出力セレクタ: 最小値

「最小値」出力セレクタでは、マージ対象のすべてのレコードから属性の最小値を選択します。これは、数値または日付属性の場合に、属性の最小値または最早日付を選択するときに最も役立ちます。文字列属性の場合は、データをアルファベット順にソートして最初の値を選択します。

「最小値」セレクタは、数値または日付値を選択する出力属性で、最小値または最早値が最適であることが多い場合に使用します。

たとえば、データセットの重複を除去するとき、同じ顧客のレコードが複数ある場合があります。ソース・データに、Customer_Since_Dateなどの日付列がある場合、グループ内の最も早い日付値が適切なデータであると思われます。

次の表に、構成オプションを示します。

構成 説明

入力

入力データ・セットからの数値属性または日付属性。

オプション

次のオプションを指定します。

  • 関連付けられている場合、空でない値を最初に使用: このオプションを使用すると、出力選択ですべてのレコードが同位の場合、つまり、グループ内のすべてのレコードでチェック属性の値が同じ場合に、自動的に値が選択されます。

    文字列値の場合はアルファベット順にソートされた最初の値、数値の場合は最低値、日付の場合は最早値が選択されます。

    タイプ: はい/いいえ。デフォルト値: はい。

この例では、「最小値」出力セレクタを使用して、各一致グループ内の各レコードのCustomer_Since属性の値から、この属性の最早日付を選択します。

サンプル構成:

関連付けられている場合、空でない値を最初に使用= はい

出力例

次の表に、前述の構成を使用した出力選択の例を示します。

表1-107 「最小値」セレクタを使用した出力の例

レコードA レコードB 出力値(最小値)

01-Aug-1988 00:00:00

09-Mar-2001 00:00:00

01-Aug-1988 00:00:00

05-Sep-1982 00:00:00

02-Jun-1995 00:00:00

05-Sep-1982 00:00:00

01-Jan-1981 00:00:00

01-Jan-1982 00:00:00

01-Jan-1981 00:00:00

01-Sep-1980 00:00:00

Null

01-Sep-1980 00:00:00

01-Sep-1980 00:00:00

01-Sep-1980 00:00:00

01-Sep-1980 00:00:00