3 Captureの構成

この章では、Oracle WebCenter Enterprise Capture管理者が使用できる構成オプションとそれらのオプションにアクセスする方法について説明します。

この章には次の項が含まれます:

3.1 Oracle WebCenter Enterprise Captureの構成の概要

システム管理者は、Oracle Enterprise Managerの機能を使用して、次の作業を行います。

デフォルトでは、エラー、警告および重要なアプリケーション・ライフサイクル・イベントがログに記録されます。段階的にログ・レベルを上げることによって、構成メッセージ、デバッグ・メッセージおよびトレース・メッセージをログに記録できます。ログ・ファイルの構成方法の詳細は、「Captureログ・ファイルの構成と表示」を参照してください。

3.2 Enterprise ManagerでのCapture設定の管理

システム管理者は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの「システム構成」ページから、Captureシステムの構成を変更できます。システム管理者が「システム構成」ページから変更できる設定は、次のとおりです。

  • システム・プロパティ

  • インポート・プロセッサ設定

  • 電子メール・ブロードキャストのSMTP設定

3.2.1 システム構成設定の変更

システム構成を変更するには:

  1. 「Enterprise ManagerでのCapture機能の起動」に記載されているステップを使用して、Oracle Enterprise Managerにログインします。
  2. 左上部のペインでCaptureサーバーをクリックし、Captureのメニュー・オプションを表示します。
  3. システム構成を表示するには、「Capture」メニューから「構成」「システム構成」を選択します。「システム構成」ページが表示されます。

    次の表に、このページで設定できるすべての構成パラメータを示します。

表3-1 システム構成パラメータ

グループ パラメータ 説明

システム・プロパティ

このグループには、バッチとクライアント・バンドルの構成設定が含まれています。

CaptureシステムID

Captureシステムを一意に識別する値。ネットワーク上でCaptureシステムを一意に識別する値を入力します。

: 任意の文字列(Capture_01など)。

デフォルト値: Capture_01

検索ごとに返す最大バッチ数

1回の検索で返されるバッチの最大数を指定します。

: 任意の整数(100など)。

デフォルト値: 100

クライアント・ワークステーションのキャッシュを維持する日数

バッチがクライアント・ワークステーションにキャッシュされる日数を指定します。バッチがロックされている場合、クライアント・ワークステーションのキャッシュから削除されません。バッチがキャッシュから削除されたときに警告は表示されません。

: 任意の整数(3など)。

デフォルト値: 5

クライアント・バンドルのポーリング頻度(秒)

Captureサーバーがクライアントのバンドル・ディレクトリの更新をチェックする頻度を指定します。秒単位で測定されます。

デフォルト値: 30

GDフォント・パス

Unixシステムの場合、Unixフォント・ディレクトリの場所を指定します。このパスは、PDFイメージ専用のドキュメント出力フォーマット・ドライバが、PDFドキュメントのフォントをレンダリングするために使用します。

値: /usr/share/X11/fontsなどの有効なディレクトリ・パス。

インポート・プロセッサ設定

このグループには、インポート・プロセッサの構成設定が含まれています。

新規ジョブまたは更新済ジョブをチェックする頻度(秒)

処理を必要とするインポート・プロセッサ・ジョブをチェックするために内部タイマーが起動する頻度を指定します。秒単位で測定されます。

: 任意の整数(60など)。

デフォルト値: 60

インポートHAトークン有効期限(分)

インポートHAトークンが有効な期間を指定します。分単位で測定されます。インポートHAトークンは、インポートされるオブジェクト(電子メール、ファイル、リスト・ファイルなど)の処理状態を一意に識別して保持します。

: 任意の整数(60など)。

デフォルト値: 5

電子メール・ブロードキャストのSMTP設定

このグループには、バッチ処理中にエラーが発生した場合に、エラー・メッセージを送信する際に使用する電子メール・アカウントを構成するための設定が含まれています。

SMTPホスト

SMTPサーバー・ホストを指定します。

: 任意の文字列(test.example.comなど)。

SMTPポート

SMTPサーバー・ポートを指定します。

: 任意の有効なポート番号(25など)。

SMTPユーザーID

SMTPサーバーのユーザーIDを指定します。

: 任意の文字列(TEST01など)。

SMTPパスワードの変更

SMTPパスワードの値を指定します。

: 任意の文字列

SMTPパスワードの確認

新規SMTPパスワードを再度入力します。

: 任意の文字列

SMTP SSL

SMTPサーバーでSSLセキュリティを使用する必要があるかどうかを指定します。

SMTPのSTARTTLS

SMTPサーバーで開始TLSを使用する必要があるかどうかを指定します。

SMTPメッセージ送信元

SMTPメッセージの送信元フィールドの値を指定します。

: 任意の文字列

3.2.2 クライアント・バンドルの管理

バンドルは、Captureクライアントがダウンロードして実行するプログラム・モジュールです。システム管理者は、選択したバンドルを削除し、新規または更新済バンドルを検索した後、それらを適用することが必要な場合があります。

Oracle Enterprise Managerからクライアント・バンドルを管理するには:

  1. 「Enterprise ManagerでのCapture機能の起動」に記載されているステップを使用して、Oracle Enterprise Managerにログインします。
  2. 左上部のペインでCaptureサーバーをクリックし、Captureのメニュー・オプションを表示します。
  3. クライアント・バンドルを管理するには、「Capture」メニューから「構成」「バンドル・マネージャ」を選択します。「バンドル・マネージャ」ページが表示されます。
  4. 親がないクライアント・バンドルを削除するには、インストールされているクライアント・バンドルのリストから、削除するクライアント・バンドルを選択し、「選択したバンドルの削除」をクリックします。
  5. 更新済クライアント・バンドルをスキャンおよびインストールするには、「クライアント・バンドルのスキャン」をクリックします。更新済クライアント・バンドルがインストールされます。

    ノート:

    新規バンドルをインストールするには、バンドル・アーカイブを<ECM_HOME>/wccapture/capture/clientbundlesディレクトリにコピーした後、「クライアント・バンドルのスキャン」をクリックします。

  6. 「適用」をクリックして、変更を保存します。変更を有効にするには、Captureサーバーの再起動が必要な場合があります。

3.3 ユーザーおよびセキュリティの管理

この項の内容は次のとおりです。

3.3.1 セキュリティおよびキャプチャ・ロールについて

Captureには、次のロールがあります。

3.3.1.1 システム管理者

システム管理者は、Captureシステムの構成と管理を完全に制御できるスーパー・ユーザーです。このユーザーは、システムへのアクセス権限を他のユーザーに付与できます。システム管理者は、次のタスクを実行できます。

  • Enterprise Managerアプリケーションにアクセスして、システム・パラメータの構成、キャプチャ・ユーザーおよびグループへのロールの割当て、パフォーマンス・データの表示およびシステム・ログの管理を行います。

  • システムの更新を適用します。

  • ワークスペース・マネージャ・ロールを個々のユーザーまたはユーザー・グループに付与します。

3.3.1.2 キャプチャ・ワークスペース・マネージャ

ワークスペース・マネージャは、キャプチャ・ワークスペースの作成と、ワークスペース内のバッチに影響を与えるプロセス用のクライアント・プロファイルおよびバッチ処理ジョブの作成を行うことができます。また、ワークスペース・マネージャは、ワークスペース・マネージャ・ロール、ワークスペース参照者ロールまたはユーザー・ロールでワークスペースにアクセスするための権限を他のユーザーに付与します。

3.3.1.3 キャプチャ・ワークスペース参照者

ワークスペース参照者には、クライアント・プロファイルとバッチ・プロセッサ・ジョブの構成を含むワークスペース構成の確認を目的とした、ワークスペースの読取り専用権限が付与されます。

3.3.1.4 Captureクライアント・ユーザー

Captureクライアント・ユーザーは、バッチ、バッチ・アイテム、ドキュメント、ページなど、バッチ関連のコンテンツをワークスペース内で作成、更新および削除できます。

3.3.2 Oracle Enterprise Managerでのキャプチャ・ロールの割当て

Oracle WebLogic Server管理コントロールでCaptureユーザーを作成した後、それらのユーザーにOracle Enterprise Managerでロールを割り当てることができます。

Oracle WebCenter Enterprise Captureユーザーを作成するには:

  1. 「WebLogic Server管理コンソールでのCapture機能の起動」に記載されているステップを使用して、WebLogic Server管理コンソールにログインします。

  2. 「WebLogic Server」内の「capture_domain」に移動し、「セキュリティ・レルム」をクリックします。

  3. 「セキュリティ・レルムのサマリー」セクションの表で、統合LDAPと連携する組込みレルムの「myrealm」をクリックします。

  4. 「ユーザーとグループ」タブを選択し、「ユーザー」サブタブを選択します。

  5. 「ユーザー」セクションで、「新規」をクリックして、「新しいユーザーの作成」セクションを表示します。

  6. 「名前」フィールドで、Workspace Managerなどの名前を指定します。

  7. 「パスワード」フィールドにパスワードを指定します。

  8. 「パスワードの確認」フィールドにパスワードを再入力して、「OK」をクリックします。

  9. ステップ4から8を実行して、別のユーザーを作成します。

Oracle Enterprise Managerで、LDAPユーザーおよびグループをキャプチャ・ロールに割り当てることができます。

ユーザーおよびグループにキャプチャ・ロールを割り当てるには:

  1. 「Enterprise ManagerでのCapture機能の起動」に記載されているステップを使用して、Oracle Enterprise Managerにログインします。
  2. 「WebLogicドメイン」内の「capture_domain」に移動します。
  3. 「capture_domain」を右クリックし、「セキュリティ」「アプリケーション・ロール」を選択します。「アプリケーション・ロール」ページが表示されます。
  4. 「アプリケーション・ストライプ」フィールドで、「capture」を選択した後、「アプリケーション・ロールの検索」アイコンをクリックして、キャプチャ・アプリケーション・ロールを表示します。
  5. リストからロール(CaptureWorkspaceManagerなど)を選択し、「編集」をクリックします。選択したロールの「アプリケーション・ロールの編集」ページが表示されます。
  6. 「アプリケーション・ロールの編集」ページの「メンバー」で、「追加」をクリックします。
  7. 「プリンシパルの追加」ダイアログ・ボックスで、選択したキャプチャ・ロールに追加するユーザーまたはグループを検索します。
  8. 「OK」をクリックして、選択したユーザーまたはグループを追加します。
  9. 選択したロールに、さらにユーザーまたはグループを追加する場合は、ステップ6から8を繰り返します。

    ノート:

    ユーザーにCaptureWorkspaceManagerロールを付与すると、そのユーザーは、ワークスペース・コンソールへのサインイン、ワークスペースの作成、およびキャプチャ・ロールを割り当てられた他のLDAPユーザーへのキャプチャ・アクセス権の付与が可能になります。

    ノート:

    CaptureWorkspaceManagerおよびCaptureUserロールを割り当てて、Captureワークスペース・コンソールとCaptureクライアントにアクセスできるようにする必要があります。CaptureUserロールのメンバーのみがCaptureクライアントを使用できます。

  10. 「OK」をクリックします。
  11. ステップ5から10を実行して、ユーザーおよびグループを他のキャプチャ・ロールに追加します。

3.3.3 認証について

認証はアプリケーション・サーバーによって処理されます。Captureのユーザー・ログイン、アクセスおよび認証は、Oracle WebLogic ServerおよびOracle Platform Security Services (OPSS)と統合されています。一度認証されると、ユーザーの権限は、アプリケーション・ロール・メンバーシップと、それらのユーザーが権限を付与されたワークスペースおよびCaptureリソースによって指定されます。Capture内では、ワークスペース・マネージャがアクセス権をユーザーまたはグループに付与します。たとえば、ワークスペース・マネージャは、Captureユーザー・ロールが付与されたユーザー・グループをワークスペース内のクライアント・プロファイルに割り当てます。

ノート:

Capture 11gはファイルベースの資格証明ストアを使用し、Capture 12cはDBベースの資格証明ストアを使用します。DB資格証明ストアでは、データは、Advanced Encryption Standard (AES)アルゴリズムを使用するクライアント側のキーを使用して暗号化されます。ドメインの作成時、OPSSではキーストア・サービスを使用して、セキュリティ・ストア・データの暗号化に使用されるAES対称キーを作成します。OPSSは、最初に256ビットのキーを生成しようとします。これがサポートされていない場合は、192ビットのキーの生成を試行しますが、それもサポートされていない場合は、128ビットのキーを作成します。128ビットのキーがサポートされていない場合は、invalidKeyException例外がスローされます。

3.3.4 SSLについて

Captureでは、クライアントとサーバー間のHTTPおよびHTTPSアプリケーション・プロトコルを使用した通信がサポートされます。組織のファイアウォールによる保護の外部からCaptureクライアントにアクセスする場合、HTTPS接続を要求するようアプリケーション・サーバーのWebコンテナを構成して、すべての機密情報が適切に保護されるようにする必要があります。SSLは管理対象サーバーに適用され、その範囲はクライアントとワークスペース・コンソールの両方に及びます。このため、SSLを使用するようサーバーを構成した場合、クライアントWebアプリケーションとワークスペース・コンソールWebアプリケーションの両方がその影響を受けます。『Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracle Fusion MiddlewareのSSLの構成に関する項を参照してください。

3.4 Capture MBeanの参照

MBeanと呼ばれるJava Management Beanは、管理アプリケーションがJavaアプリケーションを外部で構成および制御するための方法を定義する、さらに大きなJava Management eXtension (JMX)標準の一部です。Captureでは、インストール時に、ホスト・アプリケーション・サーバーのMBeanサーバーにMBeanが登録されます。これによって、他のアプリケーションでCaptureの構成データを操作できるようになります。これには、WebLogic Scripting Tool (WLST)やOracle Enterprise ManagerのMBeanブラウザなどがあります。

3.4.1 Capture MBeanの表示

Oracle Enterprise Managerを使用してサーバーのパフォーマンスを監視する場合、Enterprise ManagerのシステムMBeanブラウザを使用して、Oracle WebCenter Enterprise Capture MBean値を表示することもできます。

システムMBeanブラウザを使用してCapture MBeanを表示するには:

  1. 「Enterprise ManagerでのCapture機能の起動」に記載されているステップを使用して、Oracle Enterprise Managerにログインします。
  2. 左上部のペインでCaptureサーバーをクリックし、Captureのメニュー・オプションを表示します。
  3. Capture MBeanを表示するには、「Capture」メニューから「システムMBeanブラウザ」を選択します。「システムMBeanブラウザ」ページが表示されます。
  4. 左側のナビゲーション・ペインで、「アプリケーション定義のMBean」の「oracle.capture」を開きます。該当するサーバーを選択します。
  5. 該当するサーバーを開きます。
  6. 選択したサーバー内のCaptureアプリケーションを開きます。
  7. 「構成」を開きます。
  8. 「構成」をクリックします。Capture MBeanのリストが右側のペインに表示されます。

Capture MBeanは、Oracle Enterprise Managerの「システム構成」ページから構成できます。「Enterprise ManagerでのCapture設定の管理」を参照してください。

また、WLSTを使用してCapture MBeanを表示することもできます。『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』Oracle WebCenter Enterprise CaptureカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。

3.4.2 Capture MBeanの構成

次の表では、Capture固有のMBean属性について説明します。

表3-2 MBeanの属性

名前 説明
AdvancedRecognitionSymbologies 高度な認識に使用されるカンマ区切りのコードID。19はデータ・マトリックスのIDであり、1はコード128のIDです。このプロパティの更新は、サーバーの再起動時に有効になります。
AdvancedRecognitionTimeout 構成されているコードのバーコードを検出するための最大時間制限。秒単位で測定されます。このプロパティの更新は、サーバーの再起動時に有効になります。
AuditableActions 監査可能アクションID。
BatchRefreshLimit 1回の検索で返されるバッチの最大数。
CaptureNativePath Captureネイティブ・ライブラリのパス。
CaptureSystemID Captureインスタンスの一意の識別子。
ClientUserDataLocation クライアント・ユーザー・データのカスタムの場所。たとえば、D:\UserHome
CookieAllowlist CaptureクライアントのCookie名のカンマ区切り許可リスト。「クライアントの起動」ボタンがクリックされると、許可リストと一致するCookie名がCaptureクライアントに渡され、セッションの認証に使用されます。この属性の値が空の場合、Captureクライアントはデフォルトの動作を実行します。つまり、SESSIONを含むCookie名またはOAMAuthCookieで始まるCookie名が渡されます。
DefaultDaysToRetainBatches クライアント・ワークステーションのキャッシュを維持する日数
DocConversionMaxPaperSizeOIT イメージがOracle Outside In Technologyによって変換されるときに使用できる用紙の最大サイズを指定します。
EMailProcessorConnectionRetries この設定では、電子メール・サーバーとの接続の最初の試行が失敗した場合の接続再試回数を決定します。
EMailProcessorConnectionTimeout 電子メール・サーバーとの接続が確立されるまでCaptureが待機するタイムアウト時間(ミリ秒)を指定します。
EMailProcessorDisablePlainAuth 電子メール・アカウントに接続中に、認証でPLAIN認証をデフォルトで使用しないようにするには、これをTrueに設定します。
EMailProcessorJavaMailBufferSize 電子メール・メッセージの添付の処理時に使用されるバッファのサイズ(バイト単位)を指定します。
EMailProcessorJavaMailDebug JavaMailデバッグ出力を有効にするには、これをTrueに設定します。このデバッグ出力は、servers.outログ・ファイルに保存されます。
EMailProcessorJavaMailProps

MBeanにはプロパティ値を増やすことができ、任意のjavamailセッション・プロパティを設定するために使用できます。たとえば:

これをmail.imap.partialfetch=false,mail.mime.base64.ignoreerrors=trueに設定します
EMailProcessorOperationTimeout 電子メール・サーバーに接続すると、電子メール・サーバー関連のその他すべての機能にこのタイムアウト(ミリ秒単位)が適用されます。
GDFontPath Unixシステムの場合、Unixフォント・ディレクトリの場所を指定します。このパスは、PDFイメージ専用のエクスポート・ドライバが、PDFドキュメントのフォントをレンダリングするために使用します。
ImportHATokenExpiration この設定では、インポートHAトークンが有効な期間を決定します。分単位で測定されます。
ImportJobRefreshInterval この設定では、処理を必要とするインポート・ジョブをチェックするために内部タイマーが起動する頻度を決定します。秒単位で測定されます。
InstalledBundles システムにインストールされているバンドルのリストを返します。
AdminLogoutRedirectURL ログアウトURLでユーザーをリダイレクトします。このプロパティは管理コンソールに固有であり、logoutRedirectURLよりも優先されます。
logoutRedirectURL ログアウト時にリダイレクトするかわりに使用するカスタム・ログアウトURLを指定します。
MaxBatchProcessingAttempts バッチ処理の最初の試行が失敗した場合の再試回数を設定します。
MaxPropertyUpdatesT2P T2P操作の実行時に許可されるキャプチャ・オブジェクト(プロファイル/ジョブ)固有のプロパティ更新の最大数。
OITTimeout OIT変換にかかる時間を指定します。この時間を超えると、変換タスクでエラーが発生します。デフォルト値は300秒です。
OITNativePath Oracle Outside In Technologyネイティブ・ライブラリへのパス。
OrphanedImportTokensCheckInterval 親がないインポート・トークンをチェックする頻度。秒単位で測定されます。
PollForBundles 更新済クライアント・バンドルをチェックする頻度。秒単位で測定されます。
RecognitionServiceJVMArgs バーコード認識サービスをチューニングするために使用されるオプションのJavaランタイム・パラメータ。主にメモリーを増やすために使用されます。たとえば、-Xmx2048mは、RAMの最大ヒープ・メモリー・サイズを2GBに制限します。詳細は、java -helpを実行してください。
SMTPHost SMTPサーバー・ホストを指定します。
SMTPMessageFrom この値は、Captureから送信されたすべての電子メールの「送信者」フィールドに表示される名前を決定します。
SMTPPassword Capture SMTPサーバーにログインするためのパスワード。
SMTPPort SMTPサーバー・ポートを指定します。
SMTPSSL trueの場合、SMTPサーバーでSSLセキュリティを使用する必要があることを示します。
SMTPStartTLS trueの場合、SMTPサーバーで開始TLSを使用する必要があることを示します。
SMTPUserID Capture SMTPサーバーのユーザーID。

3.5 Oracle WebCenter Enterprise Captureの高可用性の構成

Oracle WebCenter Enterprise Captureの高可用性を構成する際に考慮すべき特別な考慮事項があります。

3.5.1 WebCenter Enterprise CaptureドメインのOracle SOAでの作成について

WebCenter Enterprise CaptureドメインをOracle SOAコンポーネントで作成する場合、JRF-MAN-SVRおよびWSMPM-MAN-SVRサーバー・グループを選択する必要があります。これらのサーバー・グループによって、Oracle JRFとOracle Web Services Manager (OWSM)のサービスが、作成中の管理対象サーバーにターゲット設定されます。

3.5.2 WebCenter Enterprise Captureのスケール・アウトとOWSMの構成について

OWSMはクロス・コンポーネント・ワイヤリングを使用して、ドメイン内のポリシー・マネージャを自動検出します。構成ウィザードを使用してOWSMを含むドメインを作成または更新するとき、ローカル・サービス表にポリシー・マネージャURLが公開されます。

ローカル・サービス表に公開されたエンドポイント・エントリを使用して、OWSMエージェントが自動的にOWSMポリシー・マネージャに接続されます。ただし、構成ウィザード以外のツール(WebLogic管理コンソール、Fusion Middleware ControlまたはWLSTなど)を使用してドメインを変更した場合、ポリシー・マネージャURLへの変更は自動的にローカル・サービス表に公開されますが、OWSMエージェントのクライアントは新しいURLに自動的にはバインドされません。この場合、ポリシー・マネージャURLにOWSMエージェントを手動でバインドする必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』Fusion Middleware Controlを使用したエージェント・バインディングの検証に関する項を参照してください。