3 ディレクトリ・サーバーとしてのOracle Unified Directoryの設定
グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)またはコマンドライン・インタフェース(CLI)を使用して、Oracle Unified Directory LDAPディレクトリ・サーバー・インスタンスを設定できます。
内容は次のとおりです。
「Oracle Unified Directoryソフトウェアのインストール」で説明しているように、LDAPディレクトリ・サーバー・インスタンスを設定する前に、そのソフトウェアのインストールが済んでいる必要があります。
3.1 グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用したディレクトリ・サーバーの設定
グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用して、ディレクトリ・サーバーを設定できます。グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)でのインストールではJavaベースのグラフィカル・インストーラが使用されるため、非常に短い時間で、ディレクトリ・サーバーを設定し、これにデータをロードして実行できます。
このインストーラでは、サーバー構成についていくつかの基本的な質問が出され、データベースを空のままにするか、独自のLDIFからのデータをサーバーにロードするか、または自動生成されたサンプル・データをロードするかを選択できます。また、このインストーラではセキュリティおよびレプリケーションを構成でき、オプションで、構成の完了時にサーバーを起動できます。
oud-setupグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用してディレクトリ・サーバー・インスタンスを設定するには:
3.2 コマンドライン・インタフェース(CLI)を使用したディレクトリ・サーバーの設定
コマンドライン・インタフェースを使用して、ディレクトリ・サーバーを設定できます。oud-setupスクリプトを--cliオプションで実行し、コマンドライン・インタフェースを使用してディレクトリ・サーバー・インスタンスを設定します。
コマンドライン・インタフェース(CLI)でのインストールは、対話型と非対話型のどちらでも使用できます。非対話型インストールでは、ユーザーが介入せずにサーバーを設定できます。対話型モードでは、構成の開始前に必要な情報の入力が求められます。
CLIを使用してディレクトリ・サーバー・インスタンスを設定するには:
3.3 インストール時のレプリケーションの設定
グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用してディレクトリ・サーバーをインストールする場合、インストールの一部としてレプリケーションを設定できます。ただし、コマンドライン・インタフェースを使用してサーバーをインストールする場合は、サーバーのインストール後にdsreplicationコマンドを使用してレプリケーションを設定する必要があります。
『Oracle Unified Directoryの管理』のdsreplicationによるデータ・レプリケーションの理解に関する項を参照してください。
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レプリケーション・トポロジの最初のディレクトリ・サーバーについては、「グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用したディレクトリ・サーバーの設定」の手順に従います。
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「トポロジ」画面で、次の操作を実行します。
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「このサーバーはレプリケーション・トポロジの一部になります」を選択します。
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レプリケーション・ポート番号を入力するか、デフォルト・ポート
8989を受け入れます。レプリケーション・ポートはサーバー上の使用可能なポートである必要があるため、トポロジのディレクトリ・サーバーごとに異なる必要があります(これらすべてが同一ホスト上で動作する場合)。
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最初のサーバー上のレプリケーション・ポートに接続する際に暗号化された通信を使用する場合は、「セキュアとして構成する」を選択します。
この最初のディレクトリ・サーバーについてホスト名および管理ポートをノートにとっておいてください。2番目のディレクトリ・サーバーの構成時にこの情報が必要になります。
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最初のサーバーの構成を完了します。
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レプリケーション・トポロジの第2のディレクトリ・サーバーについては、「グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用したディレクトリ・サーバーの設定」の手順に従います。
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「トポロジ」画面で、次の操作を実行します。
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「このサーバーはレプリケーション・トポロジの一部になります」を選択します。
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このディレクトリ・サーバーのレプリケーション・ポート番号を入力します。
両方のサーバーが同一ホスト上で動作している場合、レプリケーション・ポートは最初のディレクトリ・サーバーのレプリケーション・ポートとは異なる必要があります。
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「サーバーがトポロジ内にすでに存在する」を選択し、次のとおり入力します。
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ホスト名: 最初のディレクトリ・サーバーのホスト名を入力します。
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ポート: 最初のディレクトリ・サーバーの管理ポートを入力します。
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管理ユーザー: 最初のディレクトリ・サーバーのバインドDNを入力するか、デフォルトを受け入れます。
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管理パスワード: 管理ユーザーのバインド・パスワードを入力します。
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「グローバル管理者」画面で、次の情報を指定します。
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新規グローバル管理者のUID。
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新規グローバル管理者のパスワード。
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新規グローバル管理者のパスワードを確認します。
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「データ・レプリケーション」画面で、次のいずれかのオプションを選択し、「次」をクリックします。
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レプリケートするベースDNの最初のインスタンスを作成します。
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既存のベースDNのローカル・インスタンスを作成し、レプリケーションを構成します。最初のディレクトリ・サーバーのベースDNをクリックします。
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2番目のサーバーの構成設定を確認し、「完了」をクリックします。
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前述の手順を繰り返して、レプリケーション・トポロジに追加サーバーを設定します。
グローバル管理者を定義したら、ステップ5cで指定したDNおよびパスワードを含むエントリを、トポロジ内のすべてのサーバーにおいて定義する必要があります。