4 Oracle Identity Governance
Oracle Identity Governanceの既知の問題と回避策には、一般的な問題と多言語サポートに関連する問題が含まれます。
内容は次のとおりです
ノート:
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このリリースのOracle Identity Governanceの新機能に関する情報は、「Oracle Identity Governanceの新機能」を参照してください。
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Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.3.5)リリースのバンドル・パッチが使用可能です。詳細は、Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.3.5)バンドル・パッチReadmeを参照してください。
4.1 一般的な問題と対処方法
この項では、このリリースのOracle Identity Governanceの一般的な問題と回避策について説明します。
4.1.1 すべてのユーザーが「他のユーザーのためのリクエスト」オプションを使用できる
問題
影響を受けるリリース: 12c (12.2.1.3.0)
影響を受けるプラットフォーム:
Oracle Identity Self Serviceの「セルフ・サービス」タブの「アクセスのリクエスト」タイルをクリックしたときに、「他のユーザーのためのリクエスト」オプションは許可されたユーザーおよびマネージャに対してのみ有効になる必要があります。しかし、「他のユーザーのためのリクエスト」オプションは、許可の有無に関係なくすべてのユーザーに対して有効になります。
4.1.2 デプロイメント・マネージャの使用時にセッション・タイムアウト警告が表示される
問題
影響を受けるリリース: 12c (12.2.1.3.0)
影響を受けるプラットフォーム:
デプロイメント・マネージャを使用しているときに、システムがアイドル状態でなくても、セッション・タイムアウト警告メッセージが表示されます。
現在、この問題を回避する方法はありません。警告メッセージ・ボックスで「OK」をクリックして続行します。
4.1.3 WebLogicコンソールから構成を解放する際のEditFailedException
問題
影響を受けるリリース: 12c (12.2.1.3.0)
影響を受けるプラットフォーム:
前のリリースからアップグレードされたOracle Identity Governanceのデプロイメントにおいて、Oracle WebLogicコンソールで「構成の解放」をクリックすると、次のエラーが表示されます。
weblogic.management.provider.EditFailedException: Error loading jdbc/oimMDS-jdbc.xml
このエラーは、WebLogic構成に機能的影響を与えません。
回避策
この問題を回避するには、次のデータソース構成を開き、変更を加えてから保存して、変更内容を有効にします。
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ApplicationDB
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mds-oim
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oimJMSStoreDS
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oimOperationsDB
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soaOIMLookupDB
4.1.4 LDAP同期がサポートされない
問題
影響を受けるリリース: 12c (12.2.1.3.0)
Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.3.0)ではLDAP同期はサポートされません。
LDAP同期は、Oracle Identity GovernanceがOracle Access Management (OAM)と統合されている場合に機能します。しかし、IDMConfigTool
を使用するOAM-OIG統合は、このリリースではサポートされません。
回避策
リリース11.1.2.3からリリース12.2.1.3にアップグレードした場合、Oracle Identity Management Suite統合ガイドfor Release 11.1.2.3のOracle Identity ManagerでのLDAP同期の有効化に関する項に説明されているようにLDAP同期を続行できます。
ノート:
Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.3.1)リリースのバンドル・パッチを使用できます。これはLDAPコネクタを使用したOracle Identity Governance (OIG)およびOracle Access Manager (OAM)の統合をサポートします。詳細は、「Oracle Identity Management統合の新機能」を参照してください。
4.1.5 カスタム属性値のエラー
問題
Identity System Administraionのユーザー・フォームでいくつかの属性の値を設定し、ページをカスタマイズしてIdentity Self Serviceの「本人情報」ページに属性を追加すると、「ポケットベル」および「FAX」属性の値を指定する際に問題が発生します。たとえば:
- Identity System Administrationのユーザー・フォームで、「モバイル」属性の値を20に設定します。Identity Self Serviceで、ページをカスタマイズして「本人情報」ページに「モバイル」属性を追加します。「モバイル」属性に20を超える値(25文字など)を指定した場合、「適用」をクリックするとエラーが表示されます。
- Identity System Administrationのユーザー・フォームで、「ポケットベル」属性の値を40に設定します。Identity Self Serviceで、ページをカスタマイズして「本人情報」ページに「ポケットベル」属性を追加します。40を超える値(45文字など)を指定した場合、エラーを表示せずに40文字のみが保存されます。
- 「FAX」属性のデフォルト値が4000に設定されています。
4.2 多言語サポートの問題および回避策
この項では、このリリースのOracle Identity Governanceの多言語サポートの問題と回避策について説明します。
4.2.1 「本人情報」および「ユーザーの変更」ページで「ロケール」ドロップダウンが翻訳されない
問題
バグ番号: 24903901
影響を受けるリリース: 12c (12.2.1.3)
影響を受けるプラットフォーム:
ブラウザの言語が次のいずれかに設定されている場合、Identity Self Serviceの「本人情報」ページと「ユーザーの変更」ページの「ロケール」リストは翻訳されません。
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アラビア語(ar)
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ヘブライ語(he)
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デンマーク語(da)
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チェコ語(cs)
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オランダ語(nl)
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ルーマニア語(ro)
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スロバキア語(sk)
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ノルウェー語(no)
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ハンガリー語(hu)
4.2.2 「構成のエクスポート」ページの検索結果メッセージが翻訳されない
問題
影響を受けるリリース: 12c (12.2.1.3.0)
影響を受けるプラットフォーム:
デプロイメント・マネージャの「構成のエクスポート」ページでデフォルト検索を実行すると、検索結果メッセージが英語でのみ表示され、他の言語に翻訳されません。
4.2.3 アプリケーションのオンボード画面で一部の文字列が翻訳されない
問題
バグ番号: 26525535
影響を受けるリリース: 12c (12.2.1.3.0)
影響を受けるプラットフォーム:
Identity Self Serviceのアプリケーション・オンボード・ページで、次のテキストがドイツ語に翻訳されません。
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コネクタ・パッケージ: アプリケーションの作成ウィザードおよび認可アプリケーションの作成ウィザードの基本情報ページの「コネクタ・パッケージ」オプション
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スキーマ: アプリケーションの作成ウィザードおよび認可アプリケーションの作成ウィザードの「スキーマ」ページ
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名前およびコネクタ名: 「アプリケーション」ページの検索リストの「名前」および「コネクタ名」オプション
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組織: アプリケーションの作成ウィザードおよび認可アプリケーションの作成ウィザードの「設定」ページの「組織」タブ
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アカウント名: 「アプリケーション」ページの「アカウント名」ドロップダウン
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プロビジョニング・フィールド: アプリケーションの作成ウィザードおよび認可アプリケーションの作成ウィザードの「スキーマ」タブのプロビジョニング・フィールド列名
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アクション・スクリプト: 「アプリケーション」ページの「アクション・スクリプト」ボタン
4.3 ドキュメントの訂正箇所
このトピックでは、Oracle Identity Governanceドキュメントの次のドキュメント訂正情報を示します。
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Oracle Identity Governanceのヘルプ・トピックで、履行タスクの編集ページの履歴表の繰り返された承認の結合の正しい説明は次のとおりです。
クリックすると、繰り返し実行された承認が結合されます。
4.4 Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.3.0)でサポートされない機能
次の機能はこのリリースでサポートされません。
12.2.1.3.0でサポートされない機能 | 説明 |
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OMSS統合 | Oracle Identity GovernanceとOracle Mobile Security Suiteの統合は、このリリースではサポートされません。 |
組込みBI Publisherレポート | 組込みBI Publisherは、このリリースではサポートされません。スタンドアロンBI Publisherをインストールして、Identity Governanceレポートを使用するように構成できます。Oracle Identity Governanceのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのレポートの構成に関する項を参照してください。 |
インストール後の構成GUI | インストール後の構成GUIは、このリリースではサポートされません。 |
LCM構成ツール | LCM構成ツールは、このリリースではサポートされません。 |
リモート・マネージャ | リモート・マネージャはこのリリースでは使用できず、サポートは終了しました。 |
Oracle Application Access Controls Governor (OAACG)を使用した職務の分離(SoD) | OAACGを使用したSoDチェックはサポートされません。このリリースでは、SoDおよび監査違反は、Oracle Identity Governanceのアイデンティティ監査機能を使用して管理されます。Oracle Identity Governanceでのセルフ・サービス・タスクの実行のアイデンティティ監査の管理に関する項を参照してください。 |
診断ダッシュボード | 診断ダッシュボード(XIMDD)ユーティリティは、このリリースではサポートされません。XIMDDユーティリティを使用するいくつかのテストについては、次のことを実行できます。
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BATスクリプト | uploadNotificationTemplates.bat、comparator_config.bat、OIMMTUpgrade_WS.bat、OIMUpgrade.bat、opamSetup.bat、patch_oimapp.bat、updateLdapConnectionData.batなどのBATスクリプトは、このリリースではサポートされません。また、MW_HOME/server/ldap_config_uti/にあるスクリプトもサポートされません。 |
4.5 11gおよび12cにデプロイされたOracle Identity Governanceアプリケーションの比較
11gおよび12cでWebLogic ServerにデプロイされたOracle Identity Governanceとその場所を確認します。
11gでは、WebLogic Serverに20の別個のアプリケーションおよび11のサブアプリケーションがoim.ear
の下にデプロイされていました。
12cでは、使用可能なメインストリーム・アプリケーションは8個のみです。ディスク領域を最適化するために、残りのアプリケーションはoim.ear
の下に統合されています。
表4-1 11gおよび12cでデプロイされたアプリケーションおよびライブラリ
11gのOracle Identity Managerアプリケーションおよびライブラリ | 12cのOracle Identity Governanceアプリケーションおよびライブラリ |
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表4-2 11gおよび12cでoim.earの下にあるアプリケーションおよびライブラリ
11gでoim.earの下にあるアプリケーションおよびライブラリ | 12cでoim.earの下にあるアプリケーションおよびライブラリ |
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