比較: 等しい

「等しい」比較は、2つの数値/番号配列が相互に等しいかどうかを判断する単純な比較です。

「等しい」比較を使用して、等しい数値を照合します。数値を正負に関係なく照合(たとえば、-0.5を0.5で照合)する場合は、この比較とともに「絶対値」変換機能も使用できることに注意してください。

この比較では、結果バンドの使用はサポートされていません。

次の表に、構成オプションを示します。

オプション タイプ 説明 デフォルト値

データなしのペアを照合

はい/いいえ

このオプションは、識別子の2つのデータなし(Null、または空白文字のみを含む)値を比較した際に、比較結果を判断します。

「いいえ」に設定した場合、データなし値と別のデータなし値を比較した際、「データなし」の比較結果が返されます。

「はい」に設定した場合、データなし値と別のデータなし値を比較した際、完全一致(文字編集距離が0)の比較結果が返されます。「データなし」結果が返されるのは、データなし値と移入値を比較した場合のみです。

いいえ

小数位の精度

整数

このオプションを使用すると、数値を照合する小数桁数の精度を指定できます。整数以外の数値、つまり、45.678や45.622など小数点の後に値がある数値に対して、2つの値を照合する小数桁数を指定できます。たとえば、1に設定した場合、値45.6と45.6が比較されるため、値45.678と45.622は等しいとみなされます。2に設定した場合、値45.67と45.62が比較されるため等しいとはみなされません。変換として追加された場合を除き、端数処理は行われません(つまり、45.678は45.7ではなく45.6とみなされます)。

0

この例では、取引額と取引価格の2つの識別子に対して「等しい」比較を使用し、株取引が格納されているシステム内で重複した取引を検索します。

構成例

データなしのペアを照合= いいえ

小数位の精度 = 2

結果例

次の表に、前述の構成を使用した比較結果の例を示します。

表1-70 結果の例: 等しい

値A 値B 比較結果

0.465

0.465

TRUE (一致)

57.5

57.5

TRUE (一致)

0

0

TRUE (一致)

000109866

000109866

TRUE (一致)

52.5624

52.5624

TRUE (一致)

0.465

0.468

TRUE (一致)

52.5721

52.5698

FALSE (一致なし)

0

1

FALSE (一致なし)

0.48

0.47

FALSE (一致なし)

000109877

000109879

FALSE (一致なし)