ダッシュボード・ビュー

「ダッシュボード管理」ダイアログの「ダッシュボード」ビューは、次の3つのペインに分かれています。

  • ダッシュボード要素 - 構成済集計など、その集計タイプごとに編成された、ダッシュボード要素の完全なリスト。

  • 監査および指数 - 公開済ダッシュボード要素、および構成済指数のリスト。

  • ユーザー・グループ - 構成済ユーザー・グループ、およびそのユーザー・グループがアクセスできるダッシュボード要素のリスト。

ダッシュボード要素

「ダッシュボード要素」セクションには、すべてのダッシュボード要素がその集計ごとに編成されて表示されます。新しい結果は、それらが公開されたEDQプロセスに基づいてデフォルトのサマリーに集計されるため、すべての公開済結果が集計されます。これらのサマリーは、ユーザー・グループに関連付けられていないためにユーザーのダッシュボードには表示されない場合でも、常に「ダッシュボード要素」セクションに表示されます。同じルール結果が、複数の集計にリストされることがあります。

集計の3つのタイプは、索引、サマリーおよびリアルタイム集計です。

「ダッシュボード要素」ペインを使用して、次のように、結果の新しい集計を作成します。

索引の作成

新しい指数を作成するには、「ダッシュボード要素」ペイン下部の新規指数をクリックし、指数がユーザーのダッシュボードに表示される際の名前を付けます。たとえば、顧客データの品質を測定する索引には、「Customer DQ」という名前を付けます。

指数にルールの結果を追加するには、「ダッシュボード要素」ペインまたは監査および指数ペインからルール結果をドラッグ・アンド・ドロップします。サマリーを索引にドラッグすると、そのサマリーを構成するすべてのルール結果が索引に追加されます。

他の索引を索引に追加して、他の複数の索引の索引を作成することもできます。このことが指数計算に及ぼす影響は、「ダッシュボードの指数」を参照してください。

すべての関連ルールまたはその他の索引(あるいはその両方)を追加したら、索引の加重を構成できます。デフォルトでは、すべての関連ルール/指数が均等に加重されますが、指数を右クリックして「カスタム加重」を選択すると変更できます。

加重を変更するには、加重の数値を変更します。関連ルールまたは索引の加重率は自動的に計算されます。たとえば、6つの関連ルールがある索引を構成できます。アドレス移入ルールには、加重2が付与されています(つまり、他のルールの2倍重く加重されています)。

表1-7 カスタム加重

ルール 加重数値 パーセンテージ

アドレス移入

2

28.57

連絡先番号移入

1

14.29

連絡先プリファレンス移入

1

14.29

電子メール・アドレス移入

1

14.29

携帯番号移入

1

14.29

名前移入

1

14.29

必要に応じて、索引のステータス(赤、黄または緑)の計算方法を変更することもできます。それ以外の場合、指数のステータスは「デフォルトしきい値」セクションに示されているルールを使用して計算されます。

この指数のステータスの計算方法のみを変更するには、指数を右クリックして「カスタムしきい値」を選択します。たとえば、800を下回ったときは赤(アラート)のステータスおよび700を下回ったときは黄のステータスになるように、特定の索引を構成できます。

索引の構成を終了したら、索引を監視できるようにするユーザー・グループを選択する必要があります。それには、「ユーザー・グループ」ペインのグループに索引をドラッグ・アンド・ドロップします。これらのグループのユーザーは、ダッシュボードで「カスタマイズ」リンクを使用して、新しい索引をダッシュボードに追加できるようになります。

サマリーの作成

新しいサマリーを作成するには、「ダッシュボード要素」ペイン下部にある「新規サマリー」ボタンをクリックし、サマリーがユーザーのダッシュボードに表示される際の名前を付けます。たとえば、すべての製品データ・ルールのサマリーを「製品データ」と呼ぶことができます。

サマリーにルール結果を追加するには、「ダッシュボード要素」ペインまたは監査および指数ペインからルール結果をドラッグ・アンド・ドロップします。別のサマリーを新しいサマリーにドラッグすると、ドラッグしたサマリーのすべての関連ルール結果が、新しいサマリーに追加されます。

必要に応じて、サマリーのステータス(赤、黄または緑)を計算する方法を変更することもできます。それ以外の場合、サマリーのステータスは「デフォルトしきい値」セクションに示されているルールを使用して計算されます。

このサマリーのステータスの計算方法のみを変更するには、サマリーを右クリックして「カスタムしきい値」を選択します。たとえば、5以上の関連ルールが赤または10以上の関連ルールが黄の場合は赤(アラート)のステータスになるように、および1以上の関連ルールが赤または5以上の関連ルールが黄の場合は黄(警告)のステータスになるように、特定のサマリーを構成できます。

サマリーの構成を終了したら、サマリーを監視できるようにするユーザー・グループを選択する必要があります。それには、「ユーザー・グループ」ペインのグループにサマリーをドラッグ・アンド・ドロップします。これらのグループのユーザーは、ダッシュボードで「カスタマイズ」リンクを使用して、新しいサマリーをダッシュボードに追加できるようになります。

リアルタイム集計の作成

新しいリアルタイム集計を作成するには、リアルタイム・ルール結果というダッシュボード要素を監査および指数ペインから「ダッシュボード要素」ペインのリアルタイム集計ノードにドラッグ・アンド・ドロップします。

リアルタイム・ルール結果は、地球アイコンで示されます。

リアルタイム集計の詳細を指定する前に、保存するよう求められます。たとえば、名前を検証するリアルタイム・ルールの日次集計を作成するために、次の詳細を指定するとします。

Name: Name Validation (Daily)
Aggregation settings
Start date:  23-Jan-2009 00:00
Results by: Aggregate by time period: 1 days.

期間が指定されている場合、リアルタイム集計には、指定された期間内の完了した各間隔のルール結果が含まれます。(通常は、日次集計の場合は午前0時、1時間ごとの集計の場合は1時間の開始時刻など、ちょうどの開始時間を使用することをお薦めします。)

間隔数が指定されている場合、リアルタイム集計には、指定された開始日時から開始する、指定された間隔数のルール結果が含まれます。

どちらの場合も、ルール結果はただ単に合計されるだけであるため、たとえば集計のアラート数は、対象となるすべての間隔で合計したアラート数になります。

必要に応じて、リアルタイム集計のステータス(赤、黄または緑)を計算する方法を変更することもできます。それ以外の場合、ステータスは「デフォルトしきい値」セクションに示されているルールを使用して計算されます。

このリアルタイム集計のステータスの計算方法のみを変更するには、集計を右クリックして「カスタムしきい値」を選択します。たとえば、実行されたチェックの10%以上がアラートの場合は赤(アラート)のステータスになるように、特定の集計を構成できます。

監査および指数

監査および指数ペインには、監査別に編成され、直接公開されたすべてのルール結果、つまりそれらが公開されたEDQプロセスおよび構成されているすべての指数が表示されます。

このペインから「ダッシュボード要素」ペインにルール結果をドラッグして、結果の新しい集計を作成します。

監査および索引のパージ

監査または指数からデータをパージするには、監査および指数ペインで要素を右クリックして「パージ」を選択します。

その要素に公開されたすべてのデータが、ダッシュボードからパージされます。EDQに保存された結果は影響を受けません。

ダッシュボード管理で保存するまで、変更内容は確定されません。

監査および索引の削除

監査および指数ペインでリストから要素を削除するには、監査および指数ペインで要素を右クリックして「削除」を選択します。

要素がダッシュボードおよびダッシュボード管理から削除されます。ダッシュボード管理で保存するまで、変更内容は確定されません。

注意:

削除された要素は、それらを公開したプロセスが「ダッシュボードに公開」オプションを有効にして再実行されると回復されます。ただし、カスタムしきい値など、ダッシュボード管理で行ったカスタマイズは再作成されません。

ユーザー・グループ

「ユーザー・グループ」ペインには、構成されているすべてのユーザー・グループ、およびそれらにアクセス権が付与されているダッシュボード要素が表示されます。ダッシュボード要素を表示するためのアクセス権をグループに付与するには、「ダッシュボード要素」ペインからグループ名にドラッグするだけです。

ユーザーのダッシュボードに表示される実際のダッシュボード要素は、ユーザー自身が構成可能です。ユーザーはログインして「カスタマイズ」リンクをクリックして、監視するダッシュボード要素を変更できます。