15 データのパージ
この章では、Oracle B2Bインタフェースを使用して、設計メタデータおよびインスタンス・データをパージする方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
パージするその他の方法は、次を参照してください。
注意:
データをパージする前にアーカイブしておく必要があります。パージは元に戻せない操作です。最初に、重要なデータをアーカイブしていることを確認してください。
15.1 設計メタデータおよびインスタンス・データのパージ
設計メタデータおよびインスタンス・データをパージするには、Oracle B2Bインタフェースを使用します。パージでは、B2Bが資格証明ストアに作成するアーティファクト(パスワードなど)は削除されません。
設計メタデータには、パートナ・プロファイル・データ、識別子、ドキュメント定義、チャネルおよびアグリーメントが含まれています。このデータをパージする場合、インストールの一部である事前定義データ(ホスト取引パートナ名、プロトコルおよび識別タイプなど)はパージされません。
インスタンス・データは、メッセージ処理の実行時に作成され、ビジネス・メッセージとメッセージ関連データが含まれます。特定のインスタンス・データは、「レポート」リンクの「ビジネス・メッセージ」タブからパージできます。詳細は、「メッセージのパージ」を参照してください。
インスタンス・メッセージのパージでは、必要に応じて管理番号情報をパージできます。管理番号は、EDI (X12やEDIFACT)およびHL7のメッセージ標準で使用されます。B2Bは、インバウンド・メッセージおよびアウトバウンド・メッセージの管理番号を追跡します。アウトバウンド・メッセージの場合、管理番号は内部管理番号表から順番に生成されます。インスタンス・データと管理番号をパージすると、順序がリセット(管理番号表がリセット)されるため、パージ後のアウトバウンド・メッセージにはパージ前のメッセージと同じ管理番号が設定される場合があります。これが望ましくない場合は、管理番号をパージしないでください。
パージは、次の目的のために役立ちます。
-
ディスク領域の管理およびパフォーマンスの向上
-
テスト・システム上のリポジトリの削除
設計メタデータまたはインスタンス・データをパージするには:
15.2 データベース・パーティションに基づくデータのパージ
Oracle B2Bでは、PURGE_INSTANCE_MSGS_AUDIT
プロシージャを使用して提供される条件に基づいて、B2Bの表からデータをパージできます。通常、Oracle B2BはB2B_BUSINESS_MESSAGE
表を使用して、データベース・パーティションに基づくパージを実行します。
パーティションベースのパージは、次の条件によって制御します。
-
p_startDate
- パージするレコードの開始日。 -
p_endDate
- パージするレコードの終了日。 -
p_msgState
- ビジネス・メッセージの状態。 -
p_tpName
- 取引パートナ名(指定する場合、direction
も指定する必要があります。) -
p_direction
- メソッドの方向を示します。有効な値は次のとおりです。-
INBOUND
-
OUTBOUND
-
-
p_msgType
- リクエスト・タイプを示します。有効な値は次のとおりです。-
REQ
-
RESP
-
-
p_tpaName
- 取引パートナ・アグリーメント(TPA)の名前。 -
p_idType
- 取引パートナを一意に識別し、ドキュメントの交換方法を定義する、送信者のID_TYPE
または識別子タイプ。 -
p_idVal
- 送信者のID_VALUE
。識別子タイプに関連する値。 -
p_shouldArchive
- パージするメッセージをアーカイブするかどうかを示します。有効な値は次のとおりです。-
true
-
false
-
-
p_force_del
- データを強制的に削除するかどうかを示します。<Reviewers:> 技術的に正確かどうか確認すること。
-
p_archiveFileName
- アーカイブのファイル名。 -
p_tpaId
- TPA ID。 -
p_action
- 実行するEBMSアクション。 -
p_service
- 起動するEBMSサービス。 -
p_docType
- ドキュメント・タイプ。 -
p_commitFrequency
- 一括削除をコミットする頻度。デフォルト値は5000
レコード/バッチです。 -
p_auditId
-auditId
に対して削除されたメッセージを追跡する監査ID。 -
p_partitionMode
- パーティションの処理方法を示します。有効な値は次のとおりです。-
DROP
-
TRUNCATE
-
STATEMENT
-
-
p_logMode
- ログ・レベル、およびロギングがコンソールベースまたはファイルベースのどちらであるかを示します。有効な値は次のとおりです。-
DEBUG
-
INFO
-
ERROR
-
CONSOLE_DEBUG
-
CONSOLE_INFO
-
CONSOLE_ERROR
-
-
p_rowLimit
- 削除できるビジネス・メッセージ・レコードの最大数を示します。 -
p_stop_time
- パージ操作を完了する必要がある期限を示します。レコードの一括削除処理は、この期限が経過するまで続けられます。 -
p_refreshMW
- パージ後にb2b_system
マテリアライズド・ビューを完全にリフレッシュするかどうかを示します。デフォルトでは、パーティション・パージの完了時にのみ、パージがビューをリフレッシュします。有効な値は次のとおりです。-
true
-
false
-
null
-
-
p_numOfRecordsPurged
- 現在のパージで処理されたレコード数を示します。
Oracle B2Bには、パーティションベースでデータをパージできるb2bpurge
というコマンドライン・ユーティリティがあります。このユーティリティの詳細は、「データのパージ」を参照してください。