3 資格証明の設定

資格証明 — 概要

Enterprise Managerの資格証明サブシステムによって、Enterprise Manager管理者は、プリファレンスまたは操作の資格証明として、セキュアな方法で資格証明を格納できます。資格証明を使用すると、リアルタイム監視、パッチ適用、プロビジョニングおよび他のターゲット管理操作など、様々なシステム管理アクティビティを実行できます。

Oracle GoldenGateクラシック・インスタンスおよびOracle GoldenGate Microservices (MA)インスタンスの優先資格証明を設定し、モニタリング資格証明を設定する必要があります。

名前付き資格証明

優先資格証明を設定するには、まず名前付き資格証明を作成する必要があります。資格証明は、Enterprise Manager内に名前付きのエンティティとして格納されます。管理者は、Enterprise Managerで資格証明を定義して格納し、資格証明名で資格証明を参照できます。

優先資格証明

優先資格証明は、ターゲットのログイン資格証明を管理リポジトリに格納し、管理対象ターゲットへのアクセスを容易にするために使用されます。優先資格証明を設定すると、ターゲットへのログインを要求されずにジョブ・システムを使用して管理操作を実行できます。優先資格証明はユーザー単位で設定されるため、管理対象のエンタープライズ環境のセキュリティを確保できます。資格証明は階層構造になっています。たとえば、Oracle GoldenGateターゲット・タイプの資格証明を指定した場合は、デフォルトで子ターゲット・タイプにも適用されます。これは、Oracle GoldenGateのExtract、ManagerまたはReplicatプロセスに適用されることを意味します

デフォルトの優先資格証明

デフォルトの優先資格証明は、特定のターゲット・タイプに設定可能で、そのターゲット・タイプのすべてのターゲットに使用できます。これらの資格証明は、ターゲット優先資格証明によってオーバーライドされます。

ターゲット優先資格証明

ターゲットの資格証明は、特定のターゲットに設定される優先資格証明です。

Oracle GoldenGateクラシック・インスタンスの優先資格証明の設定

優先資格証明を設定する前に、Oracle GoldenGateインスタンスの名前付き資格証明を作成する必要があります。

名前付き資格証明の作成

名前付き資格証明を作成するには、次の手順を実行します。
  1. 「設定」メニューに移動し、「セキュリティ」「名前付き資格証明」の順に選択し、「作成」をクリックします。
  2. 資格証明の適切な名前および説明を入力します。
  3. 「認証ターゲット・タイプ」ドロップダウン・リストから「Oracle GoldenGate」を選択します。
  4. 「資格証明のタイプ」ドロップダウン・リストからOGG資格証明を選択します。
  5. スコープを選択します。
    「グローバル」を選択すると、この名前付き資格証明はすべてのOracle GoldenGateターゲットに適用されます。
    「ターゲット」を選択した場合は、次のようにします。
    1. ターゲット・タイプとしてOracle GoldenGateを選択します。
    2. この名前付き資格証明が適用されるOracle GoldenGateインスタンスを選択します。
  6. 「資格証明プロパティ」に、JAgentユーザー名および「パスワード」を入力します。
  7. 資格証明を「テスト」および「保存」できます。

Oracle GoldenGateターゲットの優先資格証明の設定

Oracle GoldenGateターゲットの優先資格証明を設定するには、次の手順を実行します。
  1. 「設定」メニューに移動し、「セキュリティ」「名前付き資格証明」の順に選択します。
  2. 「Oracle GoldenGate」を選択します。
  3. 対象優先資格証明をクリックします。
Oracle GoldenGateターゲットの資格証明セット
ホスト資格証明
ホスト資格証明は、EMホスト・マシンにログインするための資格証明です。Enterprise ManagementエージェントがEnterprise Manager Plug-In Oracle GoldenGateと通信するために使用されます。
OGG管理資格証明
OGG管理資格証明は、Oracle GoldenGateモニタリング・エージェント(jAgent)の資格証明です。ユーザー名は、jAgentインストール環境のconfig.propertiesで定義されます。
Oracle GoldenGateのデフォルトまたはターゲットの優先資格証明の設定

すべてのOracle GoldenGateターゲットに適用可能なOracle GoldenGateの優先資格証明を設定する場合は、「デフォルトの優先資格証明」に移動します。

特定のOracle GoldenGateターゲットにのみ適用可能なOracle GoldenGateの優先資格証明を設定する場合は、「ターゲット優先資格証明」に移動します。

デフォルトまたはターゲットの優先資格証明を設定するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle GoldenGateインスタンスを選択します。

  2. 「資格証明セット」としてOGG管理資格証明を選択します。

  3. 「設定」をクリックします。

  4. 名前付き資格証明の作成で作成した名前付き資格証明を選択します。リストには、スコープが「グローバル」である名前付き資格証明のみが表示されます。

  5. 「資格証明セット」として「ホスト資格証明」を選択して、手順3から4を繰り返します。

  6. 資格証明を「テストと保存」することができます。

Oracle GoldenGate Microservicesのモニタリング資格証明

Oracle GoldenGate Microservices (MA)インスタンスのモニタリング資格証明を設定するには、次の手順を実行します
  1. 「設定」メニューに移動し、「セキュリティ」「モニタリング資格証明」の順に選択します。
  2. Oracle GoldenGateターゲットを選択し、「モニタリング資格証明の管理」をクリックしてOracle GoldenGateモニタリング資格証明ページを表示します。
  3. ターゲットの場合は、OGG Rest資格証明セットを選択し、「資格証明の設定」をクリックします。
    モニタリングOGG資格証明セットを変更しないでください。
  4. サービス・マネージャのユーザー名とパスワードを入力し、「保存」をクリックします。
  5. 「保存」をクリックします。