16 Imagingを追加するためのドメインの拡張
Oracle WebCenter Enterprise Imagingソフトウェアを含めてエンタープライズ・デプロイメント・ドメインを拡張するために、特定のタスクを実行する必要があります。
- Imagingを追加するためのドメインの拡張の概要
Oracle WebCenter Enterprise Imagingでは、ペーパー・ドキュメントと電子ドキュメントの両方を取り込むことができる1つのシステムを組織に提供します。 - Imagingを使用するためのドメインの拡張
この項では、Imagingソフトウェアを含めて既存のエンタープライズ・デプロイメント・ドメインを拡張する手順を説明します。 - ドメインを拡張するために構成ウィザード画面へ移動
次の各項に示す手順に従って、静的クラスタおよび動的クラスタを含むトポロジのドメインを作成および構成します。 - WLS_IPM1およびWLS_IPM2へのドメイン構成の伝播
ドメイン構成をImaging管理対象サーバーに伝播するためには、次のステップを実行する必要があります。 - Imagingクラスタ用のOracle HTTP Serverの構成
WLS_IPM1
およびWLS_IPM2
管理対象サーバーを含むIPM_Cluster
にOracle HTTP Serverをルーティングするには、WebLogicClusterパラメータをクラスタ内のノードのリストに設定する必要があります。
上位トピック: 「エンタープライズ・ドメインの構成」
Imagingを追加するためのドメインの拡張の概要
Oracle WebCenter Enterprise Imagingでは、ペーパー・ドキュメントと電子ドキュメントの両方を取り込むことができる1つのシステムを組織に提供します。
Oracle WebCenter Content: Imagingは、プロセス指向のイメージング・アプリケーションやイメージ利用のソリューションを開発するための、拡張性の高いソリューションを提供します。Oracle WebCenter Captureによるイメージのキャプチャ、イメージの注釈付けとマークアップ、ルーティングと承認の自動化、および数十億件の項目を処理する大容量アプリケーションのサポートなどを利用できます。Imagingを使用することにより、企業のコンテンツとプロセスを直接Oracle E-Business Suite、PeopleSoft Enterprise、JD Edwards EnterpriseOneなどのオラクル社のエンタープライズ・アプリケーションに迅速に統合できます。トランザクション・ベースの全コンテンツに対してソースを一元化することにより、ユーザーは二重入力が不要になるなどの利点を得ることができます。
親トピック: Imagingを追加するためのドメインの拡張
Imagingを使用するためのドメインの拡張
この項では、Imagingソフトウェアを含めて既存のエンタープライズ・デプロイメント・ドメインを拡張する手順を説明します。
ドメインの拡張には、次のタスクが含まれます。
親トピック: Imagingを追加するためのドメインの拡張
ドメインを拡張するために構成ウィザード画面へ移動
次の各項に示す手順に従って、静的クラスタおよび動的クラスタを含むトポロジのドメインを作成および構成します。
静的クラスタを含めるドメインの拡張
この項に示す手順に従って、静的クラスタを含めてトポロジのドメインを作成および構成します。
ノート:
この項で説明する手順と同じ手順を使用して、静的クラスタを含めて既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。
ドメインを作成して構成するためのタスクは次のとおりです。
- タスク1 ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択
-
「構成タイプ」画面で、「既存ドメインの更新」を選択します。
「ドメインの場所」フィールドで、
ASERVER_HOME
変数の値を選択します。これは、「エンタープライズ・デプロイメント用の初期インフラストラクチャ・ドメインの作成」で、およびWebCenter Content、SOAおよびInbound Refineryでのドメインの拡張時に作成した管理サーバー・ドメイン・ホームの完全なパスを表します。ディレクトリの場所の変数の詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください
ヒント:
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。
- タスク2 構成テンプレートの選択
-
「テンプレート」画面で「製品テンプレートを使用してドメインを更新」が選択されていることを確認した後に、次のテンプレートを選択します。
-
Oracle WebCenter Content: Imaging - 12.2.1.3.0 [wccontent]
- また、初期ドメインを作成するために使用したため、次の追加のテンプレートもすでに選択されているはずです。これらのテンプレートはImagingの実行には必要ありません。これらはエンタープライズ・デプロイメント構成の一部としてすでに選択されています。
-
Oracle Universal Content Management - コンテンツ・サーバー - 12.2.1.3.0 [wccontent]
-
Oracle SOA Suite - 12.2.1.3.0 [soa]
-
Oracle Universal Content Management - Inbound Refinery - 12.2.1.3.0 [wccontent]
-
Oracle Enterprise Manager - 12.2.1.3.0[em]
-
Oracle WSM Policy Manager - 12.2.1.3.0[oracle_common]
-
Oracle JRF - 12.2.1.3.0[oracle_common]
-
WebLogic Coherenceクラスタの拡張 - 12.2.1.3.0 [wlserver]
-
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。
-
- タスク3 GridLink DS Oracle RACデータベース接続の詳細の指定
-
「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面で次のタスクを実行します。
-
「SCAN」チェック・ボックスを選択します。
-
「ホスト名」フィールドには、Oracle RACデータベースのSingle Client Access Name (SCAN)アドレスを入力します。
-
「SCANポート」フィールドには、データベースのSCANリスニング・ポートを入力します(1521など)。
-
「ONSホスト」フィールドには、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。
-
「ONSポート」フィールドには、ONSリモート・ポートを入力します(通常は6200)。
-
「次」をクリックします。
-
- タスク4 JDBC DS接続のテスト
-
「次へ」をクリックして、続行します。
- タスク5 データベース構成タイプの指定
-
「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。
Imagingドメインに必要なFusion Middlewareスキーマを参照するためのドメインをすでに構成済であるため、すべてのフィールドが事前移入されています。
すべてのフィールドにおける資格証明が、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの構成中に指定したものと同じであることを確認します。
データベース接続情報の確認が完了した後で、「RCU構成の取得」をクリックします。操作に成功すると、「接続結果ログ」に次の出力が示されます。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
ヒント:
「RCUデータ」オプションの詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解 に関する項を参照してください。
この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のデータソースのデフォルトを参照してください。
- タスク6 JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定
-
「GridLinkへ変換」をクリックし、「次へ」をクリックします。
- タスク7 GridLink Oracle RACデータベース接続の詳細情報の指定
-
「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面で次のタスクを実行します。
-
「SCAN」チェック・ボックスを選択します。
-
「ホスト名」フィールドには、Oracle RACデータベースのSingle Client Access Name (SCAN)アドレスを入力します。
-
「SCANポート」フィールドには、データベースのSCANリスニング・ポートを入力します(1521など)。
-
「ONSホスト」フィールドには、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。
-
「ONSポート」フィールドには、ONSリモート・ポートを入力します(通常は6200)。
-
「次」をクリックします。
-
- タスク8 JDBC接続のテスト
-
「次へ」をクリックして、続行します。
- タスク9 拡張構成の選択
-
目的のトポロジに応じたドメインの構成を完了するには、「拡張構成」画面で次のオプションを選択します。
-
トポロジ
-
ファイル・ストア
-
- タスク10 管理対象サーバーの構成
-
「管理対象サーバー」画面で、サーバーのリストに新しい管理対象サーバーが表示されます。
次のタスクを実行して、デフォルトの管理対象サーバーを変更して2つ目の管理対象サーバーを作成します。
-
デフォルトの管理対象サーバーの名前を
WLS_IPM1
に変更します。 -
「追加」をクリックして新しい管理対象サーバーを作成し、そのサーバーに
WLS_IPM2
と名前を付けます。ヒント:
ここで推奨するサーバー名がこのドキュメント全体で使用されます。別の名前を選択した場合は、必要に応じて置き換えてください。
-
次の表の情報を使用して、各Imaging管理対象サーバーの残りの列を入力します。
ヒント:
「管理対象サーバー」画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の管理対象サーバーに関する項を参照してください。
表16-1 各Imaging管理対象サーバーで必要な値
サーバー名 リスニング・アドレス リスニング・ポート SSLの有効化 SSLリスニング・ポート サーバー・グループ WLS_IPM1
WCCHOST1
16000
いいえ
無効
IPM-MGD-SVR
WLS_IPM2
WCCHOST2
16000
いいえ
無効
IPM-MGD-SVR
-
- タスク11 クラスタの構成
-
このタスクでは、Imagingソフトウェアのターゲットにすることができる管理対象サーバーのクラスタを作成します。
クラスタの「フロントエンド・ホスト」プロパティも設定します。これにより、WebLogic Serverは必要に応じてWebサービス・コールバックやその他のリダイレクトを、各リクエストのHOSTヘッダーにあるアドレスではなく、ロード・バランサ上の
wcc.example.com
にリダイレクトするようになります。wcc.example.com
仮想サーバー・アドレスの詳細は、「ハードウェア・ロード・バランサでの仮想ホストの構成」を参照してください。「クラスタ」画面を使用して、新しいクラスタを作成します。
-
「追加」ボタンをクリックします。
-
「クラスタ名」フィールドで
IPM_Cluster
を指定します。 -
「動的サーバー・グループ」ドロップダウン・リストで、
未指定
を選択します。
ノート:
デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のユニキャストかマルチキャストかを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のクラスタに関する項を参照してください。
-
- タスク12 サーバー・テンプレートの割当て
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク13 動的サーバーの構成
-
静的クラスタとして残すクラスタについて、すべての動的サーバー・オプションが無効になっていることを確認します。
-
この画面の「動的クラスタ」、「計算済リスニング・ポート」および「計算済マシン名」チェック・ボックスの選択が解除されていることを確認します。
-
「サーバー・テンプレート」で「未指定」が選択されていることを確認します。
-
「次」をクリックします。
-
- タスク14 クラスタへの管理対象サーバーの割当て
-
「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、
WLS_IPM1
およびWLS_IPM2
を新規クラスタIPM_Cluster
に割り当てます。-
「クラスタ」ペインで、サーバーを割り当てるクラスタ(ここでは
IPM_Cluster
)を選択します。 -
「サーバー」ペインで、次のいずれかの操作を実行して、
WLS_IPM1
をIPM_Cluster
に割り当てます。-
WLS_IPM1
管理対象サーバーを1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「クラスタ」ペインで選択されているクラスタの下に移動します。 -
WLS_IPM1
をダブルクリックして、クラスタ・ペインで選択されているクラスタの下に移動します。
-
-
同じ手順を繰り返して、
WLS_IPM2
をIPM_Cluster
に割り当てます。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のクラスタへのサーバーの割当に関する項を参照してください。
-
- タスク15 Coherenceクラスタの構成
-
「Coherenceクラスタ」画面を使用して、ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタを構成します。ポート番号値は、初期Infrastructureドメインの作成中に定義されているため、
0
のままにします。Oracle Enterprise ImagingはCoherenceクラスタを使用しません。このステップはドメイン拡張プロセスの一部です。ノート:
Coherenceライセンス情報については、Oracle Fusion Middlewareライセンス情報のOracle Coherenceに関する項を参照してください。
- タスク16 既存のマシンの検証
-
「Unixマシン」タブで、初期インフラストラクチャ・ドメインの作成時に作成したマシンの名前を確認します。
「次へ」をクリックします。
- タスク17 マシンへのサーバーの割当て
-
「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりのImaging管理対象サーバーを、ドメイン内の対応するマシンに割り当てます。
WLS_IPM1
をWCCHOST1
、WLS_IPM2
をWCCHOST2
に割り当てます。ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のマシンへのサーバーの割当に関する項を参照してください。
- タスク18 仮想ターゲット
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク19 パーティション
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク20 JMSファイル・ストアの構成
-
「JMSファイル・ストア」画面で、UMSおよびBPMのファイル・ストアを含む各WCC永続ストアに次のディレクトリを割り当てます。
ORACLE_RUNTIME/IPM_Cluster/jms
この例では、ASERVER_HOMEを、ご使用の環境の変数値に置き換えます。IPM_Clusterを、Imagingクラスタに割り当てた名前に置き換えます。
- タスク21 構成の仕様の確認とドメインの構成
-
「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。
変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで任意の画面に戻れます。
「更新」をクリックするまで、ドメインの作成は開始されません。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。
- タスク22 ドメイン・ホームと管理サーバーURLのメモ
-
「構成に成功しました」画面には、構成したばかりのドメインについて、次の項目が表示されます。
-
ドメインの場所
-
管理サーバーURL
どちらの項目も後で必要になるため、ノートにとっておく必要があります。ドメインの場所は、ノード・マネージャと管理サーバーの起動に使用するスクリプトへのアクセスで必要になります。また、URLは管理サーバーへのアクセスで必要になります。
「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。
-
- タスク23 管理サーバーの起動
-
管理サーバーを起動して、ドメインに行った変更が適用されたことを確認します。
静的クラスタを含めるドメインの拡張を完了したら、「WLS_CPT1およびWLS_CPT2へのドメイン構成の伝播」に進みます。
親トピック: ドメインを拡張するために構成ウィザード画面へ移動
動的クラスタを含めるドメインの拡張
この項に示す手順に従って、動的クラスタを含むトポロジのドメインを作成および構成します。
ノート:
この項で説明する手順と同じ手順を使用して、動的クラスタを含めて既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。
ドメインを作成して構成するためのタスクは次のとおりです。
- タスク1 ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択
-
「構成タイプ」画面で、「既存ドメインの更新」を選択します。
「ドメインの場所」フィールドで、
ASERVER_HOME
変数の値を選択します。これは、エンタープライズ・デプロイメント用の初期インフラストラクチャ・ドメインの作成や、WebCenter Content、SOAおよびInbound Refineryでドメインを拡張する際に作成した管理サーバー・ドメイン・ホームの完全なパスを表します。ディレクトリの場所の変数の詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください
ヒント:
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。
- タスク2 構成テンプレートの選択
-
「テンプレート」画面で「製品テンプレートを使用してドメインを更新」が選択されていることを確認した後に、次のテンプレートを選択します。
-
Oracle WebCenter Content: Imaging - 12.2.1.3.0 [wccontent]
- また、初期ドメインを作成するために使用したため、次の追加のテンプレートもすでに選択されているはずです。これらのテンプレートはImagingの実行には必要ありません。これらはエンタープライズ・デプロイメント構成の一部としてすでに選択されています。
-
Oracle Universal Content Management - コンテンツ・サーバー - 12.2.1.3.0 [wccontent]
-
Oracle SOA Suite - 12.2.1.3.0 [soa]
-
Oracle Universal Content Management - Inbound Refinery - 12.2.1.3.0 [wccontent]
-
Oracle Enterprise Manager - 12.2.1.3.0[em]
-
Oracle WSM Policy Manager - 12.2.1.3.0[oracle_common]
-
Oracle JRF - 12.2.1.3.0[oracle_common]
-
WebLogic Coherenceクラスタの拡張 - 12.2.1.3.0 [wlserver]
-
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。
-
- タスク3 GridLink DS Oracle RACデータベース接続の詳細の指定
-
「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面で次のタスクを実行します。
-
「SCAN」チェック・ボックスを選択します。
-
「ホスト名」フィールドには、Oracle RACデータベースのSingle Client Access Name (SCAN)アドレスを入力します。
-
「SCANポート」フィールドには、データベースのSCANリスニング・ポートを入力します(1521など)。
-
「ONSホスト」フィールドには、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。
-
「ONSポート」フィールドには、ONSリモート・ポートを入力します(通常は6200)。
-
「次」をクリックします。
-
- タスク4 JDBC DS接続のテスト
-
「次へ」をクリックして、続行します。
- タスク5 データベース構成タイプの指定
-
「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。
Imagingドメインに必要なFusion Middlewareスキーマを参照するためのドメインをすでに構成済であるため、すべてのフィールドが事前移入されています。
すべてのフィールドにおける資格証明が、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの構成中に指定したものと同じであることを確認します。
データベース接続情報の確認が完了した後で、「RCU構成の取得」をクリックします。操作に成功すると、「接続結果ログ」に次の出力が示されます。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
ヒント:
「RCUデータ」オプションの詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解 に関する項を参照してください。
この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のデータソースのデフォルトを参照してください。
- タスク6 JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定
-
「GridLinkへ変換」をクリックし、「次へ」をクリックします。
- タスク7 GridLink Oracle RACデータベース接続の詳細情報の指定
-
「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面で次のタスクを実行します。
-
「SCAN」チェック・ボックスを選択します。
-
「ホスト名」フィールドには、Oracle RACデータベースのSingle Client Access Name (SCAN)アドレスを入力します。
-
「SCANポート」フィールドには、データベースのSCANリスニング・ポートを入力します(1521など)。
-
「ONSホスト」フィールドには、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。
-
「ONSポート」フィールドには、ONSリモート・ポートを入力します(通常は6200)。
-
「次」をクリックします。
-
- タスク8 JDBC接続のテスト
-
「次へ」をクリックして、続行します。
- タスク9 拡張構成の選択
-
目的のトポロジに応じたドメインの構成を完了するには、「拡張構成」画面で次のオプションを選択します。
-
トポロジ
-
ファイル・ストア
-
- タスク10 管理対象サーバーの構成
-
「管理対象サーバー」画面で、サーバーのリストに新しい管理対象サーバーが表示されます。
次のタスクを実行して、デフォルトの管理対象サーバーを変更して2つ目の管理対象サーバーを作成します。
-
デフォルトの管理対象サーバーを削除します。
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
-
- タスク11 クラスタの構成
-
このタスクでは、Imagingソフトウェアのターゲットにすることができる管理対象サーバーのクラスタを作成します。
クラスタの「フロントエンド・ホスト」プロパティも設定します。これにより、WebLogic Serverは必要に応じてWebサービス・コールバックやその他のリダイレクトを、各リクエストのHOSTヘッダーにあるアドレスではなく、ロード・バランサ上の
wcc.example.com
にリダイレクトするようになります。wcc.example.com
仮想サーバー・アドレスの詳細は、「ハードウェア・ロード・バランサでの仮想ホストの構成」を参照してください。「クラスタ」画面を使用して、新しいクラスタを作成します。
-
「追加」ボタンをクリックします。
-
「クラスタ名」フィールドで
IPM_Cluster
を指定します。 -
「動的サーバー・グループ」ドロップダウン・リストで、「IPM-DYN-CLUSTER」を選択します。
ノート:
デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のユニキャストかマルチキャストかを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のクラスタに関する項を参照してください。
-
- タスク12 サーバー・テンプレートの割当て
-
「サーバー・テンプレート」画面を使用して、テンプレートを追加します。
-
「名前」フィールドに
IPM-server-template
を指定します。 -
「リスニング・ポート」フィールドで、
7100
を指定します。 -
「SSLの有効化」オプションは未選択のままにしておきます。
-
「クラスタ」ドロップダウン・リストで、
「IPM_Cluster」
を選択します。 -
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
-
- タスク13 動的サーバーの構成
-
「動的クラスタ」画面を使用して、必要なクラスタを構成します。
-
「クラスタ名」フィールドで
IPM_Cluster
を指定します。 -
「サーバー名の接頭辞」フィールドで、
WLS_IPM
を指定します。 -
「サーバー・テンプレート」ドロップダウン・リストで、
「IPM-server-template」
を選択します。 -
「動的クラスタ・サイズ」フィールドで
2
を指定します。 -
「マシン名マッチング式」フィールドで、WCCHOST*を指定します。
-
「計算済マシン名」フィールドおよび「動的クラスタ」フィールドを選択します。
-
「計算済リスニング・ポート」フィールドを選択します。
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
-
- タスク14 クラスタへの管理対象サーバーの割当て
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク15 Coherenceクラスタの構成
-
「Coherenceクラスタ」画面を使用して、ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタを構成します。ポート番号値は、初期Infrastructureドメインの作成中に定義されているため、
0
のままにします。Oracle Enterprise ImagingはCoherenceクラスタを使用しません。このステップはドメイン拡張プロセスの一部です。ノート:
Coherenceライセンス情報については、Oracle Fusion Middlewareライセンス情報のOracle Coherenceに関する項を参照してください。
- タスク16 既存のマシンの検証
-
「Unixマシン」タブで、初期インフラストラクチャ・ドメインの作成時に作成したマシンの名前を確認します。
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク17 マシンへのサーバーの割当て
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク18 仮想ターゲット
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク19 パーティション
-
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
- タスク20 ファイル・ストアの構成
-
「JMSファイル・ストア」画面で、UMSおよびBPMのファイル・ストアを含む各WCC永続ストアに次のディレクトリを割り当てます。
ORACLE_RUNTIME/IPM_Cluster/jms
この例では、ASERVER_HOMEを、ご使用の環境の変数値に置き換えます。IPM_Clusterを、Imagingクラスタに割り当てた名前に置き換えます。
- タスク21 構成の仕様の確認とドメインの構成
-
「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。
変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで任意の画面に戻れます。
「更新」をクリックするまで、ドメインの作成は開始されません。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。
- タスク22 ドメイン・ホームと管理サーバーURLのメモ
-
「構成に成功しました」画面には、構成したばかりのドメインについて、次の項目が表示されます。
-
ドメインの場所
-
管理サーバーURL
どちらの項目も後で必要になるため、ノートにとっておく必要があります。ドメインの場所は、ノード・マネージャと管理サーバーの起動に使用するスクリプトへのアクセスで必要になります。また、URLは管理サーバーへのアクセスで必要になります。
「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。
-
- タスク23 管理サーバーの起動
-
管理サーバーを起動して、ドメインに行った変更が適用されたことを確認します。
親トピック: ドメインを拡張するために構成ウィザード画面へ移動
WLS_IPM1およびWLS_IPM2へのドメイン構成の伝播
ドメイン構成をImaging管理対象サーバーに伝播するために、次のステップを実行する必要があります。
親トピック: Imagingを追加するためのドメインの拡張
Imagingクラスタ用のOracle HTTP Serverの構成
WLS_IPM1
およびWLS_IPM2
管理対象サーバーを含むIPM_Cluster
にOracle HTTP Serverをルーティングするには、WebLogicClusterパラメータをクラスタ内のノードのリストに設定する必要があります。
親トピック: Imagingを追加するためのドメインの拡張
ロード・バランサを介したアクセスの検証
- WLS_IPM2が稼働している状態で、WebLogic Server管理コンソールからWLS_IPM1を停止します。
https://wcc.example.com/imaging
にアクセスし、正しく動作していることを確認します。(Imagingサーバーが停止しているため、レポートやデータは取得できません。)- WebLogic Server管理コンソールからWLS_IPM1を起動します。
- WebLogic Server管理コンソールでWLS_IPM2を停止します。
https://wcc.example.com/imaging
にアクセスし、正しく動作していることを確認します。- WebLogic Server管理コンソールからWLS_IPM2を起動します。