第II部 高可用性環境の構築
第II部では、高可用性環境を作成する際の推奨事項および実行するステップについて説明します。
この部の内容は次のとおりです。
- 共有記憶域の使用
高可用性環境の共有記憶域には、特定のアーティファクトを配置することをお薦めします。 - データベースに関する考慮事項
高可用性設定でOracle Fusion Middlewareのデータベース接続を構成する際に、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)に関する事項を決定する必要があります。 - トポロジのスケール・アウト(マシンのスケール・アウト)
トポロジをスケール・アウト(マシンをスケール・アウト)するステップは、WebLogic Serverドメインに含まれるすべてのFusion Middleware製品で類似しています。高可用性を有効にするには、他のホストコンピュータへのフェイルオーバーの機能を実現することが重要です。そうすることで、環境で1台のコンピュータが停止した場合に、アプリケーション・ユーザーに継続してサービスを提供できます。 - 動的クラスタの使用
動的クラスタは1つ以上の動的サーバーを含むクラスタです。動的サーバーは、構成をサーバー・テンプレートから取得するサーバー・インスタンスです。各サーバーを個別に構成する必要がある管理対象サーバーとは対照的です。 - JMSおよびJTAの高可用性
Java Message Service (JMS)サービスやJava Transaction API (JTA)サービスを構成して可用性を高めるためには、それらのサービスを、クラスタ内のサーバーから別のサーバーに移行できる移行可能ターゲットにデプロイします。 - 管理サーバーの高可用性
管理サーバーは、ドメイン内で独自の役割を果たします。高可用性を設定するためには、管理サーバーを仮想ホスト上に構成します。