ファイルの転送

この章では、アーカイバ・ユーティリティの転送機能を使用して、Oracle WebCenter Content Serverインスタンス間でのソケットを通じたコンテンツの移動またはコピーについて説明します。

この章の構成は、次のとおりです。

ファイルの転送の概要

転送機能を使用して、共有ファイル・システム上のコンテンツ・サーバー・インスタンス間でファイルを転送できますが、転送に共有ファイル・システムは必要ありません。非共有ファイル・システム間でファイルを転送するには、ソース・コンテンツ・サーバー・インスタンス上に送信プロバイダが必要です。

転送は、バージョン4.5以上のコンテンツ・サーバー・システム間でのみ正常に行われます。

重要:

アーカイバを使用して、同じコンテンツ・サーバー・インスタンス名(IDC_Name)を共有する2つのインスタンス間でデータを移動またはコピーすることはできません。これを行うと、ターゲット・システムのデータが破損します。

この項の項目は次のとおりです。

転送の用途

転送機能の一般的な用途は次のとおりです。

転送の方法

ファイルを転送するには、次の方法があります。

転送の用語

次の用語は、転送機能に関連するものです。

転送タイプの理解

この項では、各種の転送タイプについて説明します。最初のタイプが最も単純で、最後のタイプが最も複雑です。

ローカル転送

ローカル転送とは、ソース・コンテンツ・サーバー・インスタンスとターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスの両方がマップまたはマウントされたドライブを使用してアクセスできるコレクションに属するローカル・アーカイブ間で行われる転送のことです。送信プロバイダは必要ありません。このタイプの転送は通常、2つのアーカイブのバッチ・ファイルを結合するために使用します。

ノート:

共有ファイル・システム上のコンテンツ・サーバー・インスタンス間で転送を行う場合、マップまたはマウントされたドライブが両方のコンテンツ・サーバー・インスタンスで使用可能になっている必要があります。これらのコンピュータが稼働中であり、どちらのコンテンツ・サーバー・インスタンスにもシステム・アクセスできるユーザーとしてログインしている必要があります。

プル転送

プル転送とは、プロキシ(リモート)コンテンツ・サーバー・インスタンス(送信プロバイダのターゲットであるインスタンス)が所有する転送のことです。

プッシュ転送

プッシュ転送とは、ローカル・コンテンツ・サーバー・インスタンス(送信プロバイダが設定されているインスタンス)が所有する転送のことです。

バッチ・ファイルの転送の動作

この項では、バッチ・ファイルの転送動作について説明します。

転送プロセスのアクション

転送が開始されると、次の処理が行われます。

  1. アーカイブ内の各バッチ・ファイルが、関連付けられたコンテンツ・ファイルとともに圧縮されます。

  2. Zipファイルが、ローカル・ファイル・システムの移動(ローカル転送)または送信プロバイダ(プッシュ転送またはプル転送)により、ターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスに転送されます。

  3. Zipファイルが解凍されて、適切なファイル・システムの場所に配置されます。

  4. 自動転送の場合、バッチ・ファイルおよび関連付けられたコンテンツ・ファイルは、ソース・コンテンツ・サーバー・インスタンスから削除されます。手動転送の場合、バッチ・ファイルおよび関連付けられたコンテンツ・ファイルは、ソース・コンテンツ・サーバー・インスタンス内に残ります。

    転送されたアーカイブは、ターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスのアーカイバを介してインポートできるようになります。

転送ルール

次に示す転送ルールが適用されます。

転送の管理

この項では、転送を管理するためのタスクについて説明します。

コンテンツの転送

コンテンツ・サーバー・インスタンス間でコンテンツを転送するには:

  1. ソース・コンテンツ・サーバー・インスタンスで、転送するアーカイブを作成し、このアーカイブへのエクスポートを設定します。「手動でのエクスポート」を参照してください。

  2. ターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスで、転送されたコンテンツを受け取るアーカイブを作成し、それを転送先になれるターゲット・アーカイブとして設定します。「アーカイブを転送先として設定」を参照してください。

  3. コンテンツ・サーバー・インスタンス間の通信を設定します。

    • ソース・アーカイブとターゲット・アーカイブが共有ファイル・システム上にある場合、両方のコンピュータが稼働中で、どちらのコンテンツ・サーバー・インスタンスにもシステム・アクセスできるユーザーとしてログインしている必要があります。

    • ソース・アーカイブとターゲット・アーカイブが共有ファイル・システム上にない場合は、ソース・コンテンツ・サーバー・インスタンスからターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスへの送信プロバイダを作成します。「送信転送プロバイダの定義」を参照してください。

  4. ソース・アーカイブから、ターゲット・アーカイブを指定します。「転送先(ターゲット)の設定」を参照してください。

  5. 転送を開始します。「手動転送の開始」を参照してください。

    バッチ・ファイルおよびコンテンツ・ファイルがターゲット・アーカイブにコピーされます。

アーカイブを転送先として設定

アーカイブが他のアーカイブからの転送を受け入れられることを示す(転送先になれるようにする)には:

  1. ターゲット・アーカイブが含まれるアーカイブ・コレクションを開きます。「コレクションを開く」を参照してください。

  2. 現在のアーカイブ・リストでターゲット・アーカイブを選択します。

  3. アーカイバ転送のメイン画面をクリックします。

  4. 「転送オプション」セクションで「編集」をクリックします。

  5. 「転送オプション」ウィンドウで、「ターゲット可能」を選択します。

  6. 「OK」をクリックします。

送信転送プロバイダの定義

転送に使用する送信プロバイダを作成するには:

  1. ソース・コンテンツ・サーバー・インスタンスで、送信プロバイダを作成します。次の情報を入力します。

    要素 説明
    プロバイダ名 名前を入力します。これは、DomainHome/ucm/cs/data/providers/ディレクトリのサブディレクトリになります。
    プロバイダの説明 わかりやすい説明を入力します。たとえば、転送プロバイダなどです。
    サーバー・ホスト名 ターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスのサーバー・ホスト名を入力します。たとえば、extranet_serverなどです。
    サーバー・ポート プロバイダがターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスとの通信に使用する一意のポート番号を入力します。
    インスタンス名 ターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスの名前を入力します。たとえば、instance_on_extranetなどです。
    相対Webルート ターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスの相対Webルートを入力します。たとえば、/company_name/などです。
  2. ターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスのシステム・プロパティ・ユーティリティを使用して、「IPアドレス・フィルタ」または「ホスト名フィルタ」をソース・コンテンツ・サーバー・インスタンスのIPアドレスまたはホスト名に設定します。(「IPアドレス・フィルタ」を設定することをお薦めします。)

  3. プッシュ転送(ローカル・コンテンツ・サーバー・インスタンスが所有する転送)を設定する場合は、ターゲット・コンテンツ・サーバー・インスタンスからソース・コンテンツ・サーバー・インスタンスに戻るトークバック送信プロバイダを設定することを考慮してください。

  4. ファイアウォールを経由する転送を行う場合は、送信プロバイダのソケットがファイアウォールを通過できるようにファイアウォールを構成します。

転送先(ターゲット)の設定

ターゲット・アーカイバが転送されたコンテンツを受け取るように指定するには:

  1. 転送を所有するコンテンツ・サーバー・インスタンスからアーカイバを開きます。

    • プル転送の場合、転送オーナーはターゲット(プロキシ)コンテンツ・サーバー・インスタンスです。

    • プッシュ転送の場合、転送オーナーはソース(ローカル)コンテンツ・サーバー・インスタンスです。

  2. ソース・アーカイブが含まれるアーカイブ・コレクションを開きます。「コレクションを開く」を参照してください。

  3. 現在のアーカイブ・リストでソース・アーカイブを選択します。

  4. アーカイバ転送のメイン画面をクリックします。

  5. 「転送先」セクションで「編集」をクリックします。

  6. 「アーカイブ・コレクション」ウィンドウで、ターゲット・アーカイブが含まれるアーカイブ・コレクションを選択します。

  7. ターゲット・アーカイブを選択します。

    ノート:

    ターゲット・アーカイブはターゲット可能として指定されている必要があります。「アーカイブを転送先として設定」を参照してください。

  8. 「OK」をクリックします。

手動転送の開始

手動でコンテンツを転送するには:

  1. ソース・コンテンツ・サーバー・インスタンスでアーカイバを開きます。

  2. ソース・アーカイブが含まれるアーカイブ・コレクションを開きます。「コレクションを開く」を参照してください。

  3. 現在のアーカイブ・リストでソース・アーカイブを選択します。

  4. 「アクション」を選択し、「転送」をクリックします。

    転送プロセスが開始され、アーカイバ・ページの下部にあるステータス・バーに進捗メッセージが表示されます。

転送の削除

この項では、転送を削除する手順について説明します。

転送の削除

「転送先」タブから転送を削除するには:

  1. ソース・アーカイブが含まれるアーカイブ・コレクションを開きます。「コレクションを開く」を参照してください。

  2. 現在のアーカイブ・リストでソース・アーカイブを選択します。

  3. アーカイバ転送のメイン画面をクリックします。

  4. 「転送先」セクションで「削除」をクリックします。

  5. アクションの確認を要求されたら、「はい」をクリックします。

自動転送の削除

「インスタンスの自動化の詳細」画面から自動転送を削除するには:

  1. アーカイブ・コレクションを開きます。「コレクションを開く」を参照してください。

  2. 「オプション」を選択し、「インスタンスの自動化の詳細を表示する」を選択します。

  3. 自動化ウィンドウで、「転送」タブをクリックします。

  4. 削除する自動転送を選択します。

  5. 「削除」をクリックします。

    自動転送がリストから削除されます。