比較: 文字列の完全一致

「文字列の完全一致」比較は、2つの文字列/文字配列の値が一致しているかどうかを判断する単純な比較です。

「文字列の完全一致」比較を使用して、文字列識別子の2つの値について完全一致を検索します。多くの場合、「文字列の完全一致」比較はデシジョン表内で最上位の一致ルールとして使用し、最初にすべての完全一致を検索し、その後に部分一致を検索するルールを指定します。また、1つ以上の変換機能とともに使用して、変換された場合のみ同じになる値の一致を検索できます。たとえば、「イニシャルの生成」変換機能とともに「文字列の完全一致」を使用すると、「IBM」と「International Business Machines」は一致します。

この比較では、結果バンドの使用はサポートされていません。

次の表に、構成オプションを示します。

オプション タイプ 説明 デフォルト値

データなしのペアを照合

はい/いいえ

このオプションは、識別子の2つのデータなし(Null、または空白文字のみを含む)値を比較した際に、比較結果を判断します。

「いいえ」に設定した場合、データなし値と別のデータなし値を比較した際、「データなし」の比較結果が返されます。

「はい」に設定した場合、データなし値と別のデータなし値を比較した際、完全一致(TRUE)の比較結果が返されます。「データなし」結果が返されるのは、データなし値と移入値を比較した場合のみです。

いいえ

大文字/小文字を区別しない

はい/いいえ

値を比較する際に、大文字/小文字を区別しないかどうかを設定します。

たとえば、大文字/小文字を区別しない場合、「Oracle Corporation」と「ORACLE CORPORATION」は一致し、それ以外の場合は一致しません。

はい

「文字列の完全一致」比較を使用して、会社名を照合します。

次のオプションを指定します。

  • データなしのペアを照合= はい

  • 大文字/小文字を区別しない = はい

次の変換が追加されます。

結果例

次の表に、「文字列の完全一致」比較の前述の構成を使用した比較結果をいくつか示します。

いずれかの値が空白の場合、または両方の値が空白の場合、「データなし」の比較結果が返されます。

表1-41 結果例: 文字列の完全一致

値A 値B 比較結果

Oracle

ORACLE

TRUE (一致)

Price Waterhouse Coopers

PriceWaterhouseCoopers

TRUE (一致)

Oracle Ltd

Oracle

TRUE (一致)

Oracle Limited

Oracle Ltd

TRUE (一致)

John Smith

John Smith

TRUE (一致)

Oracle

Oralce

FALSE (一致なし)

John Smith

John A.Smith

FALSE (一致なし)

PWC

Price Waterhouse Coopers

FALSE (一致なし)

George & Sons Construction

George & Sons Confectioners

FALSE (一致なし)

Null

Oracle

データなし

Null

Null

TRUE (一致)