2 ドメイン・テンプレート・ビルダーによるドメイン・テンプレートの作成

ドメイン・テンプレートは、グラフィカル・モードのドメイン・テンプレート・ビルダーを使用して作成できます。テンプレートの作成プロセスでは、一連の画面を通じて、テンプレートに関する具体的な情報を取得します。

この章の内容は次のとおりです。

• ドメイン・テンプレート・ビルダーの開始
  ドメイン・テンプレート・ビルダーを開始する前に、製品がインストールされているマシンのコンソールで、JavaベースのGUIがサポートされていることを確認してください。Windowsベースの場合はすべてのコンソールでJavaベースのGUIがサポートされていますが、UNIXベースの場合、JavaベースのGUIがサポートされているのは一部のコンソールのみです。
• ドメイン・テンプレート・ビルダーによるドメイン・テンプレートの作成
  グラフィカル・モードのドメイン・テンプレート・ビルダーを使用して、ドメイン・テンプレートを作成できます。作成するテンプレートについて具体的な情報を取得できる一連の画面が順番に表示されます。
• セキュリティ・プロバイダ・データの新しいドメインへの移植
  ドメイン・テンプレート・ビルダーは、オフライン・ユーティリティです。そのため、組込みLDAPデータなどのセキュリティ・プロバイダ・データはドメイン・テンプレートにエクスポートされません。ドメイン・テンプレートを使用して新しいドメインを作成した後で、セキュリティ・プロバイダ・データを新しいドメインに手動で移植する必要があります。

ドメイン・テンプレート・ビルダーの開始

ドメイン・テンプレート・ビルダーを開始する前に、製品がインストールされているマシンのコンソールで、JavaベースのGUIがサポートされていることを確認してください。Windowsベースの場合はすべてのコンソールでJavaベースのGUIがサポートされていますが、UNIXベースの場合、JavaベースのGUIがサポートされているのは一部のコンソールのみです。

ドメイン・テンプレート・ビルダーは、コマンド行からグラフィカル・モードで開始できます。

1. 製品がインストールされている対象のシステムにログインします。
2. コマンド・プロンプト・ウィンドウ(Windows)またはコマンド・シェル(UNIX)を開きます。
3. 次のディレクトリに移動します。ここでORACLE_HOMEは、WebLogic Serverのインストール時に指定したOracleホーム・ディレクトリです。

   Windowsの場合: ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin

   UNIX:の場合: ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

4. 次のコマンドを実行します。

   Windowsの場合: config_builder.cmd

   UNIXの場合: config_builder.sh

   ノート:

   config_builder.cmdまたはconfig_builder.shコマンドを実行すると、デフォルトのキャッシュ・ディレクトリが無効であることを示す次のエラー・メッセージが表示されます。

   *sys-package-mgr*: パッケージ・キャッシュ・ディレクトリを作成できません。

   コマンド行に-Dpython.cachedir=valid_directoryオプションを含めることで、キャッシュ・ディレクトリを変更できます。

   「テンプレート・タイプ」画面が表示されます。

ドメイン・テンプレート・ビルダーによるドメイン・テンプレートの作成

グラフィカル・モードのドメイン・テンプレート・ビルダーを使用して、ドメイン・テンプレートを作成できます。作成するテンプレートについて具体的な情報を取得できる一連の画面が順番に表示されます。

「ドメイン・テンプレート・ビルダーの開始」の説明に従って、ドメイン・テンプレート・ビルダーを開始します。

ノート:

GUIモードでドメイン・テンプレート・ビルダーを実行できない場合は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のドメイン・テンプレートの作成と使用(オフライン)に関する項の説明に従って、WLSTスクリプトを使用してドメイン・テンプレートを作成することをお薦めします。

ドメイン・テンプレート・ビルダーでは、表2-1にリストされる順序で一連の画面が表示されます。各画面の詳細は、「ドメイン・テンプレート・ビルダーの画面」の関連する項を参照するか、「画面」列のリンクをクリックしてください。

表2-1は、ドメイン・テンプレート・ビルダーを使用してドメイン・テンプレートを作成するステップをまとめたものです。

表2-1 ドメイン・テンプレート・ビルダーによるドメイン・テンプレート作成のステップ

画面	この画面がいつ表示されるか	実行するアクション
テンプレート・タイプ	常時	ドメイン・テンプレートを作成するには「ドメイン・テンプレートの作成」を選択します。 ドメイン・テンプレートのソースおよびソースの場所を指定します。 ドメイン・テンプレートの宛先JARファイルを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。
テンプレート情報	常時	各テンプレート情報フィールドに入力します。 「次へ」をクリックして続行します。
テンプレートのサマリー	常時	テンプレートのサマリーを確認します。「表示」ドロップダウン・リストを使用して、テンプレートの特定の部分に表示を限定できます。 なんらかの変更が必要で前の画面に戻る場合は、「戻る」ボタンをクリックします。 「作成」をクリックして続行します。
構成の進行状況	常時	テンプレートが生成されるまで待機してから、「次」をクリックします。
構成の終了	常時	「終了(F)」をクリックして、ドメイン・テンプレート・ビルダーを終了します。

セキュリティ・プロバイダ・データの新しいドメインへの移植

ドメイン・テンプレート・ビルダーは、オフライン・ユーティリティです。そのため、組込みLDAPデータなどのセキュリティ・プロバイダ・データはドメイン・テンプレートにエクスポートされません。ドメイン・テンプレートを使用して新しいドメインを作成した後で、セキュリティ・プロバイダ・データを新しいドメインに手動で移植する必要があります。

新しいドメインに手動でセキュリティ・プロバイダ・データを移植するには:

1. 必要に応じて、元のドメインの管理サーバーを起動し、管理コンソールにログインします。
2. Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのセキュリティ・プロバイダからのデータのエクスポートに関する項の説明に従い、元のドメインからデータをエクスポートします。
3. 必要に応じて、新しいドメインの管理サーバーを起動し、新しいドメインの管理コンソールにログインします。
4. Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのセキュリティ・プロバイダへのデータのインポートに関する項の説明に従い、新しいドメインにデータをインポートします。