本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 製品 | 機能 | ノート |
---|---|---|---|
2022年10月28日 | HCM共通アーキテクチャ |
承認と通知の拡張 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2022年7月29日 | HCMスプレッドシート・ローダー | HCMスプレッドシート・データ・ローダー・テンプレートのロールバック・アクセスの構成 | 文書の更新。更新22Cで導入された機能。 |
2022年6月24日 | HCMデータ・ローダー | ビジネス・オブジェクトの拡張 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2022年6月3日 | 初版作成。 |
HCM Cloudアプリケーションについては、このWhat's Newに記載されている次の2つのタイプのパッチを取得できます。
- リリース更新(22A、22B、22Cおよび22D)
- 各更新に対するオプションの月次メンテナンス・パック
環境で使用しているリリース更新を把握することが重要です。これはクラウド・ポータルで確認できます。
お客様のアイデアをお聞かせください
ご意見をお待ちしています。製品の改善方法についての提案がございましたら、お知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボに移動して、アイデアを入力してください。この文書の機能名の後に電球アイコンが表示されている箇所はすべて、お客様のアイデアを実現した機能です。
全HCM製品に関して推奨される参照ドキュメントは次のとおりです
Human Resources What’s New – グローバル人事管理の項では、他のアプリケーションが基盤としているベース・アプリケーションの機能を確認できます。
ノート: すべてのグローバル人事管理機能が、タレントおよび報酬製品に使用できるわけではありません
Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)。これらのドキュメントには、バグ修正および考えられる既知の問題が記載されています。また、現在使用しているか、今後移行するリリース更新バージョンに基づいて、次のドキュメントも参照することが必要になります。
- Oracle Help Center - ここには、ガイド、ビデオおよび検索可能なヘルプが表示されます。
- リリース・レディネス - 新機能のサマリー、新機能、機能リスト・スプレッドシート、スポットライトおよびリリース・トレーニング
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。HCM Cloudの新機能に関するお問い合せまたはフィードバックであることを電子メールの本文または件名に明記してください。
免責事項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリース更新の本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリース更新および時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
列の定義:
レポート = 新規または変更済の、オラクル社から提供されたすぐに実行可能なレポートです。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーへの影響は最小限です。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能の設計は、より複雑になります。したがって、ユーザーに及ぼす影響は大きくなります。
すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は提供時には使用不可になっているため、機能を使用可能にするかどうかおよび使用可能にする時期を選択してください。たとえば、a) 新しいまたは展開されたBIサブジェクト領域は最初にレポートに組み込む必要があり、b) 新しいWebサービスを利用するには統合が必要になり、c) ユーザーが機能にアクセスできるようにするには、それらの機能をユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|
機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
|
||
この項では、すべてのHCMアプリケーションで使用される機能について説明します。
トランザクション・コンソールに加えられた次の機能拡張を活用してください。
- 失敗したトランザクションのトランザクション詳細ページのメッセージングの改善。
- パフォーマンスの向上のための、「承認ルール」タブにおけるアーカイブ済トランザクションに対するパージ・ポリシーのスケジューリング。
- 管理者が属性値を訂正したり、トランザクション・データ・キャッシュ内のXMLノードを追加または編集して、障害が発生したまたはスタックしたトランザクションを復元できるデータ・キャッシュ訂正機能。
失敗したトランザクションのメッセージングの改善
トランザクション詳細ページに、障害のあるトランザクションに対して、より詳細で問題に固有の説明および解決メッセージが表示されるようになりました。
アーカイブ済トランザクションのパージ
会社のデータ保持ポリシーに基づいて、トランザクション・コンソールで個々のビジネス・プロセス・レベルでパージ・ポリシーを設定できるようになりました。
- トランザクション・コンソールで、「承認ルール」タブに移動します。
- パージ・ポリシーを設定するプロセスを見つけます。
- 「トランザクションのパージ」列で、そのプロセスのアーカイブ済トランザクションをパージする時間を選択します。デフォルトでは、各プロセスはアーカイブされたトランザクションをパージしないように設定されています。
- パージ・ポリシーを設定するすべてのビジネス・プロセスについてステップを繰り返します。
「トランザクションのパージ」列
次の事前定義済のパージ期間を使用できます。
事前定義のパージ期間
拡張可能参照タイプORA_HRC_TXN_PURGE_PERIOD_TYPESに新しい参照コードを追加して、ユーザー定義パージ期間を追加することもできます。参照コードの定義時に次の書式が使用されていることを確認してください。
- HRC_TXN_<nn>_MONTH
- HRC_TXN_<nn>_MONTHS
- HRC_TXN_<nn>_YEAR
- HRC_TXN_<nn>_YEARS
たとえば、次のようになります。
- 1か月の期間を追加するには、参照コードをHRC_TXN_1_MONTHとして定義します。
- 10年の期間を追加するには、参照コードをHRX_TXN_10_YEARSとして定義します。
ユーザー定義パージ期間の定義
次に、スケジュール済プロセス「アーカイブ済トランザクションのパージ」を発行して、パージ・ポリシーで選択された時間より前にアーカイブされたすべてのトランザクションをパージする必要があります。
データ・キャッシュ訂正機能
トランザクションを終了して再作成することなく、スタックしたトランザクションの破損データ・キャッシュを編集できるようになりました。新しいデータ・キャッシュ訂正機能により、破損データ・キャッシュのためにスタックしたトランザクションのパッチ修正またはデータ修正スクリプトが不要になります。
- 「トランザクション要約」タブで、データ・キャッシュを編集するスタック・トランザクションの行を見つけます。
- その行のチェック・ボックスを選択します。
- 「アクション」メニューから「データ・キャッシュの編集」を選択します。
- データ・キャッシュの訂正ページで、データ・キャッシュを編集します。
- 変更が必要なノードへのパスを入力します。
- パスが検証され、現在の値が表示されます。
- 新しい値を入力します。
- 「ノードの編集」をクリックして変更を送信します。
データ・キャッシュの訂正ページ
データ・キャッシュの訂正ページを使用して、新しいノードを追加することもできます。
- 追加が必要なノードへのパスを入力します。パスに入力されたノードが新しいノードであることが認識されます。
- 新しい値を入力します。
- 「ノードの追加」をクリックして変更を送信します。
.
ノードを追加するためのデータ・キャッシュの訂正ページ
また、データ・キャッシュへの以前の変更を破棄して、トランザクションを元の状態に戻すこともできます。
- データ・キャッシュを以前に変更したトランザクションの行を見つけます。
- その行のチェック・ボックスを選択します。
- 「アクション」メニューから「データ・キャッシュの編集」を選択します。
- 「データ・キャッシュ変更を元に戻す」をクリックします。
- 確認してトランザクションを破棄し、元の状態に戻します。
データ・キャッシュの変更を元に戻すためのデータ・キャッシュの訂正ページ
ノート: この機能は、Oracle Supportの指示の下でのみ使用し、その期間のみ有効にすることをお薦めします。
アーカイブ・データのパージには、次の利点があります。
- トランザクション・ストアへのロードを減らします。
- アプリケーション内のトランザクション処理およびトランザクション・データの問合せのパフォーマンスを向上させます。
- 定期的なアーカイブおよびパージは、整理に役立ち、最新の関連データへのフォーカスが向上します。
有効化のステップ
データ・キャッシュ訂正機能拡張を使用するには、HCM_EDIT_DATA_CACHE_ENABLEプロファイル・オプションを作成してTrueに設定する必要があります。
HCM_EDIT_DATA_CACHE_ENABLEプロファイル・オプションを作成するには、次のようにします。
- 「設定および保守」作業領域で、「プロファイル・オプションの管理」 タスクを検索します。
- 「プロファイル・オプションの管理」タスクをクリックします。
- 「検索結果」セクションで「新規」アイコンをクリックします。
- 「プロファイル・オプションの作成」ページで、新しいプロファイル・オプションにこの表に示した値を指定します
フィールド |
値 |
---|---|
プロファイル・オプション・コード |
HCM_EDIT_DATA_CACHE_ENABLE |
プロファイル表示名 | トランザクション・データ・キャッシュの編集使用可能などの適切な表示名 |
アプリケーション |
グローバル人事管理 |
モジュール |
HCM共通アーキテクチャ |
- 「保存してクローズ」をクリックします。
- 「プロファイル・オプションの管理」ページで、「サイト」レベルの「使用可能」および「更新可能」チェック・ボックスを選択します。
- 「保存して閉じる」をクリックします。
プロファイル・オプションHCM_EDIT_DATA_CACHE_ENABLEを有効化するには、次のようにします。
- 「設定および保守」作業領域で、「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索します。
- 「管理者プロファイル値の管理」タスクをクリックします。
- プロファイル・オプション・コードHCM_EDIT_DATA_CACHE_ENABLEを検索します。
- 「プロファイル値」セクションで、「サイト」、「製品名」、「ユーザー名」を「True」に設定します。
重要: データ・キャッシュは自分で編集しないことをお薦めします。データ・キャッシュを編集する必要がある場合は、サービス・リクエストをログに記録してください。
ロールおよび権限
この表は、これらの機能をサポートする機能セキュリティ権限、およびこの権限を継承する事前定義ロールを示しています。
アーカイブ済トランザクションのパージ
機能セキュリティ権限 |
ロール名 |
---|---|
PER_DEFINE_APPROVAL_TRANSACTION_PURGE_RULES_PRIV |
この権限は、すぐに使用できる事前定義ロールに追加されていません。 |
データ・キャッシュ訂正機能
機能セキュリティ権限 |
ロール名 |
---|---|
承認トランザクションのレビュー PER_REVIEW_APPROVAL_TRANSACTIONS_DATA |
管理者としてのHCM承認トランザクションのレビュー |
Oracle HCM CloudのAtomフィードは、基礎となるビジネス・オブジェクトのサロゲート(プライマリ)キーをコンテキスト属性として含めるように拡張されました。この属性は、フィードの「コンテキスト」セクションに表示されます。
この表は、フィードに含まれるAtomフィードおよびコンテキスト属性を示しています。
フィード・タイトル | コンテキスト属性 |
---|---|
新規採用フィード |
|
個人アサイメントその他情報の作成/更新/削除 |
|
個人アサイメント勤務メジャー挿入/訂正/更新 |
|
個人基本情報の作成/更新/削除/訂正 |
|
個人契約挿入/更新/訂正 |
|
個人マネージャの作成/訂正/更新/削除 |
|
個人給与の作成/更新/削除 |
|
退職フィード |
|
雇用関係取消済 |
|
コンテキストでこれらのサロゲート・キーを使用して直接変更されるソース・オブジェクトにAtomフィードを簡単に関連付けます。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
主なリソース
- 詳細は、Oracle Help Centerで『Oracle HCM Cloud REST API』ガイドを参照してください。
アクティブな従業員の雇用関係が更新されると、新しいAtomフィードが生成されます。このフィードには、雇用関係の開始日に対する変更が含まれ、他の使用可能な属性を含めるように構成できます。
フィードは、次の変更が発生したときにworkrelupdateコレクションから生成されます。
- 採用日
- プライマリ・フラグ、再雇用事由、再雇用承認者、再雇用推薦
- 雇用関係データ内の属性。退職および雇用関係取消フィードですでに取得された変更以外。
これらの詳細を使用して、雇用関係更新フィードが生成されます。
ワークスペース |
従業員 |
コレクション |
workrelshipupdate |
属性 |
|
トリガー基準 | 雇用関係への更新 |
イベント・タイトル |
<Employee Display Name>の雇用関係が更新済 |
イベント名 | WorkRelationshipUpdated |
イベント要約/摘要 |
従業員雇用関係更新済 |
アプリケーション統合の一部としてダウンストリーム・アプリケーションに通知するために、雇用関係の更新をサブスクライブしてください。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
主なリソース
- 詳細は、Oracle Help Centerで『Oracle HCM Cloud REST API』ガイドを参照してください。
Oracle HCM Cloud Atomフィードのタイトル、要約およびコンテンツに特殊文字を表示できるようになりました。文字DATAまたはCDATAタグは、フィード属性の特殊文字をエンコードするために使用されます。このタグにより、フィードは、マルチバイト文字やXMLパーサーで処理できる言語文字を含む特殊文字を表示できます。
統合でパーサー・エラーなしで、Atomフィード内の特殊文字を含むマルチバイト文字を処理します。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
主なリソース
- 詳細は、Oracle Help Centerで『Oracle HCM Cloud REST API』ガイドを参照してください。
この項では、すべてのHCMアプリケーションで使用される機能について説明します。
HCMエクスペリエンス設計スタジオの「オートコンプリートのルール」の拡張機能
HCMエクスペリエンス設計スタジオのオートコンプリートのルールで新しいルールを作成するユーザー・エクスペリエンスが拡張され、グローバル人事管理および給与の機能が追加されています。これらの領域には、新機能が用意されています。
- すべての有効日付き障害レコードを取得し、「一度に1つのアクティブな障害のみを許可」などのユース・ケースをサポートする個人障害。
- ローカルおよびグローバル異動フローのHR属性からデフォルト給与に割り当てられる給与。
- ページ・トランザクションでのみルールをトリガーする新しいhcmParamを持つドキュメント・レコード。
- ポジションおよび就業者アサイメントから過去、現在および先日付の在職者にアクセスできるようにして、「先日付の在職者がいる場合にポジションへの変更の防止」などのユースケースをサポートします。
- ユーザーが入力した値を検証することで、正確で一貫性のあるデータを保証します。
- 新しいリリースを待つことなく、組織がHRコンプライアンスにすばやく対応できるようになります。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、サービス・リクエスト(SR)を登録する必要があります。
HCMエクスペリエンス設計スタジオでオートコンプリート・ルールを有効にするには、サービス・リクエスト(SR)を登録する必要があります。アクセスするには、My Oracle Supportドキュメント、Enabling Oracle HCM Cloud Autocomplete Rules (ドキュメント、ID 2767655.1)に記載されている手順を確認して従ってください。
主なリソース
HCM製品のオートコンプリートのルールの詳細は、更新22Cの次の新機能を参照してください。
- グローバル人事管理
ロールおよび権限
サンドボックスで作業をするには、「人材管理アプリケーション管理者」ジョブ・ロールが必要です。
HCMエクスペリエンス設計スタジオのトランザクション設計スタジオの拡張機能
必須リージョン
ユーザーがトランザクションを送信する前に必須フィールドに入力することになるため、データ品質が向上します。次の例では、「従業員の採用」フローの「給与詳細」および「給与」セクションが必須になっています。ユーザーがプロセスを開始したときの質問リストの動作は変わりません。「給与詳細」および「給与」は、ガイド付きプロセスの一部になるためオプションとして表示されません。
この機能は、次の処理に対して使用できます。
リリース | 処理 |
---|---|
22C | ジョブ・オファーの作成および編集 |
22A | アサイメントの変更 |
22A | 事業所の変更 |
22A | マネージャの変更 |
22A | 勤務時間の変更 |
22A | ジョブの作成 |
22A | 事業所の作成 |
22A | 直属の部下 |
22A | 雇用開始日 |
22A | 昇格・昇進 |
22A | 新規ポジションの要求 |
22A | ポジション変更の要求 |
22A | 辞職 |
22A | 退職 |
22A | 異動 |
22A | 雇用関係 |
21D | アサイメントの追加 |
21D | 派遣就業者の追加 |
21D | 処理待ち就業者の追加 |
21D | 非就業者の追加 |
21D | 雇用関係の作成 |
21D | 処理待ち就業者の編集 |
21D | 従業員の採用 |
21D | ローカル異動およびグローバル異動 |
21C | 採用 - ジョブ求人の作成 |
ツールバーの「保存」および「保存してクローズ」処理のパーソナライズ
ユーザーがトランザクションをいつでも保存できるようにすることで、ユーザー・エクスペリエンスを強化します。
たとえば、ユーザーが新規契約者を追加し、すでに必須情報の半分を指定しているとします。別のタスクに切り替える必要がある場合、作業を保存し、後で中断した場所から再開できます。デフォルトでは2つのボタンは非表示になっています。
この機能は、より多くの処理に拡大されました。
リリース | 処理 |
---|---|
22C | 適格ジョブ |
22C | 雇用契約 |
22B | 報酬の設定管理 |
22B | 給与の変更 |
22B | 個別報酬 |
22B | 個人拠出金の管理 |
22B | 給与履歴 |
22A | アサイメントの変更 |
22A | 事業所の変更 |
22A | マネージャの変更 |
22A | 勤務時間の変更 |
22A | ジョブの作成 |
22A | 事業所の作成 |
22A | 直属の部下 |
22A | ジョブ詳細 |
22A | 事業所詳細 |
22A | ポジション詳細 |
22A | 雇用開始日 |
22A | 昇格・昇進 |
22A | 新規ポジションの要求 |
22A | ポジション変更の要求 |
22A | 辞職 |
22A | 退職 |
22A | 異動 |
22A | 雇用関係 |
21D | アサイメントの追加 |
21D | 派遣就業者の追加 |
21D | 処理待ち就業者の追加 |
21D | 非就業者の追加 |
21D | 雇用関係の作成 |
21D | 処理待ち就業者の編集 |
21D | 従業員の採用 |
21D | ローカル異動およびグローバル異動 |
警告またはエラー・メッセージおよび保存オプションの設定方法
どちらの機能も、トランザクション設計スタジオで処理の「ページ属性」セクションから設定されます。
警告またはエラーの表示および前述の処理の保存オプションを有効にするステップは次のとおりです。
- 「ホーム」→「自分のクライアント・グループ」→「HCMエクスペリエンス設計スタジオ」にナビゲートします。
- 「トランザクション設計スタジオ」をクリックします。
- これらの設定を構成する処理を選択します。
- 「追加」をクリックし、必要なルールの詳細を追加します。
- 「ページ属性」セクションの「リージョン」リストから「参照情報リージョン」を選択します。
- 「編集」アイコンをクリックして、属性を有効にします
- 2つの処理ボタン「保存」および「保存してクローズ」は、2つのオプションを使用して簡単に設定できます。これらのオプションを選択して表示されるようにします。
- デフォルトでは、メッセージの重大度は警告です。
- 「完了」をクリックします。
- 「保存してクローズ」をクリックします。
- 特定のプロセスの必須フィールドの入力を強制することで、正確で一貫したデータを確保します。
- HCM Cloudのパーソナライズを単純化することにより、ユーザー・エクスペリエンスを改善し、ソリューションの設定にかかる時間を削減します
- ユーザーが任意の時点で作業を保存し、後で中断した場所から再開できるようにすることで、トランザクションとプロセスを合理化します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
必須リージョン
このリリース以降:
- トランザクション設計スタジオでセクションが必須として構成されている場合、ユーザーは警告メッセージを受け取ります。
- 雇用フローで必須セクションにアクセスしていない場合、ユーザーは警告メッセージを受け取ります。
「保存」および「保存してクローズ」
トランザクション設計スタジオではアクティブなルールの各属性に対してルールが評価されます。同じ属性が複数のルール定義で定義されている場合、アクティブなルール属性条件の順序で最初のものだけが適用されます。たとえば、次のような定義を行うとします。
- ルール1: 「保存してクローズ」は無条件で使用可能で、「保存」は使用できないとする汎用ルール。
- ルール2: 「保存」は特定の雇用主のみが使用できるというルール。
この結果、ルール1はアクティブ・ルールの順序で最初のルールとして評価されるため、ルール2で選択した雇用主に対して「保存」ボタンは表示されません。
主なリソース
詳細は、Oracle Help Centerにある次のヘルプ・トピックを参照してください。
- ツールバーの「保存」および「保存してクローズ」処理のパーソナライズ方法→グローバル人事管理の実装ガイドのレスポンシブ・ユーザー・エクスペリエンスの設定
- トランザクション設計スタジオでルールを構成する方法→グローバル人事管理の実装ガイドのレスポンシブ・ユーザー・エクスペリエンス設定
ロールおよび権限
サンドボックスを有効にするには、「人材管理アプリケーション管理者」ジョブ・ロールが必要です。
HCMデータ・ローダーは、Oracle Human Capital Management Cloudへのデータ移行や継続的な増分更新のために、ビジネス・オブジェクト・データを柔軟かつ効率的に一括ロードする手段を提供します。
次のHCMデータ・ローダー・ビジネス・オブジェクトへのアクセスを制限することで、セキュリティ関連データを一括ロードできるジョブ・ロールを制御できるようになりました。
- ユーザー
- 委任ロール
- ロール・マッピング
- 除外ルール
- 国別仕様データ・グループ・セキュリティ・プロファイル
- 「組織」セキュリティ・プロファイル
- 「国」セキュリティ・プロファイル
- ポジション・セキュリティ・プロファイル
- 「文書タイプ」セキュリティ・プロファイル
- 職責範囲
- ジョブ求人セキュリティ・プロファイル
これらのオブジェクトを使用してデータを一括ロードするために使用されるジョブ・ロールには、新しい機能セキュリティ権限HCMセキュリティ・データのロードが付与されている必要があります。この権限は、事前定義済のロールには付与されません。
ノート: この拡張機能は、人材管理統合スペシャリスト・ジョブ・ロールにHCMセキュリティ・データのロード権限が付与されていないため、最初は使用できない状態で提供されます。この事前定義済ジョブ・ロールは、多くの場合、HCMデータ・ローダーおよびHCMスプレッドシート・データ・ローダーへのアクセス権を提供するためにユーザーに付与されます。セキュリティ関連データを一括ロードするためのアクセス権を提供するには、カスタム・ジョブ・ロールを作成する必要があります。
機能が無効になっている間、新しい権限が付与されていないユーザーがこれらのオブジェクトを使用してデータをロードすると、警告メッセージが表示されます。有効なデータは引き続きロードされます。
どのユーザーがセキュリティ関連データを一括ロードできるかを制御できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、「設定と保守」アクセスが必要です。
- 「HCMデータ・ローダー」機能領域で使用可能な「HCMデータ・ローダーの構成」タスクにナビゲートします。
- 「セキュリティ関連ビジネス・オブジェクトへのアクセスの制限」パラメータを上書きします。
セキュリティ関連データを一括ロードするためのカスタム・ロールを構成するには、セキュリティ・コンソールへのアクセス権が必要です。
- HCMデータ・ローダー・アクセスを提供するカスタム・ジョブ・ロールを作成します。次のいずれかを実行します。
- 人材管理統合スペシャリスト・ジョブ・ロールのコピーを作成します。
- カスタム・ジョブ・ロールを作成または変更し、HCMデータ・ローダー機能へのアクセス権を明示的に提供します。
- HCMセキュリティ・データのロード(HRC_LOAD_HCM_SECURITY_DATA_PRIV)機能セキュリティ権限をカスタム・ジョブ・ロールに割り当てます。
- セキュリティ関連データの一括ロードを担当するユーザーにカスタム・ジョブ・ロールを割り当てます。
ヒントと考慮事項
一度有効にすると、この機能は無効にできません。
人材管理統合スペシャリストは、ユーザーが必要としない可能性がある多くのツールへのアクセス権を提供する非常に強力なジョブ・ロールです。したがって、HCMデータ・ローダーおよびHCMスプレッドシート・データ・ローダーへのアクセス権を提供するために、カスタム・ジョブ・ロールを作成することをお薦めします。
この機能は、リリース23Aではデフォルトで有効になり、その後無効にできません。
主なリソース
HCMデータ・ローダー・ヘルプ・ガイドの特に次のトピックを参照してください。
- HCMデータ・ローダーへのアクセスを有効にする方法
- HCMスプレッドシート・データ・ローダー・タスクへのアクセスを有効にする方法
- HCMデータ・ローダーの構成パラメータ
データ・ロード機能が次の新規および拡張ビジネス・オブジェクトにより拡張されます。
新規ビジネス・オブジェクト
ウェルネス
ビジネス・オブジェクト | 摘要 |
---|---|
ウェルネス・アクティビティ | 従業員が実行するウェルネス・アクティビティです。過去10日間に発生したアクティビティのみ一括ロードできます。 |
ウェルネス目標 | 従業員が参加できる会社目標です。たとえば、管理者は、達成率を80%とした、特定の日付範囲の日次ターゲット8000歩の会社目標を作成できます。達成率に到達しつつある従業員の会社目標に報奨を関連付けることができます。 |
ウェルネス・タスク | 従業員が完了するタスク。たとえば、必須トレーニングの完了です。 |
ワーク・ライフ・チーム | ウェルネスとボランティア活動で使用するチーム。チームは、チーム・ターゲットを達成したり他のチームに課題を設定するための目標に使用されます。 |
拡張されたビジネス・オブジェクト
これらのオブジェクト階層では、新しいコンポーネントが導入されています。
採用
ビジネス・オブジェクト | 更新 |
---|---|
エージェント | 次の新しいコンポーネントが使用可能になりました。
前述のコンポーネントが次のコンポーネントを置き換え、これは現在は廃止されています。
|
候補者 | このコンポーネントが追加されました。
|
タレント管理
ビジネス・オブジェクト | 更新 |
---|---|
パフォーマンス文書 | このコンポーネントが追加されました。
|
更新されたビジネス・オブジェクト
これらのビジネス・オブジェクトには、次の新しい属性が導入されています。
グローバルHR - チェックリスト
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 新しい属性 |
---|---|---|
割付チェックリスト | 割付チェックリスト |
|
割付チェックリスト |
割付チェックリスト表示プロパティ |
|
割付チェックリスト |
割付チェックリスト・タスク |
|
チェックリスト・テンプレート | チェックリスト・テンプレート |
|
チェックリスト・テンプレート |
チェックリスト表示プロパティ |
|
チェックリスト・テンプレート |
タスク |
|
タスク・ライブラリ | タスク・ライブラリ |
|
グローバルHR - ワーク・ストラクチャ
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 新しい属性 |
---|---|---|
ポジション | ポジション |
|
グローバル給与
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 新しい属性 |
---|---|---|
バランス調整ライン | バランス調整ライン |
|
タレント管理
ビジネス・オブジェクト | 要素 | 更新 |
---|---|---|
質問 | 質問 | 新しい属性:
|
質問リスト | 質問 | 新しい属性:
|
QuestionnaireTemplate | 質問 | 新しい属性:
|
AnswerTranslation | AnswerTranslation | ResponseFeedback属性には以前は文字列のデータ型がありましたが、キャラクタ・ラージ・オブジェクト(CLOB)に更新されました。 |
HCMデータ・ローダーおよびHCMスプレッドシート・データ・ローダーで使用可能なこれらの新しい拡張オブジェクトを使用して、一括ロード機能を拡張してください。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
- 最新のビジネス・オブジェクト情報をレビューおよびダウンロードするには、「ビジネス・オブジェクトの表示」タスクを使用します。
HCMスプレッドシート・データ・ローダーは、Oracle Human Capital Management Cloudへのデータ移行や継続的な増分更新のために、ビジネス・オブジェクト・データを柔軟かつ効率的に一括ロードする手段を提供します。
スプレッドシートのアップロードに突合せおよびレポート情報を含める
HCMスプレッドシート・データ・ローダー・テンプレートで最大10個の参照属性を構成できるようになりました。参照属性は、他の属性値からデフォルト設定することも、Groovy式を使用して生成することも、データ入力時に手動で指定することもできます。
参照属性に参照および突合せ情報を含めることで、OTBIおよびHCM抽出内のデータ・アップロードを突き合せます。
有効化のステップ
- 「自分のクライアント・グループ」→「データ交換」→「スプレッドシート・テンプレート」にナビゲートします
- 新規テンプレートを作成するか、既存のテンプレートを編集します。
- 「設計」タブにナビゲートします。
- 「選択済属性」パネルのツールバーで、「参照属性の追加」アイコン(
)をクリックします。
- 「参照」選択リストを使用して、定義する参照属性を指定します。
- 列見出しおよびオプションで摘要を指定します。属性がスプレッドシートに表示される場合、摘要には列のヒントが表示されます。
- 参照属性のソース方法と、生成されたスプレッドシートに表示するかどうかを構成します。
- 変更を保存します。
ヒントと考慮事項
複数のスプレッドシート行を指定して1つのオブジェクトを作成する場合は、参照属性値が同じオブジェクトのすべての行で同一であることを確認してください。参照値は、オブジェクトを定義する単一の最上位レベル・レコードに対してのみ記録されます。
参照属性に格納されるデータはステージング表にのみ保持され、アプリケーション表に渡されません。
HCMスプレッドシート・データ・ローダー・テンプレートのロールバック・アクセスの構成
一括ロード・スプレッドシートでロールバックを開始できるロールを構成します。
- 「スプレッドシート・テンプレート」タスク内で、テンプレートを編集し、ロールの割当タブにナビゲートします。
- 「ロールバック」チェック・ボックスを選択して、ロールがアップロードされたデータのロールバックをスプレッドシートから開始できるようにします。
ノート: 「ロールバック」チェック・ボックスを使用できるのは、ロールバックをサポートするビジネス・オブジェクトのみです。
ロードされたデータをロールバックする機能を制限できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
生成されたスプレッドシート内では、常に「ロールバック」ボタンを使用できます。ただし、権限のないユーザーがロードされたデータをロールバックしようとすると、エラーが発生します。
置き換えられた機能または削除された機能
Oracleは時々、既存のクラウド・サービスの機能を新しい機能で置き換えるか、既存の機能を削除します。古いバージョンは、機能が置き換えられた直後に削除されることも、将来削除されることもあります。新しいバージョンが使用可能になり次第、置き換えられた機能の新しいバージョンを使用することがベスト・プラクティスとなります。
製品 | 削除された機能 | 削除予定 | 置換機能 | 置換済 | 追加情報 |
---|---|---|---|---|---|
HCM共通 | すべての給与オブジェクトにHCMデータ・ローダーの使用が必要 | 22B | HCMデータ・ローダー |
_________________________
既知の問題/メンテナンス・パック・スプレッドシート
オラクル社は、各更新の既知の問題に関するドキュメントを公開して、発生する可能性のある問題を周知し、回避策がある場合には提供しています。
また、月次パッチまたは法定パッチで修正されたバグのメンテナンス・パックおよび法定メンテナンス・パックのドキュメントも公開しています。
これらのドキュメントをレビューするには、My Oracle Supportにアクセスできる必要があります。
Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 15548381)
次に、制限付提供プログラムが提供する制限付提供機能のリストを示します。
ノート: 現時点では、これらの機能をすべてのお客様がご利用いただけるわけではありません。これらは制限付提供プログラムを介してのみ使用可能であり、この機能プログラムに参加するには承認が必要になります。これらのプログラムに参加するには、テストに参加して、フィードバックを返していただく必要があります。プログラムによっては、他のご協力が必要な場合もあります。
これらの初期段階のプログラムに参加する時間がない場合、ご心配はいりません。すべてのお客様向けの一般提供が始まった時点で、この機能をご利用ください。すべてのお客様がこれらの機能をご利用いただけるようになると、通常どおり製品見出しの下に機能が表示されます。
ぜひ機能のリストをご覧になり、機能のリリース・スケジュールより前に実装する必要がある機能があるかどうかをご確認ください。機能のサインアップに関する情報は、次の表をご覧ください。これらのプログラムの参加者数は限られており、一部は特定のお客様向けのプログラムであるため、早めにサインアップしてください。
次の表に、使用可能な機能とサインアップ方法の簡単な説明を示します。提供される機能が多い場合は、この表の下にある「新機能」に機能の詳細が説明されている場合もあります。
制限付提供プログラムにご参加いただき、お客様のご意見やアイデアをお聞かせいただけることを楽しみにしています。
製品 | 機能名 | 機能の説明 | テストが必要なお客様のタイプ | サインアップ方法 | 制限付提供リリース | 現在参加可能 |
---|---|---|---|---|---|---|
すべてのHCM製品 |
Oracle Searchは、Human Capital Management Cloud環境で使用可能な専用の検索エンジンです。 これは、Oracle Cloud専用の検索プラットフォームであるOracle Search個人索引の更新(後述の機能)をベースにしています。 |
前述のOracle Searchベースのグローバル検索または制限付提供機能の21AグローバルHRの新機能の「コネクション」に依存します。 |
Oracle Searchは、スタンドアロン機能としては要求できません。これは、「コネクション」など、特定のOracle Search依存機能(制限付提供機能の21AグローバルHRの新機能)またはOracle Searchベースのグローバル検索(制限付提供機能の21A HCM共通新機能)を介して要求する必要があります。 |
改訂21A - 22C |
参加可能 | |
すべてのHCM製品 |
Oracle Search個人索引は最適化されてパフォーマンスが向上しました。この機能はOracle Search依存機能に必要です。前述のHCM用Oracle Searchを参照してください。 HCM Oracle Searchの機能(接続、Oracle Searchベースのグローバル検索、後任組織チャート)を使用する制限付提供の顧客は、索引を再構築する必要があります。 |
HCM Oracle Search機能(接続、Oracle Searchベースのグローバル検索、後任組織チャート)の使用。 |
Oracle Search機能(接続、Oracle Searchベースのグローバル検索、後任組織チャート)を使用している顧客のみ。 |
21C - 22C | 参加可能 |