5 Apache Tomcatを使用したEnterprise Data Qualityの構成
注意:
これらの手順はApache Tomcat環境にのみ適用されます。Oracle WebLogic Serverを使用している場合、「Oracle WebLogic Serverを使用したEnterprise Data Qualityの構成」の指示に従う必要があります
この章の内容は次のとおりです。
EDQデータベース・オブジェクトの作成
EDQでは3つのデータベース・アカウントと3つのスキーマが必要です。最初のスキーマには構成データ、2番目には結果データ、3番目にはステージング・データが含まれます。これらのオブジェクトは「必要な外部ソフトウェア・コンポーネントのインストール」でEDQリポジトリとしてインストールしたデータベース内に作成する必要があります
Tomcat Application Serverで使用するディレクトリの作成
EDQ構成ファイルを格納するために、2つの空のディレクトリを作成します。たとえば、次のようになります。
LinuxおよびUNIXオペレーティング・システムの場合:
/opt/edqconfig/oedqhome
/opt/edqconfig/oedqlocalhome
Windowsオペレーティング・システムの場合:
C:\edqconfig\oedqhome
C:\edqconfig\oedqlocalhome
最初のディレクトリ(oedqhome
)はベース構成ディレクトリで、インストール後に変更されない構成ファイルを含みます。2番目のディレクトリ(oedqlocalhome
)はローカル構成ディレクトリで、作成するカスタム設定を含みます。アプリケーション・サーバーのユーザーが、作成するこの2つのディレクトリへの読取りおよび書込みアクセス権限を持つことを確認してください。これらのディレクトリの詳細は、「EDQディレクトリ要件」を参照してください
Tomcat Application Serverと連携して動作するEDQの構成
これらの手順に従い、EDQ構成アプリケーション(configapp
)を実行して、Apache Tomcatと連携して動作するようにEDQを構成し、リポジトリ・スキーマに必要なEDQオブジェクトを移入します。
注意:
これらの手順は、「必要な外部ソフトウェア・コンポーネントのインストール」の指示に従って必要なデータベース・スキーマを作成済であると仮定しています
EDQ構成アプリケーションを起動するには、次の手順に従います。
-
EDQインストール・ユーザーとしてシステムにログインします。
-
FMW_HOME
/edq/oracle.edq
ディレクトリに移動します。 -
次のコマンドを入力して構成アプリケーションを起動します。
java -jar configapp.jar
「EDQ構成アプリケーション」が表示されます。
表5-1を使用して、EDQを構成します。
表5-1 EDQ構成アプリケーションの実行
画面 | 実行するアクション |
---|---|
EDQ構成アプリケーションの完了 |
「開始」をクリックして、構成を続行します。 「取消」をクリックすると、いつでもインストールを取り消すことができます。 |
構成ディレクトリ |
EDQ構成ファイルを格納するために、「Tomcat Application Serverで使用するディレクトリの作成」で作成した2つの空のディレクトリを指定します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
機能パック |
必要な機能パック(使用ランセンスを取得済のもの)を選択します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
構成スキーマの構成 |
「選択タイプ」リストから、「EDQデータベース・オブジェクトの作成」で作成した構成スキーマに対する正しいオプションを選択します。
構成スキーマのユーザー名およびパスワードを入力します。 データベースのタイプのオプションとして、「Oracle」または「Postgres」のいずれかを選択します。 データベースを含むシステムのホスト名、ポート番号、およびデータベース一意IDを入力します。(Oracleの一意IDは Testをクリックして、データベースへの接続が適切に構成されたことを確認します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
結果スキーマの構成 |
「選択タイプ」リストから、「EDQデータベース・オブジェクトの作成」で作成した結果スキーマに対する正しいオプションを選択します。
結果スキーマのユーザー名およびパスワードを入力します。 データベースのタイプのオプションとして、「Oracle」または「Postgres」のいずれかを選択します。 データベースを含むシステムのホスト名、ポート番号、およびデータベース一意IDを入力します。(Oracleの一意IDは 「テスト」をクリックして、データベースへの接続が適切に構成されたことを確認します。 「次へ」をクリックして、続行します。 |
選択したオプション |
選択内容のサマリーを確認します。選択内容を変更する場合は、「戻る」を使用します。 「終了」をクリックして、構成を完了して次に進みます。 |
EDQ構成アプリケーションの完了 |
「完了」をクリックしてインストール・プログラムを終了します。 |
EDQ機能パックの確認
「Tomcat Application Serverと連携して動作するEDQの構成」の説明に従い、EDQ構成アプリケーションを使用してインストールされたEDQ機能パックを検証できます。また、次のことを認識する必要があります。
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Siebel Customer Relationship ManagementまたはUniversal Customer Masterとの統合など、EDQ顧客データ・サービス・パックの完全な機能をEDQサーバーで使用する場合、すべての機能パックが必要です。
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Oracle Watchlist ScreeningをEDQサーバーにインストールする場合、すべての機能パックが必要になります。