A.15 ローリング・アップグレードの実行
A.15.1 ローリング・アップグレードについて
DRGのOracleホーム・ディレクトリをアップグレードするには、DRGのすべてのレプリケーション・サーバーを停止し、各Oracleホームをそれぞれ最新バージョンにアップグレードする必要があります。レプリケーション・サーバーを停止しないと、Oracleホーム・ディレクトリをアップグレードするときに問題が発生する可能性があります。
このアップグレード・プロセスによる停止時間およびサービスの喪失を回避するには、ローリング・アップグレードの手順に従って、他のOracle Internet DirectoryノードおよびDRG内の対応するレプリケーション・サーバーが稼働したままの状態で、各Oracleホーム・ディレクトリを個別にアップグレードすることをお薦めします。
A.15.3 ローリング・アップグレードの実行
この項では、ローリング・アップグレードを実行する手順について説明します。
Oracle Internet Directory DRGをアップグレードするには:
DRGのすべてのノードに対してこの手順を繰り返します。
ノードをアップグレードする前に、そのノードから、まだアップグレードされていない各ノード'へのレプリケーションを一時停止し、一時停止されていることを検証します。アップグレードしようとしているノード上でOracle Internet Directoryを停止します。ノードをアップグレードします。アップグレードしたばかりノードでOracle Internet Directoryを起動します。すでにアップグレードしたノードから、アップグレードしたばかりのノードへのレプリケーションを再開します。アップグレードしたばかりノードでレプリケーションを開始します。
A.15.4 アップグレード後のタスクの実行
ローリング・アップグレードの実行後にDRG内のノードに一貫性のないデータが残されることを回避するため、Oracle Internet Directoryでは次の操作が実行されます。
ローリング・アップグレードの実行後にDRG内のノードに一貫性のないデータが残されることを回避するため、Oracle Internet Directoryでは次の操作が実行されます。
A.15.5 ローリング・アップグレードの例
次の例には、マルチマスターDRGに3つのOracle Internet DirectoryノードA、B、Cが含まれます。ローリング・アップグレードの手順を使用して、すべてのノードを現在のリリースにアップグレードする必要があります
この例では、最初にノードAを、次にノードB、ノードCの順にアップグレードします。
ノート:
ローリング・アップグレードの手順を開始する前に、「ローリング・アップグレードの前提条件」の説明に従って、必要なパッチを適用します。
ノードをアップグレードするには: