます。ただし、日付およびテキスト・タイプのメジャーはサポートされていません。
次の条件も適用できます。
- 次と等しい(=)
- 次と等しくない(<>)
- 次より大きい(>)
- 次以上である(>=)
- 次より小さい(<)
- 次以下である(<=)
- nullである
- 範囲内
ただし、次の条件はサポートされません。
- 上位N内
- 下位N内
- nullでない
また、複数のメジャー条件ANDまたはORの組合せは可能ですが、1つの式にANDとORを混在させることはできません。
デモのウォッチ
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
この機能を使用するには、表またはグラフを作成または編集し、新しい「メジャー・フィルタ」タブにナビゲートします。
- 評価する1つ以上のメジャー条件を入力します。次のものがサポートされます。
- 複数のAND条件
- 複数のOR条件
- ディメンション、階層およびレベルの組合せを選択します。
- 「階層」タブで選択されているディメンション、階層およびレベルがデフォルトの選択です。
- 表またはグラフのメジャー・フィルタは、「リンクの管理」内のリンクされている表またはグラフに適用できます。
- 「リンクの管理」で、メジャー・フィルタを含めるオプションを選択します。
- 「メジャー・フィルタを含む」オプションは、「ユーザー指定パラメータを渡す」オプションが選択されている場合に使用できます
時間変動メジャーはこの更新ではサポートされていません。
オーダー構成メジャーはサポートされていません。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールのいずれかに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- 需要プランナ(ORA_MSC_DEMAND_PLANNER_JOB)
- 販売および業務プランナ(ORA_MSC_SALES_OPERATIONS_PLANNER_JOB)
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER_JOB)
近年のテクノロジの発展により、企業で利用できるデータ量が増え、これまでは困難だったデータも新たな方法で自動的に分析し、深い洞察を得ることができるようになりました。Oracle IoT (Internet of Things)アプリケーションは豊富なリアルタイム・データの提供をとおして企業の効率性を高め、機械学習テクノロジを通じてOracle Supply Chain Planning Cloudからさらなる価値を引き出します。Oracle Supply Chain Planning CloudにOracle IoTアプリケーションとの統合機能が組み込まれたため、これらの洞察を活用し、状況に応じた推奨を得ることが可能になりました。
プランニング・アドバイザからの推奨を使用した新製品導入の最適化
新製品導入のすべてのステージでリスクを管理するには、利用可能なあらゆる情報を考慮し、最適な予測を得ることが重要です。これに貢献するのが機械学習テクノロジです。類似の特徴を持つ製品を過去に導入したときのデータを、これから導入する新製品のデータに適用できます。たとえば、スマートフォンの画面を大きくするよりも解像度を上げたほうが、製品の成功につながるという分析結果が得られることがあります。
この更新では、Oracle Internet of Things (IoT) Cloudアプリケーションで一般的に利用されているExtreme Gradient Boost機械学習ライブラリを使用できるようになります。このテクノロジを有効にし、製品の特徴が含まれた入力データ(学習データ・セット)を提供すると、対象の特徴を持つ新製品について、指定した導入日から予測を生成できます。予測が生成された後、新しいプランニング・アドバイザUIを使用できます。この新しいUIは、想定される予測精度と重要な特徴についてアドバイスします。その後、詳細分析へのコンテキスト依存リンクを使用して、詳細な分析にドリルダウンし、必要な調整を加えて最終的な予測に反映させることができます。
この更新では、この新しいアルゴリズムを使用して生成された予測を表現するために、特徴ベースの予測に関連した新しいメジャーが導入されます。この新しい予測を、これまでの既存のアルゴリズムを使用して生成された予測と比較できます。
この機能は、ベイジアン予測など、Oracle Demand Management Cloudですでに使用可能な複数のデータ・サイエンス技術をさらに拡張して、新製品導入に関するシステム生成予測の品質を向上させます。
デモのウォッチ
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
この機能をオプトインした後で、次の処理を実行して有効にします。
- 「設定および保守」作業領域の追加アプリケーションの統合の管理UIで新しいアプリケーションを作成します。
- SCP_DM_CROSS_PRODUCT_ENGINE_RESTという名前の新しいアプリケーションを作成し、RESTコールの起動に必要な資格証明を設定します。このRESTコールでOracle Internet of Things (IoT) Intelligent Application Cloud内の機械学習ワークフローをトリガーさせます。この設定を完了するにはOracle IoT Intelligent Application Serviceのサブスクリプションが必要です。
- SCP_BICC_REST_CREDENTIALSという名前の新しいアプリケーションを作成し、Business Intelligence Cloud Connectorデータ抽出ジョブの起動に必要な資格証明を設定します。このジョブでOracle Demand Management Cloudから機械学習で必要となるデータをOracle Storage Cloudに抽出します。
- Oracle Cloud Infrastructureオブジェクト・ストレージをBusiness Intelligence Cloud Connectorに構成します。Business Intelligence Cloud Connectorデータ抽出ジョブはOracle Storage Cloudオブジェクト・ストア内の指定された名前空間およびバケットにファイルを抽出します。この設定を完了するには、Oracle Cloud Storageのサブスクリプションが必要です。
- プランニング分析レベルおよび属性の構成設定タスクを使用して、使用可能なグローバル品目の柔軟な属性のうち機械学習分析で必要なものを含めます。グローバル品目レベルの柔軟な属性をプラン・ディメンション・カタログに追加します。サプライ・チェーン・プランニングの品目収集プロセスでは、「製品情報管理」作業領域から柔軟な属性のデータが収集されます。Oracle Cloudアプリケーションを使用して品目データを管理していない場合は、これらの属性のデータを品目ファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートを使用して収集できます。
- 機械学習分析に必要な品目レベルのストアド・メジャーを「プランニング・メジャーの管理」タスクで構成し、これらのメジャーのデータをメジャーFBDIテンプレートを使用して収集します。品目レベルのストアド・メジャーをプラン・メジャー・カタログに追加します。
- 「需要管理」および「需要および供給プランニング」作業領域で、「予測プロファイルの管理」構成タスクを使用して、特徴ベースの機械学習予測プロファイルを構成します。
- 「表、グラフおよび分析セットの管理」構成タスクを使用して、新しい製品を特定するための新しい分析セットを定義します。
- 作成した特徴ベースの予測プロファイルを、関連する需要および需要と供給プランに追加し、新しい製品が含まれている分析セットを選択します。
詳細は、サプライ・チェーン・プランニングのOracle Cloud Readinessにあるプランニング・アドバイザからの推奨を使用した新製品導入の最適化の準備トレーニングを参照してください。
ヒントと考慮事項
「プランニング・アドバイザからの推奨を使用した新製品導入の最適化」機能を有効にするための処理を実行する前に、実装に関する考慮事項を確認します。機械学習用のデータセットに関するニーズを検討します。製品、事業所、時間変動の特徴が多いほど、各特徴が需要形状と量にどのような影響を与えるかを機械学習モデルでより適切に学習できます。豊富なデータ・セットがなければ、特徴ベースの機械学習から新製品に関する有意義な予測推奨を得ることができません。
次の推奨事項を考慮します。
- 製品の特徴情報を格納するためのメジャーを品目レベルで定義し、特徴ベース機械学習プロファイルに特徴として追加します。
- AccuracyThresholdパラメータ値を0.4 (40%)から0.6 (60%)の間に設定します。最初は低い値を設定し、予測推奨の品質についてプランナから提供されるフィードバックおよび想定されるモデル精度に基づき、値を調整することをお薦めします。
- TrainingPercentパラメータをデフォルト値0.8.でテストします。このパラメータ値は0.75 (75%)未満、または0.85 (85%)より上に変更しないことをお薦めします。値が小さいほど学習に使用されるデータ量が少なくなり、値が高いほど、テストに使用されるデータ量が少なくなります。
- パラメータAccuracyStratificationLevelに選択した製品ディメンション階層レベルを、特徴ベース予測プロファイルに特徴として選択します。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- 需要プランナ(ORA_MSC_DEMAND PLANNER_JOB)
最も低い在庫原価で顧客のサービス・ターゲットを満たすために、サプライ・チェーンの各ノードで最適な在庫レベルを維持します。自動プロセスを使用して、在庫ポリシー・パラメータを保守して顧客サービス・レベルを改善します。これらの自動プロセスは、必要に応じて補充の経済的オーダー数量を計算することにより、動的に手持在庫を更新して、原価を削減します。
「補充プランニング」という機能をオプト・インすると、この項で説明した機能を使用できるようになります。
プランナが選択した品目-事業所サブセットに対する補充の再プラン
典型的な補充プランは、多数の施設を対象とします。施設のサブセットが別々のプランナによって管理されている場合があります。プランナは、自身が担当する補充プランの品目-事業所のサブセットに対してシミュレーションを実行し、保管室での在庫欠品や小売店での販促需要の増加など、ローカルな問題を解決します。プランナは作業を行う間、通常、プランを複数回実行して、編集の影響をレビューします。
この更新では、再プランを実行する品目-事業所の組合せをプランナが選択できます。補充プランニング・プロセスでは選択した品目-場所の組合せに対する補充のみがシミュレートされます。
デモのウォッチ
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
ヒントと考慮事項
この機能を使用する場合は、「補充プランニング」という機能をオプト・インする必要があります。補充プランニング機能をオプトインすると、ここで説明されている補充プランニング機能がすべて有効になります。補充プランニング機能を以前からオプトインしている場合は、この機能が自動的に有効になります。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER)
複数ディメンション・メジャー・フィルタを使用したデータ分析のフォーカス
通常サプライ・チェーン・プランニング・アプリケーションでは、選択されたプランニング・ディメンションの組合せのメジャー値のセット、またはそれらの値の集計が表示およびレポートされます。しかし、ディメンションのセット内で特定の問合せ基準を満たすメジャー値を抽出したい場合があります。たとえば、特定地域の健康器具カテゴリ品目について精度の低い予測を確認し、集中的に分析する領域を判別するような場合です。この更新では、メジャーで選択された(時間ディメンションを除く)ディメンションのメジャー条件を満たす複数ディメンションの組合せのみがメジャー・データ・フィルタで返されるようになります。
問合せには、非時間変動の数値、パーセントおよび通貨タイプのメジャーを含めることができます。ただし、日付およびテキスト・タイプのメジャーはサポートされていません。
次の条件も適用できます。
- 次と等しい(=)
- 次と等しくない(<>)
- 次より大きい(>)
- 次以上である(>=)
- 次より小さい(<)
- 次以下である(<=)
- nullである
- 範囲内
ただし、次の条件はサポートされません。
- 上位N内
- 下位N内
- nullでない
また、複数のメジャー条件ANDまたはORの組合せは可能ですが、1つの式にANDとORを混在させることはできません。
デモのウォッチ
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
ヒントと考慮事項
この機能を使用する場合は、「補充プランニング」という機能をオプト・インする必要があります。補充プランニング機能をオプトインすると、ここで説明されている補充プランニング機能がすべて有効になります。補充プランニング機能を以前からオプトインしている場合は、この機能が自動的に有効になります。
この機能を使用するには、表またはグラフを作成または編集し、新しい「メジャー・フィルタ」タブにナビゲートします。
- 評価する1つ以上のメジャー条件を入力します。次のものがサポートされます。
- 複数のAND条件
- 複数のOR条件
- ディメンション、階層およびレベルの組合せを選択します。
- 「階層」タブで選択されているディメンション、階層およびレベルがデフォルトの選択です。
- 表またはグラフのメジャー・フィルタは、「リンクの管理」内のリンクされている表またはグラフに適用できます。
- 「リンクの管理」で、メジャー・フィルタを含めるオプションを選択します。
- 「メジャー・フィルタを含む」オプションは、「ユーザー指定パラメータを渡す」オプションが選択されている場合に使用できます
時間変動メジャーはこの更新ではサポートされていません。
オーダー構成メジャーはサポートされていません。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールのいずれかに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- 需要プランナ(ORA_MSC_DEMAND_PLANNER_JOB)
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER_JOB)
供給および需要UIに関連付けられた「条件の管理」UIで条件を定義するときに、品目または組織を個別に選択するのは煩雑である場合があります(特にリストが大きい場合)。この更新では、問い合せる品目または組織を値のリストから選択するのではなく、カンマ区切りの値のセットとして入力できます。このオプションを使用すると、品目に関連付けられた供給および需要を取得する際の生産性が向上します。
「供給および需要」UIから条件を作成するときに、品目または組織属性と「次に含まれる」演算子を選択した場合は、カンマ区切り値のリストを挿入できる新しいタブが表示されます。手動で値リストを入力するか、カンマ区切り値のリストを貼り付けることができます。「挿入」ボタンをクリックすると、リスト内の個々のエントリが検証されます。すべての値が有効な場合、品目または組織のリストが条件に挿入されます。
デモのウォッチ
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
ヒントと考慮事項
この機能を使用する場合は、「補充プランニング」という機能をオプト・インする必要があります。補充プランニング機能をオプトインすると、ここで説明されている補充プランニング機能がすべて有効になります。補充プランニング機能を以前からオプトインしている場合は、この機能が自動的に有効になります。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールのいずれかに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER_JOB)
集計セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング・レビューでは、レビュー担当者はすべての組織を対象として、製品カテゴリ・レベルで需要をグローバルに分析します。この場合、組織の依存需要は、アップストリームの部分組立品のコンポーネント消費と、後続のダウンストリーム組織への品目の出荷の両方で構成されます。
新しいセールス・アンド・オペレーションズ・プランニングのメジャーである生産需要メジャーは、組織のコンポーネント消費需要に関する情報を提供します。これは特にアップストリームの部分組立品組織にとって便利なメジャーで、自組織の製品が供給先の組織や外部の個別需要でどのように消費されるかを把握できます。集計需要分析が完了すると、コンポーネント品目の需要情報がこのメジャーによって提供されます。
デモのウォッチ
有効化のステップ
プランを再度実行する前に、事前定義済の生産需要メジャーをプランのメジャー・カタログに割り当てる必要があります。これは必須のステップです。
- 「プランニング分析の構成」ページの「メジャー・カタログ」タブで、生産需要メジャーをメジャー・カタログに追加します。
- 「保存してクローズ」ボタンをクリックします
ヒントと考慮事項
この機能を使用するには、表またはグラフを作成または編集し、プランの実行後に生産需要メジャーを選択します。
主なリソース
- 生産の依存需要の表示の準備トレーニングをご覧ください。
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- 販売および業務プランナ(ORA_MSC_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNER_JOB)
複数ディメンション・メジャー・フィルタを使用したデータ分析のフォーカス
通常サプライ・チェーン・プランニング・アプリケーションでは、選択されたプランニング・ディメンションの組合せのメジャー値のセット、またはそれらの値の集計が表示およびレポートされます。しかし、ディメンションのセット内で特定の問合せ基準を満たすメジャー値を抽出したい場合があります。たとえば、特定地域の健康器具カテゴリ品目について精度の低い予測を確認し、集中的に分析する領域を判別するような場合です。この更新では、メジャーで選択された(時間ディメンションを除く)ディメンションのメジャー条件を満たす複数ディメンションの組合せのみがメジャー・データ・フィルタで返されるようになります。
問合せには、非時間変動の数値、パーセントおよび通貨タイプのメジャーを含めることができます。ただし、日付およびテキスト・タイプのメジャーはサポートされていません。
次の条件も適用できます。
- 次と等しい(=)
- 次と等しくない(<>)
- 次より大きい(>)
- 次以上である(>=)
- 次より小さい(<)
- 次以下である(<=)
- nullである
- 範囲内
ただし、次の条件はサポートされません。
- 上位N内
- 下位N内
- nullでない
また、複数のメジャー条件ANDまたはORの組合せは可能ですが、1つの式にANDとORを混在させることはできません。
デモのウォッチ
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
この機能を使用するには、表またはグラフを作成または編集し、新しい「メジャー・フィルタ」タブにナビゲートします。
- 評価する1つ以上のメジャー条件を入力します。次のものがサポートされます。
- 複数のAND条件
- 複数のOR条件
- ディメンション、階層およびレベルの組合せを選択します。
- 「階層」タブで選択されているディメンション、階層およびレベルがデフォルトの選択です。
- 表またはグラフのメジャー・フィルタは、「リンクの管理」内のリンクされている表またはグラフに適用できます。
- 「リンクの管理」で、メジャー・フィルタを含めるオプションを選択します。
- 「メジャー・フィルタを含む」オプションは、「ユーザー指定パラメータを渡す」オプションが選択されている場合に使用できます
時間変動メジャーはこの更新ではサポートされていません。
オーダー構成メジャーはサポートされていません。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールのいずれかに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- 需要プランナ(ORA_MSC_DEMAND_PLANNER_JOB)
- 販売および業務プランナ(ORA_MSC_SALES_OPERATIONS_PLANNER_JOB)
Oracle Supply Planning Cloudとの受託製造業者の有効数量データの同期
多くの企業と同様に、受託製造業者との戦略的関係を強化して、アップストリーム在庫、生産および移動データにアクセスできるようにすることがあります。外部供給の表示性が改善されることで予備の在庫を抱える必要がなくなり、サプライ・チェーン全体のリスクと原価を低減できます。この更新により、受託製造業者が最終品目とコンポーネントの手持残高、購買オーダー詳細、作業オーダー需要、作業オーダー供給および作業オーダー・リソースをOracle Supply Planning Cloudとデジタル同期させることが可能になり、供給に関するエンドツーエンドの可視性が強化されます。
これらのトランザクションはOracle Supply Chain Collaboration Cloudから収集するか、標準のファイルベース・データ・インポート(FBDI)ファイル形式を使用してアップロードできます。いずれの場合も、これらの更新は供給プランの組織レベルに表示されます。
この新機能は以前の更新で提供された直接出荷および契約製造の可視性機能を強化するもので、サプライ・チェーンの複数の階層にわたる包括的な可視性を提供します。この更新により、アップストリームのサプライ・チェーンで問題が生じたときに、取引先と一緒に迅速に対応できるようになります。
有効化のステップ
この機能には2つのコントロールが適用され、この機能を供給プランに適用するには両方のコントロールを有効にする必要があります。
- 「外部製造業者供給の計画」プラン・オプション: この機能を特定の供給プランで有効にするには、このオプションを選択する必要があります。このオプションへのナビゲーション: 「プランの作成」または「プラン・オプションの編集」→「供給」タブ→「一般」タブ→「詳細オプションの選択
- サプライヤ・ネットワーク・モデルの保守ページにある組織の「外部製造業者供給の計画」オプション
この新機能は両方のコントロールが有効になっているときに、供給プランに適用されます。
「外部製造業者供給の計画」プラン・オプションを供給プランに対して有効にしていても、計画内の外部組織について、組織レベルで「外部製造業者供給の計画」チェック・ボックスが選択されていない場合、それらの組織の外部製造業者の供給はプランニングに反映されません。
ヒントと考慮事項
次の点に注意してください。
-
現在この機能は、制約なし供給プランニングについてのみサポートされています。
-
「外部製造業者供給の計画」オプションは、グローバルの可視性を必要とする組織に対してのみ有効にします。このチェック・ボックスは、外部製造業者が組織としてモデル化されている場合にのみ選択できます。
-
外部製造業者のデータは次のいずれかの方法で供給プランニングにアップロードできます。
- 外部製造業者は、Oracle Supply Chain Collaboration Cloudの「サプライヤ・ポータル」UIまたはRESTを通じてデータをアップロードできます。
- 外部製造業者にかわって企業ユーザーが、標準のファイルベース・データ・インポート(FBDI)ファイルを使用して供給データをアップロードすることもできます。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
製造状況によっては、コンポーネント在庫を特定の作業オーダーに強制的に配賦したほうが、作業オーダ製造工程への供給が確実になる場合があります。この更新では、標準のファイルベース・データ・インポート(FBDI)ファイル形式を使用して、コンポーネント在庫またはインバウンド供給を作業オーダー用に予約できます。Oracle Supply Planning Cloudはこの予約を尊重し、この供給を別の需要にペギングしないようにします。この機能が適用されるのは、外部ソース・システムに対するプランで、プランニング入力データがファイルベース・データ・インポートを介して提供されるものです。入力データがOracle Supply Chain Management Cloudから収集されたプランには、この機能は適用されません。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
次の点に注意してください。
- 現在、この機能が適用されるのは、外部ソース・システムに対するプランで、プランニング入力データがファイルベース・データ・インポートを介して提供されるものです。
- 制約なし供給プランと制約付き供給プランの両方で、作業オーダーに対するコンポーネント供給の予約が考慮されます。
- 供給プランでは実行システムで行われた予約が考慮され、供給プラン内の予約または予約済供給数量は編集できません。
主なリソース
- 作業オーダーへのコンポーネント供給の予約の尊重の準備トレーニングをご覧ください。
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
供給および需要UIに関連付けられた「条件の管理」UIで条件を定義するときに、品目または組織を個別に選択するのは煩雑である場合があります(特にリストが大きい場合)。この更新では、問い合せる品目または組織を値のリストから選択するのではなく、カンマ区切りの値のセットとして入力できます。このオプションを使用すると、品目に関連付けられた供給および需要を取得する際の生産性が向上します。
「供給および需要」UIから条件を作成するときに、品目または組織属性と「次に含まれる」演算子を選択した場合は、カンマ区切り値のリストを挿入できる新しいタブが表示されます。手動で値リストを入力するか、カンマ区切り値のリストを貼り付けることができます。「挿入」ボタンをクリックすると、リスト内の個々のエントリが検証されます。すべての値が有効な場合、品目または組織のリストが条件に挿入されます。
デモのウォッチ
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールのいずれかに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
- 補充プランナ(ORA_MSC_REPLENISHMENT_PLANNER_JOB)
プラン実行の所要時間は様々な要因の影響を受けますが、最も大きな要因の1つはチェックする条件または制約の数です。通常、計画オーダーのオーダー数量を制御するオーダー・ポリシーからは大量の条件が生成されます。多くの企業にとって、これらのポリシーは短期または中期的に意味を成すもので、長期的にはそこまで重要ではありません。長期的な意思決定は主にタイム・バケット内の資材や生産能力の不均衡についての分析に関するもので、オーダー・ポリシーの実際の適用について検討するものではありません。
この機能では、オーダー・ポリシーを週次または期間タイム・バケットのどちらで適用するかを指定できます。オーダー・ポリシーを強制する時間範囲が短いほど、プラン実行時間が短くなります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 「タイム・バケットごとの品目-組織ごとの計画オーダーの最大数」属性の値を選択した場合の、プランニング出力への影響範囲を考慮する必要があります。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
ユーザー定義の作業オーダー番号を使用した計画製造オーダーのリリース
システムによって生成された数字の値を受け入れるのではなく、プランナ自身が製造作業オーダー番号を入力したほうがよい場合があります。たとえば、英数字方式を使用して、プランナから製造現場に情報を伝えるような場合です。供給および需要UIを使用して、計画製造作業オーダーに独自の作業オーダー番号を入力し、Oracle Manufacturing Cloud、E-Business Suiteまたは外部ソース・システムでの実行に向けてリリースできるようになりました。
供給および需要UIでリリースする計画オーダーにマーキングすると、「実施作業オーダー番号」という新しい列が表示され、ここで作業オーダー番号を手動で指定できます。手動で入力した作業オーダー番号は、Manufacturing Cloud、E-Business Suite、または外部のソース・システムにリリースされます。
デモのウォッチ
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- ソース・システムの検証ルールに基づいて、実施作業オーダー番号の一意性を確保する必要があります。供給および需要UIでは、実施作業オーダー番号が一意であるかどうかの検証は行われません。
- Oracleクラウド・ソース・システムを使用している場合、オーダーがリリースされた後に、Oracle Manufacturing Cloudによって、作業オーダー番号の組織内での一意性がチェックされます。作業オーダー番号が重複している場合は、「サプライ・チェーン・オーケストレーション」作業領域の供給要求に、作業オーダー番号が重複していることを示すエラー・メッセージが表示されます。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールのいずれかに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
プロジェクト駆動のサプライ・チェーンは、Oracle Supply Chain ManagementおよびProject Management Cloudのアプリケーションを横断したエンドツーエンドの統合ソリューションです。このソリューションは、製造および資産集約型企業の様々なビジネス・プロセスをサポートするように設計されています。
プロジェクト駆動のサプライ・チェーン・ソリューションを使用すると、プロジェクトごとに別個の組織を作成しなくても、プロジェクトのコンテキストでサプライ・チェーン・プロセスを管理できます。サプライ・チェーン・コストをプロジェクト支出として取得することもできます。
この更新では、プロジェクト駆動のサプライ・チェーン・ソリューションに次の機能が含まれます。
- プロジェクト固有の供給の計画
- プロジェクト固有の製造作業オーダーに対する未計画資材の購買
- プロジェクト固有の保守作業オーダーに対する未計画資材の購買
- プロジェクト固有の製造作業オーダーおよび保守作業オーダーに対する商品およびサービスの購買
- 製造のプロジェクトでの原価勘定科目直接資材調達
- 保守のプロジェクトでの原価勘定科目直接資材調達
このドキュメントでは、Oracle Supply Chain Planning Cloudのプロジェクト駆動のサプライ・チェーン機能について説明します。
通信や工業生産業といった産業では、計画および実行が内部または外部の顧客向けのプロジェクトのコンテキストで発生します。通常、このようなプランニングには共有可能な共通供給だけでなく、供給を分割して特定のプロジェクトやタスクに配賦することが困難な資材も含まれます。この更新では、Oracle Supply Chain Planning Cloudで、プロジェクトに対する供給配賦が尊重されるプロジェクト駆動のサプライ・チェーンを計画できます。
主な機能は次のとおりです。
- プロジェクトおよびタスクを識別する製品予測をアップロードします。
- 複数のプロジェクトで在庫が共有される場合に、プロジェクトをグループ化します。
- ビジネス要件に合致するプロジェクト・グループ、プロジェクトまたはタスクが含まれる供給検索ルールを構成します。
- 需要と供給をネッティングすることで、適切なプロジェクトまたはタスク指定のある供給のみを使用し、供給検索で設定したルールに従って需要が満たされるようにします。該当する場合は、共通の在庫プールから供給を調達できます。
- 供給と需要の識別プロジェクト属性(プロジェクト・グループ、プロジェクト、タスク)を使用してプランを分析します。この機能は、供給および需要のUIで、Oracle Transactional Business Intelligenceの組込み分析機能でのみ使用できます。
- 実行する計画オーダーをプロジェクトおよびタスク参照とともにリリースします。
これらの多彩な機能を使用して、プロジェクト駆動サプライ・チェーンを計画できます。
デモのウォッチ
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
プロジェクト固有の供給の計画機能を次のように有効にします。
- 企業でOracle Supply Chain Execution Cloudを使用していない場合:
- 「オファリング」作業領域で、「サプライ・チェーン・プランニング」オファリングを選択します。「オプト・イン機能」をクリックします。
- オプト・イン: サプライ・チェーン・プランニング・ページで、「サプライ・チェーン・プランニング」オファリングの「機能」アイコンをクリックします。
- 「プロジェクト駆動のサプライ・チェーン」機能を有効にし、「プロジェクト固有の供給の計画」機能を有効にします。
- 企業でOracle Supply Chain Execution Cloudを使用しており、「プロジェクト駆動のサプライ・チェーン」機能をすでにオプトインしている場合:
- 「オファリング」作業領域で、「製造およびサプライ・チェーン資材管理」オファリングまたは「サプライ・チェーン・プランニング」オファリングを選択します。「オプト・イン機能」をクリックします。
- オプト・イン・ページで、オファリングの「機能」アイコンをクリックします。
- 「プロジェクト固有の供給の計画」機能を使用可能にします。
- 企業でOracle Supply Chain Execution Cloudを使用しており、「プロジェクト駆動のサプライ・チェーン」機能をまだオプトインしていない場合:
- 「オファリング」作業領域で、「製造およびサプライ・チェーン資材管理」オファリングまたは「サプライ・チェーン・プランニング」オファリングを選択します。「オプト・イン機能」をクリックします。
- オプト・イン・ページで、オファリングの「機能」アイコンをクリックします。
- 「プロジェクト駆動のサプライ・チェーン」機能を有効にし、「プロジェクト固有の供給の計画」機能を有効にします。
- プロジェクト駆動のサプライ・チェーン機能に必要な設定を行います。詳細は、Oracle Help CenterにあるManufacturing and Supply Chain Materials Management実装ガイドのプロジェクト駆動のサプライ・チェーンの章を参照してください。
設定デモの視聴
ヒントと考慮事項
- 「プロジェクト固有の供給の計画」機能は、「供給プランニング」作業領域および「需要および供給プランニング」作業領域の制約なし供給プランニング・モードの供給プランに適用されます。
- プロジェクトベースのネッティングを計画するには、プロジェクトベースのネッティング・ルールを割り当てる必要があります。
- プロジェクトベースのネッティング・ルールには、プロジェクトのネッティング順序を5つまで含めることができます。
- 「ハード・ペギング・レベル」品目属性が「なし」に設定されている場合、プロジェクトベースのネッティングは実行されません。
- 供給および需要のプロジェクトおよびタスク属性値は、プロジェクト対応組織についてのみ収集およびリリースされます。
主なリソース
- プロジェクト固有の供給の計画の準備トレーニングをご覧ください。
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
近年のテクノロジの発展により、企業で利用できるデータ量が増え、これまでは困難だったデータも新たな方法で自動的に分析し、深い洞察を得ることができるようになりました。Oracle IoT (Internet of Things)アプリケーションは豊富なリアルタイム・データの提供をとおして企業の効率性を高め、機械学習テクノロジを通じてOracle Supply Chain Planning Cloudからさらなる価値を引き出します。Oracle Supply Chain Planning CloudにOracle IoTアプリケーションとの統合機能が組み込まれたため、これらの洞察を活用し、状況に応じた推奨を得ることが可能になりました。
Oracle IoT Production Monitoring Cloudでのイベントを考慮した計画
製造スループットを高めるには、製造現場の機械リソースを定期的に保守して、良好な状態を保つことが重要です。定期的な保守を実施していても、想定外のダウンタイムが生じ、需要に応える能力に大きく影響することがあります。Oracle Internet of Things Production Monitoring Cloudを使用して、製造現場の資産を監視し、高度な機械学習アルゴリズムを使用してダウンタイム・イベントを予測できます。これらの予測をもとに、これらのイベントを考慮した先行的なプランニングを実施することで、その影響を前もって最小限に抑えることができます。
新しいプランニング・アドバイザUIでは、リソースのダウンタイム予測が各ダウンタイム・イベントの確度レベルと想定時間枠とともに提示されます。イベントが深刻であると考えられる場合は、コンテキスト依存ドリルダウンを使用して、リソースの可用性を調整します。その後、プランを再実行し、確約したオーダー期日に対する影響を理解するとともに、利用できる緩和措置(代替リソースへのオフロードなど)を確認します。
この機能により、On-Time-In-Full(時間どおりの完全な)メトリックを高度な予測分析を通じて先行的に向上させ、供給プランニングの決定を導くことができます。
この機能を使用するには、企業でOracle Manufacturing Cloudソリューションも使用している必要があります。
デモのウォッチ
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
この機能をオプトインした後で、次の処理を実行して有効にします。
- 「設定および保守」作業領域の追加アプリケーションの統合の管理UIで、IoT Production Monitoringという名前の新規アプリケーションを作成し、資格証明を設定します。この資格証明はIoT Production Monitoringサーバーに接続し、Oracle IoT Production Monitoring Cloud ServiceのREST APIを起動するために必要なものです。
- 高度な供給プラン・オプションである「IoT Production Monitoringからのアラートを含む」を供給プランで選択し、IoT Production Monitoringからのアラートが表示されるようにします。
これらの手順の詳細は、サプライ・チェーン・プランニングのOracle Cloud ReadinessにあるOracle IoT Production Monitoring Cloudでのイベントを考慮した計画の準備トレーニングを参照してください。
ヒントと考慮事項
次の点に注意してください。
- この機能を使用するには、企業でOracle Manufacturing Cloudソリューションも使用している必要があります。
- プランナは「Production Monitoringアラートの取得」スケジュール済プロセスをスケジュールして、IoT Production Monitoringのアラートをリアルタイムで取得できます。
- IoT Production Monitoringが提供するアラートでは、修復に要する時間または故障時間は予測されません。プランナは、適切な製造現場の人員と相談してリソースのダウンタイムをモデル化する必要があります。
- IoT Production Monitoringが提供するアラートでは、特定のリソース・インスタンスのダウンタイム発生が予測されます。プランナは、特定のリソースに定義されている合計リソース・インスタンスとリソース・インスタンス数(処置を必要とするもの)の予測とを比較して、リソース可用性を修正する必要があります。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
柔軟な需要優先度ルールに基づいてオーダーを優先度付けすることによって、オーダー・バックログを再スケジュールします。最新の供給情報に基づいて様々なルールの影響をシミュレートして、予定日とソースの最適な組合せを見つけ、更新されたオーダーを実行対象としてオーダー管理システムにリリースできます。
「オーダー・バックログ管理」という機能をオプト・インすると、この項で説明する機能を使用できます。
製造業者によっては、異なるコンポーネントや資材を使用して、または代替の生産プロセスを通じて同じ品目を生産できる場合があります。Oracle Supply Chain Execution Cloudでは、製造作業定義を代替の定義と関連付けることができます。この更新からは、代替の作業定義で製造することで遅延品目を早期に出荷または配送できるかどうかをバックログ管理で評価できます。そうであれば、バックログ管理で、プライマリ作業定義のかわりに代替の資材供給およびリソース能力が消費されます。その場合でも、製造を計画および開始し、バックログ管理で設定された予定日を厳守する責任は供給プランニングまたは製造ソリューションが担います。
デモのウォッチ
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
ヒントと考慮事項
この機能を使用する場合は、「オーダー・バックログ管理」という機能をオプト・インする必要があります。オーダー・バックログ管理機能をオプトインすると、ここで説明されている機能も有効になります。オーダー・バックログ管理機能を以前からオプトインしている場合は、この機能が自動的に有効になります。
その他のヒントと考慮事項:
- バックログ管理では、プライマリと代替の両方のリソースの有効数量、およびプライマリ・コンポーネントと代替コンポーネントの両方の有効数量が使用されます(そうした方がオーダー明細を早期に計画できる場合)。
- 最終品目をバックログ・プランニング・ルールに割り当て、サプライ・チェーン検索オプション・プランニング・モードを有効にして、作業定義で「コンポーネントとリソースの検索」属性を選択し、関連するコンポーネントとリソースをバックログ管理で考慮されるように設定する必要があります。
- リソースの「生産可能数量のチェック」属性を有効にして、そのリソースがバックログ管理で考慮されるようにする必要があります。この属性は、Oracle Fusion Manufacturing Cloudの「ワーク・センター・リソースの編集」ページで指定します。外部ソース・システムのリソースの場合は、この属性をScpResourcesImportTemplateファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートで指定します。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- バックログ・マネージャ(ORA_MSC_BACKLOG_MANAGER_JOB)
プランニング・データを効率的に分析するため、表示する列や表示順序といったデータ表示を企業にとって効果的な方法で構成できます。この機能は以前はOracle Supply Chain Planning Cloudで使用可能でしたが、この更新では、この機能は「バックログ分析」表の新規ダイアログ・ボックスを使用して合理化されています。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
ヒントと考慮事項
この機能を使用する場合は、「オーダー・バックログ管理」という機能をオプト・インする必要があります。オーダー・バックログ管理機能をオプトインすると、ここで説明されている機能も有効になります。オーダー・バックログ管理機能を以前からオプトインしている場合は、この機能が自動的に有効になります。
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- バックログ・マネージャ(ORA_MSC_BACKLOG_MANAGER_JOB)
品目、組織、セット名またはオーダー番号のリストを入力してオーダー・バックログを問い合せる
「バックログ分析」ページに関連付けられた「条件の管理」UIで条件を定義するときに、品目や組織、セット名、オーダー番号を個別に選択するのは煩雑である場合があります(特にリストが大きい場合)。この更新では、問い合せる品目や組織、セット名、オーダー番号を値のリストから選択するのではなく、カンマ区切りの値のセットとして入力できます。このオプションを使用すると、オーダー・バックログを取得する際の生産性が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
ヒントと考慮事項
この機能を使用する場合は、「オーダー・バックログ管理」という機能をオプト・インする必要があります。オーダー・バックログ管理機能をオプトインすると、ここで説明されている機能も有効になります。オーダー・バックログ管理機能を以前からオプトインしている場合は、この機能が自動的に有効になります。
この機能を使用する手順:
- 「バックログ分析」検索領域の「条件の管理」ボタンを使用して条件を定義します
- 「条件の管理」フィールド内で、属性に「品目」、「組織」、「セット名」または「オーダー番号」を選択し、「次に含まれる」演算子を選択します。
- カンマ区切り値リスト・タブで、カンマ区切りの値のリストを挿入します。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールに割り当てられたユーザーは、この機能を自動的に使用できるようになり、特別な権限は必要ありません。
- バックログ・マネージャ(ORA_MSC_BACKLOG_MANAGER_JOB)
ファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートの変更点
この更新では、一部のFBDIテンプレートが変更されます。各変更の詳細は、次のFBDIテンプレートの指示タブを参照してください。
- カレンダ
- ソース・ルール
- 予約
- 外部予測
- 供給手持
- 購買オーダー依頼
- 安全在庫レベル
- 販売オーダー
- 転送オーダー
- 作業オーダー供給
- リソース
- リソース可用性
- 作業オーダー工程リソース
SCMのFBDIテンプレートは、Oracle Help Centerで提供されているOracle Supply Chain Management Cloudのファイルベース・データ・インポート・ガイドで入手できます。
この更新のその他の変更
このセクションには、製品の動作方法を変える可能性がある、この更新での追加の変更について説明します。
供給プランニング: 購買原価メジャーの計算の変更
購買原価メジャーの計算方法が変更され、定価ではなく標準原価が使用されるようになりました。この変更は「合計最終品目原価」メジャーと「総マージン」メジャーにも影響します。これらのメジャーの計算には購買原価が含まれています。この変更は、制約なし供給プランニングと制約付き供給プランニングの両方に適用されます。
バグ参照: 30979381、31013911
セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング: 購買最終品目のデフォルトのサプライヤ構成
「購買元」ソーシングの購買品目で、サプライヤが「承認済サプライヤ・リスト」で定義されていない品目については、セールス・アンド・オペレーションズ・プランにデフォルトのサプライヤ構成が挿入されてソーシング配賦率が維持されます。品目標準原価がユニット当たりのサプライヤ原価として使用され、品目処理リード・タイムがサプライヤ・リード・タイムとして使用されます。サプライヤ制約付きのセールス・アンド・オペレーションズ・プランでは引き続き、「承認済サプライヤ・リスト」での設定が必要です。
バグ参照: 30748528