比較: 先頭から一致する
「次で始まる」比較では、2つの文字列/文字配列の値を比較し、一方の値がもう一方の値全体で始まるかどうかを判断します。したがって、完全に一致する場合と、一方の値がもう一方と同じ値で始まるがその他の情報も含まれる一致の場合があります。
「次で始まる」比較を使用して、値の文字列の後に高い頻度でその他の情報が含まれる文字列識別子について、一致を検索します。たとえば、会社名を照合するときに、「次で始まる」比較を使用して値「Oracle」と「Oracle Corporation」を照合します。
また、多くの場合、住所行を照合する際にも役立ちます(たとえば、「The Maltings」と「The Maltings, 10 Borough Road」、「10 Borough Road」と「10 Borough Road, Coventry」を比較する場合)。
この比較では、結果バンドの使用はサポートされていません。
次の表に、構成オプションを示します。
オプション | タイプ | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
データなしのペアを照合 |
はい/いいえ |
このオプションは、識別子の2つのデータなし(Null、または空白文字のみを含む)値を比較した際に、比較結果を判断します。 「いいえ」に設定した場合、データなし値と別のデータなし値を比較した際、「データなし」の比較結果が返されます。 「はい」に設定した場合、データなし値と別のデータなし値を比較した際、完全一致(TRUE)の比較結果が返されます。「データなし」結果が返されるのは、データなし値と移入値を比較した場合のみです。 |
いいえ |
大文字/小文字を区別しない |
はい/いいえ |
値を比較する際に、大文字/小文字を区別しないかどうかを設定します。 |
はい |
例
この例では、「次で始まる」比較を使用して「名」識別子を照合します。次のオプションを指定します。
-
データなしのペアを照合= いいえ
-
大文字/小文字を区別しない = はい
「空白の切捨て」変換を使用して、値を比較する前に値からすべての空白を削除します。
結果例
次の表に、前述の構成を使用した比較結果をいくつか示します。
いずれかの値が空白の場合、「データなし」の比較結果が返されます。
表1-56 結果例: 先頭から一致する
値A | 値B | 比較結果 |
---|---|---|
S |
Steve |
TRUE (一致) |
S |
STEVE |
TRUE (一致) |
Steve John |
STEVE |
TRUE (一致) |
Steve J |
Steve John |
TRUE (一致) |
Will |
WIlliam |
TRUE (一致) |
Steve John |
John |
FALSE (一致なし) |
S J |
Steve |
FALSE (一致なし) |
Will |
Bill |
FALSE (一致なし) |
Null |
Steve J |
データなし |