3 Oracle Data Integratorソフトウェアのインストール

この項のステップに従って、Oracle Data Integratorソフトウェアをインストールします。

インストールを開始する前に、Oracle Data Integratorのインストールおよび構成の準備に説明されている前提条件を確認し、すべてのステップを完了していることを確認します。

インストール・プログラムの起動

インストール・プログラムを実行する前に、JDKおよび前提条件のソフトウェアがインストールされていることを確認する必要があります。

インストール・プログラムを起動するには:

  1. ホスト・システムにログインします。
  2. インストール・プログラムがダウンロードされたディレクトリに変更します。
  3. インストーラのファイル、fmw_12.2.1.3.0_odi_Disk1_1of2.zipおよびfmw_12.2.1.3.0_odi_Disk1_2of2.zipを同じディレクトリに解凍します。
  4. Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12c (12.2.1.3.0)がインストールされている必要があります。手順については、Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成Infrastructureソフトウェアのインストールを参照してください。
  5. JDKディレクトリからjava実行可能ファイルを実行して、インストール・プログラムを起動します。たとえば:
    • (UNIX) /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_131/bin/java -jar fmw_12.2.1.3.0_odi.jar

    • (Windows) C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_131\bin\java -jar fmw_12.2.1.3.0_odi.jar

ノート:

インストーラ画面を起動するかわりに、保存されたレスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードでインストーラを起動することもできます。サイレント・インストールまたはコマンド・ライン・インストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』「サイレント・モードでのOracle Universal Installerの使用」を参照してください。

インストール・プログラムが表示されたら、インストールの準備は完了です。

インストール画面への移動

インストーラにより、情報を確認または入力する一連の画面が表示されます。

次の表に、インストーラ画面が表示される順序を示します。インストーラ画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックします。

表3-1 Oracle Data Integratorのインストール画面

画面 説明

インストール・インベントリの設定

UNIXオペレーティング・システムでは、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、この画面が開きます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。

『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』Oracle中央インベントリに関する項を参照してください。

Windowsオペレーティング・システムでは、この画面は表示されません。

ようこそ

情報を参照してすべての前提条件が満たされていることを確認し、「終了」をクリックします。

自動更新

自動更新をスキップする選択をするか、パッチを選択するか、My Oracle Supportアカウントを使用して、重要なセキュリティ更新を含む最新のソフトウェア更新を検索します。

インストールの場所

Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。

  • Java EEエージェントおよびスタンドアロン・コロケート・エージェントは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureを含む既存のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。

  • スタンドアロン・エージェントは、新しい空のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。

「表示」をクリックして、適切なOracleホームにOracle Data Integratorがインストールされるかどうかを確認できます。

インストール・タイプ

Java EEエージェントまたはスタンドアロン・コロケート・エージェントのトポロジを作成するには、「エンタープライズ・インストール」を選択し、既存のOracleホーム・ディレクトリにインストールします。スタンドアロン・エージェントのトポロジを作成するには、「スタンドアロン・インストール」を選択します。ODI Studioは、すべてのインストール・タイプで使用可能です。詳細は、「Oracle Data Integrator Studioの構成」を参照してください。

JDKの選択

ノート: この画面は特定のディストリビューションにのみ表示されます。

この画面を使用して、このインストールに使用するJDKを選択します。

前提条件のチェック

この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。

検証済のタスクのリストを表示するには、「正常なタスクの表示」を選択します。ログの詳細を表示するには、「ログの表示」を選択します。前提条件のチェックが失敗すると、エラー・メッセージが画面の下方に表示されます。エラーを修正し、「再実行」をクリックして再試行します。エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続けるには、「スキップ」をクリックします(非推奨)。

セキュリティ・アップデートの指定

ノート: この画面は、インストール・タイプとして「スタンドアロンHTTPサーバー(WebLogic Serverとは切り離して管理)」を選択した場合にのみ表示されます。

Oracle Supportアカウントをすでに所持している場合は、この画面を使用して、セキュリティ・アップデートの受取り方法を指定します。

アカウントを所持していないときに、このステップを省略してもかまわない場合は、チェック・ボックスをクリアして、その選択を後続のダイアログ・ボックスで確認します。

インストールの進行状況

この画面はインストールの進行状況を示します。

進行状況バーが100%完了になったら、「終了」をクリックしてインストーラを閉じるか、「次へ」をクリックしてサマリーを表示します。

インストールの完了

この画面には、「インストールの場所およびインストールされた機能セットが表示されます。情報を確認し、「終了」をクリックしてインストーラを閉じます。

インストールの確認

インストールの完了後、一連のタスクを実行して、成功したかどうかを確認します。

インストール・ログ・ファイルの確認

インストール・ログ・ファイルの内容を確認し、インストーラに何も問題が発生しなかったことを確認します。

デフォルトでは、インストーラはログ・ファイルをOracle_Inventory_Location/logs (UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logs (Windowsオペレーティング・システムの場合)ディレクトリに書き込みます。

ログ・ファイルとその場所の詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』インストール・ログ・ファイルに関する項を参照してください。

ディレクトリ構造のチェック

インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。

Oracle Fusion Middlewareの理解Oracle Fusion Middlewareの主要なディレクトリに関する項を参照してください。

Oracleホームの内容の表示

viewInventoryスクリプトを使用すると、Oracleホーム・ディレクトリの内容を表示することができます。

『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』Oracleホームの内容の表示に関する項を参照してください。

サイレント・モードでのOracle Data Integratorのインストール

silentフラグの使用によってOracle Data Integratorをサイレント・モードでインストールできます。

Oracle Data Integratorをサイレント・モードでインストールするには、インストーラの起動時に、コマンドラインで-silentフラグを使用します。

サイレント・インストールやコマンドライン・インストールの詳細は、サイレント・モードにおけるOracle Universal Installerの使用に関する項を参照してください。

レスポンス・ファイルの例

Oracle Data Integratorをサイレント・モードでインストールする場合のレスポンス・ファイルの例を次に示します。

エンタープライズ・インストールの場合:

[ENGINE]
 
#DO NOT CHANGE THIS.
Response File Version=1.0.0.0.0
 
[GENERIC]
 
#The oracle home location. This can be an existing Oracle Home or a new Oracle Home
ORACLE_HOME=/scratch/aganeriw/odi1213enterprise
 
#Set this variable value to the Installation Type selected. e.g. Standalone Installation, Enterprise Installation.
INSTALL_TYPE=Enterprise Installation

#Type String (URL format) Indicates the OCM Repeater URL which should be of the format [scheme[Http/Https]]://[repeater host]:[repeater port]
COLLECTOR_SUPPORTHUB_URL=

スタンドアロン・インストールの場合:

[ENGINE]
 
#DO NOT CHANGE THIS.
Response File Version=1.0.0.0.0
 
[GENERIC]
 
#The oracle home location. This can be an existing Oracle Home or a new Oracle Home
ORACLE_HOME=/scratch/aganeriw/odi1213standalone
 
#Set this variable value to the Installation Type selected. e.g. Standalone Installation, Enterprise Installation.
INSTALL_TYPE=Standalone Installation
 
#Provide the My Oracle Support Username. If you wish to ignore Oracle Configuration Manager configuration provide empty string for user name.
MYORACLESUPPORT_USERNAME=
 
#Provide the My Oracle Support Password
MYORACLESUPPORT_PASSWORD=<SECURE VALUE>
 
#Set this to true if you wish to decline the security updates. Setting this to true and providing empty string for My Oracle Support username will ignore the Oracle Configuration Manager configuration
DECLINE_SECURITY_UPDATES=true
 
#Set this to true if My Oracle Support Password is specified
SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT=false
 
#Provide the Proxy Host
PROXY_HOST=
 
#Provide the Proxy Port
PROXY_PORT=
 
#Provide the Proxy Username
PROXY_USER=
 
#Provide the Proxy Password
PROXY_PWD=<SECURE VALUE>
 
#Type String (URL format) Indicates the OCM Repeater URL which should be of the format [scheme[Http/Https]]://[repeater host]:[repeater port]
COLLECTOR_SUPPORTHUB_URL=