F リリース番号の確認

Oracle Fusion Middlewareのリリース番号は、特定の書式に準拠しています。

この付録では、Oracle Fusion Middlewareのリリース番号の書式および確認方法について説明します。

リリース番号の書式

Oracle Fusion Middlewareのリリース番号は、特定の書式に準拠しています。

Oracleで使用されるリリース・レベルの命名体系を理解するには、図F-1に示したOracle Fusion Middlewareのリリース番号の例を確認してください。

図F-1 Oracle Fusion Middlewareのリリース番号の例

図F-1の説明は次にあります
「図F-1 Oracle Fusion Middlewareのリリース番号の例」の説明

図F-1の各数字のラベルの意味は次のとおりです。

  • 最初の2つの番号は、メジャー・リリース番号です。

    これは最も一般的な識別子です。これは、Oracle Fusion Middlewareの主要な新規版(バージョン)を表すものであり、そのリリースに重要な新機能が含まれることを表します。

  • 3つ目の番号は、マイナー・リリース番号です。

  • 4つ目の番号は、パッチ・セット・リリースを表します。

  • 5つ目の番号は、パッチ・セット更新リリースを表します。

ソフトウェア・インベントリおよびリリース番号の確認

すべてのOracle Fusion Middlewareインストールおよびコンポーネントにはリリース番号があります。

次の各トピックでは、Oracle Fusion Middlewareとそのコンポーネントのリリース番号の取得方法について説明します。

Oracle Fusion Middlewareインストールのリリース番号の確認

すべてのOracle Fusion Middlewareインストールにはリリース番号があります。この番号は、パッチ・セット・リリースの適用時やインストールのアップグレード時に更新されます。

Oracle Fusion Middlewareインストールのリリース番号は、Opatchを使用して確認できます。次のコマンドを実行します。

(UNIX) ORACLE_HOME/OPatch/opatch lsinventory
(Windows) ORACLE_HOME\OPatch\opatch lsinventory

たとえば、UNIXで:

 ./opatch lsinventory
Copyright (c) 2014, Oracle Corporation.  All rights reserved.
 
 
Oracle Home       : /scratch/oracle1/Oracle/Middleware/Oracle_Home
Central Inventory : /scratch/oracle1/oraInventory
   from           : /scratch/oracle1/Oracle/Middleware/Oracle_Home/oraInst.loc
OPatch version    : 13.2.0.0.0
OUI version       : 13.2.0.0.0
Log file location : /scratch/oracle1/Oracle/Middleware/Oracle_Home/cfgtoollogs/opatch/opatch2014-05-29_13-23-02PM_1.log
 
 
OPatch detects the Middleware Home as "/scratch/oracle1/Oracle/Middleware/Oracle_Home"
May 29, 2014 1:23:33 PM oracle.sysman.oii.oiii.OiiiInstallAreaControl initAreaControl
INFO: Install area Control created with access level  0
Lsinventory Output file location : /scratch/oracle1/Oracle/Middleware/Oracle_Home/cfgtoollogs/opatch/lsinv/lsinventory2014-05-29_13-23-02PM.txt
 
--------------------------------------------------------------------------------
 
There are no Interim patches installed in this Oracle Home.

Oracle WebLogic Serverのリリース番号の確認

Oracle WebLogic Serverのリリース番号は、次のコマンドを使用して確認できます。

(UNIX) cat $ORACLE_HOME/wlserver/.product.properties | grep WLS_PRODUCT_VERSION
(Windows) type %0RACLE_HOME%\wlserver\.product.properties | findstr WLS_PRODUCT_VERSION

たとえば、UNIXで:

cat $ORACLE_HOME/wlserver/.product.properties | grep WLS_PRODUCT_VERSION
WLS_PRODUCT_VERSION=12.1.3.0.00

コンポーネント・リリース番号の確認

Oracle Fusion Middlewareのすべてのコンポーネントにはリリース番号があり、コンポーネントの多くはリリース番号を持つサービスを備えています。これらの番号は、パッチ・セット・リリースの適用時またはインストールのアップグレード時に更新される可能性があります

コンポーネントとそのサービスのリリース番号は、次のコマンドを使用して確認できます。

  • UNIXの場合:

    cd ORACLE_HOME/inventory
    ls -d Components*/*/*
    
  • Windowsの場合:

    cd ORACLE_HOME/inventory/Componentsn
    dir /S /A:D

Oracle Internet Directoryのリリース番号の確認

Oracle Internet Directoryにはサーバー・リリース番号があり、それはバイナリのバージョンです。また、スキーマおよびコンテキストのバージョンもあります。これらの番号はすべて、3桁目までOracle Fusion Middlewareインストールのリリース番号に対応しています。これらの番号は、パッチ・セット・リリースの適用時またはインストールのアップグレード時に更新される可能性があります

Oracle Internet Directoryのサーバー・リリース番号の確認

Oracle Internet Directoryのサーバー・リリース番号は、バイナリのバージョンです。Oracle Internet Directoryのサーバー・リリース番号は、次の方法で確認できます。

  1. ORACLE_HOME環境変数が設定されていることを確認します。
  2. 次のコマンドを実行します。
    (UNIX) ORACLE_HOME/bin/oidldapd -version
    (Windows) ORACLE_HOME\bin\oidldapd -version
Oracle Internet Directoryのスキーマの確認

Oracle Internet Directoryのスキーマおよびコンテキストのバージョンは、次のファイルで確認できます。

(UNIX) ORACLE_HOME/ldap/schema/versions.txt
(Windows) ORACLE_HOME\ldap\schema\versions.txt

このファイルのコンテンツは最新の状態に保たれていますが、確認のためにOracle Internet Directoryからスキーマおよびコンテキストのリリースを問い合せることもできます。

スキーマのバージョンを表示するには:

  1. ORACLE_HOME環境変数が設定されていることを確認します。
  2. 次のコマンドを実行します。
    ldapsearch -h oid_host -p oid_port -D "cn=orcladmin" 
     -q -b "cn=base,cn=oracleschemaversion" 
     -s base "objectclass=*" orclproductversion
    

    -qオプションを使用しているため、パスワードの入力が求められます。

    出力結果は次のような形式になります。

    cn=BASE,cn=OracleSchemaVersion
    orclproductversion=90500
    
Oracle Internet Directoryのコンテキストのバージョンの確認

コンテキストのバージョンを表示するには:

  1. ORACLE_HOME環境変数が設定されていることを確認します。
  2. 次のコマンドを実行します。
    ldapsearch -h oid_host -p oid_port -D "cn=orcladmin"
     -q -b "cn=oraclecontext" -s base "objectclass=*" orclversion
    

    -qオプションを使用しているため、パスワードの入力が求められます。

    出力結果は次のような形式になります。

    cn=oraclecontext
    orclversion=101200

メタデータ・リポジトリのリリース番号の確認

メタデータ・リポジトリにOracle Databaseインスタンスを使用している場合、データベースのリリース番号は、SQL*Plusを使用して次のように確認できます(どのようなユーザーとしてデータベースに接続していても、これらのコマンドは発行できます)。

SQL> COL PRODUCT FORMAT A40
SQL> COL VERSION FORMAT A15
SQL> COL STATUS FORMAT A15
SQL> SELECT * FROM PRODUCT_COMPONENT_VERSION;

PRODUCT                                    VERSION         STATUS
----------------------------------         --------------  ----------------
NLSRTL                                     11.2.0.4.0      Production
Oracle Database 11g Enterprise Edition     11.2.0.4.0      Production
PL/SQL                                     11.2.0.4.0      Production
TNS for Linux:                             11.2.0.4.0      Production

スキーマのリリース番号の確認

メタデータ・リポジトリにOracle Databaseインスタンスを使用している場合、スキーマのリリース番号は、SQL*Plusを使用して次のように確認できます。

SQL> COL COMP_ID FORMAT A20
SQL> COL COMP_NAME A40
SQL> COL VERSION FORMAT A20
SQL> SELECT COMP_ID, COMP_NAME, VERSION FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY;
 
COMP_ID             COMP_NAME                               VERSION
------------------------------------------------------------------------------
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MDS                 Metadata Services                        12.1.3.0.0
OPSS                Oracle Platform Security Services        12.1.3.0.0 
SOAINFRA            SOA Infrastructure Services              12.1.3.0.0
STB                 Service Table                            12.1.3.0.0 
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