9 WindowsサービスとしてのOracle Unified Directoryの管理

Oracle Unified DirectoryサーバーをMicrosoft Windowsサービスとして有効または無効にできます。

内容は次のとおりです。

9.1 WindowsサービスとしてのOracle Unified Directoryの管理

windows-serviceコマンドを使用して、Oracle Unified DirectoryサーバーをWindowsのサービスとして有効化または無効化できます。

サーバーをWindowsサービスとして有効化するには、次のコマンドを使用します。

C:\> instance-dir\OUD\bat\windows-service.bat -e

サーバーをWindowsサービスとして無効化するには、次のコマンドを使用します。

C:\> instance-dir\OUD\bat\windows-service.bat -d

『Oracle Unified Directoryの管理』windows-serviceに関する項を参照してください。

ノート:

GUIインストールを使用する場合も、Oracle Unified DirectoryサーバーをWindowsのサービスとして実行するように指定できます。インストールの「確認」パネルで、「サーバーをWindowsサービスとして実行する」を選択します。

「Oracle Unified Directoryサーバーの起動時のタイムアウト値の構成」も参照してください。

9.1.1 Oracle Unified Directoryサーバーの起動時のタイムアウト値の構成

システム起動時の負荷が大きい場合、サーバー起動プロセスは起動待機中にタイムアウトする可能性があります。デフォルトでは、サーバーは起動を5秒間隔で100回試行します。

サーバーが起動するための試行回数を構成するには、OUD_WINDOWS_SERVICE_START_NTRIESシステム環境変数の値を設定します。

9.2 Oracle Unified Directory Windowsサービスの削除

アンインストール・プロセスでは、Oracle Unified Directoryがシステムから完全にアンインストールおよび削除される必要があります。ただし、Windowsプラットフォームでは、アクティブなWindowsサービスが原因でアンインストールによるファイルの削除が失敗することがあります。

残りのWindowsサービスは次の2通りの方法で削除できます。

9.2.1 windows-service.bat使用したWindowsサービスの削除」

windows-service.batコマンドを使用して、既存のWindowsサービスをクリーン・アップできます。このコマンドはinstance-dir\OUD\batにあります。

既存のWindowsサービスをクリーン・アップするには:

  1. windows-service.batコマンドを--cleanupServiceオプションとともに使用します。

    削除するserviceNameを入力します。

    C:\> instance-dir\OUD\bat\windows-service.bat --cleanupService serviceName
    
  2. Windowsを再起動してクリーン・アップを完了します。

    ノート:

    このコマンドではOracle Unified Directoryサービスのみが削除されます。このコマンドでは、別の製品のサービスはクリーン・アップされません。

9.2.2 WindowsレジストリからのOracle Unified Directoryサービスの削除

残りのWindowsサービス・エントリはWindowsレジストリから手動で削除できます。

注意:

Windowsレジストリでエントリを削除する場合、処理内容を把握していることを確認してください。オペレーティング・システムに回復不能な損傷を与える可能性があります。

  1. タスク・マネージャを実行し、「プロセス」タブをクリックして、opends_service.exeが実行されていないことを確認します。

    実行されている場合、このプロセスを選択して、「タスク マネージャー」ダイアログの右下にある「プロセスの終了」ボタンをクリックします。

  2. regeditを実行し、レジストリ・ツリーで次のパスを辿ります。
    My Computer->HKEY_LOCAL_MACHINE->SYSTEM->CurrentControlSet->Services->Oracle Unified Directory
    

    Oracle Unified Directoryの複数のインスタンスをインストールした場合、追加サービスの名前はOracle Unified Directory-2Oracle Unified Directory-3などとなります。

    削除しようとしているサービスが正しいインスタンスを指していることを確認します。

  3. レジストリからエントリを削除します。
  4. レジストリでLEGACY_OUDコントロール・セットを検索しますが、これは他のコントロール・セットに保存されている可能性があります。

    次のとおりに検索します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE->SYSTEM->ControlSetxyz->Enum->Root->LEGACY_ORACLE_UNIFIED_DIRECTORY-w
    

    wは、サービスとして登録したOracle Unified Directoryインスタンスの数であり、xyzは、システムに保存された構成プロファイルの数です。通常、このエントリはControlSet001に見つかりますが、他の場所に見つかる場合もあります。

    プロファイル、システム構成および編集しようとしているコントロール・セットによっては、レジストリ・エントリが削除できないよう保護されている場合があります。この場合、この操作を実行するために管理者権限を必要とすることがあり、また、次回Windowsが正常に起動したときに、現在の構成が有効であるか確認され、システムのコントロール・セットがリフレッシュされることがあります。

  5. インスタンス・ディレクトリを削除し、Oracle Unified Directoryを完全にアンインストールしたことを確認します。
  6. Windowsを再起動します。

    Windowsサービスが削除されます。