更新24C
改訂履歴
本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | モジュール | 機能 | ノート |
---|---|---|---|
2024年6月7日 | 初版作成。 |
概要
お客様のアイデアをお聞かせください
ご意見をお待ちしています。クラウド・サービスをさらに改善する方法について提案がございましたらどうぞお教えください。アイデアを送信するにはいくつかの方法があります。たとえば、Oracle Customer ConnectのIdeas Labを使用します。機能名の後にこのアイコンが表示されている箇所は、お客様のアイデアを実現した機能です。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.comまでお送りください。
免責条項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
任意の新機能の導入(オプトイン)
Oracle Cloud Applicationsは、四半期ごとに新しい更新を提供します。つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。無効化されている機能は、次の権限を使用して、次のステップでエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
- アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
- Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)
新機能をオプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
- 「機能の概要」ページで、オファリングを選択し、それに固有の新機能をレビューします。または、デフォルトの選択肢であるすべての使用可能なオファリングをそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能を確認できます。
- 「新機能」タブで新機能を確認し、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効化されている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
- 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を使用可能にするステップを完了します。
「新機能」作業領域に表示されない機能のオプトインが必要になる場合があります。オプトインする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
- 「オファリング」ページでオファリングを選択し、「オプトイン機能」をクリックします。
- 「オプトイン」ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の「機能の編集」(鉛筆)アイコンをクリックします。
- 「機能の編集」ページで、ステップを完了して機能を使用可能にします。
オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリングの構成を参照してください。
オプト・イン失効
オプトインを介して無効化された状態で提供される機能は、将来の更新で自動的に有効化される場合があります。これはオプト・イン失効と呼ばれます。クラウド・サービスにオプト・イン失効がある場合、このドキュメントに関連タブが表示されます。このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。
機能のサマリー
列の定義:
すぐ使用できる状態で提供される機能
レポート = 新規または変更済の、オラクル社から提供されたすぐに実行可能なレポートです。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能の設計は、より複雑になります。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
使用不可の状態で提供される機能 = 処理を実行するまで、エンド・ユーザーはこれらの機能を使用できません。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新規または拡張BIサブジェクト領域は、レポートにまず組み込む必要があり、b)新規Webサービスは使用する前に統合する必要があり、c)ユーザー・ロールに機能を割り当てないと機能にアクセスできません。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要 これらの機能を使用するために、膨大な作業は不要です。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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プロジェクト管理
プロジェクト管理共通
プロジェクトREST APIのセキュリティ拡張
プロジェクトREST APIを使用しているときのプロジェクト・アクセスを、セキュリティ構成を使用して制御します。アプリケーション管理者はデータ・セキュリティ・ポリシーをプロジェクト・ロールに割り当てることで、プロジェクトREST APIを使用したプロジェクト・アクセスを保護できます。たとえば、プロジェクト・マネージャ用のポリシーとロールを作成し、プロジェクト・マネージャがREST APIを使用して自身に権限のあるプロジェクトにのみアクセスできるようにします。
この機能改善は、既存のロールには影響しません。現在のセキュリティは引き続き適用されます。オプションで、カスタム・ロールを作成してユーザーに割り当て、特殊なセキュリティ要件に対応できます。詳細なステップは、次の「有効化のステップ」項に記載されています。
ビジネス上の利点:
この機能を使用して、プロジェクトREST APIを介した選択的なプロジェクト・アクセスをPaaSソリューションで実現できます。たとえば、プロジェクトREST APIを使用するカスタム統合で、プロジェクト・マネージャまたはプロジェクト管理者が自身に管理権限があるプロジェクトにのみアクセスできるようにします。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義を確認して利用します(Oracle Help Center > 対象となるアプリケーション・サービス領域 > APIおよびスキーマからアクセス可能)。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、クイック・スタートに関する項から開始してください。
次の詳細ステップは、自身のプロジェクトへのアクセスのみを許可するREST APIアクセス権をプロジェクト・マネージャに付与する方法を示しています:
プロジェクトREST APIへのアクセスを構成するステップ
- シードされたプロジェクト・マネージャ・ジョブ・ロールをコピーして、カスタム・ロールを作成します。ロールのコピー時に、最上位ロールからコピーするためのオプションを選択します。「ロール名」および「ロール・コード」を指定し、「次」をクリックします。カスタム・ロールがすでにある場合は、REST APIアクセス権を付与するカスタム・ジョブ・ロールを検索し、ドロップダウンから「ロールの編集」を選択します。
カスタム・ロールの作成
- 機能セキュリティ・ポリシーの追加をクリックし、プロジェクト・サービスの管理を検索して、その権限をロールに追加します。「次」をクリックします。
ノート: プロジェクトRESTサービスを使用してプロジェクトを表示することのみを許可するには、プロジェクト・サービスの表示を使用します。
機能セキュリティ・ポリシーの追加
- ツールバーから「データ・セキュリティ・ポリシーの作成」をクリックして新しいデータ・セキュリティ・ポリシーを追加し、次の詳細を指定して変更を保存します。
- データ・リソース: 表PJF_PROJECTS_ALL_VLのプロジェクト
- データ・セット: インスタンス・セット別の選択
- 条件名: 権限があるプロジェクトについて表PJF_PROJECTS_ALL_VLのPJTプロジェクトにアクセスします
条件 詳細 権限があるプロジェクトについて表PJF_PROJECTS_ALL_VLのPJTプロジェクトにアクセスします
権限があるプロジェクトへのアクセス権を付与します。
ユーザーのデータ・アクセスの管理ページに定義されているとおり、権限があるプロジェクト・ビジネス・ユニットについての表PJF_PROJECTS_ALL_VLに対するプロジェクト・アクセス。
権限があるビジネス・ユニットに属するプロジェクトへのアクセス権を付与します。
ユーザーのデータ・アクセスの管理ページに定義されているとおり、権限があるプロジェクト組織についての表PJF_PROJECTS_ALL_VLに対するプロジェクト・アクセス。
権限がある組織に属するプロジェクトへのアクセス権を付与します。
- 処理: サービス・データを使用したプロジェクトの管理。ノート: 「サービス・データを使用したプロジェクトの表示」処理を使用すると、プロジェクトRESTサービスを使用して権限があるプロジェクトを表示することのみをユーザーに許可できます。
データ・セキュリティ・ポリシーの追加
- 「設定および保守」にナビゲートし、「プロジェクト・ロールの管理」設定タスクに移動して、「プロジェクト・ロールの管理」設定ページから新しいプロジェクト・ロールを作成し、新しいカスタム・ロールに関連付けます。
新規プロジェクト・ロールの作成
- プロジェクトのリソースにプロジェクト・ロールを割り当てます。ユーザーはプロジェクトREST APIにアクセスし、制御されたアクセスで自身のプロジェクトにのみアクセスできるようになりました。
ヒントと考慮事項
新しいデータ・セキュリティ・ポリシーをカスタム・ロールに追加する場合は、ポリシーがロールに直接関連付けられていることを確認してください。データ・セキュリティ・ポリシーは、継承されたロールとは関連付けられません。
主なリソース
- 関連ヘルプ: Oracle Help CenterのOracle Fusion Cloud Project Management REST APIガイド。
アクセス要件
権限の詳細は、機能の説明の項に記載されています。
拡張ユーザー・インタフェースおよびプロジェクト管理の適応型検索を備えた「承認」作業領域
「承認」作業領域を使用して、プロジェクト管理の承認タスクをレビューし、処理を実行します。「承認」作業領域には、拡張されたユーザー・インタフェースおよび適応型検索機能があり、タスクを承認タイプ、タスク・タイプまたは送信者でフィルタしたり、キーワードで検索できます。
この機能には、24AのOracle Fusion Cloud and Common Technologies and User Experienceの「拡張ユーザー・インタフェースおよび適応型検索を備えた「承認」作業領域」機能が利用されています。「承認」作業領域とそこで使用できるビューの詳細は、提供されているリンクを参照してください。
現在、この作業領域からは次のプロジェクト管理ワークフローにアクセスできます:
モジュール | ワークフロー |
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プランニング、スケジューリングおよび予測 |
プロジェクト・ステータス変更承認 |
プランニング、スケジューリングおよび予測 |
プロジェクト財務プラン・バージョン承認 |
コスト管理および制御 |
プロジェクト・コスト修正承認 |
コスト管理および制御 |
プロジェクト支出バッチ承認 |
コスト管理および制御 |
プロジェクト労務スケジュール・バージョン承認 |
将来のリリースでは、さらに別のプロジェクト管理ワークフローが追加され、有効化される予定です。
「承認タスク」ページには、承認タイプに関連するビジネス属性を含め、現在のユーザーに割り当てられているタスクのリストが表示されます。提供されたフィルタを使用して作業を整理し、キーワードを検索し、承認要求を承認または否認できます。
承認タスクのリスト・ビュー
リスト内のタスクをクリックしてクイック・ビューをオープンすると、タスクに関する追加情報が表示され、タスクを承認または否認できます。矢印をクリックすると、リスト内の次のタスクにナビゲートできます。
「プロジェクト・ステータス変更承認」タスクのクイック・ビュー
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- 「承認」作業領域の拡張により、タスクの表示および承認に関する効率性が向上します。
- 各ワークフローで提供される重要情報を使用して、ユーザーが承認タスクおよび通知をすばやく処理できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、必須の設定を実行する必要があります。24AのOracle Fusion Cloud and Common Technologies and User Experience新機能の「拡張ユーザー・インタフェースおよび適応型検索を備えた「承認」作業領域」機能を参照してください。
ヒントと考慮事項
24AのOracle Fusion Cloud and Common Technologies and User Experience新機能の「拡張ユーザー・インタフェースおよび適応型検索を備えた「承認」作業領域」機能を参照してください。
主なリソース
- 24AのOracle Fusion Cloud and Common Technologies and User Experience新機能の「拡張ユーザー・インタフェースおよび適応型検索を備えた「承認」作業領域」機能を参照してください。
アクセス要件
新しいアクセス要件はありません。
請求および収益管理
マイルストン請求および収益認識の拡張
次の機能により、プロジェクトおよび契約マイルストンの完了、請求および収益認識のビジネス・プロセスが簡素化されます。
- 複数のOracle Transactional Business Intelligenceサブジェクト領域でマイルストン・ディメンションを使用して、マイルストン・ライフサイクルを追跡および分析します。
- プロジェクト・マネージャおよびプロジェクト管理者が承認者にコメントを提供すること、およびマイルストンのステータスをステータス変更履歴ビューを介して追跡することを可能にします。
- Enterprise Contractsファイルベース・データ・インポートを使用して、外部アプリケーションから契約およびそれらのマイルトンをインポートします。
- REST APIを使用して、契約およびプロジェクト・プランのマイルストンを作成および保守します。
これらの拡張は、更新24Bで導入された「マイルストン請求および収益認識」ソリューションに基づいて構築されました。
Oracle Transactional Business Intelligenceサブジェクト領域のマイルストン・ディメンション
Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)のプロジェクト・サブジェクト領域に含まれている新しいマイルストン・ディメンションの属性およびメジャーを使用して、マイルストン・ライフサイクルの追跡および分析用のレポートおよびダッシュボードを作成します。
「プロジェクト請求 - 請求トランザクション・リアルタイム」サブジェクト領域のマイルストン・ディメンション
マイルストン・ディメンションは次のサブジェクト領域に追加されています:
- プロジェクト請求 - 請求トランザクション・リアルタイム
- プロジェクト - 請求および収益の例外リアルタイム
- プロジェクト請求 - イベント・リアルタイム
- プロジェクト請求 - 請求書リアルタイム
- プロジェクト請求 - 収益リアルタイム
- プロジェクト管理 - 財務プロジェクト・プラン
- プロジェクト管理 - 進捗
- プロジェクト管理 - プロジェクト作業項目
「プロジェクト管理 - プランニング・リアルタイム」および「プロジェクト管理 - タスク管理リアルタイム」サブジェクト領域内の既存のマイルストン・ディメンションが、マイルストンの新しい定義を反映するように変更されました:
- 開始日 = 終了日
- 期間 = 0
- マイルストン・フラグ = はい
- プロジェクト・プランのブランチの最下位レベル = はい
次に、前述の一部のサブジェクト領域を使用して作成されたマイルストン・ダッシュボードの例を示します:
Oracle Transactional Business Intelligenceのマイルストン・ダッシュボードの例
このサンプル・ダッシュボードにある「遅延」、期日間近、承認否認および「承認処理中」のパフォーマンス・タイルは、「プロジェクト管理 - プランニング・リアルタイム」サブジェクト領域のマイルストン・ディメンションの属性に基づいています。これらのメトリックはすべてのマイルストンに関連するもので、契約に関連付けられているものに限定されていません。作成例外および請求例外のパフォーマンス・タイルは、「プロジェクト - 請求および収益の例外リアルタイム」サブジェクト領域に基づいています。「遅延」メトリックで表示されるコンテキスト・レポートは、「プロジェクト管理 - プランニング・リアルタイム」および「プロジェクト請求 - 請求トランザクション・リアルタイム」サブジェクト領域に基づいています。
マイルストン・ステータス変更コメントおよび履歴
マイルストンの完了の承認を要求するときに、ユーザーが承認者に表示されるコメントを入力して追加のコンテキストを提供できるため、承認プロセスが促進されます。さらに、マイルストンのステータス変更履歴が維持されるため、変更されたステータス値、変更の発生日および変更者の監査が可能になります。
財務プロジェクト・プランのマイルストン・ステータス変更コメントおよび履歴ビュー
プロジェクト・プランのマイルストン・ステータス変更履歴ビュー
ノート:このリリースに含まれている「ステータスの管理に対するエクスペリエンスの改善」機能により、「プロジェクト・ステータスの管理」設定および保守タスクにマイルストン・ステータスが表示されるようになりました。請求可能プロジェクト・プラン・マイルストンの承認が不要な場合は、「完了承認要求済」マイルストン・ステータスの「ワークフロー使用可能」チェック・ボックスの選択を解除して、承認ワークフローを無効にできます。
ファイルベースのデータ・インポートを使用したマイルストンの保守
インポート管理フレームワークの「プロジェクト契約請求: マイルストン」インポート・オブジェクトを使用して、契約明細のマイルストンを一括で作成、更新または削除します。関連するCSVファイル・テンプレートを使用して、契約明細用の新しいマイルストンを作成するか、既存のプロジェクト・プラン・マイルストンを契約明細に追加します。
既存の「プロジェクト契約請求: 契約明細内部属性」インポート・オブジェクトのCSVテンプレートも変更され、「プロジェクト・プランでのマイルストン日変更の許可」属性が含まれるようになりました。この属性を指定しなかった場合、新しいマイルストンを契約明細にロードするときにデフォルト値「はい」が使用されます。
「プロジェクトのインポート」FBDIを使用して、「未開始」、「進行中」、「完了」などのステータスで財務または非財務マイルストンを作成します。または、「プロジェクトのインポート」タスクを使用して、プロジェクト・プランの財務マイルストンを一括で管理します。「プロジェクト・タスクのインポート」FBDIまたは「プロジェクト進捗のインポート」FBDIを使用して、マイルストンのステータスを直接割当または更新することはできません。かわりに、「プロジェクト進捗のインポート」FBDIを使用して、下書きプロジェクト進捗の「実質完了率」、「実績開始日」および「実績終了日」を使用して、マイルストンのステータスを「進行中」、「完了承認要求済」または「完了」に更新します。
REST APIを使用したマイルストンの保守
契約/契約明細/マイルストン・リソースを使用して、契約明細のマイルストンを表示、作成、更新または削除します。
既存の契約/契約明細/契約明細内部属性REST APIも変更され、「プロジェクト・プランでのマイルストン日変更の許可」属性が含まれるようになりました。この属性を指定しなかった場合、マイルストンを契約明細に作成するときにデフォルト値「はい」が使用されます。
マイルストンAPIのペイロード例については、Oracle Fusion Cloud Customer Experienceガイドの販売およびFusionサービスのREST APIを参照してください。
プロジェクトまたはプロジェクト・プランREST APIを使用して、プロジェクト・プランのマイルストンを表示、作成、更新または削除します。
ノート: プロジェクトREST APIの既存のマイルストン定義が変更され、新しいマイルストン定義が反映されました。たとえば、ワークフローを介して完了承認を要求できるのは、次の基準を満たすマイルストンのみです: 開始日=終了日、期間=0、マイルストン・フラグ=はい、プロジェクト・プランのブランチの最下位レベル=はい。
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- OTBIでマイルストンのライフサイクルを分析および追跡することで、例外を識別して解決し、請求または収益認識の遅延を予防します。
- 他の既存システムでのマイルストン作成および保守を統合することで、価値を高めます。
- ファイルベースのデータ・インポート・テンプレートを使用してマイルストンを一括で作成または保守することで、生産性が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- Microsoft Project Integration with Project Managementを使用している場合は、財務マイルストンを非財務マイルストンとともにエクスポートできるようになりました。
- Microsoft Project Integration with Project Financial Managementを使用している場合は、Microsoft Projectとプロジェクト財務管理間で財務マイルストンをエクスポートおよび同期できます。
主なリソース
- 関連ヘルプ:
- この機能によって強化される幅広いビジネス・フローを理解するには、「マイルストン請求および収益認識」24Bソリューションを参照してください。
- Oracle Help CenterにあるOracle Fusion Cloud Customer Experienceガイドの販売およびFusionサービスのREST API。
- Oracle Help CenterのOracle Fusion Cloud Project Management REST APIガイド。
- Oracle Help Centerにある販売およびFusionサービスでのインポートおよびエクスポート管理の理解ガイドのインポート・オブジェクト・テンプレートを使用したデータのインポート。
- プロジェクト管理のファイルベース・データ・インポート(FBDI)ガイドのプロジェクトのインポート
- プロジェクト管理のファイル・ベース・データ・インポート(FBDI)ガイドのプロジェクト・タスクのインポート
- プロジェクト管理のファイル・ベース・データ・インポート(FBDI)ガイドのプロジェクト進捗のインポート
アクセス要件
新しいアクセス要件はありません。
請求および収益管理のサービスの卓越性への継続的な投資 
この更新では、次の領域が改善されました。
- LOC対応交付のクレジット・メモの削除: LOC対応交付について、ステータスが「下書き」、「承認済」または「承認棄却済」のクレジット・メモまたはクレジット請求書を「請求書の削除」ESSプロセスを使用して削除します。この柔軟性により、売掛管理に対する不要なクレジット・メモまたはクレジット請求書をレビューおよび処理して、再請求標準請求書を生成するという請求スペシャリストの手作業を減らせます。Oracle Cloud Customer ConnectのProject Managementアイデア・ラボのアイデア646283に基づいています。
-
プロジェクト契約請求書の取消REST API: 1つまたは複数の標準プロジェクト契約請求書について、REST APIを使用して請求書取消のクレジット処理を実行できます。REST APIを使用した請求書取消のクレジット処理は、ステータスが「リリース済」、「転送済」または「受入済」である当初請求書で許可されます。また、プロジェクト契約が「アクティブ」、「失効」または修正中のいずれかであり、バージョニングされている必要があります。
REST APIを使用して当初標準請求書に対して取消クレジット処理が実行されると、クレジット請求書が作成されます。この請求書は当初請求書の戻し処理または当初請求書の残りの金額の戻し処理です。Oracle Cloud Customer ConnectのProject Managementアイデア・ラボのアイデア730325に基づいています。
- 柔軟な請求イベント修正処理: イベント・タイプおよび請求イベントの更新を許可することで、請求イベント修正処理をより詳細に制御できます。この柔軟性の向上により、新しいイベント・タイプを定義したり、対応するビジネス・プロセスを変更したりする必要がなくなるため、業務効率が向上します。この柔軟性により、クレジット処理後の修正後請求金額を既存のイベントを使用して反映できるようになります。
プロジェクト・アプリケーション管理者は請求イベントが入力された既存のイベント・タイプで、イベント・タイプがプロジェクト・プロセス・コンフィギュレータに関連付けられていない、または移行イベント・タイプでないものについて、「修正の許可」オプションを更新できます。既存のイベント・タイプで「修正の許可」オプションが選択されていない場合、ユーザーは、請求書または収益を無期限に保留したり、請求書を1回保留したり、そのイベント・タイプに入力された全請求済または収益認識済請求イベントのイベント金額または摘要を更新したりすることができません。また、イベント・タイプで「修正の許可」オプションが選択されていない場合、遡及プロジェクト契約修正では請求済トランザクションに修正のマークが付けられません。
クレジット請求書の取消がリリース・ステータスに処理された後、ユーザーは、「修正の許可」オプションが選択されていない請求書イベント・タイプに入力されている完全にクレジット処理された未請求ステータスの請求イベントに対し、イベント金額または摘要の更新や無期限または1回の請求書保留などのイベント修正を実行できます。
- リアルタイムWIPレポートの改善: OTBIの請求トランザクション・サブジェクト領域に新しい属性(単価の標準化属性など)およびメジャーが追加され、レポート機能が改善されました。請求トランザクションREST APIへの対応する追加(請求ステータスやWIP金額など)により、顧客のレポートおよび統合機能が改善され、今後予定されている請求トランザクション管理用のRedwoodベースのユーザー・エクスペリエンスの提供もサポートされます。具体的な変更は次のとおりです:
- 「交付管理者」、「交付会計士」、「交付部門管理者」および「主要調査員」の各ロールは、各ロールに対応するデータ・アクセスに加え、OTBIの「プロジェクト請求 - 請求トランザクション・リアルタイム」サブジェクト領域にもアクセスできるようになりました。これは、「プロジェクト・マネージャ」および「プロジェクト請求スペシャリスト」ロールの既存のアクセス権への追加となります。
- 「交付」フォルダおよびサブフォルダがOTBIの「プロジェクト請求 - 請求トランザクション・リアルタイム」サブジェクト領域に追加されました。
- 次の属性およびメジャーがOTBIの「プロジェクト請求 - 請求トランザクション・リアルタイム」サブジェクト領域に追加されました。
- トランザクション通貨での単価
- 請求書通貨での単価
- 契約通貨での単価
- トランザクション通貨での導出請求額
- 請求書通貨での導出請求額
- 契約通貨での導出請求額
- トランザクション通貨での分担請求額
- 請求書通貨での分担請求額
- 契約通貨での分担請求額
- 次の属性およびメジャーがOTBIの「プロジェクト請求 - 請求トランザクション・リアルタイム」サブジェクト領域に移動したことで、見つけやすくなりました(既存の分析への影響はありません):
- 請求ステータス
- 移動元フォルダ: 「請求トランザクション」>「請求書処理」
- 移動先フォルダ: 請求トランザクション
- トランザクション通貨での請求金額
- 移動元フォルダ: 「メジャー - 請求トランザクション」>「請求書メジャー」>「トランザクション通貨での請求書メジャー」
- 移動先フォルダ: 「メジャー - 請求トランザクション」>「請求書メジャー」
- 請求書通貨での請求金額
- 移動元フォルダ: 「メジャー - 請求トランザクション」>「請求書メジャー」>「請求書通貨での請求書メジャー」
- 移動先フォルダ: 「メジャー - 請求トランザクション」>「請求書メジャー」
- 契約通貨での請求金額
- 移動元フォルダ: 「メジャー - 請求トランザクション」>「請求書メジャー」>「契約通貨での請求書メジャー」
- 移動先フォルダ: 「メジャー - 請求トランザクション」>「請求書メジャー」
- 請求ステータス
- 次の属性およびメジャーが請求トランザクションREST APIに追加されました:
- 請求ステータス・コード
- 請求ステータス
- 請求先顧客
- 適用可能なプロセス・コード
- 契約通貨での単価
- 請求書通貨での単価
- トランザクション通貨での単価
- トランザクション通貨での請求金額
- 請求書通貨での請求金額
- 契約通貨での請求金額
- 一貫性を保つために、請求トランザクション・ステータスの事前定義済値が更新されました。新しい値を取得するには、既存のOTBI分析のフィルタを更新する必要があります。
- 「Non-billable」が「Nonbillable」になりました
- 「On Hold」が「On hold」になりました
- 「Action Pending」が「Action pending」になりました
- 「In Progress」が「In progress」になりました
- 「Insufficient Funds」が「Insufficient funds」になりました
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- LOC対応の交付および請求イベントの調整処理の運用効率が向上しました。
- WIP請求を追跡および管理するためのOTBIレポートが拡張されました。
- REST APIを使用したプロジェクト請求書取消:
- システム・インテグレータ、管理者および開発者は、請求書取消のクレジット処理に対応するため、新しい統合および自動化ソリューションを作成するか、既存のソリューションを拡張できます。
- Oracle Visual Builder Add-in for Excelなどの補完的な製品を利用してわかりやすいワークブックを作成し、プロジェクト契約請求書取消のクレジット処理を実行できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
コスト管理および制御
プロジェクト・タスクまたは最下位リソースでの予算管理 
ワーク・ブレークダウン・ストラクチャの最上位タスクまたは最下位タスクのいずれかで、プロジェクト・タスクに配賦された予算に基づいて支出を管理します。また、プロジェクト予算内で最下位リソースに計画された金額で支出を管理します。プロジェクト、タスクまたはリソース別の支出を管理する柔軟なオプションにより、プロジェクト・ユーザーはビジネスでの必要に応じてコストを管理し、支出超過のリスクを減らすことができます。
タスク・レベルでの予算管理は、詳細なレベルの支出管理を提供します。たとえば、プロジェクトの各フェーズの予算を管理します。この場合、最上位タスクは個別の予算を持つ作業フェーズを表します。各タスクではオプションで、コストのタイプ(労務費やサプライヤ・コストなど)ごとに予算管理を追加できます。リソース・ブレークダウン・ストラクチャ(RBS)により、さらに細かい制御が可能です。たとえば、労務または消耗品を各部門内で制御します。この場合、最上位リソースは部門を表し、最下位リソースはコストのタイプを表します。
タスクおよび最下位リソースの管理は、既存の予算管理アーキテクチャへの追加です。既存のアーキテクチャではすでに、プロジェクトおよび最上位リソースの管理がサポートされており、これに基づいてプロジェクト関連のコストを検証できます。また、既存のソリューションでは、スポンサード・プロジェクトの資金ソース管理もサポートされています。
プロジェクトのタスクまたはリソース別の予算管理を定義するには、プロジェクト予算の作成時にプランニング・オプションで適切な予算管理設定を選択します。
- 「リソース管理」オプションを選択して、最上位リソースと最下位リソースのどちらのコストを制御するかを指定します。たとえば、管理対象として、特定のコスト・タイプまたは指定個人を設定します。または、組織またはコスト・カテゴリの最上位リソースに管理を設定します。
- 「タスク管理」オプションを選択して、最上位タスクまたは最下位タスクのコストを管理します。
- リソースおよびタスク管理を選択した後、管理予算の組合せを生成します。スポンサード・プロジェクト予算の場合、資金ソースによる追加の管理が可能です。
- コスト管理の必要性に基づいて、管理予算の管理レベル(「絶対」、「勧告」または「追跡」)と許容率の両方を選択します。。
プロジェクト予算プランニング・オプションの管理
- 「管理レベル詳細」にリストされている管理予算は、予算がベースラインに設定されるときに作成されます。「ベースライン予算レビュー」ダイアログ・ボックスで、各管理予算の「現行作業中予算コスト」、「現行ベースライン予算コスト」、「消費済金額」および「提案された予算の増減」の金額をレビューおよび検証します。
ベースライン予算レビュー
予算がベースライン・ステータスに設定されると、プロジェクトの該当する賦課はすべて予算管理検証の対象となります。該当するすべての管理予算について、直接費と総コストの両方が検証されます。「残余予算結果の表示」ダイアログ・ボックスには、予算管理検証の結果が表示されます。
購買依頼の残余予算結果の表示
次に、予算管理検証結果を含む「プロジェクト・コストの管理」ページの労務費の例を示します。
「プロジェクト・コストの管理」ページでの労務費の残余予算結果の表示
また、スポンサード・プロジェクトの場合、「交付概要」ページにすべての管理予算の使用可能な資金詳細が表示されます。これにはタスクおよび最下位リソースの新しいセグメントに基づく管理予算も含まれます。
「交付概要」ページの管理予算残高
「交付概要」ページの「財務詳細」表で「Excelにエクスポート」を使用できるようになりました。
タスクおよび最下位リソース別に予算管理を実施することのビジネス上の利点は次のとおりです:
- 詳細レベルの支出管理に関する戦略を改善できます。これにより支出超過のリスクが軽減され、予算内でプロジェクトを適切に遂行できるようになります。
- コスト監視の改善により、組織の予算の潜在的な変化に注視できます。
- 明確でわかりやすく洗練されたユーザー・インタフェースを使用して支出管理を定義できるため、意思決定が改善します。
有効化のステップ
- タスク・レベル管理または最下位リソース管理を作成するには、「財務プラン・タイプの管理」ページで既存の財務プラン・タイプのオプションを選択します。
- 「予算管理設定」下でプランニング・オプションを使用して、新しい管理を定義します。
非スポンサード財務プラン・タイプ
スポンサード財務プラン・タイプ
- 財務プラン・タイプの管理予算オプションに変更を加えた場合、その後作成される新規プロジェクト予算にデフォルト設定されます。
- 最上位リソースや最下位リソースなど、デフォルトの管理予算セグメントを変更するたびに、「組合せの生成」を選択します。管理予算がリストされたら、各管理予算に対して適切な管理レベルと許容率を選択できます。
ヒントと考慮事項
-
すでにベースラインに設定されているプロジェクト予算では、タスク管理または最下位リソース管理を有効にできません。
- また、タスクおよびリソースの管理タイプに対する変更は、ベースラインに設定されている予算に制限されます。
- 予算がベースラインに設定されると、特定の管理レベルしか変更できなくなります。「追跡」から「勧告」または「絶対」のように、低いレベルの管理から高いレベルの管理には変更できますが、高いレベルから低いレベルの管理には変更できません。デフォルト・レート・タイプは、管理予算詳細で変更できます。
- 最下位リソース管理レベルが有効の場合:
- リソース・ブレークダウン・ストラクチャに、期待する粒度のリソースが含まれていることを確認します(総コスト・コンポーネントを含む)。最下位リソースに対して絶対管理レベルが有効になっている場合、最下位リソース(総コスト・コンポーネントを含む)に十分な金額がないと、トランザクションは予算管理検証をパスできません。
- 最下位リソースがリソース・ブレークダウン・ストラクチャに含まれていない場合、トランザクションは、トランザクション用の最下位リソースなしの資金ステータスで予算管理検証に失敗します。
- 予算をベースラインに設定した後は、前の最下位レベルのリソースを中間レベルまたは最上位レベルのリソースに変更する新しい最下位レベルのリソースは計画できません。
- タスクのトランザクション日を使用することで、タスク期間を超えてトランザクションが請求されることを回避できます。管理がタスク期間内に適用されるようにするには、タスクにタスク・トランザクション日を指定する必要があります。これは、タスク管理予算の期間はプロジェクトの日付、つまりプロジェクトの開始日と終了日であるためです。スポンサード・プロジェクトの場合、管理予算の期間は交付期間、つまり交付予算期間の開始日と終了日(または交付前日付とクローズ日)です。
主なリソース
- Oracle Cloud Customer ConnectのProject Managementアイデア・ラボのアイデア488359に基づいています
- 関連ヘルプ:
- 『財務プロジェクトの定義と管理』ガイドの「予算管理」。
アクセス要件
新しいアクセス要件はありません
コスト管理および制御のサービスの卓越性への継続的な投資
この更新では、次の領域が改善されました。
- 給与コスト削除の制御: プロジェクトに正常に配分されていない給与コストを削除する機能を制御します。エラーのプロジェクト労務配分の削除という新しい権限を使用して、給与コストを削除できるロールを指定できます。この権限をカスタム・ロールに追加して、削除機能を許可します。
- 給与コスト再配分の制御: 効率的で効果的なプロジェクト・コスト管理を維持するには、給与コストに対する不要な調整を減らすことが重要です。給与コストは、配分ルールが変更された場合にのみ労務スケジュールを使用して再配分されます。新しいプロジェクト・コストはルールが変更された場合にのみ生成されるという確信を持って給与コストを再配分できるため、ダウンストリームのプロジェクト・コスト・プロセスに影響する不要な戻し処理の発生を低減できます。未変更のプロジェクト労務配分を使用してコストを処理という新しい権限を使用して、この処理を実行できる組織内のロールを指定できます。この権限をカスタム・ロールに追加して、再配分機能を許可します。
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- ビジネス・ニーズに基づいて未配分の給与コストを清算できるため、データ正確性に関する価値が向上します。
- 給与コストに対する調整処理の合理化により、効率性が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
プロジェクト資産管理
プロジェクト資産明細の一括分割 
「未割当資産明細のインポート」のファイルベース・データ・インポート・ワークブックを使用して、金額または割合でプロジェクト資産明細を分割します。同時に、これらの新しく作成されたプロジェクト資産明細を適格なプロジェクト資産に割り当てます。
多数の割当済および未割当のプロジェクト資産明細を複数の資産明細に分割できるようになりました。
次の図は、2つのプロジェクト資産明細を分割金額と分割割合の両方を使用して、複数の資産明細に分割した結果を示しています。
「未割当資産明細のインポート」の図
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- 「プロジェクト資産」作業領域で多数のプロジェクト資産明細を個別に分割および配賦する必要がなくなるため、効率が向上します。
- プロジェクト資産明細を分割し、金額または割合で複数のプロジェクト資産に同時に配賦できるため、生産性が向上します。
- 金額の通貨精度への端数処理を自動化することで、運用エラーを削減します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
次のような新しい検証が追加されました:
- 分割またはインポートするすべてのプロジェクト資産名およびIDが有効である必要があります。
- プロジェクト資産明細が複数回リストされるのは、分割されて他のプロジェクト資産と共有される場合のみです。
- プロジェクト資産明細は、金額または割合で分割できますが、両方で分割することはできません。
- 分割対象の各資産明細について、未割当の分割資産明細は最大1つです。
金額による分割に関する考慮事項
- 入力する分割金額の合計は、元の資産明細に関連付けられている金額と一致する必要があります。
- 分割資産明細金額はマイナスにできます。
分割率よる分割に関する考慮事項
- 分割率の合計は100である必要があります。
- 割合はマイナスの値にできます。
主なリソース
- 関連ヘルプ:
- Oracle Project Management Cloud実装ガイドの「PPMのファイルベース・データ・インポート」。
- プロジェクト原価計算の使用ガイドの「未割当資産明細のインポート」。
- アプリケーションの実装ガイドの「Oracle Cloudの外部データ統合サービスの概要」。
アクセス要件
「未割当資産明細のインポート」プロセスを実行するには、次の権限が必要です:
- 権限名およびコード:
- 資産および割当のインポート・プロセスの実行(PJC_RUN_IMPORT_ASSET_AND_ASSIGNMENTS_PROCESS_PRIV)
プランニング、スケジューリングおよび予測
ソース・バージョンからの予算または予測のリフレッシュ 
ソース・バージョンから予算または予測をリフレッシュして、新規バージョンを生成せずに、ソース・バージョンに加えられた変更を反映します。たとえば、予測が財務プロジェクト・プランに基づいており、追加のスコープ変更のために財務プランに新規リソースが計画された場合、現在の作業中または作業中予測をリフレッシュして、変更されたスコープのプランニングを含め、生成される予測バージョンの数を減らします。変更のその他の例としては、ソース内での日付の更新や定期的な分割などがあります。
ソースからのプロジェクト予測バージョンの再作成
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- ソースからスコープの変更を組み込む必要があるときにソースからバージョンを再作成するだけで、プロジェクトの予算や予測を容易に最新の状態に維持できるため、効率が向上します。
- 新しいプロジェクトの予算や予測を作成する手作業の時間と労力を節約し、データを削減できるため、生産性が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- プロジェクト予算または予測バージョンを再作成する処理は、バージョン全体に対して実行されます。
- プロジェクト予算または予測バージョンを再作成する処理は、明細を手動作成する方法で作成されたバージョンや、「バージョンの編集」ページで「タスク・リスト」表示を選択している場合には使用できません。
- バージョンが「ロック済」、「送信済」、ベースライン済または「承認済」ステータスの場合、そのバージョンは再作成できません。
- リフレッシュ対象バージョンのプランニング・オプションは、再作成処理の際に尊重されます。たとえば、「日付変更時の手動分割の保守」オプションが選択されている場合、既存の予算/予測より後の終了日を持つ追加期間がソース・データから作成される一方で、手動編集も維持されます。
主なリソース
- Oracle Cloud Customer ConnectのProject Managementアイデア・ラボのアイデア573791に基づいています
- 関連ヘルプ:
- 財務プロジェクトの定義と管理ガイドの予算と予測の編集
アクセス要件
新しいアクセス要件はありません。
ステータスの管理に対するエクスペリエンスの改善 
「プロジェクト・ステータスの管理」ページが拡張され、プロジェクト、進捗、マイルストン、請求トランザクションなどのビジネス・オブジェクトのステータスを実装者が簡単に見つけて管理できるようになりました。今後の更新で、このステータス・モデルを使用するビジネス・オブジェクトがさらに増え、それらのステータスを実装者が管理できるようになります。
新しい「プロジェクト・ステータスの管理」ページのスクリーンショット
「プロジェクト・ステータスの管理」ページおよび関連する用語に対する変更のサマリー:
- ステータス・オブジェクト(旧称は、ステータス・タイプ)。集中管理型プロジェクト・ステータス・モデルを採用したビジネス・オブジェクトです。更新24C時点では、プロジェクト、請求トランザクション、マイルストンおよび進捗がこれに含まれます。各ステータス・オブジェクトの事前定義済設定によって、実装者が使用できるステータス関連機能が決まります。ステータス・オブジェクトを選択して、そのオブジェクトの「ステータス分類」および「ステータス」を構成します。
- ステータス分類(旧称は、システム・ステータス)。これはOracleによってシードされたステータスであり、通常はこれにより即時利用可能なアプリケーション動作が決まります。名前の変更により、類似の目的を持つオブジェクト(請求方法分類など)との整合性が高まります。ステータス分類を選択して、関連するステータスを構成します。
- ステータスこのリリースではほとんど変更されていませんが、(次に許可されるステータスを制御する)「次許容ステータス・タイプ」フィールドがこのリージョンに移動したことで、可視性が向上しました。このフィールドに関連付けられている値リストも更新されており、前述のオブジェクト名の変更が反映されています。選択したステータスによって、ステータス・オブジェクトでの有効化に従って、「ステータス処理管理」リージョンまたは「ステータス・ライフサイクル」リージョン(あるいはその両方)が表示されるかどうかが決まります。
- ステータス処理管理。変化はありません。
- ステータス・ライフサイクル(旧称は、次許容ステータス)。前述のとおり、「次許容ステータス・タイプ」は「ステータス」リージョンに移動しました。
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- 使いやすい集中管理型モデルで、プロジェクト関連のビジネス・オブジェクトのステータスを管理できます。
- 集中管理型ステータス・モデルにより、プロジェクト管理サービス全体でエンド・ユーザー・エクスペリエンスの一貫性が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 「設定および保守」タスクに変更はありません。新しい設定ページには、既存の「プロジェクト・ステータスの管理」タスクを使用してアクセスします。
- プロジェクト・ステータスの翻訳に変更はありません。インストールされている必須の言語パックに従います。
- 「設定および保守」データのエクスポートとインポートには下位互換性がありません。たとえば、更新24Bからのプロジェクト・ステータス設定データのエクスポートは、更新24Cのインスタンスにインポートできません。
- 今後のリリースでは、一部の請求トランザクション・ステータスの名前に若干の変更が加えられます。これらは、リリース・レディネス資料のサービスの卓越性のトピックに記載されます。
- このリリースでは、マイルストンおよび請求トランザクションのステータス更新を防止する特定のビジネス・ルールがいくつかありますが、これはステータス・オブジェクト設定からはわかりません。つまり:
- 請求トランザクション・ステータスは更新できません。
- 「完了承認要求済」ステータスの「ワークフロー使用可能」フラグを除き、マイルストン・ステータスは更新できません。
- 今後の更新で追加されるプロジェクト関連ビジネス・オブジェクトでは、このステータス・モデルが採用されます。プロジェクト関連ビジネス・オブジェクトの追加について、Customer Connectでアイデアの募集と投票を行っていますのでご利用ください。
主なリソース
- プロジェクト財務管理および資金交付管理の実装ガイドのプロジェクト・ステータスのトピックを参照してください。
アクセス要件
プロジェクト・ステータスは「設定および保守」を使用して保守されます。設定タスクの実行に必要な権限に加え、ユーザーにはプロジェクト・ステータス設定データを管理するための「プロジェクト・ステータスの管理」(PJF_MANAGE_PROJECT_STATUSES_PRIV)権限が必要です。
プロジェクト・ファイルベース・データ・インポートの拡張
この更新における、プロジェクト・ファイルベース・データ・インポート(FBDI)の改善点は次のとおりです:
- FBDIを使用してプロジェクト日付変更をプロジェクト・プランにカスケードするオプション: プロジェクト・ファイルベース・データ・インポート(FBDI)を使用してプロジェクト日付変更をタスクにカスケードし、スコープ変更によるプロジェクト日付変更を一括更新します。
- 更新可能な属性の追加: ファイルベースのデータ・インポートを使用して、次のプロジェクト属性を更新できるようになりました。これは、更新24Bで提供される「ファイルベース・データ・インポートを使用したプロジェクト、タスクおよび財務プランの更新」機能に従います。たとえば、予算承認時に「資金ソース」カテゴリの分類コードを「連邦政府」に更新します。
- アウトライン表示レベル
- プランニング・プロジェクト
- プロジェクト通貨
- プロジェクト通貨換算レート・タイプ
- プロジェクト通貨換算日タイプ・コード
- プロジェクト通貨換算日
- 資産計上利息の許可
- 資産計上利率スケジュール
- 資産計上利息停止日
- 資産原価配賦方法コード
- 資産イベント処理方法コード
- すべての送り側ビジネス・ユニットからの賦課の許可
- 労務に関する相互賦課トランザクションの処理
- 労務振替価格スケジュール
- 労務振替価格確定日
- 非労務に関する相互賦課トランザクションの処理
- 非労務振替価格スケジュール
- 非労務振替価格確定日
- プロジェクト分類
- プロジェクト分類コード
- プロジェクト分類コード率
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- プロジェクトのインポートFBDIのこれらの拡張機能を使用して既存のプロジェクトを更新できるため、サードパーティ・システムとの統合における価値が向上します。
- ビジネス慣行の変更によるプロジェクトの一括更新で時間を節約できるため、生産性が向上します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
予測および予算バージョンの編集ページにおけるソース数量および金額の列
予算および予測の詳細の編集時に、拡張ユーザー・インタフェースに使用可能なソース数量および金額の列が追加表示されるため、プロジェクトの予算編成および予測が迅速化します。バージョンの編集ページで、レイアウトをパーソナライズすることで、ソース数量および金額の列を選択します。たとえば、列を追加して予測のソースをすばやく比較し、ETCと比較することで、差異を特定し、より多くの情報に基づいた変更を行うことが容易になります。利点は、偏差を確認するためのソースとの並列比較で、予算および予測明細に関してそれぞれ予算編成および予測の情報をより容易に管理できる点です。
予算バージョンの編集ページのソース数量および金額の列
ビジネス上の利点は次のとおりです:
-
計画リソースとソースの並列比較により、計画数量または金額に調整が加えられた場合に、その差異が簡単にわかります。
-
別のページへのナビゲーションを減らします。ソースと現行プランをレビューおよび比較することで、現行プランをソースと比較しながら編集する際のエラーがなくなります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- ソースの数量および金額列を有効にするには、「予算の編集」または「予測の編集」ページの「レイアウト」ドロップダウン・リストから「レイアウトのパーソナライズ」オプションを使用します。
列パーソナライズを使用したソース列の有効化
- ソース数量および金額列は、次のいずれかの方法で予算または予測バージョンを作成した場合に使用できます:
- 予算または予測バージョンの生成
- 予算または予測バージョンのコピー
- ソース数量および金額は予算明細または予測明細で使用可能ですが、期間明細では使用できません。
- ソース数量および金額は、プラン設定で指定されたプランニング・レベルがソース・バージョンとターゲット・バージョンで異なる場合、空白になります。
- 「請求済額」列を使用できるのは予測バージョンのみであり、プランニングがコストのみバージョンでない場合にのみ使用できます。
主なリソース
- 関連ヘルプ:
- 『財務プロジェクトの定義と管理』ガイドのソース数量および金額列を「予算の編集」および「予測の編集」ページに追加できますか
アクセス要件
新しいアクセス要件はありません。
プランニング、スケジューリング、予測のサービスの卓越性への継続的な投資
この更新では、次の領域が改善されました。
- コピーされた予測バージョンにプロジェクト・コストおよび収益を自動的に含める: コピーによる作成方法で予測バージョンが作成されたときに、実績コストが予測バージョンに移入され、コストをリフレッシュするための追加ステップが必要ありません。また、コピーによる方法で予測バージョンが作成されるときに、予測バージョンにターゲット・プランニング・オプションがレンダリングされ、使用されることが確認されます。
- 変更オーダー・レポートに関する拡張: Oracle Transactional Business Intelligenceを使用して予算影響の詳細についてレポートします。これは、更新24Aで提供される「プロジェクト予算修正における変更オーダー自動化」機能によって使用可能になります。たとえば、すべての未承認の変更オーダーのリストをプロジェクト別に取得したり、変更オーダーによる収益影響をタスクまたはリソース別に取得します。
- 「プロジェクト管理 - 変更管理リアルタイム」OTBIサブジェクト領域の「変更オーダー影響詳細メジャー」フォルダに、次のメジャーが追加されました:
- 数量
- 直接費
- 総コスト
- 収益
- プロジェクト通貨での直接費
- プロジェクト通貨での総コスト
- プロジェクト通貨での収益
- プロジェクト元帳通貨での直接費
- プロジェクト元帳通貨での総コスト
- プロジェクト元帳通貨での収益
- 次のメジャーが「変更管理メジャー」フォルダに追加されました:
- 変更オーダー数および影響 - この計算済メトリックは、現在のフィルタ基準に基づいて影響が定義されている変更オーダーの数を示します。
- 変更オーダー数および影響詳細 - この計算済メトリックは、現在のフィルタ基準に基づいて影響詳細が定義されている変更オーダーの数を示します。
- 変更オーダー数および影響詳細 - この計算済メトリックは、現在のフィルタ基準に基づいて影響または影響詳細が定義されている変更オーダーの数を示します。
- 「プロジェクト管理 - 変更管理リアルタイム」OTBIサブジェクト領域の「変更オーダー影響詳細メジャー」フォルダに、次のメジャーが追加されました:
- プロジェクト日付変更をプロジェクト・プランにカスケードする際の遅延モード: データ量の多いプロジェクト・プランに対し、プロジェクト日付変更のタスクへのカスケード処理を遅延モードで実行します。前回の試行の所要時間に基づいて、またはカスケード操作試行の失敗を追跡しているインジケータに基づいて、カスケード操作が遅延モードで開始されます。
-
Microsoft Project 2021のプロジェクト管理との統合認定: Fusion Cloud Project ManagementでのMicrosoft Project 2021の使用が認定されました。
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- プロジェクト・コストおよび収益をコピーされた予測バージョンに含めることで、プロジェクト・マネージャおよびプロジェクト管理者がプロジェクトのコストまたは収益をコピーされたバージョンに移す追加の作業を不要にします。
- OTBIを拡張して変更オーダー関連の追加メジャーに対応することで、プロジェクト・マネージャがこれらの変更を詳細にレポートおよび追跡し、利害関係者とレポートを簡単に共有できるようにします。
- プロジェクト日付変更のプロジェクト・プランへのカスケードを遅らせることで、全体的なパフォーマンスおよびプロジェクト・マネージャのユーザビリティが向上します。
- Microsoft Project 2021の認定により、プロジェクト・マネージャおよび管理のためのツールのサポートが継続します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
プログラム管理およびレポート
プログラム管理の付加フレックスフィールド 
付加フレックスフィールド(DFF)を使用して、プログラム・データを詳細に制御します。特定のニーズに合せた追加属性をプログラム管理フロー内で使用可能にし、フロー内で直接管理します。
ユーザー・インタフェースを使用してプログラムの付加フレックスフィールドを管理する方法:
- プログラム・マネージャ・アカウントでログインし、「プロジェクト」>「プログラム」にナビゲートします。
- 「プログラム」タブをクリックし、管理するプログラムをクリックします。プログラムの詳細が表示されます。
- プログラム詳細内の「追加情報」セクションにナビゲートします。このセクションでは、そのプログラムのデプロイ済付加フレックスフィールドを管理できます。
プログラム付加フレックスフィールドの管理
「追加情報」セクションは、プログラムを作成して保存した後にのみ表示されます。つまり、最初の「プログラムの説明」ステップの完了後に表示されます。
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- データ取得の強化: プログラムに関連する詳細を取得することで、包括的なデータ収集を可能にし、情報に基づいた意思決定を実現します。
- 柔軟性の向上: プログラムのデータ構造を進化するニーズと独自のプログラム要件に適応させます。
- 標準化されたデータ収集: 標準フレックスフィールド属性を定義することで、プログラム全体で一貫性のあるデータ取得を実現します。
有効化のステップ
プログラムのフレックスフィールドをデプロイするには:
- 「設定および保守」作業領域にアクセスできるユーザーとしてログインします。
- 「設定および保守」→「付加フレックスフィールドの管理」にナビゲートします。
- 次の詳細を使用して、プログラムのフレックスフィールドを検索します:
- 名前: プログラム付加フレックスフィールド
- フレックスフィールド・コード: PJS_PROG_DESC_FLEX
- モジュール: 追跡と管理
- 「検索」をクリックします。
- 「編集」アイコンをクリックして、ビジネス・ニーズに基づいてフレックスフィールドに必要な変更を加えます。フレックスフィールドの管理方法の詳細は、アプリケーションの構成および拡張ガイドの付加フレックスフィールドの概要のトピックを参照してください。
- 「保存してクローズ」をクリックして、変更を確定します。次に、「フレックスフィールドのデプロイ」をクリックして、更新されたフレックスフィールドをユーザー・インタフェースとRESTサービスの両方に表示させます。
ヒントと考慮事項
次のRESTサービスを利用して、プログラムDFFを管理することもできます:
付加フレックスフィールドRESTサービス・パスおよび操作詳細
パス | 操作 |
---|---|
/fscmRestApi/resources/11.13.18.05/ projectPrograms/{ProjectProgramId}/child/ProgramDFF/ |
GET/ PATCH/ POST |
/fscmRestApi/resources/11.13.18.05/ projectProgramInsights/{id}/ child/ProgramDFF |
GET |
前述のRESTサービスをOracle Visual Builder Add-in for Excelで使用して、プログラムを管理できます。アドインの操作の詳細は、Oracle Visual Builder Add-in for Excelのドキュメントを参照してください。
主なリソース
- 関連ヘルプ:
- 付加フレックスフィールドの詳細は、アプリケーションの構成および拡張ガイドの付加フレックスフィールドの概要を参照してください。
- Oracle Help Centerの『Oracle Project Management Cloud REST API』ガイド。
アクセス要件
この機能を使用するには、次の権限が必要です:
- プロジェクト・プログラムの管理(PJS_MANAGE_PROJECT_PROGRAM)
前述の権限は、次の事前定義済ジョブ・ロールに含まれています:
- プログラム・マネージャ(ORA_PJF_PROGRAM_MANAGER)
前述の事前定義済ジョブ・ロールではなくカスタム・ロールを使用する場合は、この機能を使用するために、プロジェクト・プログラムの管理権限をカスタム・ロールに割り当てる必要があります。
プログラム管理とレポートのサービスの卓越性への継続的な投資 
この更新では、次の領域が改善されました。
- プログラム分析中のプロジェクトのドリルダウン: 合理化されたドリルダウン機能により、個々のプロジェクトのパフォーマンスを詳細に把握できます。プログラム・マネージャは、プログラム管理内の「分析」ページから「プロジェクト・パフォーマンスのレビュー」ページに直接ナビゲートできるようになりました。Oracle Cloud Customer ConnectのProject Managementアイデア・ラボのアイデア658507に基づいています
- 請求のための新しいプログラム財務メジャーによる詳細なインサイトの取得: 分析作業領域に追加されたメジャーを使用して、プログラムの財務状態を把握します。
- 請求金額: このメジャーは、プログラムに対してまだ請求されない未回収金額を提供します。これにより、プログラム・マネージャはキャッシュ・フローを積極的に管理し、顧客への適時の請求を確実に行うことができます。
- 未払の請求書金額: プログラム内の単一のプロジェクトにリンクされている契約について、それに関連付けられている未払請求書の合計金額に関するインサイトを取得します。このメジャーは潜在的な支払遅延の把握に役立ち、迅速な解決を容易にします。
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- プロジェクトの詳細にすばやくナビゲートして、プログラムの例外を詳細に調べます。
- プログラムの財務状況を包括的に把握し、請求に関する追加の主要指標を提供します。
- 潜在的な請求の問題に積極的に対処し、顧客に円滑な財務エクスペリエンスを提供します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
アクセス要件
プログラム分析中のプロジェクト・ドリルダウン: ドリルダウン機能を有効にするには、管理者がプロジェクト・パフォーマンスのレビュー(PJS_REVIEW_PROJECT_PERFORMANCE_PRIV)権限および関連するデータ・セキュリティ条件を既存のプログラム・マネージャ・ロールに追加する必要があります。
リソース管理
一致リソースを評価するためのレートおよび個人タイプ・フィルタ 
ターゲット・レートまたは個人タイプに基づいてリソースをフィルタおよび選択します。たとえば、リソース・マネージャはターゲット・コストおよび請求レートに基づいて候補のセットを正確に絞り込んで、売上高利益率を管理したり従業員および費用のかからない派遣就業者のみを検索できます。
リソース・マネージャは、プロジェクト・リソース要求を編集し、ターゲット・レートを指定します。
ターゲット・レートが指定されている新規要求
次に、「評価」処理をクリックします。前述の要求で指定したターゲット・レートの範囲に収まるすべての適格リソースが「リソースの検索および評価」ページに表示されます。
要求のターゲット・レートの指定範囲内で評価対象として検索されたすべての適格リソース
最後に、ターゲット・レートの値を目的のレートに変更して、リソースを絞り込みます。
希望レートに基づいて検索結果を絞り込むことで、最初の12リソースのうち6リソースのみを表示
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- リソース・マネージャが派遣就業者よりも従業員を選択できるようになるため、従業員の稼働率を最大化できます。
- より少ない労力でリソース・マネージャが、リソース要求で指定したターゲット・コストおよび請求レートに照らしてリソースを検索および評価できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: プロジェクト実行管理 オプションでなくなるバージョン: 更新25A
ヒントと考慮事項
- プロジェクト実行管理オファリングの「プロジェクト・リソース管理」機能領域から、この機能をオプトインしてください。
- プロジェクト・リソース要求にターゲット・レートが定義されていない場合、「リソースの検索および評価」ページには、ターゲット・レート・フィルタの最小範囲と最大範囲として、返されるリソースの最小レートと最大レートと同等のデフォルト値が設定されます。
- 「リソースの検索および評価」ページでは、事業所やプロジェクト・ロールなどの新しいフィルタを適用しても、ターゲット・レートのフィルタの値は動的に変更されません。フィルタ値はいつでも手動で変更できます。
主なリソース
アクセス要件
新しいアクセス要件はありません。
リソース管理のサービスの卓越性への継続的な投資
この更新では、次の領域が改善されました。
- 「リソース・スケジュールの管理」の一貫した検索エクスペリエンス: 「リソース・スケジュールの管理」のシームレスな検索エクスペリエンスは、見慣れた「リソースの管理」の検索機能と類似しています。両方のページでの検索の一貫性により、リソース・マネージャは一貫性のある統一されたアプローチでプロジェクト・リソースを検索できます。これは、以前のバージョンの検索エクスペリエンスを置換するものです。保存済検索がある場合は、この新しい検索インタフェースで再作成する必要があります。
「リソース・スケジュールの管理」ページの新しい検索エクスペリエンス
- プロジェクト・リソース割当の作成および調整のパフォーマンス向上: 割当期間がベスト・プラクティスに従っていることを確認するオプションを使用して、長期プロジェクト・リソース割当を効率的に管理します。これにより、割当を作成および調整する際のパフォーマンスが大幅に向上します。現在、プロジェクト・リソース割当が作成または調整されると、割当の各日についてデータが生成または更新されます。ある顧客では、プロジェクト・マネージャやリソース・マネージャが50年以上の長期割当を作成している状況が散見されました。これにより全体的なパフォーマンスに想定外の悪影響が生じ、不要な詳細スケジュール・データが作成されました。この詳細なスケジュール・データは、空きキャパシティ、超過割当チェック、レポート作成などの多くの目的で使用されます。
- 割当データを管理するために、次のプロファイル・オプションが用意されています。
- リソース割当期間の最大年数のしきい値: これにより、リソース割当の期間および後続の日次割当データの生成が最大25年に制限されます。これは、このリリースで自動的に有効になります。この値を変更して、割当期間をより短いまたは長い期間に制限できます。ただし、このしきい値をより長い期間にすると、パフォーマンスに悪影響を及ぼします。
- 2つの追加プロファイル・オプションとスケジュール済プロセスにより、割当期間に関係なく生成される日次割当データの量を制御して、パフォーマンスを向上します。これらは、無効の状態で提供されます:
- 過去の割当日次時間データを保守する最大年数のしきい値: 最適なパフォーマンスを得るための推奨値は2年です。
- 先日付の割当日次時間データを保守する最大年数のしきい値: 最適なパフォーマンスを得るための推奨値は5年です。
- プロジェクト・リソース割当日次時間数の移入(スケジュール済プロセス): 月に2回実行するようにプロセスをスケジュールし、進行形で詳細スケジュール・データを維持します。これら2つの追加プロファイル・オプションを有効にした場合、システムは過去および先日付の割当データしきい値を継続的に満たすよう、日次割当データを生成および保守します。たとえば:
- 先日付の割当日次時間データを保守する最大年数のしきい値: 5年
- 過去の割当日次時間データを保守する最大年数のしきい値: 2年
- 今日から2週間、スケジュール済ジョブが実行され、将来の5年以上に渡って実行される割当について、追加で2週間分の先日付日次データが生成されます。また、このプロセスでは、2週間分の履歴日次データが削除され、最新2年分のデータのみが保持されます。
- 割当データを管理するために、次のプロファイル・オプションが用意されています。
ビジネス上の利点は次のとおりです:
- 新しい検索エクスペリエンスでリソースを迅速に管理します。
- 不必要に長いリソース割当が誤って作成されることを防ぐための予防策を使用して、長期的なアプリケーション・パフォーマンスを確保します。
有効化のステップ
設定ステップは、「プロジェクト・リソース割当の作成および修正のパフォーマンス改善」の詳細を参照してください。
ヒントと考慮事項
- プロジェクト・リソース割当の作成および修正のパフォーマンス改善:
- 「過去の割当日次時間データを保守する最大年数のしきい値」および「先日付の割当日次時間データを保守する最大年数のしきい値」:
- どちらのオプションにも値を定義する必要があります。値が一方にしかない場合、その値は適用されません。これらを有効にすると、「リソース割当期間の最大年数のしきい値」によって制御される割当期間制限は強制されなくなります。これらのプロファイル・オプションによって、生成される過去および先日付の日次データの量が制御されるためです。
- 既存の割当: このリリースより前に作成された割当は、割当スケジュールが調整されないかぎり影響を受けません。割当スケジュールが調整された場合、その影響はプロファイル・オプションによって異なります:
- たとえば、割当日次時間を保守する最大年数のしきい値の2つのプロファイル・オプションに値が定義されていない場合、割当期間は25年に制限されます。
- 割当日次時間を保守する最大年数のしきい値の2つのプロファイル・オプションに値が定義されている場合、2つのプロファイル・オプションで設定された年数までの日次データが生成されます。
- 「過去の割当日次時間データを保守する最大年数のしきい値」および「先日付の割当日次時間データを保守する最大年数のしきい値」:
重要な処理と考慮事項
Oracleは時々、既存のクラウド・サービスの機能を新しい機能で置き換えるか、既存の機能を削除します。古いバージョンは、機能が置き換えられた直後に削除されることも、将来削除されることもあります。新しいバージョンが使用可能になり次第、置き換えられた機能の新しいバージョンを使用することがベスト・プラクティスとなります。
製品 | 削除される機能 | 削除予定 | 置換後の機能 | 置換時期 | 追加情報 |
---|---|---|---|---|---|
プロジェクト管理 | ノート: 現在EPSを使用中でないお客様は23Bで新たに使用することはできません。既存のEPSの使用には影響しません。 |
23B | 22B | レポート作成のニーズを満たすには、プログラム管理に移行することをお薦めします。
EPSを現在利用しているプロジェクトにアクセスするための関連セキュリティ要件については、次の2つのセキュリティ強化を考慮してください。 |
オプト・イン失効セクションで、今後予定されているすべてのオプト・イン変更を確認してください。
既知の問題/メンテナンス・パック・スプレッドシート
オラクル社は、各更新の既知の問題に関するドキュメントを公開して、発生する可能性のある問題を周知し、回避策がある場合には提供しています。
また、月次パッチまたは法定パッチで修正されたバグのメンテナンス・パックおよび法定メンテナンス・パックのドキュメントも公開しています。
これらのドキュメントをレビューするには、My Oracle Supportにアクセスできる必要があります。
Oracle Fusion Cloud Project Managementの既知の問題およびメンテナンス・パック(ドキュメントID 1545504.1)
古いバージョンのデジタル・アシスタント・スキルの廃止
デジタル・アシスタントとそのスキルは、よりスマートになりかつ会話エクスペリエンスが強化されるにつれて、継続的に更新されています。リリースのたびにスキル・ストアで更新バージョンを確認してください。リリースから最長で2年後、基礎となるプラットフォーム・バージョンが非アクティブになると、バージョンは動作しなくなります。
最新の状態を保ち、最新のスキルを使用することをお薦めします。