Oracle Cloudアダプタ・アーティファクトの生成

Oracle Service Bus Consoleを使用してOracle Service Busプロジェクトを作成するには、Oracle JDeveloperによって生成されたOracle RightNowアダプタ・アーティファクトを使用する必要があります。BPELコンポジットを作成するには、「サービス統合のためのコンポジットの設計」を参照してください。

「Oracle RightNowアダプタの構成」で生成したアーティファクトを使用して、Oracle Service Bus ConsoleでOracle Service Busビジネス・サービスを作成します。

Oracle Service Bus Consoleを使用したOracle Service Busプロジェクトの作成

Oracle Service Bus Consoleを使用して、Oracle Service Busプロジェクトおよびサービスを作成します。

  1. Oracle Service Bus Console (http://hostname:port/servicebus)にログインします。
  2. ページの右側の「作成」をクリックします。これによって、Oracle Service Bus Consoleに新しいセッションが開かれ、変更が可能になります。

    図6-1 Oracle Service Busセッションの作成

    図6-1の説明が続きます
    「図6-1 Oracle Service Busセッションの作成」の説明
  3. 「すべてのプロジェクト」を右クリックし、「作成」→「プロジェクト」をクリックします。

    図6-2 Oracle Service Busへの新規プロジェクトの追加

    図6-2の説明が続きます
    「図6-2 Oracle Service Busへの新規プロジェクトの追加」の説明
  4. Oracle Service Bus Consoleに、「新規プロジェクトの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  5. 「リソース名」フィールドにプロジェクト名を入力し、「説明」フィールドに説明を指定します。

    図6-3 新規プロジェクト・ページの作成

    図6-3の説明が続きます
    「図6-3 新規プロジェクト・ページの作成」の説明
  6. 「作成」をクリックします。RightNow Createという新しいプロジェクトが、「すべてのプロジェクト」の下に表示されます。
  7. このプロジェクトにOracle RightNowアダプタ・アーティファクトをインポートします。作成されたプロジェクト名を右クリックします。「作成」→「WSDL」を選択します。

    コンソールにWSDLの作成ページが表示されます。

  8. 「参照」をクリックし、Oracle JDeveloperから受け渡されたアーティファクトが格納されているディレクトリを参照します。RightNow WSDLのOracle Cloudアダプタを選択します。
  9. 「作成」をクリックします。
  10. プロジェクト名を右クリックし、メニューから「作成」「WSDL」を選択します。
  11. WSDLの作成ページで、rightnowReference WSDLを検索します。

    図6-6 rightnowReference WSDL

    図6-6の説明が続きます
    「図6-6 rightnowReference WSDL」の説明
  12. 「作成」をクリックします。
  13. プロジェクト名「作成」ドロップダウン・リストからJCAバインドを選択します。

    図6-7 「作成」ドロップダウン・リストからのJCAバインドの選択

    図6-7の説明が続きます
    「図6-7 「作成」ドロップダウン・リストからのJCAバインドの選択」の説明

    JCAバインドの作成ダイアログ・ボックスが表示されます。

  14. 「参照」をクリックし、Oracle JDeveloper 12cから受け渡されたアーティファクトが格納されているディレクトリに移動します。RightNow JCAファイルのOracle Cloudアダプタを選択します。

    図6-8 RightNowアダプタJCAファイルの選択

    図6-8の説明が続きます
    「図6-8 RightNowアダプタJCAファイルの選択」の説明
  15. 「作成」をクリックします。「プロジェクト」ページに戻ります。「JCAバインド"rightnowReference_rightnow"が正常に作成されましたが、検証エラーが発生しています。JCAバインド/競合を表示して、詳細な診断メッセージを参照してください。」などのエラー・メッセージが表示されることがあります。

    このエラーは、JCAバインドが関連するWSDLを検出できない場合にスローされます。エラーが発生した場合に修正するには、作成したJCAファイルをクリックしてから「編集」をクリックします。

  16. 「参照」をクリックします。作成したWSDLを検索し、WSDLの選択後に「発行」をクリックします。

    図6-9 JCAバインド参照の編集

    図6-9の説明が続きます
    「図6-9 JCAバインド参照の編集」の説明
  17. 「保存」をクリックします。
  18. プロジェクト・フォルダに移動します。作成したJCAバインドを右クリックし、WSDLとサービスの生成オプションをクリックします。

    図6-10 JCAバインドからのWSDLとサービスの生成

    図6-10の説明が続きます
    「図6-10 JCAバインドからのWSDLとサービスの生成」の説明
  19. 新規WSDL名フィールドにWSDLの新しい名前を入力し、新規サービス名フィールドにサービス名を入力します。

    ノート:

    生成される新しいWSDLおよびサービスのための適切な場所を選択します。

  20. 「生成」をクリックします。

    図6-11 WSDLとサービスの生成

    図6-11の説明が続きます
    「図6-11 WSDLとサービスの生成」の説明

    コンソールによって、新しいWSDLと新しいビジネス・サービスが生成されます。

  21. 右隅の「アクティブ化」をクリックしてOracle Service Busセッションをアクティブ化します。

    図6-12 セッションのアクティブ化

    図6-12の説明が続きます
    「図6-12 セッションのアクティブ化」の説明

    コンソールにセッションのアクティブ化の確認ダイアログ・ボックスが表示されます。

  22. 「アクティブ化」をクリックしてセッションをアクティブ化します。

    図6-13 セッションのアクティブ化の確認

    図6-13の説明が続きます
    「図6-13 セッションのアクティブ化の確認」の説明
  23. 「アクティブ化」をクリックしてセッションをアクティブ化します。

Service Busプロジェクトの作成とOracle Service Bus JCAビジネス・サービスの生成

この項では、JDeveloperを使用してService Busプロジェクトを作成する方法について説明します。ここには、Oracle RightNowアダプタを使用してOracle Service Bus JCAビジネス・サービスを生成する場合の情報も含まれます。ここでは、最初にOracle Service Busの空のコンポジットを作成する方法について、次にOracle Service Busアウトバウンド・プロセスを定義する方法について、最後にそのOracle Service Busプロジェクトをサーバーにデプロイする方法について説明します。

Oracle Service Busの空のコンソールの作成と新しいService Busプロジェクトの作成

Oracle Service Busの空のコンポジットを作成するには:

  1. 新しいOracle Service Busアプリケーションを作成します。「ファイル」→「新規」→「アプリケーション」を選択します。「新規ギャラリ」が表示され、作成するアプリケーション・コンポーネントを選択できます。

    図6-14 アプリケーションの選択

    図6-14の説明が続きます
    「図6-14 アプリケーションの選択」の説明
  2. 「アプリケーションの名前付け」ページで、アプリケーションの名前とディレクトリの場所を任意に変更します。

    図6-15 アプリケーションの名前付け

    図6-15の説明が続きます
    「図6-15 アプリケーションの名前付け」の説明
  3. 新しいOracle Service Busプロジェクトを作成します。

    図6-16 新しいプロジェクトの作成

    図6-16の説明が続きます
    「図6-16 新しいプロジェクトの作成」の説明
  4. 「プロジェクトの名前付け」ページで、必要に応じてOracle Service Busプロジェクトの名前を変更します。プロジェクト・ディレクトリがアプリケーション・ディレクトリ(これがデフォルトです)内にあることを確認します。

    図6-17 「プロジェクトの名前付け」ページ

    図6-17の説明が続きます
    「図6-17 「プロジェクトの名前付け」ページ」の説明
  5. 「終了」をクリックします。

Oracle RightNowアダプタによるService Busビジネス・サービスの定義

この項では、Oracle RightNowアダプタを使用して、RightNow統合のためにOracle Service Busビジネス・サービスを定義する方法について説明します(次のステージで構成されます)。

Oracle RightNowアダプタ・コンポーネントの構成

Oracle RightNowアダプタ・コンポーネントを構成するには:

ノート:

アダプタの構成中にOSBリソースのインポートダイアログが表示された場合は、「取消」をクリックしてください。WSDLファイルはローカライズできません。
  1. Service Bus概要エディタを開きます。
  2. 「コンポーネント」パネルから「外部サービス」スイムレーンにOracle RightNowアダプタ・コンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップします。

    アダプタ構成ウィザードの基本情報ページが表示されます。

  3. 名前フィールドにRightNowアダプタの接続名を入力し、「次へ」をクリックします。
  4. 接続ページで、参照ボタンをクリックしてエンタープライズWSDLの場所を検索します。
  5. 「WSDLチューザ」ダイアログが表示されます。ダウンロードしたエンタープライズWSDLを検索して選択し、「OK」をクリックします。
  6. 「OK」をクリックします。
  7. 「次」をクリックします。
  8. 「終了」をクリックします。ウィザードは接続ページに戻ります。
  9. ドロップダウンから認証キーを選択するか(使用可能な場合)、「+」ボタンをクリックして認証キーを作成します。
  10. テスト・ボタンをクリックして認証キーを検証します。
  11. 「次」をクリックします。「操作」ページが表示されます。
  12. デフォルトの操作はCreateです。ビジネス要件に合致した操作名を選択してこの操作を変更できます。
  13. 使用可能リストからAccountビジネス・オブジェクトを選択して、選択済リストに移動します。
  14. 「次へ」をクリックすると、サマリーページが表示されます。
プロキシ・サービスの構成

Oracle Service Busプロジェクト・サービスを構成するには:

  1. Oracle Service Bus概要エディタで、「パイプライン/分割結合」レーンを右クリックして、「挿入」「パイプライン」をクリックします。

    図6-18 パイプライン・コンポーネント

    図6-18の説明が続きます
    「図6-18 パイプライン・コンポーネント」の説明
    「パイプライン・サービスの作成」ダイアログが表示されます。

    図6-19 「パイプライン・サービスの作成」ダイアログ

    図6-19の説明が続きます
    「図6-19 パイプライン・サービスの作成ダイアログ」の説明
  2. 「サービス名」フィールドに、パイプライン名を識別するための名前を入力し、プロジェクトの対応する場所を選択します。
  3. 「次へ」をクリックし、サービス・タイプとして「WSDL」を選択します。

    図6-20 パイプラインの作成

    図6-20の説明が続きます
    「図6-20 パイプラインの作成」の説明
  4. WSDL URLの右側にある「参照」アイコンをクリックし、ファイル・システムからWSDLを選択します。
  5. 「アプリケーション」→「リソース」から適切なWSDLファイルを選択します。
  6. 「OK」をクリックします。選択したWSDLと対応するバインディングが表示されます。プロキシ・サービスとして公開のチェック・ボックスが選択されていることを確認します。

    図6-22 パイプライン・サービスの作成

    図6-22の説明が続きます
    「図6-22 パイプライン・サービスの作成」の説明
  7. 「プロキシ・トランスポート」としてhttpを選択します。
  8. 「終了」をクリックします。パイプライン・コンポーネントが表示されます。

    図6-23 パイプライン・コンポーネント

    図6-23の説明が続きます
    「図6-23 パイプライン・コンポーネント」の説明
  9. 「外部サービス」スイムレーンのOracle RightNowアダプタをパイプラインに接続します。

    図6-24 パイプライン・コンポーネントにrightnowReferenceを接続

    図6-24の説明が続きます
    「図6-24 パイプライン・コンポーネントにrightnowReferenceを接続」の説明
  10. デフォルト・ルーティングを表すパイプラインを開きます。サービスと対応する操作がルーティング・プロパティに表示されることを確認します。

    図6-25 ルーティング・プロパティ

    図6-25の説明が続きます
    「図6-25 ルーティング・プロパティ」の説明

    これで、アウトバウンドService Busプロジェクトをデプロイできます。

アウトバウンドOracle Service Busプロセスのデプロイ

アウトバウンドOracle Service Busプロジェクトをデプロイするには:

  1. プロジェクトを選択し、Service Busサーバーへのデプロイを選択します。

    図6-26 デプロイ・アクション

    図6-26の説明が続きます
    「図6-26 デプロイ・アクション」の説明
  2. 構成済のアプリケーション・サーバーを選択して「次へ」をクリックします。

    図6-27 「サーバーの選択」ページ

    図6-27の説明が続きます
    「図6-27 「サーバーの選択」ページ」の説明
  3. デプロイメント・サマリーを確認して「終了」をクリックします。

    図6-28 「サマリー」ページ

    図6-28の説明が続きます
    「図6-28 「サマリー」ページ」の説明
  4. 成功メッセージ・ページに、プロジェクトが正常にデプロイされたことが示されます。

図6-29 成功メッセージ・ページ

図6-29の説明が続きます
「図6-29 成功メッセージ・ページ」の説明

正常にデプロイされたプロジェクトは、Service Bus Consoleからテストできます。

Oracle Service Bus ConsoleでのOracle Service Busプロジェクトのテスト

Oracle Service Bus ConsoleでOracle Service Busプロジェクトをテストするには:

  1. Oracle Service Bus Consoleを開き、ユーザーIDとパスワードを入力します。

    図6-30 Service Bus Console

    図6-30の説明が続きます
    「図6-30 Service Bus Console」の説明
  2. デプロイされたすべてのプロジェクトが「すべてのプロジェクト」の下に表示されます。

    図6-31 Service Busデプロイ済プロジェクト

    図6-31の説明が続きます
    「図6-31 Service Busデプロイ済プロジェクト」の説明
  3. テストするプロジェクトを開き、そのプロジェクトのプロキシ・サービスをクリックします。たとえば、この場合はPipelineProxyServiceです(次の図を参照)。

    図6-32 プロキシ・サービス定義

    図6-32の説明が続きます
    「図6-32 プロキシ・サービス定義」の説明
  4. アウトバウンド・エンドポイントのテスト用に、「テスト・コンソールの起動」(緑色の矢印ボタン)のオプションが表示されます。

    図6-33 テスト・コンソールを起動するオプション

    図6-33の説明が続きます
    「図6-33 テスト・コンソールを起動するオプション」の説明
  5. テスト・コンソールを起動すると、プロキシ・サービスと、「実行」実行-保存「リセット」および「閉じる」ボタンによるテスト操作が表示された新しいウィンドウが開きます。

    図6-34 プロキシ・サービス・テスト

    図6-34の説明が続きます
    「図6-34 プロキシ・サービスのテスト」の説明

    リクエスト・ドキュメント・セクションには、リクエスト・ペイロードが含まれます。

  6. 入力を指定して「実行」ボタンをクリックします。これによって、ペイロードがOracle RightNow Cxに送信され、レスポンスがレスポンス・ドキュメント・セクションに表示されます。