8 Oracle Unified Directoryのアンインストール
構成したOracle Unified Directoryサーバー・インスタンスをアンインストールし、ソフトウェアをシステムから完全に削除できます。
Oracle Unified Directoryソフトウェアをシステムから完全に削除するには、順番に次の各項の手順に従う必要があります。
8.1 Oracle Unified Directoryインスタンスのアンインストール
次の手順に従って、ディレクトリ・サーバー、プロキシ・サーバーおよびレプリケーション・ゲートウェイ・サーバーのサーバー・インスタンスをアンインストールします。
次のいずれかのモードを使用してサーバー・インスタンスを削除できます。
-
Graphical User Interface (GUI)モード。
-
対話型コマンド行モード。
-
スクリプト。
-
WebLogic Scripting Tool(WLST)
『Oracle Unified Directoryの管理』のアンインストールに関する項を参照してください。
8.1.1 ディレクトリ・サーバー・インスタンスのアンインストール
グラフィカル・ユーザー・インタフェース、コマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用して、ディレクトリ・サーバー・インスタンスをアンインストールできます。
8.1.1.1 GUIモードを使用したディレクトリ・サーバー・インスタンスのアンインストール
GUIモードはデフォルトであり、推奨のアンインストール・オプションです。GUIは、ディレクトリ・サーバー・インスタンスを削除するための簡単なインタフェースを提供します。
8.1.1.2 CLIを使用したディレクトリ・サーバー・インスタンスのアンインストール
Oracle Unified Directoryインスタンスを対話型のコマンド行モードで削除するには、uninstall --cli
と入力します。対話型モードでは、必要な入力が求められます。
-
次のようにしてCLIアンインストーラを起動します。
UNIXおよびLinuxシステムの場合:
$ instance-dir/OUD/
uninstall --cli
Windowsシステムの場合:
C:\> instance-dir\OUD\
uninstall.bat --cli
-
削除するコンポーネントを選択します。
-
すべてのコンポーネントを削除するには、[Enter]または改行キーを押してデフォルトを受け入れます。
-
特定のコンポーネントを削除してその他を保持するには、
2
と入力します。uninstall
により削除するコンポーネントを選択するよう求められた場合は、[Enter]または改行キーを押してデフォルトを受け入れます。
-
-
サーバーがレプリケーション・トポロジに含まれる場合、
Yes
と入力するか、[Enter]または改行キーを押してアンインストールを続行します。アンインストーラによりサーバーが起動し(実行中でない場合)、グローバル管理者ログインによってその他のレプリケート中のディレクトリ・サーバー内に存在するこのサーバーへの参照を削除するよう要求されます。
-
ディレクトリ・サーバーがスタンドアロン・サーバーで、実行中である場合、アンインストールによりサーバーの停止およびすべてのファイルの削除が求められます。
[Enter]または改行キーを押してデフォルト(
Yes
)を受け入れます。 -
ファイルを削除せずにアンインストーラを終了する場合は、
q
と入力します。アンインストールによりプロセスが終了し、エントリが記録されます。
UNIXおよびLinuxでは
/var/tmp
、Linuxでは/tmp
、WindowsではTEMP
ユーザー環境変数で定義された場所にエントリが記録されます。 -
すべてのファイルおよびディレクトリが削除されたことを確認します。削除されていない場合は、手動で削除します。
-
Windowsシステムでは、
Oracle Unified Directory
で終わる残りのキーがないかWindowsレジストリを確認します。たとえば:
SYSTEM\\CurrentControlSet\\Services\\EventLog\\Application\\Oracle Unified Directory
8.1.1.3 スクリプトを使用したディレクトリ・サーバー・インスタンスのアンインストール
uninstall
コマンドでは、スクリプト記述を単純にするために、--quiet
および--no-prompt
という2つのオプションが提供されています。多くのディレクトリ管理者には、システム・タスクを自動化するための優先スクリプト言語があります。ディレクトリ・サーバーでは、スクリプト・フレンドリ・オプションと、迅速なコーディングを容易にするためのコマンド行ユーティリティが提供されています。
8.1.1.4 WLSTを使用したディレクトリ・サーバー・インスタンスの削除
WLSTコマンドoud_deleteInstance
を使用して、ディレクトリ・サーバー・インスタンスを削除できます。
WLSTを使用してディレクトリ・サーバー・インスタンスを削除するには:
-
「WebLogic Scripting Toolを使用したディレクトリ・サーバーの設定」の説明に従ってWLSTに接続します。
-
コマンド・プロンプトで次のように入力
oud_deleteInstance(instanceName='instanceName')
たとえば、
oud1
という名前のディレクトリ・サーバー・インスタンスを削除するには、次のコマンドを使用します。oud_deleteInstance(instanceName='oud1')
UNKNOWNまたはRUNNING状態のディレクトリ・サーバー・インスタンスは削除できません。
8.1.2 プロキシ・サーバー・インスタンスのアンインストール
グラフィカル・ユーザー・インタフェース、コマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用して、プロキシ・サーバー・インスタンスをアンインストールできます。
8.1.2.1 GUIを使用したプロキシ・サーバー・インスタンスのアンインストール
GUIモードはデフォルトであり、推奨のアンインストール・オプションです。GUIは、プロキシ・サーバー・インスタンスを削除するための簡単なインタフェースを提供します。
8.1.2.2 CLIを使用したプロキシ・サーバー・インスタンスのアンインストール
プロキシ・インスタンスを対話型のコマンド行モードで削除するには、uninstall --cli
と入力します。対話型モードでは、必要な入力が求められます。
-
次のようにしてCLIアンインストーラを起動します。
UNIXおよびLinuxシステムの場合:
$ instance-dir/OUD/
uninstall --cli
Windowsシステムの場合:
C:\> instance-dir\OUD\
uninstall.bat --cli
-
削除するコンポーネントを選択します。
-
すべてのコンポーネントを削除するには、[Enter]または改行キーを押してデフォルトを受け入れます。
-
特定のコンポーネントを削除してその他を保持するには、
2
と入力します。uninstall
により削除するコンポーネントを選択するよう求められた場合は、[Enter]または改行キーを押してデフォルトを受け入れます。
-
-
プロキシ・サーバーが実行中である場合、アンインストールにより、サーバーの停止およびすべてのファイルの削除が求められます。
[Enter]または改行キーを押してデフォルト(
Yes
)を受け入れます。 -
ファイルを削除せずにアンインストーラを終了する場合は、
q
と入力します。アンインストールによりプロセスが終了し、エントリが記録されます。
UNIXおよびLinuxでは
/var/tmp
、Linuxでは/tmp
、WindowsではTEMP
ユーザー環境変数で定義された場所にエントリが記録されます。 -
すべてのファイルおよびディレクトリが削除されたことを確認します。削除されていない場合は、手動で削除します。
-
Windowsシステムでは、
Oracle Unified Directory
で終わる残りのキーがないかWindowsレジストリを確認します。たとえば:
SYSTEM\\CurrentControlSet\\Services\\EventLog\\Application\\Oracle Unified Directory
8.1.2.3 スクリプトを使用したプロキシ・サーバー・インスタンスのアンインストール
uninstall
コマンドでは、スクリプト記述を単純にするために、--quiet
および--no-prompt
という2つのオプションが提供されています。多くのディレクトリ管理者には、システム・タスクを自動化するための優先スクリプト言語があります。Oracle Unified Directoryでは、スクリプト・フレンドリ・オプションと、迅速なコーディングを容易にするためのコマンド行ユーティリティが提供されています。
8.1.2.4 WLSTを使用したプロキシ・サーバー・インスタンスの削除
WLSTコマンドoud_deleteInstance
を使用して、プロキシ・サーバー・インスタンスを削除できます。
WLSTを使用してプロキシ・サーバー・インスタンスを削除するには:
-
「WebLogic Scripting Toolを使用したプロキシ・サーバーの設定」の説明に従ってWLSTに接続します。
-
コマンド・プロンプトで次のように入力
oud_deleteInstance(instanceName='instanceName')
たとえば、
oud_proxy
という名前のプロキシ・サーバー・インスタンスを削除するには、次のコマンドを使用します。oud_deleteInstance(instanceName='oud_proxy')
UNKNOWNまたはRUNNING状態のプロキシ・サーバー・インスタンスは削除できません。
8.1.3 レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスのアンインストール
グラフィカル・ユーザー・インタフェース、コマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用して、レプリケーション・ゲートウェイ・サーバー・インスタンスをアンインストールできます。
この項の内容は次のとおりです。
ノート:
なんらかの理由でレプリケーション・ゲートウェイのアンインストールに失敗した場合、ゲートウェイへの参照がODSEEサーバー構成に残る可能性があります。この場合は、ODSEEサーバー構成から次の内容を手動で削除します。
-
ゲートウェイのインストール時に自動的に作成されたレプリケーション・マネージャ・エントリ。
-
ゲートウェイへのレプリケーション・アグリーメント。
8.1.3.1 GUIを使用したレプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスのアンインストール
GUIモードはデフォルトであり、推奨のアンインストール・オプションです。GUIは、レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスを削除するための簡単なインタフェースを提供します。
8.1.3.2 CLIを使用したレプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスのアンインストール
レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスを対話型のコマンド行モードで削除するには、uninstall --cli
と入力します。対話型モードでは、必要な入力が求められます。
アンインストールを開始する前に、次に関するバインド資格証明が必要です。
-
OUDサーバー・インスタンスへの接続に使用されるグローバル管理者
-
ODSEEサーバー・インスタンスに接続する管理ユーザー
次の例では、これらの資格証明をコマンド行で提供します。
8.1.3.3 スクリプトを使用したレプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスのアンインストール
uninstall
コマンドでは、スクリプト記述を単純にするために、--quiet
および--no-prompt
という2つのオプションが提供されています。多くのディレクトリ管理者には、システム・タスクを自動化するための優先スクリプト言語があります。Oracle Unified Directoryでは、スクリプト・フレンドリ・オプションと、迅速なコーディングを容易にするためのコマンド行ユーティリティが提供されています。
8.1.3.4 WLSTを使用したレプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスの削除
WLSTコマンドoud_deleteInstance
を使用して、レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスを削除できます。
WLSTを使用してレプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスを削除するには:
-
「WebLogic Scripting Toolを使用したレプリケーション・ゲートウェイの設定」の説明に従ってWLSTに接続します。
-
コマンド・プロンプトで次のように入力
oud_deleteInstance(instanceName='instanceName')
たとえば、
oud_replication_gateway
という名前のレプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスを削除するには、次のコマンドを使用します。oud_deleteInstance(instanceName='oud_replication_gateway')
UNKNOWNまたはRUNNING状態のレプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスは削除できません。