データ・ストリームのマージ

「データ・ストリームのマージ」プロセッサを使用すると、各入力データ・ストリームをターゲット構造にマップすることにより、複数の入力データ・ストリームを1つのストリームにマージできます。

「データ・ストリームのマージ」では、レコードの変換、照合またはマージは実行されません。すべての入力レコードが出力され、ターゲット構造にマップされます。

「データ・ストリームのマージ」は、同じタイプのエンティティを表すデータのソースが複数あり、すべてのソースの属性構造が似ているため、ターゲット構造に簡単にマップできる場合に使用します。データ・ストリームがマージされた後は、すべてのソースの全レコードが処理対象になるように定義できます。

入力

マージするデータ・ストリームからの任意の属性。

オプション

「データ・ストリームのマージ」構成画面は、各入力データ・ストリームを順番に操作して、任意の数のデータ・ストリームをターゲットまでマップできるように設計されています。各入力データ・ストリームをターゲットの出力データ・ストリームにマップするには、次の手順を実行します。

  1. 入力データ・ストリーム間を切り替えるには、画面上部のタブを使用します。「出力属性」のビューは同じままです。

  2. ターゲット・データ・ストリームで、入力データ・セットの最新バージョンの属性に対応する新しい出力属性を作成するには、「すべての属性を追加します」ボタンをクリックします。「すべての属性を追加します」ボタン選択した入力属性が、対応する出力属性にマップされます。

  3. ターゲット・データ・ストリームに特定の属性を追加するには、1つ以上の入力属性を選択し、「出力属性を作成します」ボタンをクリックします。「出力属性を作成します」ボタン選択した入力属性が、新しく作成した出力属性にマップされます。

  4. 既存の出力属性に入力属性をマップするには、「出力属性にマップします」ボタンを使用します。「出力属性にマップします」ボタン

  5. 出力属性を削除せずに出力属性から入力属性のマッピングを削除するには、マップされている入力属性を右側の画面で選択し、「出力属性をマップ解除または削除します」ボタンをクリックします。出力属性をマップ解除または削除します

  6. ターゲット・データ・ストリームから出力属性を削除するには、出力属性を右側の画面で選択し、「出力属性をマップ解除または削除します」ボタンをクリックします。出力属性をマップ解除または削除します

  7. ターゲット・データ・ストリームから出力属性をすべて削除するには、「すべての出力属性を削除します」ボタンをクリックします。「すべての出力属性を削除します」ボタン

  8. ターゲット・データ・ストリームで出力属性を並べ替えるには、矢印と矢印を使用します。上矢印ボタン 下矢印ボタン

  9. 1つまたは複数の属性を既存の出力属性に名前でマップするには、入力属性を右側のペインで選択し、「名前でマップ」ボタンをクリックします。「名前でマップ」ボタン選択した、既存の出力属性と同じ名前とタイプのすべての属性について、マッピングが作成されます。名前の照合では、大文字と小文字が区別されません。

  10. デフォルトの「データ・ストリーム名」を「Merged」から変更し、出力データ・ストリームに意味のある名前を付けます。

プロセッサ接続に関する注意

「データ・ストリームのマージ」は、そこに入力されるストリームから完全に新しいデータ・ストリームを出力するので、「データ・ストリームのマージ」前のプロセッサは、「データ・ストリームのマージ」後のプロセッサに直接接続できません。

新しいデータ・ストリームが出力されるので(ただし完全に書き出されるとは限らない)、ドリルダウンして結果を見るときにリーダーで使用されたスナップショットまたはステージング済データに再リンクできません。つまり、「データ・ストリームのマージ」プロセッサのプロセッサ・ダウンストリームの結果をドリルダウンするときは、データ・セットのすべての属性ではなく、アクティブに処理された属性しか見えないということです。

出力

データ属性

「データ・ストリームのマージ」によって出力されたデータ属性は、構成画面を使用してユーザー定義されます。

フラグ

なし

実行

実行モード サポート

バッチ

はい

リアルタイム・モニタリング

はい

リアルタイム・レスポンス

はい

進捗状況レポートに関する注意

「データ・ストリームのマージ」プロセッサは、入力レコードをすべて取得し、完全に新しいデータ・ストリームを出力します。したがって、「データ・ストリームのマージ」プロセッサを含むプロセスを実行するときは、進捗状況バーに予想より多い数のレコードが表示されることがあります。これは、EDQがすべての入力レコードを、出力レコード(新しいデータ・ストリームで)とは別にカウントするためです。照合プロセッサも新しいデータ・ストリームを出力するため、これは照合プロセッサの実行時でも同様です。

結果の表示

「データ・ストリームのマージ」では、ターゲット・データ・セットのビューのみが表示されます。入力データ・ストリームは表示されません。

出力フィルタ

「データ・ストリームのマージ」では、単一の「マージ済」出力フィルタが出力され、入力レコードはすべてターゲット構造にマップされます。

この例では、企業の連絡先を表すレコードの多数のソースが1つのデータ・ストリームにマージされます。

図1-1 ソースAからのレコード

図1-1の説明が続きます
「図1-1 ソースAからのレコード」の説明

図1-2 ソースBからのレコード

図1-2の説明が続きます。
「図1-2 ソースBからのレコード」の説明

「データ・ストリームのマージ」構成

図1-3 ソースAのマッピング

図1-3の説明が続きます
「図1-3 ソースAのマッピング」の説明

図1-4 ソースBのマッピング

図1-4の説明が続きます
「図1-4 ソースBのマッピング」の説明

図1-5 出力データ・ストリーム

図1-5の説明が続きます
「図1-5 出力データ・ストリーム」の説明