9 アップグレード後のタスク
アップグレード・プロセスが完了した後、この章に示されているタスクを実行し、Oracle BIインスタンスを起動してアップグレードを確認します。
- 内部SSLの有効化
アップグレード・プロセスが完了した後、内部通信リンクに関するSSLを有効化します。 - カタログ・グループの移行
カタログ・グループは、管理者がセキュリティ管理目的でユーザー・ロールとアプリケーション・ロールを編成できるようにするOracle BI EEの機能でした。 - コンテンツ開発者に対するHTMLマークアップの組込みの許可
Oracle BI EEには、様々なカタログ・オブジェクトにコンテンツ開発者がJavascriptなどのHTMLマークアップを組み込むことを許可するオプションが備わっています。BI EEの各種のプロパティ・ダイアログには「HTMLマークアップを含みます」オプションが含まれています。デフォルトで、BI 12c (12.2.1.3.0)をインストールまたはそれにアップグレードした場合、セキュリティ上の理由からこのオプションはオフに設定されます。この設定がデフォルトでオフであるのは、以前のバージョンのBI EEからの変更点です。 - Oracle Rの適切なバージョンの確認
詳細な分析用にOracle Rを使用する場合は、適切なバージョンがインストールされていることを確認する必要があります。不適切な場合は、システムのアップグレード後のOracle R機能の使用時にエラー・メッセージが表示されることがあります。詳細な分析を使用するには、Oracle BIとともに配布されるOracle Rをインストールします。
カタログ・グループの移行
カタログ・グループは、管理者がセキュリティ管理目的でユーザー・ロールとアプリケーション・ロールを編成できるようにするOracle BI EEの機能でした。
Oracle BI Release 12c (12.2.1.1以降)では、カタログ・グループは廃止されました。カタログ・グループは、アプリケーション・ロールへのアップグレード・プロセスによって移行されます。
親トピック: アップグレード後のタスク
コンテンツ開発者に対するHTMLマークアップの組込みの許可
Oracle BI EEには、様々なカタログ・オブジェクトにコンテンツ開発者がJavascriptなどのHTMLマークアップを組み込むことを許可するオプションが備わっています。BI EEの各種のプロパティ・ダイアログには「HTMLマークアップを含みます」オプションが含まれています。デフォルトで、BI 12c (12.2.1.3.0)をインストールまたはそれにアップグレードした場合、セキュリティ上の理由からこのオプションはオフに設定されます。この設定がデフォルトでオフであるのは、以前のバージョンのBI EEからの変更点です。
instanceconfig.xml
ファイルを編集してEnableSavingContentWithHTMLエレメントをtrueに設定し、コンテンツ開発者に対して適切な権限を指定する必要があります。この機能の有効化の詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のEnableSavingContentWithHTMLに関する項を参照してください。
親トピック: アップグレード後のタスク
Oracle Rの適切なバージョンの確認
詳細な分析用にOracle Rを使用する場合は、適切なバージョンがインストールされていることを確認する必要があります。不適切な場合は、システムのアップグレード後のOracle R機能の使用時にエラー・メッセージが表示されることがあります。詳細な分析を使用するには、Oracle BIとともに配布されるOracle Rをインストールします。
Data Visualizationで提供されているRインストーラを使用して、Oracle Rをインストールする必要があります。このインストールにより、対応するData VisualizationインストールでのみOracle Rを使用できるようになります。他のOracle Rのインストールは、Data Visualizationで動作しません。
r-installer.zipファイルには、LinuxサーバーおよびWindowsクライアント・マシン用のOracle Rのインストーラが格納されています。このファイルは次のディレクトリにあります。
NEW_ORACLE_HOME/bi/bifoundation/advanced_analytics
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親トピック: アップグレード後のタスク