コンテンツ・サーバーのステータスの監視

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5 コンテンツ・サーバーのステータスの監視

この章では、各種のOracle WebCenter Content Server内部・リソースを使用して、コンテンツ・サーバー・インスタンスのステータスを監視する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

5.1 コンテンツ・サーバーのステータスの表示

コンテンツ・サーバー・インスタンスの現在のステータス(実行中、停止など)を表示できます。

Fusion Middleware Controlを使用してコンテンツ・サーバーの現在のステータスを表示するには:

ナビゲーション・ツリーで、適切なドメイン名(Content_base_domainなど)を開きます。
「WebCenter」、「コンテンツ」、「コンテンツ・サーバー」の順に展開します。
コンテンツ・サーバー・インスタンス名(Oracle WebCenter Content - Content Server (UCM_server1)など)を選択します。
コンテンツ・サーバーのホームページに、コンテンツ・サーバー・インスタンスの現在のステータスが表示されます。

5.2 コンテンツ・サーバーのコンソール出力の表示

コンテンツ・サーバー・インスタンスのコンソール出力を表示できます。これは、DomainHome/ucm/cs/data/trace/classname.logファイルにある情報と同じです。

「管理」、「システム監査情報」の順に選択します。
「サーバー出力の表示」をクリックします。
出力メッセージをリフレッシュするには、「ページのリフレッシュ」をクリックします。出力メッセージをクリアするには、「クリア」をクリックします。

5.3 システム構成情報の表示

Oracle WebCenter Contentでは、コンテンツ・サーバー・インスタンスのシステム構成情報を表示する「構成情報」ページが提供されており、問題のトラブルシューティングやOracleサポート組織で作業する際に役に立ちます。

構成情報ページにアクセスするには:

「管理」→「インスタンスの構成」を選択します。
詳細を表示するには、各構成情報のタイプのリンクをクリックします。
提供される構成情報は次のとおりです。
- サーバー名
- バージョン
- クラス・ローダー
- インスタンス・ディレクトリ
- データベース・タイプ
- データベースのバージョン
- HTTPサーバー・アドレス
- メール・サーバー
- 検索エンジン名
- 索引エンジン名
- アクティブな索引
- インストール済の機能の数
- 有効なコンポーネントの数
- 無効なコンポーネントの数
- 自動採番接頭辞
- アカウントを使用
- NTLMセキュリティは有効です
- 読取り特権を持つユーザーである場合にコピーを許可する
- 元のコントリビュータにのみチェックアウトを許可する
- Javaバージョン
ノート:

オプションには、ソフトウェアのインストール中に指定されるものもありますが、「システム・プロパティ」ユーティリティを使用して設定されるオプションもあります。

5.4 システム監査情報の表示

Oracle WebCenter Contentでは、コンテンツ・サーバー・インスタンスの「システム監査情報」ページが提供されており、問題のトラブルシューティングやコンテンツ・サーバーのパフォーマンスの調整の際に役立ちます。

「システム監査情報」ページには、いくつかの情報のタイプがあります。

5.4.1 システム監査の一般的な情報

「システム監査情報」ページの「一般的な情報」セクションに、一般的なシステム監査の数と詳細を表示できます。

「システム監査情報」ページにアクセスするには、「管理」→「システム監査情報」を選択します。

コンテンツ・サーバー・インスタンスが起動して稼働した期間。
処理されたサービス・リクエスト数、およびシステムがサービス・リクエストを正常に処理したかどうか。システムが受信するリクエストの数が多すぎる場合、ロード・パフォーマンスに関する電子メールがシステム管理者に送信されます。
JVMメモリー容量の合計、および使用可能なJVMメモリーの合計。また、システムのメモリー使用に関する情報。メモリー不足に関するエラーのトラブルシューティングに役立つ場合があります。ユーザー数とデータ量が多いコンテンツ・サーバー・インスタンスを実行しているときにも重要となる場合がある情報です。
スレッドの合計数、および現在実行中のJavaスレッドに関する情報。この情報はエラーの原因を特定する場合に有用な場合があります。
アクティブなデータベース接続の合計数、およびデータベース・アクティビティに関する情報。
監査メッセージの合計数。

詳細を表示するには、構成情報のタイプのページでリンクをクリックします。

5.4.2 システム監査のローカライズ情報

「システム監査情報」ページの「ローカライズ情報」セクションに、コンテンツ・サーバー・インスタンスのローカライズに関する数を表示できます。

「システム監査情報」ページにアクセスするには、「管理」→「システム監査情報」を選択します。

文字列キー・カウント
ローカライズ・システムが文字列索引を使用しているかどうか
ローカライズ・テスト実行時間
ローカライズ・テスト1秒当たりの参照

5.4.3 システム監査のトレース・セクション情報

「システム監査情報」ページの「トレース・セクション情報」セクションに、トレースの詳細を表示できます。このセクションでは、コンテンツ・サーバー・インスタンス内のトレースを有効にし、セクションごとにアクティブ化できます。アクティブ・セクションのトレースを有効にするには、「システム監査情報」ページで「サーバー出力の表示」をクリックします。セクション・トレースは、コンテンツ・サーバーのどのセクションが問題の原因となっているかを特定する場合、または特定のセクションの詳細を表示するときに役立つ場合があります。

「システム監査情報」ページにアクセスするには、「管理」→「システム監査情報」を選択します。

トレースに使用できるセクションのリストを簡単な説明とともに表示するには、「トレース・セクション情報」見出しの横にある「情報」アイコンをクリックします。
詳細出力をサポートするアクティブなセクションについて詳細なトレースを確認するには、「完全な詳細トレース」を選択します。詳細は、「トレースの使用を参照してください。
トレース情報を保存する場合は、「保存」を選択します。
トレースする追加のセクションを指定するには、セクション名のカンマ区切りリストを入力するか、または「アクティブなセクション」フィールドの横にあるメニューからセクションを選択します。ワイルドカード文字*がサポートされているため、たとえばschema*と指定すると、接頭辞schemaで始まるすべてのセクションをトレースできます。セクションを指定したら、「更新」をクリックします。
トレースする追加のサービスを指定するには、「アクティブ・サービス」フィールドにサービス名のカンマ区切りリストを入力して、「更新」をクリックします。
トレースする追加のスレッドを指定するには、「アクティブ・スレッド」フィールドにスレッド名のカンマ区切りリストを入力して、「更新」をクリックします。
トレースで捕捉するテキストを指定するには、「イベント捕捉テキスト」フィールドにテキストを入力して、「更新」をクリックします。イベント捕捉の使用の詳細は、ブログ記事「Caught in the Act!」を参照してください。
スレッド・ダンプをトレースに追加するには、「スレッド・ダンプの追加」を選択して、「更新」をクリックします。
変更したフィールドを以前の設定に戻すには、「リセット」をクリックします。

重要:

「トレース・セクション情報」で設定するすべてのオプションは、「保存」を有効にして「更新」をクリックしていない場合は、コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動する際に失われます。

5.4.4 システム監査のキャッシュ情報

コンテンツ・サーバー・インスタンスは、簡単にアクセスするために様々なアイテムをキャッシュします。「システム監査情報」ページの「キャッシュ情報」セクションに、3つのキャッシュの現在の詳細を表示できます。

「システム監査情報」ページにアクセスするには、「管理」→「システム監査情報」を選択します。

キャッシュの検索: 永続的にロードされたページ数およびリソース・ファイル数。キャッシュが一時的に制限される数。一時アイテムがロードされるかどうか。実行する個別検索問合せの合計数。実行する個別検索問合せの合計数。これらの詳細は、検索関連の問題のトラブルシューティングの際に役立ちます。
スキーマ・キャッシュ: スキーマ・キャッシュに格納されているアイテムの合計数。許可されたバイト数から使用されたバイト数。現在キャッシュにあるスキーマ・オブジェクトの追加詳細。
バッファ・プール・キャッシュ: キャッシュ内のオブジェクトおよび各オブジェクトが使用しているメモリーの容量に関する情報で、「システム監査の一般的な情報」セクションのメモリー情報に反映されます。この情報は、メモリー・リークやその他のメモリーの問題の原因となるオブジェクトを特定する際に役立ちます。(トラブルシューティングの詳細は、「Oracle WebCenter Contentのトラブルシューティング」を参照してください。

詳細を表示するには、このページでキャッシュ情報のタイプのリンクをクリックします。

5.4.5 システム監査の構成エントリ情報

「システム監査情報」ページの「構成エントリ情報」セクションに、数と詳細を表示できます。

「システム監査情報」ページにアクセスするには、「管理」→「システム監査情報」を選択します。

環境キーの数
上書きされた構成値の数
無視された設定の数
削除された設定の数

アイテムごとの詳細を表示するには、このページで構成エントリ情報のタイプのリンクをクリックします。

5.4.6 システム監査のコンポーネント・レポート情報

「システム監査情報」ページの「コンポーネント・レポート」セクションに、コンポーネントに関する情報を表示できます。このページには、コンテンツ・サーバー・コンポーネントが名前のアルファベット順で表示されます。コンポーネントに関する詳細を表示するには、リストでコンポーネント名をクリックします。コンポーネントの詳細。

「システム監査情報」ページにアクセスするには、「管理」→「システム監査情報」を選択します。

場所: インスタンス内のコンポーネントのパス名
バージョン: 日付、ビルドおよびリビジョン
ステータス: コンポーネントの現在のステータス(「ロードされました」または「スキップ済」)
理由: コンポーネント・ステータスの説明

5.5 サーバー出力の表示

コンテンツ・サーバー・インスタンスのコンソール出力であるサーバー出力を表示できます。これは、DomainHome/ucm/cs/data/trace/classname.logファイルにある情報と同じです。

「管理」、「システム監査情報」の順に選択します。
「サーバー出力の表示」をクリックします。

5.6 イベント出力の表示

サーバーのイベント出力を表示できます。

「管理」、「システム監査情報」の順に選択します。
「イベント出力の表示」をクリックします。
現在の出力以外の出力を表示するには、メニューから該当する以前のタイムスタンプを選択します。
現在の表示を更新するには、「ページのリフレッシュ」をクリックします。

5.7 スキーマ・キャッシュの確認

サーバーの最新のスキーマ・キャッシュ情報を表示できます。

「管理」、「システム監査情報」の順に選択します。
「スキーマ・キャッシュのチェック」をクリックします。

「システム監査情報」ページが開き、「キャッシュ情報」セクションに、スキーマ・キャッシュでの「ビュー名」および「使用されるバイト」についての追加の列が表示されます。
特定のスキーマ・キャッシュ・ビューの詳細を確認するには、「ビュー名」列で名前を選択します。

5.8 ローカライズ監査情報の表示

「監査のローカライズ」ページのコンテンツ・サーバーのユーザー・インタフェースで、ローカライズされた変数の可用性に関する情報を表示できます。この情報は、カスタム・メタデータ・フィールド・ラベルまたは他のカスタマイズ・コンテンツ・サーバー・テキストでローカライズが必要かどうかを判別するのに役に立ちます。監査のローカライズは永続的ではないため、使用する際に開始または停止する必要があります。

「管理」、「システム監査情報」の順に選択します。
「監査のローカライズ」をクリックします。
監査のローカライズを開始するには、「監査の開始」をクリックします。
監査のローカライズを停止するには、「監査の終了」をクリックします。
生成されたJavaの例外を表示するには、「スタック・トレース」列で「表示」をクリックします。

5.9 スケジュールされたジョブの監視

スケジュールされたジョブは、システム・コンポーネントでスケジュールされたイベントの一部として実行されます。「スケジュールされたジョブの管理」インタフェースを使用して、コンテンツ・サーバー・インスタンスでスケジュールされたジョブに関する情報を監視し、場合によってはスケジュールされたジョブを編集できます。

5.9.1 アクティブなスケジュールされたジョブの表示

アクティブなスケジュールされたジョブを表示するには:

「管理」→「スケジュールされたジョブの管理」→「アクティブなスケジュールされたジョブ」を選択します。

「スケジュールされたジョブのリスト」ページに、スケジュールされた各ジョブのジョブ名、ジョブの説明、処理日と処理時刻、現在のステータスおよび使用可能なアクションが表示されます。ステータス・アイコンは、「優先度」、「非アクティブ」または「処理済」、「1回のみ」または「繰返し」および「短い」または「長い」を表します。
「アクション」をクリックして、スケジュールされたジョブの次のアクションのいずれかを選択します。
- 「情報」: 「スケジュールされたジョブの情報」ページを表示します。
- 編集: スケジュールされたジョブを編集します。
- 取消: スケジュールされたジョブを取り消します。
- 削除: スケジュールされたジョブを削除します。
「情報」をクリックします。

「スケジュールされたジョブの情報」ページが開きます。

5.9.2 スケジュールされたジョブの履歴の表示

スケジュールされたジョブの履歴を表示するには:

「管理」→「スケジュールされたジョブの管理」→「スケジュールされたジョブの履歴」を選択します。

「スケジュールされたジョブ履歴のリスト」ページが開き、スケジュールされた各ジョブのジョブ名、ジョブの説明、最終処理日、最終ステータスおよびアクションが表示されます。
特定のジョブの「スケジュールされたジョブの情報」ページを表示するには、「アクション」列の「情報」アイコンをクリックします。

5.9.3 スケジュールされたジョブの変更

スケジュールされたジョブを変更するには:

「管理」→「スケジュールされたジョブの管理」→「アクティブなスケジュールされたジョブ」を選択します。
「スケジュールされたジョブのリスト」ページのリストにある特定のジョブに対して、「アクション」アイコン、「編集」の順にクリックします。

ジョブ名、説明、カテゴリ、例外の親ジョブ、初期ユーザー、キュー・タイプ、スケジュール・タイプ、現在の状態、優先度、間隔、開始トークン、進行状況ステータス、作成日、更新日、プロセス日付、最終処理日および最終処理ステータスが表示されます。
該当するフィールドを編集します(すべてのフィールドが変更できるわけではありません)。
「更新」をクリックします。変更を削除する場合は、「リセット」をクリックします。

5.9.4 スケジュールされたジョブの取消しまたは削除

スケジュールされたジョブを取り消すかまたは削除するには:

「管理」→「スケジュールされたジョブの管理」→「アクティブなスケジュールされたジョブ」を選択します。
「スケジュールされたジョブのリスト」ページのリストにある特定のジョブを取り消すには、そのジョブで「アクション」アイコンをクリックして、「取消」を選択します。
「スケジュールされたジョブのリスト」ページのリストにある特定のジョブを削除するには、そのジョブで「アクション」アイコンをクリックして、「削除」を選択します。