比較: 絶対差分

「絶対差分」比較では、相互に近い2つの数値を一致または一致候補とみなすことができるように、2つの数値/番号配列が相互にどの程度近いかを判断します。

「絶対差分」比較を使用して、近いが完全に同じではない数値を照合します。数値を正負に関係なく照合(たとえば、-0.5を0.5で照合)する場合は、この比較とともに「絶対値」変換機能も使用できることに注意してください。

この比較では、結果バンドの使用がサポートされています。

次の表に、構成オプションを示します。

オプション タイプ 説明 デフォルト値

データなしのペアを照合

はい/いいえ

このオプションは、識別子の2つのデータなし(Null、または空白文字のみを含む)値を比較した際に、比較結果を判断します。

「いいえ」に設定した場合、データなし値と別のデータなし値を比較した際、「データなし」の比較結果が返されます。

「はい」に設定した場合、データなし値と別のデータなし値を比較した際、完全一致(絶対差分が0)の比較結果が返されます。「データなし」結果が返されるのは、データなし値と移入値を比較した場合のみです。

いいえ

「絶対差分」比較を使用すると、ほぼ同一の数値を識別できます。たとえば、同じ製品の受注を単一の通貨値(受注は複数の通貨から変換される)によって検索するときに、(為替レートの変動を考慮して)受注金額の差異が5.00ポンド以内の受注は一致候補とみなすことができます。

この場合、「データなしのペアを照合」オプションは「いいえ」に設定します。

次の表に、前述の構成を使用した比較結果の例を示します。

表1-69 結果例: 絶対差分

値A 値B 比較結果

0.465

0.465

0

57

57

0

57.25

57.24

0.01

100904

100866

38

1.5

3.8

2.3

58.26387442

58.26387440

0.00000002

456.20

452.30

3.9