6 データ接続の操作

Oracle Real-Time Integration Business Insightの主要な機能の1つは、実行中の統合のモデルを作成し、そのモデルのビジネス・アクティビティをリアルタイムにモニターすることです。これらの統合は、SOA SuiteやService Busなど様々なミドルウェア・テクノロジでホストされています。

これらのミドルウェア・サービスで実行されているアプリケーションを検出、モデル化およびモニターするために、Insightは、デプロイ済アプリケーションの接続および検出の方法が記述されたメタデータを保守します。このメタデータは、接続と呼ばれる構造で保守されます。接続は、実行中のミドルウェア・サービスのURLやログイン情報などの詳細をカプセル化します。

InsightConnectionCreator/InsightAdminロールを持つユーザーのみが接続を作成、テストおよび削除できます。

データ接続の作成

ロールInsightConnectionCreatorまたはInsightAdminを持つユーザーのみが接続を作成できます。

データ接続を作成および構成できるアプリケーション・ロールのリストは、Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Integration Business Insight管理者ガイド事前定義ロールを持つユーザーに関する項を参照してください。

データ接続を作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「管理」タブをクリックするか、「ホーム」ページのナビゲーション・ショートカットをクリックします。
    データ接続ページが開きます。
  2. 「接続の作成」をクリックします。
    「接続の作成」ダイアログが開きます。
  3. 次の詳細を入力します:
    1. 名前: 接続の適切な名前
    2. ID: 自動的に生成される、接続の一意の識別子。作成時にこのIDを変更できます。
    3. 説明: 接続の適切な説明を入力します
    4. 「タイプ」: 接続のタイプを選択します(SOAまたはService Bus)
    5. ホスト名: 接続のホスト名

      注意:

      同一ドメイン内または異なるドメイン上で実行されているSOA Suite ServerまたはService Busへの接続を作成できます。Insightデータ接続からSOA Suite/Service Busサーバーに接続するには、それらのサーバーでSOA Suite/Service Bus Insightエージェントが実行されている必要があります。また、このバージョンのInsightでは、Insightの複数のインスタンスを単一のエージェントにマップすることはできないことに注意してください。
    6. ポート番号: 接続の適切なポート番号
    7. SSLによる接続を有効にする場合には、「SSL有効」を選択します。
    8. ログイン: 接続に使用するユーザー名
    9. パスワード: 接続に使用するパスワード
  4. 「接続のテスト」をクリックして、所定のパラメータでサーバーへの接続が正常に確立されるかどうかをテストします。
    接続が正常に確立されている場合には、「構成済」メッセージが表示されます。

    詳細は、データ接続のテストを参照してください。

  5. 「作成」をクリックします。

    図6-1 「接続の作成」ダイアログ

    「接続の作成」ダイアログ
接続を作成すると、接続は次の3つの状態のいずれかになります。
  • 接続がまだテストされていない場合には、「ドラフト」状態になります。

  • 接続の作成中または編集中に接続のテストが完了し、テストに合格した場合には、「構成済」状態になります。

  • 接続の作成中または編集中に接続のテストが完了し、テストに失敗した場合には、「切断済」状態になります。

データ接続の編集

ロールInsightConnectionCreatorまたはInsightAdminを持つユーザーのみが接続を編集/更新できます。

接続を編集するには、次のようにします。
  1. 「管理」タブをクリックするか、「ホーム」ページのナビゲーション・ショートカットをクリックします。
    データ接続ページが開きます。
  2. 編集する接続の隣にある「編集」アイコン(鉛筆のアイコン)をクリックします。

    図6-2 接続の編集

    接続の編集
    「接続の編集」ダイアログが開きます。

    図6-3 「接続の編集」ダイアログ

    「接続の編集」ダイアログ
  3. 更新する必要があるフィールドを変更します。
  4. 「接続の再テスト」をクリックして、これまで加えた変更で接続をテストします。
    接続状態が、テストに合格した場合には「構成済」に変わり、テストに失敗した場合には「切断済」に変わります。
  5. 行った変更をコミットするには、「保存」をクリックします。
変更内容でデータ接続が更新されます。

データ接続のテスト

データ接続のテストでは、入力した資格証明が有効であり、新規モデルで接続を実装マッピングに使用できることが検証されます。

InsightConnectionCreator/InsightAdminロールを持つユーザーのみが接続をテストできます。
データ接続をテストするには、次の手順を実行します。
  1. 「管理」タブをクリックするか、「ホーム」ページのナビゲーション・ショートカットをクリックします。
    データ接続ページが開きます。
  2. テストする接続に対して「接続のテスト」アイコンをクリックします。
    テストに合格した場合には、接続の状態が「構成済」に変わります。テストに失敗した場合には、状態が「切断済」に変わります。テストは、次のいずれかの理由で失敗することがあります。
    • 指定した資格情報に誤りがある

    • 接続で参照されているサーバーが使用不可である

    図6-4 テスト済の接続

    テスト済の接続
  3. 「データ接続」ページの「すべてテスト」をクリックして、一度にすべての接続をテストします。

    注意:

    接続が「ドラフト」状態の場合には、「すべてテスト」ボタンで接続をテストすることはできません。