A 既知の違い: Oracle Business Intelligence 12c
この付録では、移行後のOracle BI 12cシステムの外観および機能の違いの一覧を示します。
Oracle Business Intelligenceリリース12cには、数多くの新しい機能および拡張された機能が含まれます。機能と拡張機能について学習するには、ガイドにある更新情報を参照してください。
- SCM: DSOおよびARバランス・トレンドが12cでは異なって表示される
サプライ・チェーン・モジュールおよび受注管理モジュールのDSOおよびARのバランス・トレンド・グラフは、このグラフの生成に使用される基となるデータが同じである場合でも、Oracle BI 12cでは異なって表示される場合があります。表示の違いは、データベースからフェッチされる期間データの順番を、BI Serverが扱う方法の違いによって発生します。 - BIコンポーザの視覚的な手がかりがアクセシビリティ・モードで同じに表示される
BIコンポーザのページに表示されるアイコンやチェック・ボックスなどの視覚的な手がかりが、アクセシビリティ・モードのオン/オフに関係なく同じように表示されます。テキストベースのウィザード・ページ・リンクのリストがアクセシビリティ・モードのウィザード・ページに表示されていないにもかかわらず、JAWSなどのスクリーン・リーダー・アプリケーションは読み取ることができます。 - ダッシュボードでの埋込みコンテンツの有効化
セキュリティ上の理由から、ダッシュボードの外部ドメインからコンテンツを埋め込むことはできなくなりました。ダッシュボードで外部コンテンツを埋め込むには、instanceconfig.xmlファイルを編集する必要があります。 - 12cでトレリス・ビューがグリッド線なしで表示される
トレリスは、グリッドの一連のセルにレイアウトした多次元データを表示するビュー・タイプで、各セルには数値またはグラフで示されたデータのサブセットが表示されます。トレリス・ビューを使用すると、ユーザーは複数のビューを同時に表示してすばやく比較したり、トレンドを示すデータを表示することができます。Oracle BI 11gでは、トレリス・ビューにはデフォルトでグリッド線がありました。Oracle BI 12cでは、水平線または垂直線を選択、またはデフォルト・オプションを選択することができます。 - ドメイン・ホームとbipublisherフォルダ・パスが12cでは異なる
ドメイン・ホームとbipublisherファイル・パスが11gシステムと比較して12cシステムでは異なります。 - Oracle BI EEコンテンツの12cでの変更内容
このトピックでは、12cへの移行後の分析およびビューの表示の違いを説明します。 - カタログ構造の変更
リリース11.1.1.9.0より前のリリースでは、ユーザーがOracle Business Intelligenceに初めてサインインすると、ユーザーが最終的に作成するコンテンツを保管するためのフォルダが自動的に作成されます。そのようなフォルダの例は、個人のダッシュボードを保持する_portalフォルダとアラートを保持する_deliversフォルダです。リリース11.1.1.9.0以降では、ユーザーが最初にサインインしたときに、これらのフォルダは自動的に作成されません。かわりに、必要になったときにフォルダが作成されます。 - Oracle Databaseリリース12.2.0.1.0でのOracle BIのインストール
Oracle BI 12c (12.2.1.3.0)をOracle Databaseリリース12.2.0.1.0上にインストールする場合、「構成の進行状況」画面にBI起動障害のエラー・メッセージが表示されることがあります。 - ダッシュボード・ページのセクション幅の指定
ダッシュボードのページでのセクション幅を指定するなどのHTMLスタイル・プロパティが、Oracle BI 11gでは12cと動作が異なります。
SCM: DSOおよびARのバランス・トレンドが12cでは異なって表示される
サプライ・チェーン・モジュールおよび受注管理モジュールのDSOおよびARのバランス・トレンド・グラフが、このグラフの生成に使用される基となるデータが同じである場合でも、Oracle BI 12cでは異なって表示される可能性があります。表示の違いは、データベースからフェッチされる期間データの順番を、BI Serverが扱う方法の違いによって発生します。
BIコンポーザの視覚的な手がかりがアクセシビリティ・モードで同じように表示される
BIコンポーザのページに表示されるアイコンやチェック・ボックスなどの視覚的な手がかりが、アクセシビリティ・モードのオン/オフに関係なく同じに表示されます。テキストベースのウィザード・ページ・リンクのリストがアクセシビリティ・モードのウィザード・ページに表示されていないにもかかわらず、JAWSなどのスクリーン・リーダー・アプリケーションは読み取ることができます。
ダッシュボードでの埋込みコンテンツの有効化
セキュリティ上の理由から、ダッシュボードの外部ドメインからコンテンツを埋め込むことはできなくなりました。ダッシュボードで外部コンテンツを埋め込むには、instanceconfig.xmlファイルを編集する必要があります。
トレリス・ビューは12cでグリッド線なしで表示される
トレリスは、グリッドの一連のセルにレイアウトした多次元データを表示するビュー・タイプで、各セルには数値またはグラフで示されたデータのサブセットが表示されます。トレリス・ビューを使用すると、ユーザーは複数のビューを同時に表示してすばやく比較したり、トレンドを示すデータを表示することができます。Oracle BI 11gでは、トレリス・ビューにはデフォルトでグリッド線がありました。Oracle BI 12cでは、水平線または垂直線を選択、またはデフォルト・オプションを選択することができます。
- 編集するトレリス・ビューを開きます。
- 「プロパティ」ダイアログをクリックします。
- 選択肢に応じて、次を選択します。
- 水平
- 垂直
- 「デフォルト」オプション
ドメイン・ホームとbipublisherフォルダ・パスが12cでは異なる
ドメイン・ホームとbipublisherファイル・パスが11gシステムと比較して12cシステムでは異なります。
ドメイン・ホームの場合:
11gでは、mwhome/user_projects/domains/bifoundation_domain/
12cでは、ORACLE_HOME/user_projects/domains/bi/
bipublisherフォルダの場合:
11gでは、DOMAIN_HOME/config/bipublisher/
12cでは、DOMAIN_HOME/bidata/components/bipublisher/
Oracle BI EEコンテンツの12cでの変更内容
このトピックでは、12cへ移行した後の分析およびビューの外観の違いを説明します。
| 変更内容 | 説明 |
|---|---|
| ゲージ・ビューはデータ列を表示します | 11gでは、ゲージ・ビューでは単位データを表示しませんでした。12cでは、ゲージ・ビューはチャートの下にデータ列の形式でゲージ・チャートの値を表示します。 |
| プロンプトはPDFファイルで左寄せされています | 11gでは、PDFに分析をエクスポートするとプロンプトは中央寄せされます。12cでは、PDFに同じ分析をエクスポートするとプロンプトは左寄せされます。 |
| タイトル・ビューの下側の境界線はページ幅に広がりません | 11gでは、PDFファイルに分析をエクスポートするとタイトル・ビューの下側の境界線がページ幅に広がります。12cでは、PDFに同じ分析をエクスポートすると、下側の境界線はタイトル・ビューの幅分だけ広がります。 |
| メジャーがビューに表示されない | 以前のリリースでは、「列のプロパティ」ダイアログでメジャーを非表示とマークした場合、そのメジャーがビューのメジャー・リストに含まれていれば(すなわち、ビューのエッジに追加されていないが、メトリックの目的で使用されていれば)、そのメジャーはビューに依然として表示されていました。12cでは、非表示とマークしたメジャーはビューに表示されません。 |
カタログ構造の変更
リリース11.1.1.9.0より前のリリースでは、ユーザーがOracle Business Intelligenceに初めてサインインすると、ユーザーが最終的に作成するコンテンツを保管するためのフォルダが自動的に作成されます。そのようなフォルダの例は、個人のダッシュボードを保持する_portalフォルダとアラートを保持する_deliversフォルダです。リリース11.1.1.9.0以降では、ユーザーが最初にサインインしたときに、これらのフォルダは自動的に作成されません。かわりに、必要になったときにフォルダが作成されます。
次のリストは、リリース11.1.1.9.0より前のユーザーにとってのOracle BIプレゼンテーション・カタログの構造を示しています。
/users/<user>
/users/<user>/_delivers
/users/<user>/_delivers/_deliveries
/users/<user>/_filters
/users/<user>/_portal
/users/<user>/_selections
/users/<user>/_savedcolumns
/users/<user>/_subscriptions
/users/<user>/_thumbnails
/users/<user>/_prefs
/users/<user>/_prefs/deliveryprofiles
/users/<user>/_prefs/devices次のリストは、リリース11.1.1.9.0以降のユーザーにとってのOracle BIプレゼンテーション・カタログの構造を示しています。以前に「_prefs」および「_subscriptions」フォルダに格納されていたオブジェクトは、「_internals」フォルダへ移動されます。「_deliveries」フォルダは、その親フォルダ「_delivers」とマージされます。
/users/<user>/_delivers
/users/<user>/_portal
/users/<user>/_filters
/users/<user>/_selections
/users/<user>/_savedcolumns
/users/<user>/_thumbnails
/users/<user>/_internals
/users/<user>/_internals/subscriptions
/users/<user>/_internals/subscriptions.atr
/users/<user>/_internals/_deliveryprofile_profile1
/users/<user>/_internals/_deliveryprofile_profile1.atr
/users/<user>/_internals/_device_device1
/users/<user>/_internals/_device_device1.atr
/users/<user>/_internals/_favorites
/users/<user>/_internals/_favorites.atr
/users/<user>/_internals/cacheduserinfo
/users/<user>/_internals/cacheduserinfo.atr
/users/<user>/_internals/volatileuserdata
/users/<user>/_internals/volatileuserdata.atr
/users/<user>/_internals/defaultdevices
/users/<user>/_internals/defaultdevices.atr
/users/<user>/_internals/defaultdeliveryprofile
/users/<user>/_internals/defaultdeliveryprofile.atr
/users/<user>/_internals/userprefsxmlstore
/users/<user>/_internals/userprefsxmlstore.atrアップグレード時に、オプションで、既存のユーザーの各ホーム・ディレクトリにある空のフォルダを削除したり、既存のフォルダを新しい場所へ再配置したりできます。この変更は、既存のユーザーのフォルダには影響しません。
- 空のフォルダをすべて削除するには:
<CleanEmptyFolderInHome>true</CleanEmptyFolderInHome> - 既存のフォルダを新しい場所へ再配置するには:
<CoalesceHomeDirectoryFolders>true</CoalesceHomeDirectoryFolders><
ノート:
タスクの完了後に変更を元に戻してください。Oracle Databaseリリース12.2.0.1.0でのOracle BIのインストール
Oracle BI 12c (12.2.1.3.0)をOracle Databaseリリース12.2.0.1.0上にインストールする場合、「構成の進行状況」画面にBI起動障害のエラー・メッセージが表示されることがあります。