14 コンテンツ・フォルダの操作

ライブラリのように、ドキュメントの整理およびドキュメントへのアクセスの制御だけでなく、適切なメタデータのドキュメントへの関連付けにフォルダが使用されます。フォルダの作成、保護、変更および削除方法を学習します。

この章の内容は、次のとおりです。

14.1 フォルダについて

フォルダおよびサブフォルダは、編成とセキュリティの追加レベルをライブラリのコンテキストに提供するために作成されます。ライブラリと同様に、フォルダは、ドキュメントに関連付けるメタデータ・フィールドの特定やメタデータに値を自動的に割り当てるのに役立ち、セキュリティに階層を追加できます。ライブラリおよびフォルダの詳細は、「ライブラリの理解」および「フォルダの理解」を参照してください。

クラウド・フォルダは、クラウド・サーバーに対してコンテンツをコピーできるように作成される特別な種類のフォルダです。これらは、Oracle Content and Experience Cloud Service内のフォルダへのリンクとして機能します。企業がOracle Content and Experience Cloud Serviceと統合している場合、クラウド・フォルダを使用してファイルをクラウドにコピーまたはアップロードしたり、出先でクラウド・ユーザー・インタフェースからコンテンツにアクセスしたりすることができます。

フォルダは、含まれているライブラリの動作を模倣します。デフォルトでは、フォルダにアップロードされたドキュメントは、フォルダに定義されているメタデータ・フィールドおよびセキュリティだけでなく、そのフォルダに定義されているすべてのデフォルトのメタデータ値を継承します。

14.2 フォルダの操作

ライブラリはフォルダ階層の最上位レベルにあるため、フォルダはライブラリと同様に動作します。フォルダまたはライブラリを操作する場合、一部のタスクは同じです。次の表に、指定されたタスクの実行に必要な、該当する項を示します。実行できるタスクは、フォルダに対してユーザーが持つ権限によって異なります。

表14-1 ライブラリでの手順へのリンク

操作 参照先の項

フォルダの作成

フォルダの作成

フォルダ・プロパティの表示および編集

ノート:

クラウド・フォルダの場合、「メタデータ」タブと「ショートカット」タブは、「フォルダ・プロパティ」ウィンドウで利用できません。

ドキュメント・ライブラリのプロパティの表示および編集

フォルダ・メタデータの伝播

ノート:

メタデータをクラウド・フォルダに伝播することはできません。

ライブラリ・メタデータの伝播

フォルダの共有

ドキュメント・ライブラリの共有

フォルダのフォロー

ノート:

クラウド・フォルダをフォローすることはできません。

ドキュメント・ライブラリのフォロー

フォルダ・ショートカットの作成

ノート:

クラウド・フォルダへのショートカットを作成することはできません。また、フォルダ・ショートカットの親フォルダは、通常フォルダにしてください(クラウド・フォルダやその子孫は不可)。

ライブラリ・ショートカットの作成

14.3 フォルダの検索

フォルダは通常、ライブラリのコンテキスト内のOracle WebCenter Contentにあります。ライブラリを選択すると、ライブラリ内のフォルダがサイド・バーにリストされるため、必要なフォルダを参照できます。

検索条件入力して、特定のフォルダを検索することもできます。特定のフォルダの検索の詳細は、「バナーの検索ボックスを使用した検索」および「フォルダの検索」を参照してください。

ノート:

サイド・バーにあるフォルダの検索ボックスでは、常に選択されているライブラリが検索されます。これに対して、バナーの検索ボックスでは、複数のライブラリ間でフォルダを検索できます。

14.4 フォルダの作成

フォルダは、ライブラリのコンテキスト内に作成されるため、親ライブラリのプロパティをデフォルトで継承します。フォルダの作成後に、フォルダ・プロパティを更新できます。フォルダを作成するには:

  1. 「フォルダの検索」ページで、フォルダを作成するライブラリにナビゲートします。フォルダ・リストがサイド・バーに表示されます。
  2. 新しいフォルダを作成するライブラリまたはフォルダを右クリックして、コンテキスト・メニューから「フォルダの作成」を選択するか、画面の右隅にある結果リストの上にある「フォルダの作成」アイコンをクリックします。
  3. 「フォルダの作成」ページで、フォルダの一意の名前および説明を入力します。

    ノート:

    ほとんどの場合、複数のフォルダを同じ名前で保存できないため、作成するすべてのフォルダには一意の名前を選択することをお薦めします。フォルダの名前は、作成するライブラリまたはフォルダのコンテキスト内で一意である必要があります。

  4. 作成するフォルダ・タイプをタイプ選択リストから選択します。デフォルトのオプション「ローカルのWebCenter Contentフォルダ」では、Oracle WebCenter Content Serverにローカル・フォルダが作成されます。WebCenter Contentユーザー・インタフェースからアクセス可能なフォルダをOracle Content and Experience Cloud Serviceに作成するには、Oracle Content and Experience Cloudフォルダ・オプションをタイプ・リストから選択して、「保存」をクリックします。

    ノート:

    Oracle Content and Experience Cloudフォルダ・オプションをタイプ・リストから選択すると、Oracle Content and Experience Cloud Serviceアカウントとのクラウド・フォルダの共有を可能にするチェック・ボックス、および関連するメッセージが表示される場合があります。詳細は、「クラウド・フォルダの作成時にどのように共有を有効にするのですか。」を参照してください。