一括編集の実行

「一括更新」ダイアログを使用すると、結果ペインに現在表示されているすべてのケースまたはアラート(あるいはその両方)に変更を適用できます。「一括更新」ダイアログでは、次のことを行えます。

  • グループまたは個人へのすべてのケースまたはアラート(あるいはその両方)の割当て

  • すべてのケースまたはアラート(あるいはその両方)のエスカレーション、レビュー・フラグ、説明、優先度または権限の編集

  • ケースまたはアラート(あるいはその両方)のすべてまたは一部の状態の変更。

「一括更新」ダイアログの入力

「一括更新」ダイアログにアクセスするには、「ブラウザ」画面または「フィルタ」画面で、「一括更新」をクリックします。

注意:

これは権限が必要な機能です。適切なセキュリティ設定がない場合、このコントロールを表示できません。

一括割当て変更の実行

「一括更新」ダイアログを使用すると、現在のフィルタによって返されているすべてのケースまたはアラート(あるいはその両方)を1人のユーザーまたはユーザー・グループに割当てできます。また、ケースまたはアラート(あるいはその両方)の割当て解除(つまり、誰にも割り当てない)にも使用できます。

注意:

複数のユーザーまたはユーザー・グループに変更セットを割り当てる際、ケースまたはアラート(あるいはその両方)のセットは、指定したすべての個人間で分割されます。各ケースまたはアラートは、単一の特定のユーザーに割り当てられ、共有割当てという概念はありません。

ケースまたはアラート(あるいはその両方)の割当てを変更するには、ダイアログの「一括変更の割当て」領域内の必要なユーザーまたはグループ(あるいはその両方)の名前をクリックして選択します。複数のアイテムを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら選択します。ケースまたはアラート(あるいはその両方)は、選択したエンティティ間で均等に分割されます。

誰にも割り当てられていないように、ケースまたはアラート(あるいはその両方)を更新するには、「未割当」を選択します。

注意:

ケースまたはアラートを一括割当てする際、ユーザーおよびグループのリストのフィルタリングは解除されます。ユーザーまたはユーザー・グループは、割り当てているケースまたはアラートの一部またはすべてへの表示権限のないユーザーとして表示される場合があります。ケース管理では、ケースまたはアラートは、表示権限を持たないユーザーに割り当てられませんが、すべてのケースまたはアラートの割当てが試みられます。たとえば、2人のユーザーを選択し、そのうち1人にしかケースまたはアラートの表示権限がない場合、ケースまたはアラートは権限を持つユーザーに常に割り当てられます。一括更新において、いずれのユーザーにもケースまたはアラートの表示権限がない場合、再割当てされません。

ケース別のグループ割当て

ケースまたはアラート(あるいはその両方)のセットを複数のユーザーに割り当てる場合、単一のケース内のすべてのアラートおよびケース自体が同じユーザーに割り当てられるようにする場合があります。これを行うには、割当て先の下にある「ケース別のグループ割当て」をチェックします。

ユーザーおよびグループのリストのフィルタリング

「一括変更の割当て」領域の下部には検索ボックスが含まれており、これを使用すると、割当てに使用可能なユーザーおよびグループのリストをフィルタリングできます。ボックスへの入力を開始するとすぐに、入力した文字を含む名前のみが表示されるようにリストがフィルタリングされます。検索ボックスからすべてのコンテンツを削除するか、検索ボックスの横に表示される「x」をクリックすることで、フィルタを削除できます。

一括属性変更の実行

「一括更新」ダイアログでは、現在のフィルタによって返されたケースまたはアラート(あるいはその両方)すべての次の様々な属性値を変更できます。

  • エスカレーション;

  • レビュー・フラグ

  • 説明;

  • 優先度;

  • 権限。

これらの属性の新しい値は、「一括更新」ダイアログの右側上部にある「一括編集」領域で設定されます。

属性のいずれかに新しい値を追加するには、ボックスの下にある「+」ボタンをクリックして、リストから属性を選択します。これにより、選択した属性に新規値を指定できるダイアログが起動されます。属性値を入力したら、「OK」をクリックします。このプロセスを繰り返して、必要な数の属性に対して新しい値を設定できます。属性およびその新しい値は、「一括編集」ボックスに表示されます。

一括編集設定を削除するには、リスト内で設定をクリックして「一括編集」ボックスの下にある「-」ボタンを押します。

必要な変更をすべて行ったら、ここおよび画面内の他の領域で「OK」をクリックします。

一括状態変更の実行

「一括更新」ダイアログを使用すると、アクティブ・フィルタによって返されたケースまたはアラートの一部またはすべての状態を変更できます。「一括変更の状態」リストにエントリを追加することで、状態変更を行えます。

一括状態変更は、ケースまたはアラートの開始状態に依存するため、他の一括編集とは異なります。一括状態変更は、ケース・ソースのワークフローに定義されている有効な状態遷移を順守する必要があります。これが原因で次のようになります。

  • 一括状態変更は、ケース・ソースを指定するフィルタによって返されたケースまたはアラートにのみ実行できます。

  • 一括状態変更は、ケースとアラートの両方ではなく、そのいずれかを返すフィルタにのみ実行できます。

  • 一括状態変更は、開始状態に基づいて定義されます。現在2つの状態「クローズ済 - 一致なし」および「クローズ済 - 一致確認」のいずれかであるケースのセットを編集していると仮定します。自分のすべてのケースの状態を「再レビュー要」に変更する場合、2つの一括状態変更(「クローズ済 - 一致なし」状態のケース用および「クローズ済 - 一致確認」状態のケース用)を定義する必要があります。

リストにエントリを追加するには、その下にある「+」ボタンを押します。これにより、「一括更新」ダイアログが表示され、ここでは、このエントリによって影響を受けるケースまたはアラートの開始状態およびこれらに適用される遷移を指定できます。最初に開始状態を選択し、次に「新規状態」をクリックして、「状態の変更」ダイアログを起動します。

現在開始状態であるすべてのケースまたはアラートに適用する遷移を選択します。また、当初の状態変更に行った方法と同じ方法でコメントを追加することもできます。適用する遷移およびコメントを選択したら、「OK」をクリックします。次に、「OK」を再度クリックして、「一括更新」ダイアログを終了します。定義した一括状態変更がリストに表示されます。リストから変更を削除するには、変更の横にある「-」ボタンを押します。必要な変更をすべて行ったら、ここおよび画面内の他の領域で「OK」をクリックします。