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  1. 更新24B
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 更新前および更新後のタスク
  4. 任意の新機能の導入(オプトイン)
  5. 機能のサマリー
  6. サプライ・チェーン・オーケストレーション
    1. サプライ・チェーン・オーケストレーション
        1. 再設計されたページを使用した供給要求の表示
  7. 需要管理
    1. 需要管理
        1. 集計された顧客レベルを使用したプラン間でのメジャーのコピー
        2. 予測精度向上のための自動化されたハイパーパラメータ・チューニングの使用
        3. 拡大したボリューム制限でのプランニング表のデータのエクスポート
        4. 受入ベース予測使用可能
        5. ネット・チェンジ・モードでの実行時の「収集プランニング・データの集計」スケジュール済プロセスのパフォーマンスの向上
        6. 未割当エンティティを考慮したプラン・データの保護
        7. ディープ・リンクを使用したOracle Fusion Cloud Supply Chain Planningへのアクセス
        8. この更新で選択された需要管理のバグ修正
    2. 補充プランニング
        1. 受入ベース予測使用可能
        2. 拡大したボリューム制限でのプランニング表のデータのエクスポート
        3. 多段階補充プランの拡張ポリシーおよび補充計算における非依存および合計需要予測の使用
        4. バイヤー・プランニングでのオーダー日、出荷日または納入予定日での計画購買推奨のフィルタ
        5. バイヤー・プランニングでの在庫欠品メトリックの表示
        6. バイヤー・プランニングでのプライマリ単位による価格分岐情報の表示
        7. 未割当エンティティを考慮したプラン・データの保護
        8. ディープ・リンクを使用したOracle Fusion Cloud Supply Chain Planningへのアクセス
        9. 補充プランニングの品目、事業所およびタイム・バケットの数の上限の増加
        10. この更新で選択された補充プランニングのバグ修正
  8. 重要な処理および考慮事項

更新24B

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 モジュール 機能 ノート
2024月5日1日 需要管理 この更新で選択された需要管理のバグ修正

文書の更新。項が追加されました。

2024年4月26日 補充プランニング この更新で選択された補充プランニングのバグ修正

文書の更新。項が追加されました。

2024年3月15日 需要管理 予測精度向上のための自動化されたハイパーパラメータ・チューニングの使用 文書の更新。デモへのリンクが追加されました。
2024年3月15日 補充プランニング バイヤー・プランニングでの在庫欠品メトリックの表示 文書の更新。機能の説明が改訂され、デモへのリンクが追加されました。
2024年3月11日 補充プランニング 拡大したボリューム制限でのプランニング表のデータのエクスポート

文書の更新。機能の説明が改訂されました。

2024年3月11日 需要管理 拡大したボリューム制限でのプランニング表のデータのエクスポート 文書の更新。機能の説明が改訂されました。
2024年3月1日     初版作成。

概要

アイデアをお寄せください

ご意見をお待ちしています。弊社のクラウド・サービスを改善する方法に関する提案がございましたら、ぜひお知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボを通してなど、アイデアを送信する方法はいくつかあります。機能名の後にこのアイコンが表示される場合は、お客様のアイデアが実現されたことを意味します。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。

免責事項

この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。

この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。

更新前および更新後のタスク

クラウド・アプリケーションで使用している機能によっては、四半期更新の直前または直後に特定のステップを実行する必要がある場合があります。これらの更新前および更新後のステップおよび影響を受ける製品領域の詳細は、My Oracle SupportでOracle Fusion Cloud SCM: Performing Your Quarterly Update (ドキュメントID 2337485.1)を参照してください。

任意の新機能の導入(オプトイン)

Oracle Cloudアプリケーションは、四半期ごとに新しい更新を提供します。つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。無効化されている機能は、次の権限を使用して、次のステップでエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。

  • アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
  • Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)

新機能をオプト・インする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
  2. 「機能概要」ページで、オファリングを選択してそれに固有の新機能をレビューします。または、デフォルトの選択であるすべての使用可能なオファリングをそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能を確認できます。
  3. 「新機能」タブで、新機能をレビューし、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効化されている場合は、チェック・マークが表示されます。そうでない場合は、機能を有効にするためのアイコンが表示されます。
  4. 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を有効にするステップを完了します。

場合によっては、「新機能」作業領域に表示されていない機能をオプト・インする必要がある場合があります。オプト・インする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
  2. 「オファリング」ページで、オファリングを選択し、オプトイン機能をクリックします。
  3. オプトイン・ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の機能の編集(鉛筆)アイコンをクリックします。
  4. 「機能の編集」ページで、機能を有効化するためのステップを完了します。

オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリングの構成を参照してください。

オプト・イン失効

オプト・インを経由してすぐ使用できない状態で提供された機能は、将来の更新で自動有効化される場合があります。これはオプト・イン失効と呼ばれます。クラウド・サービスにオプト・イン失効がある場合、このドキュメントに関連タブが表示されます。このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。ここをクリックして、すべてのOracle Cloudアプリケーションのオプト・インが失効した機能を確認することもできます。

機能のサマリー

列の定義:

使用可能な状態で提供される機能

レポート = 新規または変更済の、Oracleから提供されたすぐに実行可能なレポートです。

UIまたはプロセスベース: 小規模 これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小限になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するために処理が必要です。これらの機能は無効化された状態で提供され、有効にするかどうかや有効にする時期を任意で選択します。たとえば、a) 新しいまたは展開されたBIサブジェクト領域は最初にレポートに組み込む必要があり、b) 新しいWebサービスを利用するには統合が必要になり、c) ユーザーが機能にアクセスできるようにするには、それらの機能をユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入れテストでは、大規模なUIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当ててください。

エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要
(使用不可の状態で提供される機能)

これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

サプライ・チェーン・オーケストレーション

サプライ・チェーン・オーケストレーション

再設計されたページを使用した供給要求の表示

需要管理

需要管理

集計された顧客レベルを使用したプラン間でのメジャーのコピー

予測精度向上のための自動化されたハイパーパラメータ・チューニングの使用

拡大したボリューム制限でのプランニング表のデータのエクスポート

受入ベース予測使用可能

ネット・チェンジ・モードでの実行時の「収集プランニング・データの集計」スケジュール済プロセスのパフォーマンスの向上

未割当エンティティを考慮したプラン・データの保護

ディープ・リンクを使用したOracle Fusion Cloud Supply Chain Planningへのアクセス

この更新で選択された需要管理のバグ修正

補充プランニング

受入ベース予測使用可能

拡大したボリューム制限でのプランニング表のデータのエクスポート

多段階補充プランの拡張ポリシーおよび補充計算における非依存および合計需要予測の使用

バイヤー・プランニングでのオーダー日、出荷日または納入予定日での計画購買推奨のフィルタ

バイヤー・プランニングでの在庫欠品メトリックの表示

バイヤー・プランニングでのプライマリ単位による価格分岐情報の表示

未割当エンティティを考慮したプラン・データの保護

ディープ・リンクを使用したOracle Fusion Cloud Supply Chain Planningへのアクセス

補充プランニングの品目、事業所およびタイム・バケットの数の上限の増加

この更新で選択された補充プランニングのバグ修正

>>クリックして重要な処理と考慮事項を表示

サプライ・チェーン・オーケストレーション

サプライ・チェーン・オーケストレーション

再設計されたページを使用した供給要求の表示

再設計されたページを使用して、供給要求とその詳細をデスクトップ、タブレットまたはモバイル・デバイスに表示します。供給要求参照、供給オーダー、供給文書または品目を使用して供給要求を検索できるようになりました。独自のデフォルト検索を作成して保存します。供給の要求日、要求搬送日、要求ステータスなどに従って検索結果をフィルタします。例外を取り除くため必要な推奨処理を表示します。Oracle Supply Chain Orchestrationで各要求に対して作成された供給文書を表示します。要求明細に関する詳細を表示し、処理を実行します。

この機能を使用するには、「供給オーケストレーション」作業領域に移動し、「タスク」 > 「供給要求」をクリックしてから、供給要求を検索します。

供給要求を検索および表示する際の効率が向上します。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理

ヒントと考慮事項

次の属性を使用して、供給要求を検索します:

  • 供給要求参照
  • 供給オーダー
  • 供給文書
  • 品目

次の属性を使用して検索結果をフィルタします:

  • 供給要求日
  • 要求搬送日
  • 供給ステータス
  • 供給タイプ
  • ビジネス・フロー

その他:

  • 各供給要求の供給文書に関する詳細を表示します。
  • 独自の検索を作成して保存します。その検索をデフォルト検索にします。
  • 供給要求にドリルダウンして、供給要求および存在する可能性のある例外メッセージの詳細を取得します。
  • 供給要求が例外の場合、修正するための推奨処理を表示できます。
  • 各供給要求に対して様々な処理を実行します。

主なリソース

アクセス要件

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • サプライ・チェーン運用マネージャ(ORA_DOS_SUPPLY_CHAIN_OPERATIONS_MANAGER_JOB)
  • 次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • 供給オーダー・インタフェースの処理(DOS_PROCESS_SUPPLY_ORDER_INTERFACE_PRIV)
    • 供給オーダーの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDERS_PRIV)
    • 供給要求例外の管理(DOS_MANAGE_SUPPLY_REQUEST_EXCEPTIONS_PRIV)
    • 供給オーダー例外およびステータスの表示(DOS_VIEW_SUPPLY_ORDER_EXCEPTIONS_AND_STATUS_PRIV)

独自のジョブ・ロールを保守している場合、この機能をサポートするための新しい権限は導入されていません。

需要管理

需要管理

集計された顧客レベルを使用したプラン間でのメジャーのコピー

以前の更新では、リージョン内のすべての顧客サイトを集計した地理的エンティティなど、顧客階層の集計レベルで予測を作成できました。この更新では、既存の機能を利用してプラン間で、またはプラン内のメジャー間でメジャー・データを移動できるように、機能が拡張されました。「その他のプランからのメジャーのロード」タスクを使用すると、顧客レベルを集計したプラン間で、または顧客ディメンションで集計されたプランに集計されていないプランからメジャー・データを移動できます。

「その他のプランからのメジャーのロード」ページ

「その他のプランからのメジャーのロード」ページ

「その他のプランからのメジャーのロード」タスクおよび「メジャーのロード・プロセスの編成」スケジュール済プロセスが拡張され、次のようなメジャー・データのコピーがサポートされるようになりました:

  • プランニング・レベル・プロファイルがない需要プランから、プランニング・レベル・プロファイルがある需要プランへ。
  • プランニング・レベル・プロファイルがある需要プラン内で。
  • プランニング・レベル・プロファイルがある需要プランから、同じプランニング・レベル・プロファイルがある別の需要プランへ。
  • 「グローバル需要の使用」オプションが選択され、「プランニング顧客レベル」「顧客サイト」に設定されているセールス・アンド・オペレーションズ・プランから、プランニング・レベル・プロファイルがある需要プランへ。
  • 「グローバル需要の使用」オプションが選択されていないセールス・アンド・オペレーションズ・プランから、プランニング・レベル・プロファイルがある需要プランへ。

有効化のステップ

この機能を有効にするために必要な手順はありません。

ヒントと考慮事項

拡張された「その他のプランからのメジャーのロード」機能でプランを利用するには、24Bに更新した後にプランニング・レベル・プロファイルがある既存の需要プランを実行する必要があります。

「その他のプランからのメジャーのロード」を使用して、次のようにメジャー・データをコピーすることはできません。

  • プランニング・レベル・プロファイルがある需要プランから、プランニング・レベル・プロファイルがない需要プランへ。
  • プランニング・レベル・プロファイルがある需要プランからセールス・アンド・オペレーションズ・プランへ。
  • 「グローバル需要の使用」オプションが選択され、「プランニング顧客レベル」「ゾーン」に設定されているセールス・アンド・オペレーションズ・プランから、プランニング・レベル・プロファイルがある需要プランへ。
  • プランニング・レベル・プロファイルがある需要プランから、異なるプランニング・レベル・プロファイルがある別の需要プランへ。

主なリソース

  • Oracle Cloud Readiness > Sales and Operations Planning
    • 複数のプランのメジャー間のデータのロード(更新20A)
    • メジャーをロードするバッチ・プロセスのスケジュール(更新20B)
  • Oracle Cloud Readiness > Demand Management
    • プラン内でのメジャー・データのコピー(更新21A)
    • 顧客ディメンションに応じた柔軟なレベルでの計画(更新24A)

アクセス要件

この機能にアクセスするために必要な新しいロールまたはセキュリティ権限はありません。

  • 現在「その他のプランからのメジャーのロード」タスクまたは「メジャーのロード・プロセスの編成」スケジュール済プロセスにアクセスできるユーザーは、この機能を自動的に使用できます。

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • その他のプランからのメジャー・データのロード(MSC_LOAD_MEASURES_FROM_OTHER_PLANS_PRIV)

この権限はこの更新より前に使用可能でした。

予測精度向上のための自動化されたハイパーパラメータ・チューニングの使用

企業の履歴需要データを使用してエンジン・パラメータを最適な値にチューニングすることで、Oracle Demand Managementの機械学習モデルの予測精度を向上させます。このアプローチを使用することで、予測モデルのエキスパートと連携してモデルをチューニングする必要がなくなります。この更新で導入された機能は、品目と組織の組合せなど、個々の予測レベルでバックグラウンドで実行されます。その後、その組合せに適した予測パラメータの最適な設定が決定されます。提示された設定の予測精度をレビューし、予測結果を既存の値と比較できます。次回プランを実行するときに、提示された設定を使用できます。バックグラウンド・プロセスは、予測データ・セット全体またはデータのサブセットに対して実行できます。サブセットは、各実行でサンプリングするデータの比率を指定することによって決定されます。

この新機能を使用すると、自動ハイパーパラメータ・チューニングを使用して、選択した予測パラメータの最適な設定を生成し、予測精度を向上できます。

「予測プロファイルの管理」ページの「予測パラメータ」タブで、新しい「ハイパーパラメータ・チューニング値」列が導入されました。

新しい「ハイパーパラメータ・チューニング値」列

新しい「ハイパーパラメータ・チューニング値」列

  • 「ハイパーパラメータ・チューニング値」列には、特定の予測パラメータについてテストする値のリストが表示されます。ハイパーパラメータ・チューニング・ロジックでは、チューニングされる予測パラメータの値の可能な各組合せをテストし、各予測ノードに最適な予測精度を提供するものを選択します(品目と組織の組合せなど)。
  • 「ハイパーパラメータ・チューニング値」は、値のリストをカンマで区切って入力するテキスト・フィールドです。
  • どの値リストをどのパラメータに追加するかわからない場合でも、このチューニング・プロセスは自動的に実行できるため、ハイパーパラメータ・チューニング機能を使用できます。新しいHypertuneParamSet予測パラメータには、予測パラメータの「ハイパーパラメータ・チューニング値」フィールドに値が存在しないときに使用されるパラメータ値のデフォルト・セットが含まれています。

さらに、ハイパーパラメータ・チューニングを構成するために、8つの新しい予測パラメータが導入されました。これらの予測パラメータは、すべて「ハイパーパラメータ・チューニング」カテゴリに表示されます。

新しい「ハイパーパラメータ・チューニング」カテゴリとパラメータ

新しい「ハイパーパラメータ・チューニング」カテゴリとパラメータ

ハイパーパラメータ・チューニングを有効にするには、HypertuneSamplePercentパラメータを予測プロファイルに追加し、1から100までの値に変更する必要があります。

ハイパーパラメータ・チューニングのパラメータに関する詳細

  • HypertuneSamplePercent予測パラメータ:
    • 各予測実行中にハイパーパラメータ・チューニングが実行される予測母集団の比率を指定します。有効な値は、0から100の整数です。
      • 0の値は、ハイパーパラメータ・チューニングが使用不可であることを示します。
      • 100の値は、予測プロセスが実行されるたびに、予測母集団全体に対してハイパーパラメータ・チューニングが実行されることを示します。
      • 0より大きく100より小さい値は、ハイパーパラメータ・チューニングが実行される予測母集団の比率を表します。この場合、エンジンはチューニングされた予測ノードを追跡し、毎回異なるノードのセットを選択します。たとえば、HypertuneSamplePercent=20の場合、エンジンが実行されるたびに、予測母集団の異なる20%が選択されます。5回の実行後、予測母集団の100%がカバーされます。
      • デフォルト値は、0です。  

ノート: ハイパーパラメータ・チューニングを有効にするには、HypertuneSamplePercent予測パラメータを予測プロファイルに追加し、0より大きい値に設定する必要があります。これは、予測プロファイルに追加する必要がある唯一のハイパーパラメータ・チューニング・パラメータです。デフォルト値を変更する場合は、他の7つを追加できます。

  • HypertuneOutputMode予測パラメータ:
    • ハイパーパラメータ・チューニングの結果を出力メジャーに保存するかどうかを指定します。有効な値は、0、1および2です。
      • 0は、出力なしの場合です。予測プロファイルの出力メジャーに、チューニングされていないベース予測のみを保存します。
      • 1は、チューニングして使用する場合です。ハイパーパラメータ・チューニングの結果の予測が予測精度向上のためのしきい値を満たす場合、その予測が予測プロファイルの出力メジャーに書き込まれ、チューニング設定がハイパーパラメータの設定メジャーに書き込まれます。それ以外の場合は、チューニングされていないベース予測が出力されます。
      • 2は、チューニングされていないベース予測を予測プロファイルの出力メジャーに書き込み、ハイパーパラメータ・チューニングの結果の予測(予測精度向上のためのしきい値を満たしている場合)をハイパーパラメータの調整済予測メジャーに書き込み、チューニング設定をハイパーパラメータの設定メジャーに書き込むためのものです。
      • デフォルトは2です。
  • HypertuneHalflife予測パラメータ:
    • ハイパーパラメータ・チューニングの出力が新しいとみなされる日数を指定します。この期間を過ぎると、ハイパーパラメータ・チューニングの出力がこのパラメータより古い組合せに対して再チューニングが実行されます。
      • デフォルト値は182日です。
  • HypertuneHoldback予測パラメータ:
    • ハイパーパラメータ・チューニングの結果のホールドバック検証(サンプル外テスト)に使用するプラン開始日までの日数を指定します。
      • HypertuneHoldbackPercentの値より大きい場合、HypertuneHoldbackの値は使用されません。
      • デフォルト値は182日です。
  • HypertuneHoldbackPercent予測パラメータ:
    • ハイパーパラメータ・チューニング時の各組合せに対するホールドバック検証(サンプル外テスト)に使用する履歴の最大割合を指定します。
      • HypertuneHoldbackPercentの値より大きい場合、HypertuneHoldbackの値は使用されません。
      • デフォルト値は30%です。
  • HypertuneMAPEThreshold予測パラメータ:
    • チューニングされていないベースの平均絶対誤差率(MAPE)と、最適化を成功させるための組合せのハイパーパラメータ・チューニング後のMAPEの間に必要な最小変化率を指定します。変化率がしきい値を下回る場合、最適化は無視されます。
      • デフォルト値は1%です。
  • HypertuneParamSet予測パラメータ:
    • ハイパーパラメータ・チューニングが使用可能であっても、「予測パラメータ」タブの「ハイパーパラメータ・チューニング値」列で値が入力されていない場合は、ハイパーパラメータ・チューニングに使用するパラメータ値のデフォルト・セットを指定します。
    • デフォルト値は次のとおりです: IntermitCriterion[10,90],ForecastValidationSensitivity[0.2,5,10],OutlierSensitivity[2,3,4],CollinearityUseRidge[0,1]

ノート: このパラメータ値のデフォルト・セットは編集しないでください。

  • HypertuneAdvisor予測パラメータ:
    • 現在使用されていません。将来使用される予定です。デフォルト値0のままにします。

ハイパーパラメータ・チューニングの出力メジャー

特定の予測プロファイルに対してハイパーパラメータ・チューニングを有効にすると、需要予測によってチューニング結果が新しい出力メジャーに書き込まれます。

  • 予測プロファイル(記帳予測または出荷予測)で事前定義済の出力メジャーが選択されている場合、5つの新しい事前定義済の出力メジャーが予測プロファイルで選択されたメジャー・カタログに追加されます。
  • 予測プロファイルでユーザー定義の出力メジャーが選択されている場合、プロファイルの保存後に5つの新しい出力メジャーが作成されます。

ノート: ユーザー定義の出力メジャーがある予測プロファイルを含むプランの場合、ハイパーパラメータ・チューニングをプランで実行する前に、「現在のデータでリフレッシュ」オプションを有効にしてプランを実行する必要があります。

出力メジャー

出力メジャー

新しいハイパーパラメータ・チューニングの出力メジャー

ハイパーパラメータ・チューニング出力メジャーの名前は、予測プロファイルで選択した出力メジャーの名前によって異なります。たとえば、出力メジャーが「記帳予測」の場合、ハイパーパラメータ・チューニングの出力メジャーは、「記帳予測: 調整済」、「記帳予測: 調整済設定」、「記帳予測: 調整済基準MAPE」、「記帳予測: 調整済最適MAPE」および「記帳予測: 調整時の最終試行」になります。

  • <予測プロファイル出力メジャー名>: 調整済
    • ハイパーパラメータ・チューニングの予測結果を取得する数値メジャー。
  • <予測プロファイル出力メジャー名>: 調整済設定
    • チューニング用に選択した各パラメータについて、予測パラメータ名および最適化された値を含むテキスト・メジャー。メジャー出力は、関連する予測ツリー(予測表)に基づいて組合せ/ノードごとに追加されます。
  • <予測プロファイル出力メジャー名>: 調整済基準MAPE
    • HypertuneSamplePercentパラメータで指定されたパーセントに基づく、プランの母集団に対して計算された、チューニングされていないベースのサンプル外MAPE。

ノート: これは、チューニング計算のの母集団に対するMAPE計算です。

  • <予測プロファイル出力メジャー名>: 調整済最適MAPE
    • HypertuneSamplePercentパラメータで指定されたパーセントに基づく、プランの母集団の同じ部分に対するサンプル外の最適MAPE。

ノート: これは、チューニング計算の後の母集団に対するMAPE計算です。

  • チューニングは、調整済最適MAPEが調整済基準MAPEを下回る(予測精度が高いことを示す)ノードで、2つのMAPEの差がチューニングに必要な最小しきい値を上回った場合に実行されます。しきい値設定は、HypertuneMAPEThreshold予測パラメータで行われます。変化率がしきい値を下回る場合、最適化は無視されます。
  • <予測プロファイル出力メジャー名>: 調整時の最終試行
    • チューニング・タイムスタンプを取得する日付メジャーであり、ハイパーパラメータ・チューニングの次回実行時に、このノードをチューニングするかどうかを決定できます。

ノート:

  • ハイパーパラメータ・チューニングでは、ノードを実際にチューニングしたかどうかに関係なく、実行されるすべてのノードの試行日メジャーが移入されます。チューニングが実行されたが、予測を改善できなかったという場合もあります。そのような場合、予測プロファイルは、調整時の最終試行のみにプランの実行日を移入し、調整済の他のメジャーは移入しません。
  • サンプル割合が100未満の場合、ハイパーパラメータ・チューニング・プロセスに参加しない組合せでは、調整時の最終試行の値が01/01/2000になります。

需要予測実行後の表のハイパーパラメータ・チューニング出力メジャーの例

需要予測実行後の表のハイパーパラメータ・チューニング出力メジャーの例

MAPEプロセス: (例として記帳予測出力メジャーを使用)

  • 需要予測がハイパーパラメータ・チューニング・モードで実行される場合、MAPEに関して次の3つのステージが含まれます:
    • ステージ1: 予測は母集団全体に対して実行され、これがベース予測です。MAPE出力は、いつものように「記帳予測MAPE」メジャーに出力されます。このMAPEは、サンプル内MAPEです。
    • ステージ2: 予測は、HypertuneSamplePercentパラメータで指定されたパーセントに基づいて、母集団の一部に対して実行されます。これはサンプル外の実行であり、ハイパーパラメータ・チューニング計算ののものです。記帳予測調整済基準MAPEメジャーに出力されます
    • ステージ3: 予測では、ハイパーパラメータ・チューニング・パラメータに基づいてステージ2と同じ母集団に対してチューニングを計算し、結果のMAPEを記帳予測調整済最適MAPEメジャーに書き込みます。これもサンプル外MAPEです。
  • 3つのステージの後、需要予測では、HypertuneMAPEThresholdパラメータに基づいて2つのサンプル外MAPEメジャーを比較します。つまり、パラメータにMAPEしきい値として1%が含まれ、最適MAPEが基準MAPEと1%未満の範囲で異なる場合、需要予測では調整済MAPEメジャーに書き込まれません。これは、その結果が十分なものではなく、より正確な予測が生成されなかったためです。

ハイパーパラメータ・チューニングが有効な同じ予測プロファイルに対する複数の予測需要実行の例

予測プロファイル: HyperTuneSamplePercent=5

  • 最初の実行:
    • ハイパーパラメータ・チューニングは、プランの母集団のランダムな5%に対して計算され、調整済出力メジャーには、その5%の出力データのみが含まれます。
    • 母集団の残り95%については、01/01/2000の日付を表示する「チューニングの最終試行」を除き、「記帳予測: 調整済」メジャーおよびその他の調整済メジャーはすべてNullです。
  • 2回目の実行:
    • ハイパーパラメータのチューニングは、母集団の別の5%に対して計算されます。
  • 3回目の実行以降:
    • HypertuneHalflifeの日数に達するまで、2回目の実行と同じです。そのステージに達すると、チューニングによって既存の値が1回目から再チューニングされます

ノード・チューニング:

「予測精度向上のための自動化されたハイパーパラメータ・チューニングの使用」機能には、需要予測で「調整済設定」出力メジャーのパラメータごとの最適値を使用し、そのメジャーをノードごとに次の需要予測実行の入力として使用する機能が含まれています。

2つの新しい予測パラメータがこの目的で使用できるようになりました。

ノード・チューニング・パラメータ

ノード・チューニング・パラメータ

  • EnableNodalTuningパラメータ:
    • 次回予測が生成されるときの入力として、最適化されたパラメータ値があるメジャーを使用するかどうかを指定します。ハイパーパラメータ・チューニングがオンで、HypertuneOutputMode=1の場合は、EnableNodalTuningを2に設定する必要があります。パラメータ値として0、1、2を指定できます。
      • 0: ノード・チューニングを使用しない場合。
      • 1: 常にノード・チューニングを使用する場合。
      • 2: ハイパーパラメータ・チューニングが有効になっていて、HypertuneOutputMode=1の場合にノード・チューニングを使用するため
      • デフォルト値は2です。
  • SetNodalTuningSourceパラメータ:
    • 現在使用されていません。将来使用される予定です。

有効化のステップ

この機能を有効にするために必要な手順はありません。

ヒントと考慮事項

  • ハイパーパラメータ関連の予測パラメータは、HyperTuneSamplePercentが0より大きい場合にのみ使用されます。
  • HypertuneHoldbackPercentパラメータはオプションのパラメータで、各ノードのホールドバックとして使用する履歴の最大%として、HypertuneHoldbackパラメータに対するセカンダリの制限です。このパラメータも使用する場合、各組合せに使用されるホールドバックは、最終的にHypertuneHoldbackおよびHypertuneHoldbackPercentの値より小さくなります。
  • この更新では、10の事前定義済メジャーが追加されました:
    • 記帳予測: 調整済設定
    • 出荷予測: 調整済設定
    • 記帳予測: 調整済
    • 出荷予測: 調整済
    • 記帳予測: 調整済基準MAPE
    • 出荷予測: 調整済基準MAPE
    • 記帳予測: 調整済最適MAPE
    • 出荷予測: 調整済最適MAPE
    • 記帳予測: 調整時の最終試行
    • 出荷予測: 調整時の最終試行

主なリソース

アクセス要件

この機能にアクセスするために必要な新しいロールまたはセキュリティ権限はありません。

  • 「予測プロファイルの管理」タスクへのアクセス権を現在持っているユーザーは、この機能を使用できます。

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 予測プロファイルの編集(MSC_EDIT_FORECASTING_PROFILES_PRIV)
  • プランの編集(MSC_EDIT_PLANS_PRIV)
  • プラン・オプションの編集(MSC_EDIT_PLAN_OPTIONS_PRIV)

これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。

拡大したボリューム制限でのプランニング表のデータのエクスポート

最大200万個のセルを条件として、100万行に及ぶ表および4,000列に及ぶ表からデータをエクスポートします。24A更新で導入された「プランニング表に指定された形式でのデータのエクスポート」機能が拡張され、ボリューム制限の増加をサポートするようになりました。さらに、Microsoft Excelファイル形式またはCSVファイル形式を使用してエクスポートできるようになりました。

「データを表形式でエクスポート」ページ

「データを表形式でエクスポート」ページ

以前は、「データを表形式でエクスポート」機能は、最大65,536行および256列を含む表のエクスポートをサポートしていました。これらの制限は、最大セル数を200万として、100万行の表および4,000列の表まで拡張されました。たとえば、次の組合せの表(すべて200万セルに相当)をエクスポートできるようになりました。

  • 100万行および2列
  • 500,000行および4列
  • 100,000行および20列

この機能は、XLS (Microsoft Excel)形式に加えて、CSV (カンマ区切り値)形式でのエクスポートもサポートするように拡張されました。

有効化のステップ

この機能を有効にするために必要な手順はありません。

ヒントと考慮事項

Microsoft XLS形式には、シートごとに256列および65,536行の制限があります。XLS形式でエクスポートする場合、次のようになります:

  • 列の数は256に制限されます。
  • エクスポート用に選択した表に65,536行を超える行(ただし100万行未満)がある場合、出力は同じExcelワークブック内で複数のシートに分割され、各シートは65,536行以下になります。
  • 結果のXLSファイルには、ファイルを初めて開いたときに自動的に実行されるマクロが含まれます。このマクロは、複数のシートを単一のシートにマージし、ファイルをXLS形式からXLXS形式に変換します。Microsoft XLXS形式には、100万行の制限があります。

主なリソース

  • プランニング表に指定された形式でのデータのエクスポート(更新24A)

アクセス要件

この機能にアクセスするために必要な新しいロールまたはセキュリティ権限はありません。

  • 現在、プランニング表をオープンするためのアクセス権を持っているユーザーは、自動的にこの機能を使用できるようになります。

次の権限の1つまたは両方が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます:

  • プランニング表の保守(MSC_MAINTAIN_PLANNING_TABLES_PRIV)
  • プランニング表の表示(MSC_VIEW_PLANNING_TABLES_PRIV)

これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。

受入ベース予測使用可能

一般的なヘルスケア・サプライ・チェーンには、在庫が追跡されない定期自動補充(PAR)在庫事業所がいくつかあります。ただし、こうしたPAR事業所では、受入トランザクションが追跡されます。こうしたPAR事業所での要件を正確に予測および理解するために、使用情報または消費情報のプロキシとして受入が使用されます。

この更新では、受入トランザクション履歴がOracle Fusion Cloud Inventory Managementから収集され、受入ベース予測の生成に使用されます。受入ベース予測は、PAR在庫レベルを生成するための入力として使用されます。さらに、受入が断続的な場合に需要を均等化し、より合理的な平均絶対誤差率(MAPE)値を反映するために、新しい予測プロファイルがシードされています。

既存の「プランニング・データの収集」プロセスが拡張され、組織と保管場所の両方についてOracle Fusion Cloud Inventory Managementから受入履歴を収集する機能が提供されます。このプロセスでは、次の2つの新しいチェック・ボックスが使用できるようになりました:

  • 組織の受入履歴の収集
  • 保管場所の受入履歴の収集

新しいチェック・ボックスがある「プランニング・データの収集」ページ

新しいチェック・ボックスがある「プランニング・データの収集」ページ

受入の収集の日付範囲は、「収集時間枠オプション」セクションの選択内容によって決まります。

受入の収集に関連する3つの新しいメジャーが提供されています:

  • 受入履歴: このメジャーは、組織または保管場所(あるいはその両方)の受入履歴が収集されると、収集プロセスによって移入されます。
  • 調整済受入履歴: これは、プランナが収集済受入履歴を手動で上書きするための編集可能なメジャーです。
  • 最終受入履歴: これは、「調整済受入履歴」メジャー値(存在する場合)を返し、それ以外の場合は「受入履歴」メジャー値を返す計算済メジャーです。

「予測受入」という名前の新しい予測プロファイルが、受入を予測するために提供されています。

「予測受入」予測プロファイル

「予測受入」予測プロファイル

この予測プロファイルは、「最終受入履歴」メジャーを入力として受け取り、結果の予測を「受入予測」という名前の新しいメジャーに出力します。

この予測プロファイルでは、通常の不規則な受入発生を考慮するために、すべての断続的予測モデルが使用可能になっています。

新しい「受入予測」メジャーに加えて、受入の予測に関連するいくつかの新しいメジャーが提供されています。これには次のものがあります:

  • 調整済受入予測:   数量値を使用して生成された受入予測をプランナが手動で上書きするための編集可能なメジャー。
  • 調整済受入予測パーセント:   パーセントを使用して生成された受入予測をプランナが手動で上書きするための編集可能なメジャー。
  • 最終受入予測:  「調整済受入予測」および「調整済受入予測パーセント」メジャー値を使用して行われた調整を摘要した後に受入予測を返す計算済メジャー。
  • 予測精度メトリック: 「受入予測MAD」「受入予測MAPE」および「受入予測偏向」

受入履歴と予測メジャーの完全なリストは、「受入ベース予測」という名前のメジャー・グループを参照してください。

有効化のステップ

この機能を有効にするために必要な手順はありません。

ヒントと考慮事項

受入は、プランニング方法が「補充プランニング」の品目に対してのみ収集されます。

保管場所に対する受入を収集する場合、受入は、保管場所プランニングに使用可能な組織に属する保管場所に対してのみ収集されます。

新しい「受入履歴」メジャーは、「品目」、「組織」、「顧客サイト」、「需要区分」、「営業担当」および「日」別にディメンション化されます。Oracle Fusion Cloud Inventory Managementで取得された受入は、顧客サイトまたは需要区分に関連付けられません。そのため、受入履歴が収集されると、「顧客サイト」レベルと「需要区分」レベルに-1の値が移入され、アプリケーションでの表示の際に「未割当」と表示されます。

次の表に、「組織の受入履歴の収集」オプションが選択されている場合に、「受入履歴」メジャーに収集されるOracle Fusion Cloud Inventory Managementからのトランザクションを示します。

トランザクション処理

トランザクション・ソース

トランザクション・タイプ

ストアーへの受入

勘定科目

勘定科目受入

ストアーへの受入

勘定科目別名

勘定科目別名受入

ストアーへの受入

在庫

その他受入

ストアーへの受入

移動要求

移動要求棚入

ストアーへの受入

購買オーダー

購買オーダー受入

直接組織転送

在庫

直接組織転送

移動中受入

在庫

移動中受入

移動中受入

転送オーダー

転送オーダー組織間受入

次の表に、「保管場所の受入履歴の収集」オプションが選択されている場合に、「受入履歴」メジャーに収集されるOracle Fusion Cloud Inventory Managementからのトランザクションを示します。

トランザクション処理

トランザクション・ソース

トランザクション・タイプ

ストアーへの受入

勘定科目

勘定科目受入

ストアーへの受入

勘定科目別名

勘定科目別名受入

ストアーへの受入

在庫

その他受入

ストアーへの受入

移動要求

移動要求棚入

ストアーへの受入

購買オーダー

購買オーダー受入

保管場所転送

在庫

保管場所転送

保管場所転送

移動要求

移動要求転送

保管場所転送

転送オーダー

転送オーダー組織内振替

直接組織転送

在庫

直接組織転送

移動中受入

在庫

移動中受入

移動中受入

転送オーダー

転送オーダー組織間受入

組織内移動中受入

転送オーダー

転送オーダー組織内受入

アクセス要件

この機能にアクセスするために必要な新しいロールまたはセキュリティ権限はありません。

  • 現在、「プランニング・データの収集」へのアクセス権を持っているユーザーは、自動的にこの機能を使用できるようになります。

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • プランニング階層データの収集(MSC_COLLECT_PLANNING_HIERARCHIES_DATA_PRIV)
  • プランニング参照データの収集(MSC_COLLECT_PLANNING_REFERENCE_DATA_PRIV)
  • プランニング・トランザクション・データの収集(MSC_COLLECT_PLANNING_TRANSACTION_DATA_PRIV)

これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。

ネット・チェンジ・モードでの実行時の「収集プランニング・データの集計」スケジュール済プロセスのパフォーマンスの向上

24A更新で導入された「顧客ディメンションに応じた柔軟なレベルでの計画」機能を使用している場合、顧客サイト・レベルで収集されたデータは、顧客ディメンションで計画するレベルに集計されます。以前は、収集プロセスはターゲット・モードでのみ実行できました。このモードは、各収集後にデータ・セット全体を再集計するため、時間がかかる可能性があります。現在は、ネット・チェンジ・モードを使用できます。このモードは、変更されたデータのサブセットのみを再集計するため、プランニング・サイクル時間が短縮され、より高速に実行されます。

「収集済プランニング・データの集計」スケジュール済プロセスは、「顧客ディメンションに応じた柔軟なレベルでの計画」機能の一部として、24A更新で導入されました。このプロセスは収集後に実行され、収集されたメジャー・データをプランニング・レベル・プロファイルで指定されたレベルで集計および格納します。この集計データは、プランニング・レベル・プロファイルが選択された需要プランに対して、プラン実行の「現在のデータでリフレッシュ」ステップで使用されます。

「収集プランニング・データの集計」ページ

「タイプ」フィールドの選択肢を含む「収集プランニング・データの集計」ページ

以前は、「収集プランニング・データの集計」スケジュール済プロセスは常に「ターゲット」モードで実行されていました。これは、新しいメジャー・データが収集されるとき、新しく収集されたデータのみでなく、既存の収集データがすべて再集計されていたことを意味します。

このプロセスは、「ターゲット」または「ネット・チェンジ」モードを選択できるように拡張されました。デフォルトは「ターゲット」です。

現在は、「収集プランニング・データの集計」プロセスが「ネット・チェンジ」モードで実行されると、プロセスの最終実行以降に変更されたメジャー・データのみが再集計されます。

メジャー・データの増分収集の場合、「ネット・チェンジ」モードで「収集プランニング・データの集計」プロセスを実行すると、「ターゲット」モードでの実行と比較して実行時間が短くなります。

有効化のステップ

この機能を有効にするために必要な手順はありません。

ヒントと考慮事項

「収集プランニング・データの集計」スケジュール済プロセスの拡張に加えて、既存の「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」スケジュール済プロセスも拡張されました。このプロセスは、プラン・データの増分リフレッシュを実行するために使用されます。以前は、プランニング・レベル・プロファイルがある需要プランに対してこのプロセスを使用できませんでした。このプロセスが拡張されたことにより、これらのタイプのプランに使用できるようになりました。

主なリソース

  • Oracle Cloud Readiness > Demand Management
    • 顧客ディメンションに応じた柔軟なレベルでの計画(更新24A)
  • Oracle Cloud Readiness > Sales and Operations Planning
    • 収集メジャー・データのリフレッシュ(更新22B)

アクセス要件

この機能にアクセスするために必要な新しいロールまたはセキュリティ権限はありません。

  • 現在、「収集プランニング・データの集計」スケジュール済プロセスへのアクセス権を持っているユーザーは、自動的にこの機能を使用できるようになります。

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • プランニング・レベル・プロファイルの編集(MSC_EDIT_PLANNING_LEVEL_PROFILES_PRIV)
  • プランニング・レベル・プロファイルの表示(MSC_VIEW_PLANNING_LEVEL_PROFILES_PRIV)
  • プラン・オプションの編集(MSC_EDIT_PLAN_OPTIONS_PRIV)
  • スナップショットでのプランの実行(MSC_RUN_PLAN_WITH_SNAPSHOT_PRIV)

これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。

未割当エンティティを考慮したプラン・データの保護

プラン・データを保護して、顧客、サプライヤ、組織または製品ディメンションの階層の最下位レベルの未割当メンバーを可視化します。この更新では、ディメンションに現在適用できないデータを可視化できます。たとえば、特定の組織をユーザーに割り当てることで、組織によってストライピングされていないメジャー(サプライヤ生産能力など)を可視化できます。

製品、組織、顧客およびサプライヤ・エンティティの未割当メンバーを含める拡張オプションを使用して、プランニング・データ・セキュリティを構成できます。これにより、ディメンションの階層レベルを使用しないメジャーにアクセスできます。たとえば、「使用可能サプライヤ生産能力」メジャーには、「製品」、「組織」、「サプライヤ」および「時間」ディメンションが含まれます。このメジャーは、「製品」、「サプライヤ」および「時間」ディメンションの「品目」、サプライヤ-サプライヤ・サイトおよび「日」レベルで計算されます。メジャー値は組織に固有ではないため、組織レベルはメジャーの計算に含まれません。このようなシナリオでは、特定の組織および組織に固有でないメジャー(使用可能サプライヤ生産能力など)にアクセスするためのデータ・アクセス・セットを設定できます。

「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されている組織エンティティを使用してデータ・セキュリティを構成することで値を表示できる供給プランニング・メジャーの例を次に示します:

  • 使用可能サプライヤ生産能力
  • 所要サプライヤ生産能力
  • 使用可能正味サプライヤ生産能力
  • サプライヤ生産能力稼働率
  • サプライヤ生産能力制約日までに必要なサプライヤ生産能力
  • サプライヤ生産能力制約日までに必要な追加生産能力

未割当エンティティを考慮したプランの保護は、「製品」、「組織」、「顧客」および「サプライヤ」ディメンションの階層の最下位レベルに適用されます。これは、「供給プランニング」、「需要プランニング」、「需要および供給プランニング」、「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」、「補充プランニング」、「グローバル・オーダー納期回答」および「バックログ管理」の「製品」、「組織」、「顧客」および「サプライヤ」ディメンションのメジャーおよびプランニング分析の詳細を表示するビューに適用できます。

データ・セキュリティの管理ビューは、次のように拡張されました:

  • データ・アクセス・セット条件構成には、新しい「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスがあります。このチェック・ボックスを選択できるのは、作成中の条件に、最下位階層レベルの「製品」、「組織」、「顧客」または「サプライヤ」エンティティが含まれている場合のみです。
  • 「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスは、「製品」、「組織」、「顧客」および「サプライヤ」階層の他の最下位レベル・メンバーとともに選択できます。

未割当メンバーを使用してプラン・データを保護するには、次のステップを実行します:

  1. データ・アクセス・セットのエンティティとして「製品」、「組織」、「顧客」または「サプライヤ」を選択します。
  1. 「製品」、「組織」、「顧客」または「サプライヤ」の最下位レベルを選択します。

「プランニング・セキュリティの管理」ページでのデータ・アクセス・セットの作成

「プランニング・セキュリティの管理」ページでのデータ・アクセス・セットの作成

  1. 「作成」処理を選択して条件名の条件を作成し、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスを選択します。

組織エンティティの条件の作成

組織エンティティの条件の作成

  1. 条件を作成するには、条件名を指定し、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスを選択します。必要に応じて、データ条件を構成するために他のレベル・メンバーを追加します。

新しい「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックス

新しい「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックス

  1. 条件を保存し、選択したエンティティに割り当てます。

組織エンティティへの条件の割当

組織エンティティへの条件の割当

「供給プランニング」作業領域で「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されている場合に表示される「サプライヤ生産能力」メジャー詳細の例をいくつか紹介します。

前述のスクリーンショットで構成されたデータ・アクセス・セットが表のメジャー値にどのように適用されるかを確認します。次のピボット表は、組織レベル・メンバーM1およびM2の「計画オーダー」メジャー値、および未割当組織レベル・メンバーの「サプライヤ生産能力」メジャー値を示しています。この例は、組織レベル・メンバーM1およびM2のデータ・セキュリティ条件が作成され、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されていることを示しています。

組織レベル・メンバーを使用して作成されたピボット表

組織レベル・メンバーを使用して作成されたピボット表

「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスを選択し、他の最下位レベル・メンバーも使用してデータ・アクセス・セットを構成するとどうなるかを見てみましょう。データ・セキュリティは、In条件を適用します。次のスクリーンショットでは、組織に対して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」M1およびM2を選択して、データ・セキュリティ条件が作成されました。この条件は、組織値が未割当、M1またはM2であるメジャーにデータ・セキュリティを適用します。

ピボット表には、データ・セキュリティ条件がM1、M2および未割当組織レベル・メンバーで構成されている場合の「計画オーダー」および「使用可能サプライヤ生産能力」メジャーの値が表示されます。

組織レベル・メンバーのデータ・セキュリティ条件およびピボット表の詳細

組織レベル・メンバーのデータ・セキュリティ条件およびピボット表の詳細

データ・アクセス・セット内の複数のエンティティにわたって「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を有効にできます。データ・アクセス・セット内で有効にすると、セキュリティはAND条件として適用されます。

組織および顧客エンティティに対して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を選択すると、組織と顧客の両方の組合せがピボット表で未割当の場合に、メジャーに対してデータ・セキュリティが適用されて表示されます。

ピボット表には、組織および顧客エンティティの未割当レベル・メンバーを持つユーザー定義メジャーの値が表示されます。

組織レベルおよび顧客レベルのメンバーのデータ・セキュリティ条件およびピボット表の詳細

組織レベルおよび顧客レベルのメンバーのデータ・セキュリティ条件およびピボット表の詳細

データ・アクセス・セット全体で「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を有効にすると、セキュリティがOR条件として適用されます。

次の例では、データ・アクセス・セット1の「品目」の「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」およびデータ・アクセス・セット2の「組織」エンティティを有効にすると、ピボット表で「品目」または「組織」のいずれかの最下位レベル・メンバーとして未割当がある場合に、メジャーに対してデータ・セキュリティが適用されて表示されます。

ピボット表には、組織または顧客エンティティに対して未割当レベル・メンバーを持つユーザー定義メジャーの値が表示されます。

データ・セットのデータ・セキュリティ条件およびピボット表の詳細

データ・セットのデータ・セキュリティ条件およびピボット表の詳細

有効化のステップ

この機能を有効にするために必要な手順はありません。

ヒントと考慮事項

  • Oracle Global Order Promisingでは、組織エンティティのデータ・セキュリティのみが考慮されます。
  • 顧客およびサプライヤのデータ・セキュリティ構成は、「供給プランニング」、「需要プランニング」、「需要および供給プランニング」、「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」および「補充プランニング」の各作業領域で、ピボット表やグラフなどのプランニング分析ユーザー・インタフェースに適用されます。
  • 既存のデータ条件に対して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を有効にすることはできません。新しいデータ条件を作成して有効にする必要があります。
  • 「条件の管理」を使用して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を指定したデータ条件を削除できるのは、その条件がデータ・アクセス・セット全体でエンティティに割り当てられていない場合のみです。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • プランニング・セキュリティの管理(MSC_ADMINISTER_PLANNING_SECURITY_PRIV)

この権限はこの更新より前に使用可能でした。

ディープ・リンクを使用したOracle Fusion Cloud Supply Chain Planningへのアクセス

ディープ・リンクを使用して、より接続された分析と、外部アプリケーションとOracle Fusion Cloud Supply Chain Planning間のシームレスなユーザー・エクスペリエンスを作り出します。ディープ・リンクは、メニューを使用したり、メニュー構造をナビゲートすることなくページを開くために使用されるハイパーリンクのタイプです。この更新により、Oracle Fusion Analytics WarehouseなどのアプリケーションからOracle Supply Chain Planningの特定のページに簡単にナビゲートできます。たとえば、ディープ・リンクを作成して、Oracle Fusion Analytics WarehouseからOracle Supply Chain Planningの品目のプランにナビゲートできます。

この機能は、「供給プランニング」、「需要管理」、「需要および供給プランニング」、「補充プランニング」および「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」の各作業領域でサポートされています。この機能により、それぞれの作業領域でページ・レイアウトおよび表またはグラフにナビゲートできるようになりました。さらに、「例外」または「供給および需要」ページにナビゲートできます。

この機能にアクセスするためのサンプル・ディープ・リンクURLは、次の3つの部分で構成されています:

https://<host>/fscmUI/faces/deeplink?objType=<OBJECT_TYPE>&objKey=<Entity;Plan;FilterContext>

ベースURL                                            オブジェクト・タイプ・パス                    オブジェクト・キー値

  • ベースURL: この部分には、ホスト情報に/fscmUI/faces/deeplink?を付加したものを含める必要があります。例: https://<host>/fscmUI/faces/deeplink?
  • オブジェクト・タイプ・パス: この部分には、開こうとするobjTypeの作業領域名を指定する必要があります。たとえば、「供給プランニング」作業領域を開く場合は、objType = "MSC_SP_WORKAREA"を渡します。このパスはベースURLに追加され、リンクを作成する作業領域に関する詳細が含まれます。
  • オブジェクト・キー値: 
    • エンティティ: 開こうとする表またはグラフまたはレイアウト・オプションを渡します。例: objkey=Entity=Material Planまたはobjkey=Entity=Forecast Graphまたはobjkey=Entity=Plan Summary。
    • プラン名: 開こうとするOracle Supply Chain Planningプランのプラン名またはプランIDを渡します。例: Plan=RTSP-Supply-Plan。
    • フィルタ・コンテキスト: フィルタ・コンテキストには、表、グラフまたは階層内のディメンションの階層、レベルおよびレベル・メンバーに関する詳細と、表またはグラフ内のディメンションのレベル・メンバーの詳細が含まれます。フィルタ対象として選択したディメンションの詳細に基づいてデータ・レコードをフィルタできます。この情報は、ベースURLとオブジェクト・タイプ・パスの組合せに追加されます。例: hierarchy1=Enterprise;level1=Organization,member1=M1。

次のパラメータを使用して、オブジェクト・キー値を渡すことができます:

  • パラメータ: オブジェクト・キー値のパラメータを渡します。例: hierarchy1=Product;level1=Item,member1=Laptop_1GBまたはhierachy1=Product;levelmember1=512342

この機能を使用してOracle Fusion Analytics WarehouseからOracle Analyticsレポートをリンクする場合は、次のようにトークンをサポートするレポート・プラットフォーム機能を使用してURLを作成します:

  • トークン値: オブジェクト・キー値の列名を渡します。例: hierarchy1=${keyValuesForColumn:Hierarchy};level1=${keyValuesForColumn:level};member1=${keyValuesForColumn:Prd_Member_Id}、またはhierachy1=${keyValuesForColumn:Hierarchy;levelmember1=${keyValuesForColumn:Prd_lvl_Member_Id}

作業領域のObjTypeパラメータは次のとおりです:

  • 需要管理                 MSC_DM_WORKAREA
  • 供給プランニング                           MSC_SP_WORKAREA
  • 需要および供給プランニング     MSC_ISD_WORKAREA
  • 補充プランニング              MSC_REPL_WORKAREA
  • セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング   MSC_SOP_WORKAREA

たとえば、次のURLは、Oracle Fusion Analytics Warehouseアプリケーションから「供給プランニング」作業領域の資材プラン表を表示します。

トークン値を使用する場合:

https://host/fscmUI/faces/deeplink?objType=MSC_SP_WORKAREA&objKey=entity=MaterialPlan;plan=${keyValuesForColumn:PLAN_ID};hierarchy1=${keyValuesForColumn:HIERARCHY_ID};levelMember1=${keyValuesForColumn:ORG_LVL_MEMBER_ID};hierarchy2=${keyValuesForColumn:HIERARCHY_ID};levelMember2=${keyValuesForColumn:PRD_LVL_MEMBER_ID};hierarchy3=${keyValuesForColumn:HIERARCHY_ID};levelMember3=${keyValuesForColumn:TIM_LVL_MEMBER_ID}

パラメータを使用する場合:

https://host/fscmUI/faces/deeplink?objType=MSC_SP_WORKAREA&objKey=entity=Material Plan;plan=RTSP-KB-SP-PL01;hierarchy1=SP_Catalog;level1=Item;member1=KB-CSP-ALLOY;hierarchy2=APS Calendar;level2=Week;member2=1/7/30;hierarchy3=Enterprise;level3=Organization;member3=M1

また、メンバーID、階層IDおよびレベルIDの詳細のパラメータを、member2、level2、hierarchy2などの名前で最大5つ渡すことができます。すべてのコンテキスト詳細にAND句が追加されます。たとえば、複数のメンバーID、レベルIDおよび階層IDの詳細が渡されると、フィルタ・コンテキストは(メンバーId1、レベルId1、階層Id1) AND (メンバーId2、レベルId2、階層Id2)として表されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために必要な手順はありません。

ヒントと考慮事項

「供給および需要」ページおよびそれぞれの作業領域の「例外」ページでは、品目ディメンションと組織ディメンションのみがサポートされます。ただし、この機能は、グラフ・セクション内のタイルおよびタイル・セットではサポートされないことに注意してください。

いずれかのパラメータが欠落しているか、正しく渡されていない場合は、次のエラーが表示されます。

Error_Message

主なリソース

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 「需要管理」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)
  • 「需要および供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_AND_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
  • 「補充プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_REPLENISHMENT_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
  • 「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
  • 「供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
  • プランニング表の表示(MSC_VIEW_PLANNING_TABLES_PRIV)

ユーザーは、個々のページおよびテーブルにアクセスできる必要があります。

この更新で選択された需要管理のバグ修正

この更新には、Oracle Demand Managementの動作方法を変える可能性のあるバグ修正が含まれています。これは、この更新に関するすべての不具合修正の完全なリストではありません。このリストには、アプリケーションの動作に顕著な変化をもたらす可能性のあるバグ修正が含まれています。

プランニング表に指定された形式でのデータのエクスポート

更新24Aでは、「プランニング表に指定された形式でのデータのエクスポート」機能を導入しました。この機能を使用すると、元の表のレイアウトを保持しながら、表をMicrosoft Excelにエクスポートできます。この機能を使用すると、250,000セル制限を超えたことにより以前はオープンできなかった表をエクスポートできます。この機能は次の方法で起動できます:

  • オープンしているプランの「処理」ドロップダウン・ボタンを使用します。
  • 選択したプランの「プランの管理」ページの「処理」メニューを使用します。
  • 「プラン」および「表名」を選択して、「データを表形式でエクスポート」スケジュール済プロセスを実行します。

この機能が導入された後、200万を超えるセルを含む表をエクスポートすると、メモリー不足の問題が発生し、場合によってはサーバーが機能しなくなったり、正しく動作しなくなったりすることがありました。これを防ぐために、200万を超えるセルを含む表のエクスポートを防止する更新24Bの制限を導入しています。更新24Aではこの制限を超える表を正常にエクスポートできる場合がありました。その場合、これは更新24B以降のリリースではできなくなります。

Oracleリファレンス: 36275383

有効化のステップ

この機能を有効にするために必要な手順はありません。

補充プランニング

最も低い在庫原価で顧客のサービス・ターゲットを満たすために、サプライ・チェーンの各ノードで最適な在庫レベルを維持します。自動プロセスを使用して、在庫ポリシー・パラメータを保守して顧客サービス・レベルを改善します。これらの自動プロセスは、必要に応じて補充の経済的オーダー数量を計算することにより、動的に手持在庫を更新して、原価を削減します。

「補充プランニング」という機能をオプト・インすると、この項で説明する機能を使用できます。

受入ベース予測使用可能

一般的なヘルスケア・サプライ・チェーンには、在庫が追跡されない定期自動補充(PAR)在庫事業所がいくつかあります。ただし、こうしたPAR事業所では、受入トランザクションが追跡されます。こうしたPAR事業所での要件を正確に予測および理解するために、使用情報または消費情報のプロキシとして受入が使用されます。

この更新では、受入トランザクション履歴がOracle Fusion Cloud Inventory Managementから収集され、受入ベース予測の生成に使用されます。受入ベース予測は、PAR在庫レベルを生成するための入力として使用されます。さらに、受入が断続的な場合に需要を均等化し、より合理的な平均絶対誤差率(MAPE)値を反映するために、新しい予測プロファイルがシードされています。

既存の「プランニング・データの収集」プロセスが拡張され、組織と保管場所の両方についてOracle Fusion Cloud Inventory Managementから受入履歴を収集する機能が提供されます。このプロセスでは、次の2つの新しいチェック・ボックスが使用できるようになりました:

  • 組織の受入履歴の収集
  • 保管場所の受入履歴の収集

新しいチェック・ボックスがある「プランニング・データの収集」ページ

新しいチェック・ボックスがある「プランニング・データの収集」ページ

受入の収集の日付範囲は、「収集時間枠オプション」セクションの選択内容によって決まります。

受入の収集に関連する3つの新しいメジャーが提供されています:

  • 受入履歴: このメジャーは、組織または保管場所(あるいはその両方)の受入履歴が収集されると、収集プロセスによって移入されます。
  • 調整済受入履歴: これは、プランナが収集済受入履歴を手動で上書きするための編集可能なメジャーです。
  • 最終受入履歴: これは、「調整済受入履歴」メジャー値(存在する場合)を返し、それ以外の場合は「受入履歴」メジャー値を返す計算済メジャーです。

「予測受入」という名前の新しい予測プロファイルが、受入を予測するために提供されています。

「予測受入」予測プロファイル

「予測受入」予測プロファイル

この予測プロファイルは、「最終受入履歴」メジャーを入力として受け取り、結果の予測を「受入予測」という名前の新しいメジャーに出力します。

この予測プロファイルでは、通常の不規則な受入発生を考慮するために、すべての断続的予測モデルが使用可能になっています。

新しい「受入予測」メジャーに加えて、受入の予測に関連するいくつかの新しいメジャーが提供されています。これには次のものがあります:

  • 調整済受入予測:   数量値を使用して生成された受入予測をプランナが手動で上書きするための編集可能なメジャー。
  • 調整済受入予測パーセント:   パーセントを使用して生成された受入予測をプランナが手動で上書きするための編集可能なメジャー。
  • 最終受入予測:  「調整済受入予測」および「調整済受入予測パーセント」メジャー値を使用して行われた調整を摘要した後に受入予測を返す計算済メジャー。
  • 予測精度メトリック: 「受入予測MAD」「受入予測MAPE」および「受入予測偏向」

受入履歴と予測メジャーの完全なリストは、「受入ベース予測」という名前のメジャー・グループを参照してください。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

「受入ベース予測使用可能」機能を使用する場合は、その親機能である「補充プランニング」をオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。

受入は、プランニング方法が「補充プランニング」の品目に対してのみ収集されます。

保管場所に対する受入を収集する場合、受入は、保管場所プランニングに使用可能な組織に属する保管場所に対してのみ収集されます。

新しい「受入履歴」メジャーは、「品目」、「組織」、「顧客サイト」、「需要区分」、「営業担当」および「日」別にディメンション化されます。Oracle Fusion Cloud Inventory Managementで取得された受入は、顧客サイトまたは需要区分に関連付けられません。そのため、受入履歴が収集されると、「顧客サイト」レベルと「需要区分」レベルに-1の値が移入され、アプリケーションでの表示の際に「未割当」と表示されます。

次の表に、「組織の受入履歴の収集」オプションが選択されている場合に、「受入履歴」メジャーに収集されるOracle Fusion Cloud Inventory Managementからのトランザクションを示します。

トランザクション処理

トランザクション・ソース

トランザクション・タイプ

ストアーへの受入

勘定科目

勘定科目受入

ストアーへの受入

勘定科目別名

勘定科目別名受入

ストアーへの受入

在庫

その他受入

ストアーへの受入

移動要求

移動要求棚入

ストアーへの受入

購買オーダー

購買オーダー受入

直接組織転送

在庫

直接組織転送

移動中受入

在庫

移動中受入

移動中受入

転送オーダー

転送オーダー組織間受入

次の表に、「保管場所の受入履歴の収集」オプションが選択されている場合に、「受入履歴」メジャーに収集されるOracle Fusion Cloud Inventory Managementからのトランザクションを示します。

トランザクション処理

トランザクション・ソース

トランザクション・タイプ

ストアーへの受入

勘定科目

勘定科目受入

ストアーへの受入

勘定科目別名

勘定科目別名受入

ストアーへの受入

在庫

その他受入

ストアーへの受入

移動要求

移動要求棚入

ストアーへの受入

購買オーダー

購買オーダー受入

保管場所転送

在庫

保管場所転送

保管場所転送

移動要求

移動要求転送

保管場所転送

転送オーダー

転送オーダー組織内振替

直接組織転送

在庫

直接組織転送

移動中受入

在庫

移動中受入

移動中受入

転送オーダー

転送オーダー組織間受入

組織内移動中受入

転送オーダー

転送オーダー組織内受入

アクセス要件

この機能にアクセスするために必要な新しいロールまたはセキュリティ権限はありません。

  • 現在、「プランニング・データの収集」へのアクセス権を持っているユーザーは、自動的にこの機能を使用できるようになります。

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • プランニング階層データの収集(MSC_COLLECT_PLANNING_HIERARCHIES_DATA_PRIV)
  • プランニング参照データの収集(MSC_COLLECT_PLANNING_REFERENCE_DATA_PRIV)
  • プランニング・トランザクション・データの収集(MSC_COLLECT_PLANNING_TRANSACTION_DATA_PRIV)

これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。

拡大したボリューム制限でのプランニング表のデータのエクスポート

最大200万個のセルを条件として、100万行に及ぶ表および4,000列に及ぶ表からデータをエクスポートします。24A更新で導入された「プランニング表に指定された形式でのデータのエクスポート」機能が拡張され、ボリューム制限の増加をサポートするようになりました。さらに、Microsoft Excelファイル形式またはCSVファイル形式を使用してエクスポートできるようになりました。

「データを表形式でエクスポート」ページ

「データを表形式でエクスポート」ページ

以前は、「データを表形式でエクスポート」機能は、最大65,536行および256列を含む表のエクスポートをサポートしていました。これらの制限は、最大セル数を200万として、100万行の表および4,000列の表まで拡張されました。たとえば、次の組合せの表(すべて200万セルに相当)をエクスポートできるようになりました。

  • 100万行および2列
  • 500,000行および4列
  • 100,000行および20列

この機能は、XLS (Microsoft Excel)形式に加えて、CSV (カンマ区切り値)形式でのエクスポートもサポートするように拡張されました。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

「拡大したボリューム制限でのプランニング表のデータのエクスポート」機能を使用する場合は、その親機能である「補充プランニング」をオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。

Microsoft XLS形式には、シートごとに256列および65,536行の制限があります。XLS形式でエクスポートする場合、次のようになります:

  • 列の数は256に制限されます。
  • エクスポート用に選択した表に65,536行を超える行(ただし100万行未満)がある場合、出力は同じExcelワークブック内で複数のシートに分割され、各シートは65,536行以下になります。
  • 結果のXLSファイルには、ファイルを初めて開いたときに自動的に実行されるマクロが含まれます。このマクロは、複数のシートを単一のシートにマージし、ファイルをXLS形式からXLXS形式に変換します。Microsoft XLXS形式には、100万行の制限があります。

主なリソース

  • プランニング表に指定された形式でのデータのエクスポート(更新24A)

アクセス要件

この機能にアクセスするために必要な新しいロールまたはセキュリティ権限はありません。

  • 現在、プランニング表をオープンするためのアクセス権を持っているユーザーは、自動的にこの機能を使用できるようになります。

次の権限の1つまたは両方が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます:

  • プランニング表の保守(MSC_MAINTAIN_PLANNING_TABLES_PRIV)
  • プランニング表の表示(MSC_VIEW_PLANNING_TABLES_PRIV)

これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。

多段階補充プランの拡張ポリシーおよび補充計算における非依存および合計需要予測の使用

多段階補充ネットワークでは、独立予測と依存予測の両方を生成するために単一の全体的なプランを使用することを希望する企業もあります。段階に基づいて、独立予測および依存予測を使用して、在庫ポリシー値および補充オーダーが生成されます。

新しい「非依存需要」プラン・オプションと既存の「最終品目需要」プラン・オプションを使用して、ビジネス・ユース・ケースをモデル化し、統合された多段階補充プランの独立予測と合計予測を生成します。ソース事業所での合計予測(非依存需要予測と依存需要予測)はポリシー値の計算に使用されますが、補充オーダー計算では、ソース事業所での非依存需要予測と搬送先組織からの依存需要が使用されます。

これらの計算は、単一の多段階補充プラン内でサポートされます。

単一の多段階補充プランを構成するステップ

独立予測と合計予測を生成し、ポリシーを計算し、補充を計算するために単一の多段階補充プランを構成するステップのサマリー。

  • 転送オーダー履歴と出荷履歴を収集します。
  • 多段階プランを構成します:
    • 予測の計算、ポリシーの計算、「補充の計算」プラン・オプションをそれぞれ有効にします。
    • 「需要」タブで、次の予測プロファイルを指定します:
      • 予測出荷: 合計予測を生成します。
      • 予測非依存出荷(新規): 独立予測を生成します。
    • 「供給」タブの「組織およびスケジュール」サブタブで、需要メジャーに対してこれらの値を選択するか、ユーザー定義メジャーを使用できます。
      • 最終品目需要: 最終出荷予測
      • 非依存需要: 最終非依存出荷予測

需要メジャー

需要メジャー

  • また、対応する予測精度メジャーに対して次の値を選択するか、ユーザー定義メジャーを使用できます:
    • MAPEのメジャー: 出荷予測MAPE
    • 断続的需要のメジャー: 出荷予測が断続的
    • 平均到着間時間のメジャー: 出荷予測平均到着間時間

予測精度メジャー

予測精度メジャー

  • 独立予測の生成に必要なすべての新規メジャーがメジャー・カタログの一部であることを確認します。詳細については、「ヒントと考慮事項」の項を参照してください。

合計予測と独立予測の生成方法のサマリー

次の図は、合計予測と独立予測がどのように生成されるかをまとめたものです:

合計予測と独立予測の生成方法のサマリー

合計予測と独立予測の生成方法のサマリー

この機能が補充およびポリシー計算に与える影響

  • プランニングでは、ポリシー計算に「総予測」メジャーが引き続き使用されます。「総予測」メジャーは合計予測を表し、引き続き「最終品目需要」プラン・オプションで選択したメジャーによって決定されます。
  • プランニングでは、補充計算に「独立総予測」という新しいメジャーが使用されます。このメジャーは、「非依存需要」プラン・オプションで選択したメジャーによって決定されます。予測処理ロジックでは、この新しい「独立総予測」メジャーが使用されます。「独立総予測」「販売オーダー」メジャーによって消費され、「正味予測」メジャーが移入されます。補充推奨の計算ロジックは変わりません。
  • 「非依存需要」プラン・オプションは、「補充の計算」オプションが有効になっている多段階プランに対してのみ有効です。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

「多段階補充プランの拡張ポリシーおよび補充計算における非依存および合計需要予測の使用」機能を使用する場合は、次の2つの機能にオプト・インする必要があります:

  • 「補充プランニング」機能。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。
  • 「多段階補充プランの拡張ポリシーおよび補充計算における非依存および合計需要予測の使用」機能。

その他のヒントと考慮事項:

  • メジャーおよび予測プロファイル:
    • 補充プランで使用されるメジャー・カタログに、新しい「非依存出荷ベース予測」メジャー・グループで導入されたすべてのメジャーがあることを確認します。そうしないと、独立予測は生成されません。
    • 独立予測の生成には、新しい予測プロファイル「予測非依存出荷」を使用してください。
    • 補充計算の場合は、新しいメジャー「独立総予測」をメジャー・カタログに追加してください。
  • プラン構成:
    • この機能は、多段階対応プランでのみサポートされています。
    • ビジネスで2つの個別のプラン(ポリシー計算用と補充計算用)を構成する必要がある場合は、引き続きそうすることができます。この機能を使用するために、ポリシーおよび補充の計算に単一のプランを用意する必要はありません。
  • この新機能にオプト・インした後の検証:
    • この機能にオプト・インした後、「最終品目需要」および「非依存需要」プラン・オプションで指定したメジャーを確認します。これらのメジャーは、ビジネス要件に従って検証または変更することをお薦めします。「最終品目需要」プラン・オプションには、ポリシー計算に使用する合計予測が反映され、「非依存需要」プラン・オプションには、補充計算に使用する独立予測と、プランによって伝播される依存需要が反映されます。
  • 交替チェーン品目:
    • 交替チェーン品目の予測を行う場合は、新しい予測プロファイルを構成することをお薦めします。「交替チェーンの予測出荷」プロファイルを複製し、「非依存出荷履歴」メジャーおよび「非依存出荷予測」メジャーを使用するように予測表の定義/入力/出力のメジャー定義を変更できます。
  • 外部予測:
    • 既存のプラン構成をサポートするために、プランが外部予測によって決定される場合、「総予測」メジャーと「独立総予測」メジャーの両方が外部予測番号によって更新されます。外部予測番号を調べることをお薦めします。外部予測に合計需要を含めることでポリシー・プランを実行し、外部予測に非依存需要のみを含めることで補充計算プランを実行する必要があります。
  • プランのシミュレーション:
    • 多段階プランのシミュレーション中は、次の点に注意してください:
      • 「正味予測」メジャーは「独立総予測」メジャーによって決定されるため、「総予測」メジャーの変更により、「正味予測」メジャーは変更されません。必要に応じて、「正味予測」メジャーを直接変更できます。
      • 「調整済非依存出荷予測」メジャーを変更しても、プランのシミュレーションはトリガーされません。

主なリソース

  • 推奨関連トレーニング:
    • Replenishment Planning Cloud (更新19D)の概要の準備トレーニング
    • Oracle Cloud Customer ConnectでのReplenishment Planningトレーニング

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 「補充プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_REPLENISHMENT_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
  • セグメントの管理(MSC_MANAGE_SEGMENTS_PRIV)

これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。

バイヤー・プランニングでのオーダー日、出荷日または納入予定日での計画購買推奨のフィルタ

ビジネス・ユース・ケースによって、「バイヤー・プランニング」作業領域での計画購買推奨の表示方法が決まります。「日付の変更」フィルタの新しい「日付タイプ」オプションを使用して、日付オプションを選択します。計画購買推奨は、選択したオプションによって「バイヤー・プランニング」作業領域に表示されるようにフィルタされます。「日付タイプ」オプションには、「納入予定日」、「出荷日」および「オーダー日」があります。以前は、計画購入推奨は納入予定日によってのみフィルタされていました。

日付を変更するために更新されたセレクタは、「概要」、バイヤー・プランニング検索およびバイヤー・プランニング詳細の各ページで使用できます。ユース・ケースでの必要に応じて「納入予定日」、「出荷日」または「オーダー日」を選択します。

新しい「日付タイプ」フィールドがある「日付の変更」パネル

新しい「日付タイプ」フィールドがある「日付の変更」パネル

「日付タイプ」フィールドがある「日付の変更」パネルでは、「納入予定日」、「出荷日」または「オーダー日」の日付タイプを選択して、オーダーを表示します。

新しい日付タイプ「納入予定日」、「出荷日」または「オーダー日」が表示されている「日付の変更」パネル・セレクタ

新しい日付タイプ「納入予定日」、「出荷日」または「オーダー日」が表示されている「日付の変更」パネルの「日付タイプ」セレクタ

「在庫分析」ページで実行された計算のタイプにより、納入予定日のみでオーダーを表示できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

「バイヤー・プランニングでのオーダー日、出荷日または納入予定日での計画購買推奨のフィルタ」機能を使用する場合は、その親機能である「補充プランニング」にオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • バイヤー・プランニングでの供給の編集(MSC_EDIT_SUPPLIES_BUYER_PLANNING_PRIV)

この権限はこの更新より前に使用可能でした。

バイヤー・プランニングでの在庫欠品メトリックの表示

どの企業にとっても、資材が不足し、需要を満たせない可能性があるときを把握することが重要です。このような例外を事前に可視化することは、事業運営にとって重要です。

この更新では、新しい「在庫欠品のある品目の事業所」メトリックが「バイヤー・プランニング」ダッシュボードに含まれています。このメトリックは、次の内容を示します:

  • 品目の在庫欠品のリスクあり収益別上位10件: 在庫欠品日数別に上位10件の品目事業所を表示する表。また、在庫欠品のためにリスクがある収益も表示されます。
  • 事業所別在庫欠品: 在庫欠品日数別に各事業所の上位10品目を表示するサンバースト・チャート。特定の事業所を選択すると、サンバースト・チャートがリフレッシュされ、在庫欠品日数別に上位25品目が表示され、前の項目に記載されている表がリフレッシュされて、その事業所の在庫欠品のみが表示されます。

さらに、在庫欠品日数をクリックすることで、特定の品目事業所の「在庫分析」ページにアクセスして、予測使用可能残高、平均日次需要、更新済対象日数などの追加詳細を取得できます。この情報を使用して、全体的なプラン結果を分析し、在庫欠品を防ぐためのプロアクティブなステップを実行します。

メトリックに関する詳細

  • 新しい「在庫欠品のある品目の事業所」メトリック:
    • リスクありの最大見積収益別に、上位10件の品目事業所のリストが表示されます。
    • 各品目事業所には、指定された日付期間の在庫欠品日数、安全在庫違反のある日数およびリスクありの収益が表示されます。
    • 在庫欠品日数をクリックすると、指定された品目の詳細な「在庫分析」ページが表示され、在庫欠品と安全在庫違反の日付が追加情報とともに表示されます。
  • 「事業所別在庫欠品」チャート:
    • 各事業所の上位10件の品目の在庫欠品が在庫欠品日数別に表示されます。
    • セグメントのサイズは在庫欠品の数によって異なり、各セグメントの色はリスクありの収益によって異なります。

メトリックの表示の詳細

在庫欠品データを絞り込むには、「日付の変更」処理ボタンをクリックして日付範囲を変更します。

「在庫欠品のある品目の事業所」メトリック

「在庫欠品のある品目の事業所」メトリック

チャート内の事業所にマウス・ポインタを重ねると、その事業所の品目の在庫欠品日数とリスクありの収益の合計が表示されます。品目にマウス・ポインタを重ねると、その品目の在庫欠品日数とリスクありの収益が表示されます。

マウス・オーバー時に表示される詳細

マウス・オーバー時に表示される詳細

特定の事業所の詳細を取得できます。

  • チャート内の事業所をクリックしてチャートを描画しなおすと、その事業所のみの詳細が表示されます。これには、その事業所の品目の在庫欠品の上位25件が含まれます。
  • 同時に、左側の「品目の在庫欠品のリスクあり収益別上位10件」表がリフレッシュされ、その事業所のエントリのみが表示されます。

チャートをすべての事業所のデフォルト・ビューにリセットするには、「すべて」リンクをクリックします。

在庫欠品メトリックをリフレッシュして、1つの事業所のデータを表示

在庫欠品メトリックをリフレッシュして、1つの事業所のデータを表示

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

「バイヤー・プランニングでの在庫欠品メトリックの表示」機能を使用する場合は、その親機能である「補充プランニング」をオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。

品目の在庫欠品がない場合、メトリック・カードは表示されません。

主なリソース

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • バイヤー・プランニング作業領域のモニター(MSC_MONITOR_BUYER_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)

これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。

バイヤー・プランニングでのプライマリ単位による価格分岐情報の表示

プランニング・アプリケーションで使用される単位(UOM)は、商品の購入に使用される単位とは異なる場合があります。価格が「バイヤー・プランニング」作業領域で一貫して表示されるように、価格分岐情報はプライマリ単位で表示されます。「品目」パネルの「価格分岐」タブでは、「購買単位からプライマリ単位への換算」フィールドに購買単位からプライマリ単位への換算が表示されます。

たとえば、次のようになります:

  • 品目の計画オーダーは「個」のプライマリ単位であり、このサプライヤ-品目の購買契約で定義された価格分岐単位は5個入りボックス(BX5)で定義されます。
  • この購買推奨の計画オーダー数量は25個で、10%の価格分岐のための最小しきい値である25個(または5つのBX5)を満たしているため、25個の推奨オーダーに対して限定単価は1個当たり18.18 USDの原価に解決されます。

: 限定単価、数量および調整済価格が品目のプライマリ単位に反映された品目詳細パネル

限定単価、数量および調整済価格が品目のプライマリ単位に反映された品目詳細パネル

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

「バイヤー・プランニングでのプライマリ単位による価格分岐情報の表示」機能を使用する場合は、その親機能である「補充プランニング」をオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • バイヤー・プランニングでの供給の編集(MSC_EDIT_SUPPLIES_BUYER_PLANNING_PRIV)

この権限はこの更新より前に使用可能でした。

未割当エンティティを考慮したプラン・データの保護

プラン・データを保護して、顧客、サプライヤ、組織または製品ディメンションの階層の最下位レベルの未割当メンバーを可視化します。この更新では、ディメンションに現在適用できないデータを可視化できます。たとえば、特定の組織をユーザーに割り当てることで、組織によってストライピングされていないメジャー(サプライヤ生産能力など)を可視化できます。

製品、組織、顧客およびサプライヤ・エンティティの未割当メンバーを含める拡張オプションを使用して、プランニング・データ・セキュリティを構成できます。これにより、ディメンションの階層レベルを使用しないメジャーにアクセスできます。たとえば、「使用可能サプライヤ生産能力」メジャーには、「製品」、「組織」、「サプライヤ」および「時間」ディメンションが含まれます。このメジャーは、「製品」、「サプライヤ」および「時間」ディメンションの「品目」、サプライヤ-サプライヤ・サイトおよび「日」レベルで計算されます。メジャー値は組織に固有ではないため、組織レベルはメジャーの計算に含まれません。このようなシナリオでは、特定の組織および組織に固有でないメジャー(使用可能サプライヤ生産能力など)にアクセスするためのデータ・アクセス・セットを設定できます。

「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されている組織エンティティを使用してデータ・セキュリティを構成することで値を表示できる供給プランニング・メジャーの例を次に示します:

  • 使用可能サプライヤ生産能力
  • 所要サプライヤ生産能力
  • 使用可能正味サプライヤ生産能力
  • サプライヤ生産能力稼働率
  • サプライヤ生産能力制約日までに必要なサプライヤ生産能力
  • サプライヤ生産能力制約日までに必要な追加生産能力

未割当エンティティを考慮したプランの保護は、「製品」、「組織」、「顧客」および「サプライヤ」ディメンションの階層の最下位レベルに適用されます。これは、「供給プランニング」、「需要プランニング」、「需要および供給プランニング」、「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」、「補充プランニング」、「グローバル・オーダー納期回答」および「バックログ管理」の「製品」、「組織」、「顧客」および「サプライヤ」ディメンションのメジャーおよびプランニング分析の詳細を表示するビューに適用できます。

データ・セキュリティの管理ビューは、次のように拡張されました:

  • データ・アクセス・セット条件構成には、新しい「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスがあります。このチェック・ボックスを選択できるのは、作成中の条件に、最下位階層レベルの「製品」、「組織」、「顧客」または「サプライヤ」エンティティが含まれている場合のみです。
  • 「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスは、「製品」、「組織」、「顧客」および「サプライヤ」階層の他の最下位レベル・メンバーとともに選択できます。

未割当メンバーを使用してプラン・データを保護するには、次のステップを実行します:

  1. データ・アクセス・セットのエンティティとして「製品」、「組織」、「顧客」または「サプライヤ」を選択します。
  1. 「製品」、「組織」、「顧客」または「サプライヤ」の最下位レベルを選択します。

「プランニング・セキュリティの管理」ページでのデータ・アクセス・セットの作成

「プランニング・セキュリティの管理」ページでのデータ・アクセス・セットの作成

  1. 「作成」処理を選択して条件名の条件を作成し、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスを選択します。

組織エンティティの条件の作成

組織エンティティの条件の作成

  1. 条件を作成するには、条件名を指定し、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスを選択します。必要に応じて、データ条件を構成するために他のレベル・メンバーを追加します。

新しい「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックス

新しい「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックス

  1. 条件を保存し、選択したエンティティに割り当てます。

組織エンティティへの条件の割当

組織エンティティへの条件の割当

「供給プランニング」作業領域で「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されている場合に表示される「サプライヤ生産能力」メジャー詳細の例をいくつか紹介します。

前述のスクリーンショットで構成されたデータ・アクセス・セットが表のメジャー値にどのように適用されるかを確認します。次のピボット表は、組織レベル・メンバーM1およびM2のデータ・セキュリティ条件が作成され、「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスが選択されている場合の、組織レベル・メンバーM1およびM2の「計画オーダー」メジャー値、および未割当組織レベル・メンバーの「サプライヤ生産能力」メジャー値を示しています。

組織レベル・メンバーを使用して作成されたピボット表

組織レベル・メンバーを使用して作成されたピボット表

「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」チェック・ボックスを選択し、他の最下位レベル・メンバーも使用してデータ・アクセス・セットを構成するとどうなるかを見てみましょう。データ・セキュリティは、In条件を適用します。次のスクリーンショットでは、組織に対して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」M1およびM2を選択して、データ・セキュリティ条件が作成されました。この条件は、組織値が未割当、M1またはM2であるメジャーにデータ・セキュリティを適用します。

ピボット表には、データ・セキュリティ条件がM1、M2および未割当組織レベル・メンバーで構成されている場合の「計画オーダー」および「使用可能サプライヤ生産能力」メジャーの値が表示されます。

組織レベル・メンバーのデータ・セキュリティ条件およびピボット表の詳細

組織レベル・メンバーのデータ・セキュリティ条件およびピボット表の詳細

データ・アクセス・セット内の複数のエンティティにわたって「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を有効にできます。データ・アクセス・セット内で有効にすると、セキュリティはAND条件として適用されます。

組織および顧客エンティティに対して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を選択すると、組織と顧客の両方の組合せがピボット表で未割当の場合に、メジャーに対してデータ・セキュリティが適用されて表示されます。

ピボット表には、組織および顧客エンティティの未割当レベル・メンバーを持つユーザー定義メジャーの値が表示されます。

組織レベルおよび顧客レベルのメンバーのデータ・セキュリティ条件およびピボット表の詳細

組織レベルおよび顧客レベルのメンバーのデータ・セキュリティ条件およびピボット表の詳細

データ・アクセス・セット全体で「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を有効にすると、セキュリティがOR条件として適用されます。

次の例では、データ・アクセス・セット1の「品目」の「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」およびデータ・アクセス・セット2の「組織」エンティティを有効にすると、ピボット表で「品目」または「組織」のいずれかの最下位レベル・メンバーとして未割当がある場合に、メジャーに対してデータ・セキュリティが適用されて表示されます。

ピボット表には、組織または顧客エンティティに対して未割当レベル・メンバーを持つユーザー定義メジャーの値が表示されます。

データ・セットのデータ・セキュリティ条件およびピボット表の詳細

データ・セットのデータ・セキュリティ条件およびピボット表の詳細

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

  • 「未割当エンティティを考慮したプラン・データの保護」機能を使用する場合は、その親機能である「補充プランニング」をオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。
  • Oracle Global Order Promisingでは、組織エンティティのデータ・セキュリティのみが考慮されます。
  • 顧客およびサプライヤのデータ・セキュリティ構成は、「供給プランニング」、「需要プランニング」、「需要および供給プランニング」、「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」および「補充プランニング」の各作業領域で、ピボット表やグラフなどのプランニング分析ユーザー・インタフェースに適用されます。
  • 既存のデータ条件に対して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を有効にすることはできません。新しいデータ条件を作成して有効にする必要があります。
  • 「条件の管理」を使用して「すべての未割当プランニング・レベル・メンバーを含める」を指定したデータ条件を削除できるのは、その条件がデータ・アクセス・セット全体でエンティティに割り当てられていない場合のみです。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • プランニング・セキュリティの管理(MSC_ADMINISTER_PLANNING_SECURITY_PRIV)

この権限はこの更新より前に使用可能でした。

ディープ・リンクを使用したOracle Fusion Cloud Supply Chain Planningへのアクセス

ディープ・リンクを使用して、より接続された分析と、外部アプリケーションとOracle Fusion Cloud Supply Chain Planning間のシームレスなユーザー・エクスペリエンスを作り出します。ディープ・リンクは、メニューを使用したり、メニュー構造をナビゲートすることなくページを開くために使用されるハイパーリンクのタイプです。この更新により、Oracle Fusion Analytics WarehouseなどのアプリケーションからOracle Supply Chain Planningの特定のページに簡単にナビゲートできます。たとえば、ディープ・リンクを作成して、Oracle Fusion Analytics WarehouseからOracle Supply Chain Planningの品目のプランにナビゲートできます。

この機能は、「供給プランニング」、「需要管理」、「需要および供給プランニング」、「補充プランニング」および「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」の各作業領域でサポートされています。この機能により、それぞれの作業領域でページ・レイアウトおよび表またはグラフにナビゲートできるようになりました。さらに、「例外」または「供給および需要」ページにナビゲートできます。

この機能にアクセスするためのサンプル・ディープ・リンクURLは、次の3つの部分で構成されています:

https://<host>/fscmUI/faces/deeplink?objType=<OBJECT_TYPE>&objKey=<Entity;Plan;FilterContext>

ベースURL                                            オブジェクト・タイプ・パス                    オブジェクト・キー値

  • ベースURL: この部分には、ホスト情報のに/fscmUI/faces/deeplink?を付加したものを含める必要があります。例: https://<host>/fscmUI/faces/deeplink?
  • オブジェクト・タイプ・パス: この部分には、開こうとするobjTypeの作業領域名を指定する必要があります。たとえば、「供給プランニング」作業領域を開く場合は、objType = "MSC_SP_WORKAREA"を渡す必要があります。このパスはベースURLに追加され、リンクを作成する作業領域に関する詳細が含まれます。
  • オブジェクト・キー値: 
    • エンティティ: 開こうとする表またはグラフまたはレイアウト・オプションを渡します。例: objkey=Entity=Material Planまたはobjkey=Entity=Forecast Graphまたはobjkey=Entity=Plan Summary。
    • プラン名: 開こうとするOracle Supply Chain Planningプランのプラン名またはプランIDを渡します。例: Plan=RTSP-Supply-Plan。
    • フィルタ・コンテキスト: フィルタ・コンテキストには、表、グラフまたは階層内のディメンションの階層、レベルおよびレベル・メンバーに関する詳細と、表またはグラフ内のディメンションのレベル・メンバーの詳細が含まれます。フィルタ対象として選択したディメンションの詳細に基づいてデータ・レコードをフィルタできます。この情報は、ベースURLとオブジェクト・タイプ・パスの組合せに追加されます。例: hierarchy1=Enterprise;level1=Organization,member1=M1。                       

次のパラメータを使用して、オブジェクト・キー値を渡すことができます:

  • パラメータ: オブジェクト・キー値のパラメータを渡します。例: hierarchy1=Product;level1=Item,member1=Laptop_1GBまたはhierachy1=Product;levelmember1=512342。

この機能を使用してOracle Fusion Analytics WarehouseからOracle Analyticsレポートをリンクする場合は、次のようにトークンをサポートするレポート・プラットフォーム機能を使用してURLを作成します:

  • トークン値: オブジェクト・キー値の列名を渡します。例: hierarchy1=${keyValuesForColumn:Hierarchy};level1=${keyValuesForColumn:level};member1=${keyValuesForColumn:Prd_Member_Id}、またはhierachy1=${keyValuesForColumn:Hierarchy;levelmember1=${keyValuesForColumn:Prd_lvl_Member_Id}。

作業領域のObjTypeパラメータは次のとおりです:

  • 需要管理                 MSC_DM_WORKAREA
  • 供給プランニング                           MSC_SP_WORKAREA
  • 需要および供給プランニング     MSC_ISD_WORKAREA
  • 補充プランニング              MSC_REPL_WORKAREA
  • セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング   MSC_SOP_WORKAREA

たとえば、次のURLは、Oracle Fusion Analytics Warehouseアプリケーションから「供給プランニング」作業領域の資材プラン表を表示します。

トークン値を使用する場合:

https://host/fscmUI/faces/deeplink?objType=MSC_SP_WORKAREA&objKey=entity=MaterialPlan;plan=${keyValuesForColumn:PLAN_ID};hierarchy1=${keyValuesForColumn:HIERARCHY_ID};levelMember1=${keyValuesForColumn:ORG_LVL_MEMBER_ID};hierarchy2=${keyValuesForColumn:HIERARCHY_ID};levelMember2=${keyValuesForColumn:PRD_LVL_MEMBER_ID};hierarchy3=${keyValuesForColumn:HIERARCHY_ID};levelMember3=${keyValuesForColumn:TIM_LVL_MEMBER_ID}

パラメータを使用する場合:

https://host/fscmUI/faces/deeplink?objType=MSC_SP_WORKAREA&objKey=entity=Material Plan;plan=RTSP-KB-SP-PL01;hierarchy1=SP_Catalog;level1=Item;member1=KB-CSP-ALLOY;hierarchy2=APS Calendar;level2=Week;member2=1/7/30;hierarchy3=Enterprise;level3=Organization;member3=M1

また、メンバーID、階層IDおよびレベルIDの詳細のパラメータを、member2、level2、hierarchy2などの名前で最大5つ渡すことができます。すべてのコンテキスト詳細にAND句が追加されます。たとえば、複数のメンバーID、レベルIDおよび階層IDの詳細が渡されると、フィルタ・コンテキストは(メンバーId1、レベルId1、階層Id1) AND (メンバーId2、レベルId2、階層Id2)として表されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

「ディープ・リンクを使用したOracle Fusion Cloud Supply Chain Planningへのアクセス」機能を使用する場合は、その親機能である「補充プランニング」をオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。

「供給および需要」ページおよびそれぞれの作業領域の「例外」ページでは、品目ディメンションと組織ディメンションのみがサポートされます。ただし、この機能は、グラフ・セクション内のタイルおよびタイル・セットではサポートされないことに注意してください。

いずれかのパラメータが欠落しているか、正しく渡されていない場合は、次のエラーが表示されます。

Error_Message

主なリソース

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 「需要管理」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_MANAGEMENT_WORK_AREA_PRIV)
  • 「需要および供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_DEMAND_AND_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
  • 「補充プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_REPLENISHMENT_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
  • 「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SALES_AND_OPERATIONS_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
  • 「供給プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_SUPPLY_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
  • プランニング表の表示(MSC_VIEW_PLANNING_TABLES_PRIV)

ユーザーは、個々のページおよびテーブルにアクセスできる必要があります。

補充プランニングの品目、事業所およびタイム・バケットの数の上限の増加

最大5,000万の品目、事業所およびタイム・バケットを使用して、補充プランを構成および実行します。22B更新で導入された「品目、事業所およびタイム・バケットの数の上限内でのプランの実行」機能が拡張され、3,100万から5,000万までのボリューム制限増加がサポートされるようになりました。

プランの作成オプション・ページでは、品目、事業所およびタイム・バケットの組合せが最大で5,000万の制限内になるように補充プランを構成できます。この更新では、より大きな補充プランを構成および実行できます。

プランの作成

「プランの作成」ページ

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

ヒントと考慮事項

補充プランニングの品目、事業所およびタイム・バケットの数の上限の増加機能を使用する場合は、その親機能である「補充プランニング」をオプト・インする必要があります。この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。

主なリソース

  • 推奨関連トレーニング:
    • Replenishment Planning Cloud (更新19D)の概要の準備トレーニング
    • Oracle Cloud Customer ConnectでのReplenishment Planningトレーニング

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 「補充プランニング」作業領域のモニター(MSC_MONITOR_REPLENISHMENT_PLANNING_WORK_AREA_PRIV)
  • セグメントの管理(MSC_MANAGE_SEGMENTS_PRIV)

これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。

この更新で選択された補充プランニングのバグ修正

この更新には、Oracle Replenishment Planningの動作方法を変える可能性のあるバグ修正が含まれています。これは、この更新に関するすべての不具合修正の完全なリストではありません。このリストには、アプリケーションの動作に顕著な変化をもたらす可能性のあるバグ修正が含まれています。

プランニング表に指定された形式でのデータのエクスポート

更新24Aでは、「プランニング表に指定された形式でのデータのエクスポート」機能を導入しました。この機能を使用すると、元の表のレイアウトを保持しながら、表をMicrosoft Excelにエクスポートできます。この機能を使用すると、250,000セル制限を超えたことにより以前はオープンできなかった表をエクスポートできます。この機能は次の方法で起動できます:

  • オープンしているプランの「処理」ドロップダウン・ボタンを使用します。
  • 選択したプランの「プランの管理」ページの「処理」メニューを使用します。
  • 「プラン」および「表名」を選択して、「データを表形式でエクスポート」スケジュール済プロセスを実行します。

この機能が導入された後、200万を超えるセルを含む表をエクスポートすると、メモリー不足の問題が発生し、場合によってはサーバーが機能しなくなったり、正しく動作しなくなったりすることがありました。これを防ぐために、200万を超えるセルを含む表のエクスポートを防止する更新24Bの制限を導入しています。更新24Aではこの制限を超える表を正常にエクスポートできる場合がありました。その場合、これは更新24B以降のリリースではできなくなります。

Oracleリファレンス: 36275383

有効化のステップ

この機能を有効にするために必要な手順はありません。

重要な処理と考慮事項

ファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートの変更点

この更新で、サプライ・チェーン・プランニングFBDIテンプレートが変更されました。各変更の詳細は、次のFBDIテンプレートの指示タブを参照してください。

  • 購買オーダー出荷受入履歴(ScpPurchaseOrderRcvHistoryImportTemplate)

最新のテンプレートは、Oracle Help CenterにあるOracle Fusion Cloud SCM: SCM用ファイルベース・データ・インポート(FBDI)のサプライ・チェーン・プランニングの項から入手できます。