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  1. 更新24C
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 機能のサマリー
  4. HCM共通
    1. HCMデータ・ローダー
        1. ステージング表メンテナンスの変更
        2. データ・セット後処理のレビューおよび構成
        3. ビジネス・オブジェクトの拡張
        4. 就業者および事業所の住所検証の制御
    2. アプリケーション・セキュリティ
        1. HCMデータ・ロールとセキュリティ・プロファイルに対するRedwoodページの使用
        2. HCMセキュリティ・プロファイルおよび除外ルールに対するRedwoodページの使用
  5. HCM共通の重要な処理と考慮事項
  6. HCM共通の制限付提供
    1. HCM抽出
        1. インバウンド・インタフェースの暗号化
        2. 変更のみ抽出診断の新しいモード
        3. データ・グループ・フィルタ基準のストレージ限度の増加
    2. HCM共通
        1. HCM Redwoodアプリケーションのフィールド値のデフォルト設定および検証

更新24C

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 モジュール 機能 ノート
2024年6月7日     初版作成。

この表には、文書変更の時系列リストが含まれています。

概要

HCM Cloudアプリケーションについては、このWhat's Newに記載されている次の2つのタイプのパッチを取得できます。

  • リリース更新(24A、24B、24C、24D)
  • 各更新に対するオプションの月次メンテナンス・パック

環境で使用しているリリース更新を把握することが重要です。これはクラウド・ポータルで確認できます。

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アイデア・ラボのアイコンお客様のアイデアをお聞かせください

ご意見をお待ちしています。製品の改善方法についての提案がございましたら、お知らせください。Oracle Customer Connectのアイデア・ラボに移動して、アイデアを入力してください。この文書の機能名の後に電球アイコンが表示されている箇所はすべて、お客様のアイデアを実現した機能です。

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全HCM製品に関して推奨される参照ドキュメントは次のとおりです。

  • HCM共通の新機能 – この新機能では、アプリケーション全体で使用される機能を説明します。
  • 人事管理の新機能 – グローバル人事管理の項では、他のアプリケーションが基盤としているベース・アプリケーションの機能を確認できます。

ノート: すべてのグローバル人事管理機能が、タレントおよび報酬製品に使用できるわけではありません。

  • Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)これらのドキュメントには、バグ修正および考えられる既知の問題が記載されています。また、現在使用しているか、今後移行するリリース更新バージョンに基づいて、次のドキュメントも参照することが必要になります。
  • Oracle Help Center – ここでは、ガイド、ビデオおよび検索可能なヘルプを見つけることができます。
  • リリース・レディネス - 新機能のサマリー、新機能、機能リスト・スプレッドシート、スポットライトおよびリリース・トレーニング

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。HCM Cloudの新機能に関するお問い合せまたはフィードバックであることを電子メールの本文または件名に明記してください。

機能のサマリー

列の定義:

使用可能な状態で提供される機能

レポート = 新規または変更済の、オラクル社から提供されたすぐに実行可能なレポートです。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーへの影響は最小限です。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能の設計は、より複雑になります。したがって、ユーザーに及ぼす影響は大きくなります。

すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は提供時には使用不可になっているため、機能を使用可能にするかどうかおよび使用可能にする時期を選択してください。たとえば、a) 新しいまたは展開されたBIサブジェクト領域は最初にレポートに組み込む必要があり、b) 新しいWebサービスを利用するには統合が必要になり、c) ユーザーが機能にアクセスできるようにするには、それらの機能をユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要
(無効状態で提供される機能)

これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

HCM共通

HCMデータ・ローダー

ステージング表メンテナンスの変更

データ・セット後処理のレビューおよび構成

ビジネス・オブジェクトの拡張

就業者および事業所の住所検証の制御

アプリケーション・セキュリティ

HCMデータ・ロールとセキュリティ・プロファイルに対するRedwoodページの使用

HCMセキュリティ・プロファイルおよび除外ルールに対するRedwoodページの使用

HCM共通の重要な処理と考慮事項

HCM共通の制限付提供

HCM抽出

インバウンド・インタフェースの暗号化

変更のみ抽出診断の新しいモード

データ・グループ・フィルタ基準のストレージ限度の増加

HCM共通

HCM Redwoodアプリケーションのフィールド値のデフォルト設定および検証

HCM共通

HCMデータ・ローダー

HCMデータ・ローダーは、Oracle Human Capital Management Cloudへのデータ移行や継続的な増分更新のために、ビジネス・オブジェクト・データを柔軟かつ効率的に一括ロードする手段を提供します。

ステージング表メンテナンスの変更

「「ステージ表データの削除」プロセスのスケジュール」「マルチスレッド処理の開始」パラメータを使用して、「HCMデータ・ローダー・ステージ表データの削除」プロセスをマルチスレッド・プロセスとして発行できるようになりました。

ステージング表から大量のデータを削除する場合は、リソースを長時間占有しないようにして、データを効率的に削除する必要があります。「HCMデータ・ローダー・ステージ表データの削除」プロセスをマルチスレッド・プロセスとして発行することにより、大量のデータを削除するための経過時間が短縮されます。

有効化のステップ

「HCMデータ・ローダーの構成」ページの新しいHCMデータ・ローダー・パラメータ「HCMデータ・ローダー・ステージ表データの削除プロセスのマルチスレッド化」を使用して、削除プロセスのデフォルト処理をシングルまたはマルチスレッド・プロセスに設定できます。

「ステージ表データの削除」タスクで削除プロセスをスケジュールしたり発行するときに、「マルチスレッド処理の開始」パラメータを使用して、「「ステージ表データの削除」プロセスのスケジュール」ページで、この構成を上書きすることもできます。

  1. 「データ交換」領域で、「ステージ表データの削除」タスクを選択します。
  2. 「処理」 > 「削除の予定」を選択して、「「ステージ表データの削除」プロセスのスケジュール」ページにナビゲートします。
  3. パラメータをレビューして設定します:
    • 処理
    • Oracle Search一括インポート・レコードの削除
    • ソース・ファイルの削除
    • マルチスレッド処理の開始
  4. 次のオプションを使用して、削除プロセスを発行するスケジュールをレビューおよび設定します:
    • できるだけ早く
    • スケジュールの使用
  5. 「送信」をクリックします

マルチスレッド処理

「ステージ表データの削除」プロセスのマルチスレッド処理

送信されたプロセスを確認するには、次のようにします。

  1. 「データ交換」領域で、「ステージ表データの削除」タスクを選択します。
  2. 「処理」 > 「プロセスのレビュー」を選択します。
  3. 「最近のプロセス」ページで送信済プロセスを確認します。

ヒントと考慮事項

「HCMデータ・ローダー・ステージ表データの削除」プロセスでは、削除するデータの量が十分多い場合にのみ、複数のサブプロセスが送信されます。

このプロセスでは、期限切れのデータ・セットを削除しても残りのデータ量がまだ大きすぎる場合は、データ・セットのアーカイブが実行されます。

以前は、アーカイブされたデータセットの保持期間が、さらに30日間、または構成された日数分延長されていました。現在は、アーカイブされたデータ・セットの保存ステータスは影響を受けないため、明日パージされる予定だったが今日アーカイブされたデータ・セットは、30日後ではなく明日パージされるようになりました。

データ・セット後処理のレビューおよび構成

「HCMデータ・ローダーの構成」タスクの「データ・セット後処理」タブを使用して、(サポート対象の後処理に対して)どのデータ・セット・レベルの後処理を自動的に発行するかをレビューおよび構成できます。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「HCMデータ・ローダー」機能領域の「HCMデータ・ローダーの構成」タスクを選択します。
  2. 「HCMデータ・ローダーの構成」ページで、「データ・セット後処理」タブを選択します。
  3. データ・セットの完了後に自動的に実行される後処理をレビューします。
  4. サポート対象の後処理について、「はい」または「いいえ」を選択すれば、自動送信を上書きできます。

データ・セット後処理

データ・セット後処理

「HCMデータ・ローダー変更によるOracle Search索引の更新」「Oracle Search一括収集」などの後処理に時間がかかると、キュー内の他のプロセスの実行が遅延します。このような場合、すべてのデータ・セットの終わりに現在のプロセスを実行するかわりに、現在のプロセスを後で実行できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

これらは、「HCMデータ・ローダーの構成」ページおよびSET命令を使用して上書きできます。SET命令は、「HCMデータ・ローダーの構成」タスクで定義された値より優先されます。

  • SET ORA_ENABLE_OS_BULK_INGEST Y|N
  • SET ORACLE_SEARCH_UPDATE_MODE ORA_BULK|N

主なリソース

Oracle Search索引について詳しくは、Oracle Search索引の保守を参照してください

ビジネス・オブジェクトの拡張

次の拡張ビジネス・オブジェクトを使用して、データ・ロード機能を拡張します。

処理順序が更新されたビジネス・オブジェクト

次のビジネス・オブジェクトの処理順序が更新され、それらを参照する可能性がある他のオブジェクトより前に作成されるようになりました:

タレント管理

ビジネス・オブジェクト ファイル弁別子 以前の処理順序 新しい処理順序
質問 Question 101150 10400
質問テンプレート QuestionTemplate 101160 10410
質問リスト Questionnaire 101170 10420
質問翻訳 QuestionTranslation 101171 10421
回答翻訳 AnswerTranslation 101172 10422
質問テンプレート翻訳 QuestionTemplateTranslation 101173 10423
質問リスト翻訳 QuestionnaireTranslation 101174 10424
セクション翻訳 SectionTranslation 101175 10425

.

新規コンポーネントのあるビジネス・オブジェクト

次のビジネス・オブジェクト階層に、新しいコンポーネントが導入されています:

安全衛生

インシデント要約(IncidentSummary.dat)

新規コンポーネント 弁別子 摘要
処理事前承認者 ActionPreapprover 処理を開始する前に、処理の事前承認を担当する個人。
処理利害関係者 ActionStakeholder 処理に利害関係がある個人。
イベント利害関係者 EventStakeholder イベントに利害関係がある個人。
動物または固定物詳細 AnimalOrFixedObjectDetail 車両イベントに関係する動物または固定物に関連する詳細。
運転手および車両詳細 DriverAndVehicleDetail 車両イベントに関係する車両および運転手に関連する詳細。
車両乗客 VehiclePassenger 車両イベントに関係する乗客に関連する詳細。
歩行者または自転車運転者詳細 PedestrianOrBicyclistDetail 車両イベントに関係する歩行者または自転車運転者に関連する詳細。
負傷個人 InjuredPerson 負傷/疾病のある個人の詳細。
負傷個人休暇欠勤 InjuredPersonAbsence 負傷個人休暇欠勤の詳細。
負傷個人部位 InjurtedPersonPart 負傷した身体部位の詳細
インシデント・リスク・アセスメント IncidentRiskAssessment リスク・アセスメントの詳細。
調査結果 InvestigationFinding 調査中に発見された、インシデントの原因となった可能性のある問題の詳細。
調査推奨 InvestigationRecommendation 調査中に発見された問題を軽減または是正するための提案。
調査事前承認者 InvestigationPreapprover 調査を開始する前に、調査の事前承認を担当する個人。
調査利害関係者 InvestigationStakeholder 調査に利害関係がある個人。

.

採用

ジョブ求人(JobRequisition.dat)

新規コンポーネント 弁別子 摘要
求人インタビュー・スケジュール RequisitionInterviewSchedule 採用担当者および採用マネージャが、候補者と採用チームのインタビューをスケジュールしやすくします。
求人インタビュー・スケジュール事業所 RequisitionInterviewScheduleLocation インタビューの場所。

.

新規属性のあるビジネス・オブジェクト

これらのビジネス・オブジェクトには、次の新しい属性が導入されています。

採用

ジョブ求人テンプレート(JobRequisitionTemplate.dat)

コンポーネント名 弁別子 新規属性ラベル(名前)
アセスメント構成 AssessmentConfiguration
  • 内部ライン・アセスメント(InternalLineFlag)

ジョブ求人(JobRequisition.dat)

コンポーネント名 弁別子 新規属性ラベル(名前)
アセスメント構成 AssessmentConfiguration
  • 内部ライン・アセスメント(InternalLineFlag)

.

給与ローカライゼーション - アメリカ

源泉徴収税(TaxWithholding.dat)

コンポーネント名 弁別子 新規属性ラベル(名前)
州税SC StateTaxesSC
  • 他の州で得た賃金のSUI控除(ORA_HRX_US_EMP_SUI_WAGE_CREDIT)

.

ワークフォース管理

勤務パターン(WorkPattern.dat)

コンポーネント名 弁別子 新規属性ラベル(名前)
勤務パターン WorkPattern
  • アンカー・サイクル(AnchorNumber)
  • 非勤務サイクル(NonWorkingCycles)

統合の範囲と一括ロード機能を拡張できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

就業者および事業所の住所検証の制御

この拡張機能では、Location.datおよびWorker.datファイルの住所検証を実行するために、「事業所住所検証使用可能」および「就業者住所検証使用可能」というビジネス・オブジェクト固有の新しいパラメータが導入されています。

これらの検証はデフォルトで有効になっていますが、設定を更新する場合は、次を実行してください:

  1. 「設定および保守」作業領域で、「HCMデータ・ローダー」機能領域の「HCMデータ・ローダーの構成」タスクを選択します。
  2. 「HCMデータ・ローダーの構成」ページで、「HCMデータ・ローダー・パラメータ」タブを選択します。
  3. 「ビジネス・オブジェクト・パラメータ」セクションのパラメータ検索ボックスで「事業所住所検証使用可能」または「就業者住所検証使用可能」を検索します。
  4. 「事業所住所検証使用可能」または「就業者住所検証使用可能」をレビューし、「はい」または「いいえ」を選択して上書きします。

就業者および事業所の住所検証の制御

就業者および事業所の住所検証の制御

住所検証では、新規採用または住所の更新で、米国の税金計算に有効な住所が作成されていることを確認します。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

SET命令を使用して、「HCMデータ・ローダーの構成」ページに表示されるこれらの設定を上書きすることもできます:

就業者の住所検証設定を更新するには、次の命令をWorker.datファイルの最上部に含めます:

SET ENABLE_LOCATION_ADDRESS_VALIDATION Y|N

事業所の住所検証設定を更新するには、次の命令をLocation.datファイルの最上部に含めます:

SET ENABLE_WORKER_ADDRESS_VALIDATION Y|N

主なリソース

SET命令の詳細は、SET命令を参照してください。

アプリケーション・セキュリティ

Oracle Applications Securityが提供する単一コンソールを使用することによって、ITセキュリティ・マネージャおよびITセキュリティ管理者は、ユーザーのライフサイクル管理、ロール定義、セキュリティ・ポリシー管理(機能とデータの両方)、ロール階層の保守、ユーザー名およびパスワード・ポリシー管理、証明書管理などの各種機能を実行できます。このコンソールでは、ユーザーはセキュリティに対する変更の影響のシミュレーション、セキュリティ・レポートの実行、およびMicrosoft Active Directoryとの統合のためのコネクタのダウンロードも実行できます。

HCMデータ・ロールとセキュリティ・プロファイルに対するRedwoodページの使用

Redwoodツールセットを使用して開発された新しい「HCMデータ・ロール」および「セキュリティ・プロファイル」ページでユーザー・エクスペリエンスを充実させます。これらのページは、Visual Builder Studio (VBS)を使用してすべてが構築されており、Oracleアプリケーション固有の体験ができます。

「自分のクライアント・グループ」セクションの「ワークフォース・ストラクチャ」サブセクションの「クイック処理」ペインから、新しい「データ・ロールおよびセキュリティ・プロファイル」ページにナビゲートできます。

新しい「データ・ロールおよびセキュリティ・プロファイル」タスクで、次のことができます:

  • 使用頻度の低い列がデフォルトで非表示になる、フォーカスされた検索結果を表示する。
    • 「列」アイコンを使用して、列の非表示や表示を切り替えたり、列の順序を変更する。
    • 昇順または降順のアイコンをクリックして、結果を並べ替えることができます。
  • 「エクスポート」アイコンを使用して検索結果をエクスポートする。
  • ロール名を1回クリックして、ロールを編集する。
  • 「追加」ボタンをクリックし、簡易ページを使用してデータ・ロールをすばやく定義する。

データ・ロールとセキュリティ・プロファイルの検索

データ・ロールとセキュリティ・プロファイルの検索

ノート: ベスト・プラクティスとして、ジョブ・ロールを継承するデータ・ロールは、既存のセキュリティ・プロファイルなしで作成してください。セキュリティ・プロファイルが添付されている場合は、「セキュリティ・プロファイルの取消」オプションを使用して、添付されているセキュリティ・プロファイルを削除します。既存のセキュリティ・プロファイルが設定されたジョブ・ロールに基づいてデータ・ロールを作成しようとすると、次のメッセージが表示されるので、続行する前に確認する必要があります:

警告の確認メッセージの例。

警告の確認メッセージの例

重要: 選択したロールの継承を停止して再検討し、取り消して検索に戻り、割り当てられたセキュリティ・プロファイルを取り消す必要があります。続行してそのまま割り当てると、結果としてデータ・アクセスが歪められる可能性があります。

データ・ロールを作成する際には、プロセスが簡素化されて、個々のトレイン・ストップ・ページが削除されたことがわかります。合理化されたページでは、データ・ロールに関する基本情報を指定し、委任に使用するかどうかを指定して、対応する値リストごとに事前定義済セキュリティ・プロファイルを関連付けることができます。

ノート: 表示されるセキュリティ・プロファイルの数は、継承されたジョブ・ロールから取得されたデータ・オブジェクトによって異なります。

データ・ロールの作成

データ・ロールの作成

「詳細」ボタンをクリックすると、選択したセキュリティ・プロファイルの要約を確認および表示できます。

「詳細」ボタンで、セキュリティ・プロファイルの要約を表示できます。

「詳細」ボタンで、セキュリティ・プロファイルの要約を表示

この新しいページを使用することで、アプリケーション全体の一体感が高まります。

有効化のステップ

次のプロファイル・オプションを有効にします:

  1. ORA_HCM_VBCS_PWA_ENABLED (VBCSプログレッシブWebアプリケーション・ユーザー・インタフェース使用可能) 
  2. ORA_PER_HCM_DATA_ROLE_REDWOOD_ENABLED (Redwood HCMデータ・ロール使用可能)

プロファイル・オプションを有効化するには、「設定および保守」作業領域にナビゲートします。

  1. 「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索してクリックします。
  2. プロファイル・オプションを検索して選択します。
  3. 「レベル」として「サイト」を選択します。
  4. 「プロファイル値」フィールドに「はい」と入力します。
  5. 「保存してクローズ」をクリックします。

ヒントと考慮事項

  • 必要なセキュリティ・プロファイルは事前に定義してください。このタスク・フロー内からは、新しいセキュリティ・プロファイルを作成できなくなりました。
  • このタスク・フローから「レビュー」ページが削除されました。
  • 値リストでは、大文字と小文字が区別されます。これは、更新24Dで対処される予定です。
  • すべてのセキュリティ・プロファイルに詳細な要約ページがあるわけではないため、「詳細」ボタンは使用可能になるまで非表示になります。これらについては、別のブラウザ・ウィンドウを開いて選択内容を確認できます。文書タイプ・セキュリティ・プロファイルの「詳細」ボタンは、24Dで使用可能になります。
  • 検索結果をエクスポートする際には、ページにロードされた結果のみが取得されます。エクスポートする前に完全なリストを取得するには、列を追加するかスクロールする必要がある場合があります。
  • 自動テストを実装している場合は、この新しいユーザー・インタフェースが完全に再設計されたため、テストウェアに変更を加える必要があります。

主なリソース

詳細は、Oracle Help Centerで次のトピックを参照してください:

アクセス要件

この機能を使用するには、次のジョブ・ロールが必要です:

  • ITセキュリティ・マネージャ(ORA_FND_IT_SECURITY_MANAGER_JOB)

HCMセキュリティ・プロファイルおよび除外ルールに対するRedwoodページの使用

Redwoodツールセットを使用して開発された新しい「セキュリティ・プロファイル」ページでユーザー・エクスペリエンスを充実させます。これらのページは、Visual Builder Studio (VBS)を使用してすべてが構築されており、Oracleアプリケーション固有の体験ができます。次のページが新しくなりました:

  • 国セキュリティ・プロファイル
  • 文書タイプ・セキュリティ・プロファイル
  • HCM除外ルール
  • 国別仕様データ・グループ・セキュリティ・プロファイル
  • 組織セキュリティ・プロファイル
  • 個人セキュリティ・プロファイル
  • ポジション・セキュリティ・プロファイル

ITセキュリティ・マネージャ・ユーザーは、「自分のクライアント・グループ」セクションの「ワークフォース・ストラクチャ」サブセクションの「クイック処理」ペインからこれらのページにナビゲートできます。対応するプロファイルを有効にしているかぎり、「設定および保守」からナビゲートして各Redwoodページにアクセスすることもできます。

セキュリティ・プロファイル・タスク・フローの全体的な合理化には、コンテンツを編集する前に表示される最初のページの削除も含まれています。それぞれのページに対する機能アクセス権があれば、編集モードに直接移動するようになりました。

ノート: 事前定義済セキュリティ・プロファイル値は読取り専用で提供されているので、これらの行は編集できません。

これらのタスク・フローに含まれるその他の拡張機能を使用すると、次のことができます:

  • デフォルトで有効なセキュリティ・プロファイルおよび除外ルールを表示する。

  • セキュリティ・プロファイルが作成および更新された時期など、各行の監査詳細を公開する。

  • 使用頻度の低い列がデフォルトで非表示になる、フォーカスされた検索結果を表示する。

    • 「列」アイコンを使用して、列の非表示や表示を切り替えたり、列の順序を変更する。

    • 昇順または降順のアイコンをクリックして、結果を並べ替えることができます。

  • 検索結果をエクスポートする。

  • ロール名を1回クリックして、ロールを編集する。

  • 簡易ページを使用してセキュリティ基準をすばやく定義する。

作成および更新の詳細の公開

最も一般的な保護方法が表示される、よく整理された検索ページが表示されるようになりました。列セレクタにある他のオプションを有効にできます。そのセキュリティ・オブジェクトを作成または更新したユーザーに基づいて、セキュリティ・プロファイルを公開、ソートおよび検索できる新しい列オプションが追加されました。次の非表示の列オプションを有効にすると、作成日や最終更新者を表示できます:

オプションの監査検索フィールド

オプションの監査検索フィールド

国セキュリティ・プロファイル

国セキュリティ・プロファイルの検索。

国セキュリティ・プロファイルの検索

提供されている「すべての国の表示」セキュリティ・プロファイルでビジネス要件を満たせない場合は、新しい国セキュリティ・プロファイルを簡単に作成できます。

国セキュリティ・プロファイルの作成。

国セキュリティ・プロファイルの作成

「文書タイプ」セキュリティ・プロファイル

文書タイプ・セキュリティ・プロファイルは、関連する文書レコードおよび文書タイプへのユーザーのアクセスを制限するために使用します。

文書タイプ・セキュリティ・プロファイルの検索

文書タイプ・セキュリティ・プロファイルの検索

新しいレコードを追加する際には、関連する文書タイプを選択します。デフォルトでは、すべての国に該当するのではないかぎり、その文書タイプが関連付けられている国名が表示されます。チェックマークを選択して行を保存するか、「x」を選択して選択項目を取り消して削除します。

文書タイプ追加時の保存および取消オプション

文書タイプ追加時の保存および取消オプション

国別仕様データ・グループ・セキュリティ・プロファイル

国別仕様データ・グループ・セキュリティ・プロファイルを定義して、データ・アクセスを制限します。制限する必要がない場合は、提供されている「すべての国別仕様データ・グループの表示」セキュリティ・プロファイルをデータ・ロールで使用してください。

国別仕様データ・グループ・セキュリティ・プロファイルの検索

国別仕様データ・グループ・セキュリティ・プロファイルの検索

国別仕様データ・グループ・セキュリティ・プロファイルを作成するには、「追加」ボタンをクリックします。

国別仕様データ・グループ・セキュリティ・プロファイルの作成

国別仕様データ・グループ・セキュリティ・プロファイルの作成

組織セキュリティ・プロファイル

特定の組織構造に基づいてユーザーのアクセスを制限する場合は、組織セキュリティ・プロファイルを定義します。ユーザーに組織上の制限がない場合は、事前定義済の「すべての組織の表示」セキュリティ・プロファイルを使用します。

組織セキュリティ・プロファイルの検索

組織セキュリティ・プロファイルの検索

組織セキュリティ・プロファイルを作成するには、「追加」ボタンをクリックします。

組織セキュリティ・プロファイルの作成

組織セキュリティ・プロファイルの作成

個人セキュリティ・プロファイル(公開個人セキュリティ・プロファイルにも適用されます)

個人セキュリティ・プロファイルはより複雑であるため、コンパクトなガイド付きプロセス・フローで情報が表示されるように再設計されました。

個人セキュリティ・プロファイルの検索

個人セキュリティ・プロファイルの検索

ノート: アサイメント・レベルのセキュリティが有効な場合、検索ページの「追加」ボタンの上にこのメッセージが表示されます。

アサイメント・レベル・セキュリティ使用可能

アサイメント・レベル・セキュリティ使用可能

個人セキュリティ・プロファイルを作成する際には、個人へのアクセスを保護するために、どの方法を使用するかを事前に知っておく必要があります。プロセスが簡素化され、選択した保護方法の基準に該当しないフィールドが削除されています。

個人セキュリティ・プロファイルの保護方法の基準の選択

個人セキュリティ・プロファイルの保護方法の基準の選択

この合理化されたフローでは、保護方法およびプロファイル定義ステップのエントリのみを選択する必要があります。プロファイル述語およびアクセスのプレビューはオプションのステップです。つまり、必要なステップが完了した後に送信ボタンが有効になり、その時点で個人セキュリティ・プロファイルの送信が許可されます。この例では、職責範囲によって保護されるプロファイルに関連するフィールドのみが表示されます。

職責範囲基準の個人セキュリティ・プロファイルのプロファイル定義

職責範囲基準の個人セキュリティ・プロファイルのプロファイル定義

このプロファイル述語には、プロファイル定義エントリに基づいて生成される個人アクセスSQL述語が含まれます。アサイメントレベルのセキュリティが有効な場合は、「アサイメント・アクセス」の追加のタブ・リージョンに、関連するアサイメント・ベースのSQL述語が表示されます。インポート済候補者を含む目的がセキュリティ・プロファイルにある場合は、「インポート済候補者アクセス」に別のタブ・リージョンが表示されます。新しいコピー・ボタンが使用すれば、テストまたはデバッグの目的で、この述語をクリップボードに簡単にコピーできます。

個人セキュリティ・プロファイルのプロファイル述語。

個人セキュリティ・プロファイルのプロファイル述語。

この個人セキュリティ・プロファイルを割り当てたら、新しい「アクセスのプレビュー」ページで、ユーザーのデータ・アクセスをシミュレートできます。ユーザーの現在のセキュリティ・データ・アクセス権は考慮されません。

このページには、ユーザーのデータ・アクセス権の評価に役立つ2つのセクションがあります:

ユーザー要約

このセクションには、ユーザー詳細、使用可能な個人レコード数、および選択したユーザーがすでに割り当てられている職責(AOR)が表示されます。

個人セキュリティ・プロファイルのアクセスのプレビュー - ユーザー要約セクション

個人セキュリティ・プロファイルのアクセスのプレビュー - ユーザー要約セクション

個人アクセス・プレビュー

このセクションは、予備テストまたはデバッグの目的で使用できます。雇用主、部門、ビジネス・ユニットまたは国でユーザーの検索結果をフィルタできる個人検索を使用できます。

個人セキュリティ・プロファイルのアクセスのプレビュー - 個人アクセス・プレビュー・セクション

個人セキュリティ・プロファイルのアクセスのプレビュー - 個人アクセス・プレビュー・セクション

ポジション・セキュリティ・プロファイル

他のセキュリティ・プロファイルよりも複雑な個人セキュリティ・プロファイルと同様に、ポジション・セキュリティ・プロファイルもコンパクトなガイド付きプロセス・フローとして表示されます。

ポジション・セキュリティ・プロファイルの検索結果

ポジション・セキュリティ・プロファイルの検索結果

ポジション・セキュリティ・プロファイルの保護方法の基準の選択

ポジション・セキュリティ・プロファイルの保護方法の基準の選択

コンパクトなガイド付きプロセス・フローの中で新しいポジション・セキュリティ・プロファイルを追加する際に、保護方法およびプロファイル定義に必要なステップを完了したら、それらの必要なステップを完了した後に送信ボタンが有効になります。ポジション・セキュリティ・プロファイルを送信する場合は、この時点で送信できます。

職責範囲基準のポジション・セキュリティ・プロファイルのプロファイル定義

職責範囲基準のポジション・セキュリティ・プロファイルのプロファイル定義

このプロファイル述語には、プロファイル定義エントリに基づいて生成されるSQL述語が含まれます。新しいコピー・ボタンが使用すれば、テストまたはデバッグの目的で、この述語をクリップボードに簡単にコピーできます。

ポジション・セキュリティ・プロファイルのプロファイル述語。

ポジション・セキュリティ・プロファイルのプロファイル述語。

このポジション・セキュリティ・プロファイルを割り当てたら、新しい「アクセスのプレビュー」ページで、ユーザーのデータ・アクセスをシミュレートできます。ユーザーの現在のセキュリティ・データ・アクセス権は考慮されません。

このページには、ユーザーのデータ・アクセス権の評価に役立つ2つのセクションがあります。

ユーザー要約

このセクションには、ユーザー詳細、使用可能なポジション・レコード数が含まれており、選択したユーザーがすでに割り当てられている職責(AOR)もリストされます。

ポジション・セキュリティ・プロファイルのアクセスのプレビュー - ユーザー要約セクション

ポジション・セキュリティ・プロファイルのアクセスのプレビュー - ユーザー要約セクション

ポジション・アクセス・プレビュー

このセクションは、予備テストまたはデバッグの目的で使用できます。ビジネス・ユニットおよび部門でユーザーの検索結果をフィルタできるポジション検索を使用できます。

ポジション・セキュリティ・プロファイルのアクセスのプレビュー - ポジション・アクセス・プレビュー・セクション

ポジション・セキュリティ・プロファイルのアクセスのプレビュー - ポジション・アクセス・プレビュー・セクション

HCM除外ルール

HCM除外ルールに、新しい簡易ユーザー・インタフェースが用意されています。

HCM除外ルールの検索結果

HCM除外ルールの検索結果

この新しいユーザー・インタフェースを使用して除外ルールを作成できます。必須フィールドをサポートし、重複した入力を防ぐために、検証が組み込まれています。リスト内の特定の部門を除外するこの例では、同じ部門を2回入力できません。同じ名前で除外ルールを作成することもできません。

HCM除外ルールの作成

HCM除外ルールの作成

除外ルールを発行すると、「除外基準」選択除外定義を編集できなくなります。除外ルールを無効にしてから、新しいルールを作成する必要があります。

この新しいRedwoodページを使用することで、アプリケーション全体の一体感が高まります。

有効化のステップ

新しいRedwoodのセキュリティ・プロファイルページを使用するには、最初にORA_HCM_VBCS_PWA_ENABLEDプロファイル・オプションを有効にする必要があります。

さらに、次のプロファイル・オプションも有効にする必要があるため、次のプロファイル・オプション値を「はい」に設定する必要があります:

  • ORA_PER_COUNTRY_SECURITY_PROFILE_REDWOOD_ENABLED (Redwood国セキュリティ・プロファイル使用可能)

  • ORA_PER_LDG_SECURITY_PROFILE_REDWOOD_ENABLED (Redwood国別仕様データ・グループ・セキュリティ・プロファイル使用可能)

  • ORA_PER_PERSON_SECURITY_PROFILE_REDWOOD_ENABLED (Redwood個人セキュリティ・プロファイル使用可能)

  • ORA_PER_POSITION_SECURITY_PROFILE_REDWOOD_ENABLED (Redwoodポジション・セキュリティ・プロファイル使用可能)

  • ORA_PER_ORGANIZATION_SECURITY_PROFILE_REDWOOD_ENABLED (Redwood組織セキュリティ・プロファイル使用可能)

  • ORA_PER_EXCLUSION_RULE_REDWOOD_ENABLED (Redwood除外ルール使用可能)

  • ORA_PER_DOCUMENT_TYPE_SECURITY_PROFILE_REDWOOD_ENABLED (Redwood文書タイプ・セキュリティ・プロファイル使用可能)

プロファイル・オプションを有効化するには、「設定および保守」作業領域にナビゲートします。

  1. 「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索してクリックします。

  2. プロファイル・オプションを検索して選択します。
  3. 「レベル」として「サイト」を選択します。
  4. 「プロファイル値」フィールドに「はい」と入力します。
  5. 「保存してクローズ」をクリックします。

ヒントと考慮事項

  • 必要なセキュリティ・プロファイルは事前に定義してください。「データ・ロールおよびセキュリティ・プロファイル」タスク・フロー内から新しいセキュリティ・プロファイルを作成できなくなりました。
  • このタスク・フローから「レビュー」ページが削除されました。
  • 更新24Cでは、セキュリティ・プロファイル内で使用される値リストで大/小文字が区別されます。これは更新24Dで修正されます。
  • 検索結果をエクスポートする際には、ページにロードされた結果のみが取得されます。エクスポートする前に完全なコンテンツ・リストを取得するには、列を追加したりページの最後までスクロールする必要がある場合があります。
  • 「個人」および「ポジション」セキュリティ・プロファイルに、「ワークフォース・ストラクチャ」のオプションがない場合があります。これは早期導入者のお客様が以前に使用できましたが、職責範囲基準によって置き換えられたオプションであるためです。
  • 将来のリリースには、HCMトランザクション、候補者、ジョブ求人、タレント・プール、エレメント、給与および給与フローを作成および管理するための新規Redwoodセキュリティ・プロファイルが追加されます。

主なリソース

詳細は、Oracle Help Centerで次のリソースを参照してください。

アクセス要件

この機能を使用するには、次のジョブ・ロール名およびコードが必要です:

  • ITセキュリティ・マネージャ(ORA_FND_IT_SECURITY_MANAGER_JOB)

この機能にアクセスするためにロールを変更する必要はありません。

HCM共通の重要な処理と考慮事項

置き換えられた機能または削除された機能

Oracleは時々、既存のクラウド・サービスの機能を新しい機能で置き換えるか、既存の機能を削除します。古いバージョンは、機能が置き換えられた直後に削除されることも、将来削除されることもあります。新しいバージョンが使用可能になり次第、置き換えられた機能の新しいバージョンを使用することがベスト・プラクティスとなります。

製品

削除された機能

削除予定

置換機能

置換済

追加情報

HCM共通 HCM共通の制限付提供 -

次に実行する可能性が高い処理に関するニュース・フィードの提案の取得

23D

生成AI機能

23D以降の更新

23Dへのアップグレード時に、この制限付提供機能は廃止されます。この機能に対する投資はこれ以上行われません。かわりに、Oracleは、より大きな価値を提供する生成AI機能に注力しています。この機能を無効にする方法の詳細は、Fusion Applications: AIニュースフィードの提案 - リリース23Dで終了(DOC ID 2969200.1)を参照してください

           

_________________________

既知の問題/メンテナンス・パック・スプレッドシート

オラクル社は、各更新の既知の問題に関するドキュメントを公開して、発生する可能性のある問題を周知し、回避策がある場合には提供しています。

また、月次パッチまたは法定パッチで修正されたバグのメンテナンス・パックおよび法定メンテナンス・パックのドキュメントも公開しています。

これらのドキュメントをレビューするには、My Oracle Supportにアクセスできる必要があります。

Oracle Human Capital Management Cloud Functional Known Issues and Maintenance Packs (ドキュメントID 1554838.1)

HCM共通の制限付提供

次に、制限付提供プログラムが提供する制限付提供機能のリストを示します。

ノート: 現時点では、これらの機能をすべてのお客様がご利用いただけるわけではありません。これらは制限付提供プログラムを介してのみ使用可能であり、この機能プログラムに参加するには承認が必要になります。これらのプログラムに参加するには、テストに参加して、フィードバックを返していただく必要があります。プログラムによっては、他のご協力が必要な場合もあります。

これらの初期段階のプログラムに参加する時間がない場合、ご心配はいりません。すべてのお客様向けの一般提供が始まった時点で、この機能をご利用ください。すべてのお客様がこれらの機能をご利用いただけるようになると、通常どおり製品見出しの下に機能が表示されます。

ぜひ機能のリストをご覧になり、機能のリリース・スケジュールより前に実装する必要がある機能があるかどうかをご確認ください。機能のサインアップに関する情報は、次の表をご覧ください。これらのプログラムの参加者数は限られており、一部は特定のお客様向けのプログラムであるため、早めにサインアップしてください。

次の表に、使用可能な機能とサインアップ方法の簡単な説明を示します。提供される機能が多い場合は、この表の下にある「新機能」に機能の詳細が説明されている場合もあります。

制限付提供プログラムにご参加いただき、お客様のご意見やアイデアをお聞かせいただけることを楽しみにしています。

製品

機能名

機能の説明

テストが必要なお客様のタイプ

サインアップ方法

制限付提供リリース

現在参加可能

すべてのHCM製品

次に実行する可能性が高い処理に関するニュース・フィードの提案の取得

ニュース・フィード・レイアウトで、次に実行する可能性が高い処理に関する提案を取得します。この機能は現在制限付きで提供されており、Oracle Fusion Cloud HCM、Financials、Project ManagementおよびProcurementで使用できます。人工知能と機械学習のアルゴリズムにより、セッション中に各ユーザーが実行する可能性が最も高い処理が予測されて提案されます。このアルゴリズムでは、各ユーザーのナビゲーション動作とパターンの履歴を使用して、同様のユーザーがどのナビゲーション・ターゲットにアクセスする可能性が最も高いかを判断します。

ニュースフィードのすべてのお客様

  23A クローズ済23Dへのアップグレード時に、この制限付提供機能は廃止されます。この機能に対する投資はこれ以上行われません。かわりに、Oracleは、より大きな価値を提供する生成AI機能に注力しています。この機能を無効にする方法の詳細は、Fusion Applications: AIニュースフィードの提案 - リリース23Dで終了(DOC ID 2969200.1) を参照してください

HCM抽出

HCM抽出とはHCMアプリケーションからデータを抽出する方法で、データを別のソースにインタフェースしたり、システム間でレポートを統合するためにデータを抽出するのに使用できます。

インバウンド・インタフェースの暗号化

HCMデータ・ローダー(HDL)およびHCMスプレッドシート・データ・ローダー(HSDL)で処理するためにOracle WebCenter Contentサーバー(UCM)に保持されているすべてのファイルのファイル暗号化をサポートするために、拡張インバウンド・インタフェース暗号化機能を使用してHCM抽出提供オプション(データ・ローダー・インタフェースおよびインバウンド・インタフェース)を作成してください。

抽出の実行時に、ファイルの暗号化がPretty Good Privacy (PGP)の「PGP - 未署名」である場合は、公開fusion-keyでファイルが暗号化されてUCMにポストされます。ファイルの暗号化が「NONE」の場合は、ファイルが暗号化されずにUCMに配信されます。

抽出定義を作成する前に、セキュリティ・コンソールでPGPキー・ペアを生成する必要があります。公開キーをダウンロードして、HCM Cloudへのインバウンド・ファイル(HCMデータ・ローダー用の入力データ・ファイルなど)を暗号化できます。これらのインバウンド・ファイルに署名するには、カスタマの非公開キー(customer-key_priv)を使用でき、これは、Oracle HCM Cloudでカスタマの公開キー(customer-key_pub)を使用して検証されます。カスタマの公開キーをインポートしておく必要があります。

次のステップを実行して、抽出定義を作成します:

  • 「データ交換」 > 「抽出定義」ページで抽出定義を作成します。
  • 「定義」および「設計」タブでパラメータを設定します。
  • 「提供」タブで、次のようにします:       
    • 「追加」をクリックします。
    • 「提供オプション名」を指定し、提供オプションとして「データ・ローダー・インタフェース」を選択します。
    • 「OK」をクリックします。       
    • 作成した提供オプション・ページで、次の「拡張」パラメータ・セクションを設定します:
      • 暗号化モード
      • 統合名
      • ファイル・タイプ: 「データ・ローダー」または「スプレッドシート・ローダー」でHDLまたはHSDLの発行を決定します
      • 圧縮提供グループ
      • 圧縮

データ・ローダー・インタフェースの提供オプション

データ・ローダー・インタフェースの提供オプション

  • 「OK」をクリックします。

これで、作成した抽出に対して「データ・ローダー・インタフェース」提供オプションが有効になりました。同様に、「インバウンド・インタフェース」提供オプションを設定し、抽出定義に対して複数の提供オプションを作成できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

詳細は、HCM抽出ガイドのファイル転送の暗号化の設定のトピックを参照してください。

変更のみ抽出診断の新しいモード

診断レポートの新しい変更のみ抽出モードを使用して、増分抽出変更をデバッグします。レポートでは、「オブジェクト未抽出」「レコード未抽出」および「不要なレコード抽出済」の3つの新しいモードを使用して、データの現在のステータスを表示し、前回の実行のベースライン・データとそれを比較して、新しい追加および変更を識別します。

抽出インスタンスに対して「変更のみ診断」プロセスを送信するには:

  1. 「ナビゲータ」>「ツール」>「スケジュール済プロセス」をクリックします。
  2. スケジュール済プロセスの概要ページで、「新規プロセスのスケジュール」をクリックします。
  3. タイプを「ジョブ」のままにし、「抽出プロセス診断レポート」プロセスを検索して選択し、「OK」をクリックします。
  4. 「プロセス詳細」ダイアログ・ボックスの基本オプション・セクションで、次の項目を選択します。
    • プロセスのスコープは「変更のみ診断」
    • 抽出インスタンス名としてのスコープ値
  5. 次のいずれかのモード・カテゴリ:
    • オブジェクト未抽出: このモードは、過去の実行で抽出されたが、現在の実行では抽出されていないデータに対して使用します。以前の実行から欠落しているオブジェクトのスレッド・オブジェクトIDを指定して、変更を識別します。
    • 「オブジェクト未抽出」カテゴリ
    • 「オブジェクト未抽出」カテゴリ

    • レコード未抽出: このモードは、マークされた主キーのデータ・レコードが現在の実行で抽出されないときに使用します。「スレッド・オブジェクトID」を入力し、抽出レコード名を選択して、以前の実行で抽出されなかったキー属性として、パイプで区切られた名前の値のペア(例: 抽出すべての電話番号=6623889833||抽出すべての電話番号=300100625351893||)を入力して、変更を識別します。
    • 「レコード未抽出」カテゴリ

      「レコード未抽出」カテゴリ

    • 不要なレコード抽出済: 意図しないレコードおよびデータ要素が抽出されときに、このモードを使用して、意図したレコード属性の変更を見つけます。属性の変更に基づいて、「変更済」、「追加済」または「削除済」のレコード・ステータスがレポートに表示されます。「オブジェクト処理」を属性として選択し、オブジェクト処理IDを値として入力し、レコード名を選択して名前の値のペア(例: 抽出すべての電話番号=6623889833||抽出すべての電話ID=300100625351893||)をキー属性として入力し、スレッド・データ要素および主キーを見つけて、過去と現在の実行を比較して、レコード属性の変更を識別します。
    • 不要なレコード抽出済

      「不要なレコード抽出済」カテゴリ

  6. スケジュール済プロセスの場合と同じように、プロセス・セットのスケジュール、出力および通知を定義します。
  7. 他のオプションを設定し、「発行」をクリックします。
  8. 確認メッセージからプロセスIDをコピーし、「OK」をクリックします。
  9. プロセスIDを検索し、「検索結果」セクションでそのレコードをクリックします。
  10. 「プロセス詳細」タブの添付リンクをクリックして、変更のみの診断ファイルを表示およびダウンロードします。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

詳細は、HCM抽出ガイドの「HCM抽出の様々なモードの使用に関するガイドライン」のトピックを参照してください。

データ・グループ・フィルタ基準のストレージ限度の増加

既存の基準を削除して新しいフィルタ基準を作成するときに、増加したストレージ限度を使用すれば、データ・グループ・フィルタ基準に4000文字を超える文字を使用できます。この機能改善は、現在のフィルタ基準には影響しません。

データ・グループ・フィルタ基準に4000文字を超える文字を使用できるようになったので、複雑なSQL問合せを使用してデータを抽出して、抽出の実行パフォーマンスを向上できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

HCM共通

この項では、すべてのHCMアプリケーションで使用される機能について説明します。HCM共通情報の詳細は、Oracle Help CenterにあるHCMの共通機能の使用ガイドを参照してください。

HCM Redwoodアプリケーションのフィールド値のデフォルト設定および検証

人事管理(HCM)のRedwoodアプリケーションでは、ビジネス・ルールのさらに多くのページでオートコンプリート機能がサポートされるようになりました。Redwoodページのページ、リージョンおよびフィールドの定義済リストに対して、ビジネス・ルールにデフォルト設定および検証ルール(警告およびエラー)を記述することで、ユーザーのエクスペリエンスを強化できます:

  • グローバル人事管理
    • 処理待ち就業者の追加
    • 雇用関係の作成
    • 文書レコード
  • 報酬
    • 給与の変更
  • 目標管理
    • チーム目標センター
    • 目標センター

ノート: このリリースでは、前述のRedwoodページのみが新しくサポートされています。

用語集

Redwoodページの新しいオートコンプリート機能の使用を開始する前に、理解しておく必要がある用語を次に示します

  • オートコンプリート: フィールド値をデフォルト設定および検証する機能を示す一般的な用語。これは製品に依存しません。
  • オートコンプリートのルール: レスポンシブ・ページのフィールド値をデフォルト設定および検証するために使用されるHCMエクスペリエンス設計スタジオの機能。オートコンプリートのルールはオブジェクトベースです。
  • ビジネス・ルール: フィールド値のデフォルト設定や検証など、Redwoodページのパーソナライズに使用するVB Studioのエクスプレス・モードの機能(24Bの新機能)。ビジネス・ルールはページベースです。
  • 初期フィールド値およびフィールド値
    • 初期フィールド値: データベースに格納されているフィールド値。1つのトランザクションに対して初期フィールド値は変わりません。
      • リージョンで使用可能な場合は、同じ名前の階層の下にリストされます。
      • 初期フィールド値はページおよびリージョン固有です。たとえば、雇用詳細の変更および訂正プロセスでは、アサイメント属性には初期フィールド値を使用できますが、給与属性には使用できません。
    • フィールド値は、ページにキャッシュされた値で、ルールまたはユーザーによってすでに変更されている可能性があります。
    • 初期フィールド値とフィールド値は、条件とルールのロジックで使用できます。
    • 初期フィールド値とフィールド値は、オートコンプリートのルールの古い値と新しい値に対応しています。

条件のフィールド値(1)および初期フィールド値(2)

条件のフィールド値(1)および初期フィールド値(2)

たとえば、人事担当者が、従業員の勤務時間を40時間から20時間に減らしたとします。この場合、

  • 初期フィールド値は40です
  • フィールド値は20です

ビジネス・ルールの値のデフォルト設定および検証の例

通常は、次の場合にデフォルト設定および検証機能を使用できます:

  • 給与の変更
    • ライン・マネージャが給与変更を提示するときに、従業員の雇用主に基づいて提示給与ベースをデフォルト設定します。
    • ライン・マネージャが給与変更を提示するときに、有効日を現在の日付に、次回の給与レビュー日を有効日の1年後にデフォルト設定します。
  • 文書レコード
    • 文書タイプに基づいて、「Person ID||発行日」を文書番号としてデフォルト設定します。
    • 文書タイプに基づいて、発行日を公開日としてデフォルト設定します。
  • 目標管理
    • 目標詳細
      • ユーザー・ロールに基づいて目標カテゴリの選択内容を制限します。
      • 目標の最小加重を強制します。
    • 加重の編集
      • 目標の最小加重を強制します。

検証ルールとデフォルト設定ルールは相互に排他的ではなく、同じフィールドに両方を使用して、データ品質と一貫性を確保しながらユーザー・エクスペリエンスを向上できます。同様に、日付をデフォルト設定してフィールドを読取り専用にするなど、デフォルト設定ルールと、フィールドとリージョンの表示を制御するルールを組み合せることもできます。

ノート: 「主なリソース」の項のVB StudioおよびHCMのドキュメントを参照してください。

デフォルト設定および検証機能へのアクセス

次のセクションのビジネス・ルールで、2つの新機能を使用できます:

  • フィールド値をデフォルト設定する「フィールドとリージョンの構成」
  • フィールド値の検証

フィールド値のデフォルト設定および検証

フィールド値のデフォルト設定および検証

フィールドを使用した、条件やルール・ロジック、あるいはその両方のオーサリング

リージョンに対する初期フィールド値が有効な場合に、それらを含むフィールドをビジネス・ルールの様々な場所で使用できます:

  • 条件
  • ルール・ロジックを記述したり、フィールド値をデフォルト設定したり、その両方をする単純式または拡張式

ノート: 条件で使用できるフィールド、単純式および拡張式は、そのページで使用可能なフィールドおよび直接属性、およびリージョンおよびフィールド・セクションにリストされているフィールドに限定されています。

サポートされるフィールドと属性、およびサポートされないフィールドと属性

サポートされるフィールドと属性、およびサポートされないフィールドと属性

条件、単純式、拡張式およびJavaScript (JS)の使用

条件ビルダーを使用して単純なルールの作成から始めて、デフォルト設定や検証ルールをトリガーする時期を定義することをお薦めします。

単純式を使用して、別のフィールド値で値をデフォルト設定したり、値をフィールドに割り当てる前にデータを変換します。

次の場合は、拡張式を条件に使用します:

  • 条件で使用可能な演算子は、ルール・ロジックを記述するのに十分ではありません。
  • データを変換する必要があります。拡張式でのJSの使用は、サブ文字列や日などのデータ変換に厳密に制限されることに注意してください。

拡張可能フレックスフィールドの使用

「追加アサイメント情報」および「追加個人情報」のそれぞれのビジネス・ルール・ページに、すべてのコンテキスト・コードが表示されるわけではありません。すべてのコンテキスト・コードを表示するには、「拡張可能フレックスフィールドの管理」ページを使用して、EFFごとにリフレッシュしてオフラインでデプロイする必要があります。

「拡張可能フレックスフィールドの管理」ページ

「拡張可能フレックスフィールドの管理」ページ

ビジネス上の利点

これらの機能は次のように役立ちます。

  • ユーザー入力を検証することで、貴重なHRデータの品質と一貫性を確保します。
  • データ入力をデフォルト設定することで、ユーザー・エクスペリエンスを合理化し、タスクの実行時間を短縮します。
  • 新しいリリース更新を待つことなく、組織がHRコンプライアンスにすばやく対応できるようになります。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

エクスプレス・モードでのレイアウトの編集

動的フォームおよび動的表

動的フォームおよび動的表

  • 動的フォームまたは動的表のレイアウトの編集機能はエクスプレス・モードではサポートされておらず、ビジネス・ルールの処理に影響する可能性があるため、使用しないでください。
  • 動的フォームおよび動的表のレイアウトの編集は、リリース24D以降で無効になります。リリース24Cより前のこの機能を使用してレイアウトに加えた変更は削除する必要があります。

エクスプレス・モードのルール・エディタ

コンテナ・レイアウト

コンテナ・レイアウト

  • パーソナライズするページのエクスプレス・モードでコンテナ・レイアウトが使用可能な場合は、ルール・エディタを使用する前に、Customer Connectフォーラムを使用して問合せを投稿し、ガイダンスを求めてください。

ビジネス・ルールのエクスプレス・モードの承認プロセス

  • 実装ガイドラインに従っているかぎり、ビジネス・ルールのルールの作成には、このリリースではオラクルの承認は必要ありません。
  • 後続のリリースで提供される機能が追加されると、オラクルがこの承認プロセスを見直す場合があります。

Redwoodページでトリガーされるオートコンプリート・ルールのルール

  • オートコンプリートのルールのエラーが設定されている既存の検証ルールは、前述のRedwoodページで引き続き機能します。既存のルールで、これを変更する必要はありません。
  • Redwoodページを有効にする場合は、このページの基礎となるビジネス・オブジェクトに基づいて作成された他のすべてのページのすべてのルールを無効にする必要があります。ビジネス・オブジェクトのルールを無効にすると、Redwoodページとレスポンシブ・ページの両方でオートコンプリートが無効になることに注意してください。
  • レスポンシブUIのオートコンプリート・ルールの承認プロセスは同じです。

主なリソース

エクスプレス・モードの開始方法に関する推奨トピックを次に示します。