10 WebCenter Portal用のElasticsearchの構成

Elasticsearchを構成して、WebCenter Portalのオブジェクトの索引付けと検索を行います。

以前のリリースからアップグレードした場合には、「WebCenter PortalでのOracle SESによる検索の構成」で説明されているように、WebCenter PortalはOracle SESを使用するように構成できます。この章で説明しているように、WebCenter PortalでElasticsearchを使用することをお薦めします。

権限:

この章のタスクを実行するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールでWebLogic ServerのAdminロール、WebCenter Portal管理を使用して付与されるAdministratorロールが付与されている必要があります。

ロールと権限の詳細は、「管理操作、ロールおよびツールの理解」を参照してください。

Elasticsearchでの検索の理解

Elasticsearchは高度にスケーラブルな検索エンジンです。大量のデータを迅速に保存、検索および分析でき、HTTP WebインタフェースとスキーマレスなJSONドキュメントを使用する分散型マルチテナント対応の全文検索エンジンを備えています。

Elasticsearchの利点

  • Elasticsearchは、Luceneに組み込まれている機能と同様の全文検索機能を備えています。

  • Elasticsearchはドキュメント指向型です。データを構造化されたJSONドキュメントとして保存し、すべてのフィールドがデフォルトで索引付けされるため、優れたパフォーマンスを実現します。

  • ElasticsearchはAPI指向であり、シンプルなRestful APIを使用して処理の実行が可能です。

  • Elasticsearchでは、テキストを直接検索するかわりに索引を検索するので、検索結果を高速に取得します。

WebCenter Portalでは、Elasticsearchを構成して次のリソースを検索できます。

  • ドキュメント(Wikiおよびブログを含む)

  • ポータル、ページ・メタデータ、リストおよびピープルの各リソース

  • お知らせおよびディスカッション(以前のリリースからアップグレードされたポータルでのみ使用可能)

WebCenter PortalでのElasticsearchの構成ロードマップ

Elasticsearchの構成の前提条件

次の要件を確認してください。

  • Oracle WebCenter Portalがインストールされていること。

  • オプション検索にWebCenter Contentを使用する場合は、WebCenter Contentが構成され、必要なコンポーネントがすべて有効になっていることを確認してください。「Oracle WebCenter Content Serverへの接続の管理」を参照してください。

WebCenter Portalでのクロール管理ユーザーの作成

Elasticsearchを使用して検索するには、WebCenter Portalとバックエンドのアイデンティティ管理サーバーで、既存のユーザーをクロール管理に指定するか、クロール管理ユーザー(mycrawladminなど)を作成します。クロール管理ユーザーは一度だけ作成する必要があります。

注意:

ユーザーの作成方法の詳細は、ご使用のアイデンティティ管理システムのドキュメントを参照してください。

次の例では、Oracle Directory Services Managerを使用してmycrawladminユーザーを作成します。

  1. 「データ・ブラウザ」タブで、ターゲットcnに移動し、「作成」をクリックします。

    この例では、"dc=com,dc=oracle,dc=us,cn=Users"に移動します。

  2. 「オブジェクト・クラスの追加」ダイアログで、該当するオブジェクト・クラスを選択し、「OK」をクリックします。

    図10-1 Oracle Directory Services Manager - 「オブジェクト・クラスの追加」

    図10-1の説明が続きます
    「図10-1 Oracle Directory Services Manager - 「オブジェクト・クラスの追加」」の説明
  3. 識別名(DN)パスを見つけて、「選択」をクリックします。

    この例では、"dc=com,dc=oracle,dc=us,cn=Users"を選択します。

    wcadm_selectdn1.gifの説明が続きます
    図wcadm_selectdn1.gifの説明
  4. 「新規エントリの作成」ダイアログで、プロパティを入力し、「次へ」をクリックします。

    図10-2 Oracle Directory Services Manager - 「新規エントリの作成」

    図10-2の説明が続きます
    「図10-2 Oracle Directory Services Manager - 「新規エントリの作成」」の説明
  5. 新規エントリが正常に作成されたことを確認したら、「終了」をクリックします。

    図10-3 Oracle Directory Services Manager - 「ステータス」

    図10-3の説明が続きます
    「図10-3 Oracle Directory Services Manager - 「ステータス」」の説明

Elasticsearchおよびプラグインのインストール

Elasticsearchおよびプラグインをインストールするには:
  1. 次のように、Oracleホーム・ディレクトリに移動して、installES.propertiesファイルを編集します。

    Edit ORACLE_HOME/wcportal/es/installES.properties

    必要な値を指定します。

    次に、installES.propertiesファイルの例を示します。

    # A valid ORACLE_HOME. This must contain elasticsearch binaries at $ORACLE_HOME/wcportal/es
    ORACLE_HOME=/home/Oracle/product
    # A valid Admin Server host which contains WebCenter Portal
    ADMIN_SERVER_HOST_NAME=host.example.com
    # Admin server port
    ADMIN_SERVER_PORT=7001
    # A valid user name of Admin Server
    WLS_ADMIN_USER=weblogic
    # A valid user name of the search application
    SEARCH_APP_USER=mycrawladmin
    # This will typically be $WEBCENTER_PORTAL_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig
    # If $WEBCENTER_PORTAL_DOMAIN_HOME is not accessible from this host,
    # copy the directory $WEBCENTER_PORTAL_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig
    # from WebCenter Portal domain host to this host and provide that location
    WCP_FMW_CONFIG_LOCATION=/weblogic/admin/webcenter/aserver/webcenter/config/fmwconfig
    # CURRENT_HOST_NAME is default value of ELASTIC_SEARCH_CLUSTER_NAME
    # If you provide the same then it will be replaced with current hostname
    # If required, you can change the value of ELASTIC_SEARCH_CLUSTER_NAME
    # Make sure that you don't reuse the same cluster names in different environments, otherwise 
    you might end up with nodes joining the wrong cluster. For instance you could use logging-dev, logging-stage, and
    # logging-prod for the development, staging, and production clusters
    ELASTIC_SEARCH_CLUSTER_NAME=CURRENT_HOST_NAME
    # 9200 is default port of elastic search
    # you can change ELASTIC_SEARCH_PORT value also if needed
    ELASTIC_SEARCH_PORT=9200
  2. 次のコマンドを入力してElasticsearchおよびプラグインをインストールします。

    ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh ORACLE_HOME/wcportal/es/installES.py ORACLE_HOME/wcportal/es/installES.properties

    次に、正常にインストールされた場合の出力例を示します。
    .
    .
    .
    Successfully connected to Admin Server "AdminServer" that belongs to domain "wc_domain".
    
    
    Unziping /Oracle_Home/wcportal/es/elasticsearch.tar.gz...
    ...done
    -> Downloading file:////Oracle_Home/wcportal/es/webcenter-search-es-auth-plugin.zip
    [=================================================] 100%  
    -> Installed orcl-wcp-es-auth-plugin
    -> Downloading file:////sOracle_Home/wcportal/es/webcenter-search-es-crawl-ucm-plugin.zip
    [=================================================] 100%  
    -> Installed orcl-wcp-es-crawl-ucm-plugin
    Executing /Oracle_Home/esHome/startElasticsearch.sh
    Jul 26, 2017 3:50:41 AM oracle.security.jps.JpsStartup startWithRetry
    INFO: Jps initializing.
    Executing /Oracle_Home/esHome/stopElasticsearch.sh
    Executing Oracle_Home/esHome/startElasticsearch.sh
    Jul 26, 2017 3:51:36 AM oracle.security.jps.JpsStartup startWithRetry
    INFO: Jps initializing.
    Elasticsearch server started. Elasticsearch home is at /home/Oracle/product/esHome
    
    

    注意:

    WebCenter Portalに関連付けられているドキュメントの数が100,000を超える場合、startElasticsearch.shES_JAVA_OPTSの値をより大きい数に設定できます。たとえば、ドキュメントの数に応じて4gや8gにします。

  3. 正常にインストールされたら、Elasticsearchが正しく構成されていることを確認します。
    1. Mozilla Firefoxブラウザを使用して、URL http://host:9200にアクセスします。

      ユーザー名とパスワードを入力する基本認証ダイアログが表示されます。

    2. WebCenter Portalで作成したクロール・ユーザー名とパスワードを入力します。「WebCenter Portalでのクロール管理ユーザーの作成」を参照してください。

      正常にログインできれば、Elasticsearch Serverは正しく構成されています。

      注意:

      ログインできないか、Elasticsearchのインストールに失敗する場合は、次の場所にあるログを確認してください。

      /home/Oracle/product/esHome/esNode/logs

Elasticsearchサーバーでのドキュメント・コンテンツのクロール・プラグインのデフォルト接続設定の変更

Elasticsearchをインストールしたら、構成ファイルを使用して、ドキュメント・コンテンツのクロール・プラグインのデフォルト接続設定を変更できます。

構成ファイル内の次の属性を指定できます。

  • es.wcc.connection.timeout: 接続タイムアウトまでの間隔(秒単位)。これは、ElasticsearchサーバーでWebCenter Contentサーバーへの接続が確立されるまで待機する時間です。デフォルト値は30秒です。

  • es.wcc.read.timeout: 読取りタイムアウトまでの間隔(秒単位)。ElasticsearchサーバーがWebCenter Contentサーバーに接続されると、この属性によってWebCenter Contentサーバーが特定のリクエストに応答するまでの許容時間が指定されます。デフォルト値は30秒です。

  • es.wcc.max.connection.attempts: WebCenter Contentサーバーにアクセスするための接続試行の最大数。デフォルト値は3です。

デフォルト接続設定を変更するには:
  1. Elasticsearchサーバーで、/home/Oracle/product/esHome/esNode/configディレクトリに移動し、webcenter.propertiesファイルを作成します
  2. webcenter.properties ファイルで、次の属性を追加し、必要な値を指定します。
    • es.wcc.connection.timeout

    • es.wcc.read.timeout

    • es.wcc.max.connection.attempts

    たとえば、次のようにします。
    es.wcc.connection.timeout=60
    es.wcc.read.timeout=60
    es.wcc.max.connection.attempts=5
  3. ファイルを保存してElasticsearchサーバーを再起動します。

WebCenter Contentの検索の構成

このトピックでは、WebCenter Contentの検索を構成する方法を説明します。

注意:

次のトピックは、WebCenter Contentが構成されている場合にのみ適用されます。

WebCenter Contentでのクロール・ユーザーの作成

この手順では、WebCenter Contentでクロール・ユーザーを新規作成する方法について説明します。

adminロールを持つユーザーでクロールする場合、クロール・ユーザーとして管理ユーザー・アカウントを使用します。非管理ユーザーでクロールする場合は、新しいクロール・ユーザーを作成します。

WebCenter Contentでクロール・ユーザーを作成するには:
  1. WebCenter Contentに管理者としてログオンします。
  2. sescrawlerroleロールを作成するには、次を実行します。
    1. 「WebCenter Content」ホーム・ページで、「管理」メニューから「管理アプレット」を選択します。
    2. 「ユーザー管理」を選択します。
      「ユーザー管理」ダイアログが開きます。

      図10-4 「ユーザー管理」ページ



    3. 「ユーザー管理」ダイアログで、「セキュリティ」タブ→「ロールの権限」を選択します。
    4. 「ロールの権限」ダイアログで、「新規ロールの追加」をクリックします。
    5. 「新規ロールの追加」ダイアログで、「ロール名」および「ロール表示名」sescrawlerroleを指定します。
    6. 「OK」をクリックします。
  3. ユーザーsescrawlerを作成し、そのユーザーにsescrawlerroleロールを割り当てるには、次を実行します。
    1. 「WebCenter Content」ホーム・ページで、「管理」メニューから「管理アプレット」を選択します。
    2. 「ユーザー管理」を選択します。
      「ユーザー管理」ダイアログが開きます。
    3. 「ユーザー」タブで、「追加」をクリックします。
    4. 「認証タイプ」に「ローカル」を選択して、「OK」をクリックします。
    5. 「ユーザーの追加」ダイアログで、名前にsescrawlerと入力してパスワードを指定します。
    6. 「ロール」タブで、「ロールの追加」をクリックし、sescrawlerroleを選択してユーザーにロールを割り当てます。
    7. 「OK」をクリックします。
    8. 「ユーザー管理」ダイアログを閉じます。
  4. WebCenter Contentホーム・ページで、「管理」「管理サーバー」を開きます。「一般構成」を選択し、「追加の構成変数」セクションでsceCrawlerRole=sescrawlerroleエントリを追加します。
  5. WebCenter Contentを再起動します。

SESCrawlerExportコンポーネントの構成

開始する前に、 SESCrawlerExportコンポーネントが有効化されていることを確認してください。有効化されていない場合は、コンポーネントを有効にし(「WebCenterConfigureコンポーネントの有効化」を参照)、WebCenter Contentサーバーを再起動します。

管理ユーザーと非管理ユーザーに対してSESCrawlerExportコンポーネントを構成するには:
  1. システム管理者としてWebCenter Contentにログオンします。
  2. WebCenter Contentホーム・ページで、「管理」を開き、「SESCrawlerExport」を選択します。

    図10-5 WebCenter Content Serverの「管理」メニュー

    この画像は、SESCrawlerExportコンポーネントが表示された「管理」メニューを示しています。
  3. 「SESCrawlerExport管理」ページで、「SESCrawlerExportの構成」をクリックします。

    図10-6 「SESCrawlerExport管理」ページ

    この画像は、「SESCrawlerExportの構成」ボタンが表示された「SESCrawlerExport管理」ページを示しています。
  4. 「SESCrawlerExportの構成」ページで、「クローラ・ロール」の値を設定します。
    • 管理ユーザーに対してSESCrawlerExportを構成する場合は、「クローラ・ロール」の値にadminを設定します。
    • 非管理ユーザーに対してSESCrawlerExportを構成する場合は、「クローラ・ロール」の値にsescrawlerroleを設定します。
    次の図は、「クローラ・ロール」に非管理ユーザーのsescrawlerroleが設定されている「SESCrawlerExportの構成」ページを示しています。

    図10-7 「SESCrawlerExportの構成」ページ

    この画像は、「SESCrawlerExportの構成」ページの各種パラメータと、「更新」ボタンおよび「リセット」ボタンを示しています。

  5. 「更新」をクリックします。
  6. WebCenter Contentを再起動します。

WebCenter Portalの検索の構成

WebCenter Portalの検索を構成するには、WebCenter PortalとElasticsearch間の接続を構成して、クロール管理ユーザーにクロール・アプリケーション・ロールを付与する必要があります。さらに、ElasticsearchでWebCenter Contentクロール・ユーザーを構成する必要があります。

注意:

存在できる検索接続は1つのみです。WLSTコマンドのcreateSearchConnectionを実行する前に、既存の検索接続をすべて削除してください。

WebCenter Portalの検索を構成するには:
  1. Oracleホーム・ディレクトリに移動してWLSTスクリプトを起動します。
  2. Oracle WebCenter Portalドメイン(WC_Portal)サーバーに接続します。

  3. 次のように、WLSTコマンド・プロンプトでWLSTコマンドのcreateSearchConnectionを実行し、WebCenter PortalとElasticsearch間の接続を構成します。
    createSearchConnection(appName, name, url, indexAliasName, appUser, appPassword)

    ここで:

    • appNameWebCenter Portalのアプリケーション名で、値はwebcenterです。

    • nameは接続名です。名前はアプリケーション内で一意である必要があります。たとえば、dev-esです。

    • urlはElasticsearchサーバーの場所です。たとえば、http://host:9200です。

    • indexAliasNameはElasticsearchサーバーの索引別名です。たとえば、webcenter_portalです。

      次の例に示すように、索引は別名を接頭辞として使用して作成されます。

      • <indexAliasName>_portals (たとえば、webcenter_portal_portalsです)

      • <indexAliasName>_documents (たとえば、webcenter_portal_documentsです)

      注意: 名前は小文字の英数字とし、すべてのポータル・サーバー間で一意にする必要があります。

    • appUserはクロール管理ユーザーの名前です。たとえば、mycrawladmin.です

    • appPasswordはクロール管理ユーザーのパスワードです。

    次の例では、'http://host:9200'にあるWebCenter Portal (webcenter)とElasticsearch間の接続を作成します。

    createSearchConnection (appName='webcenter',name='dev-es', url='http://host:9200', indexAliasName='webcenter_portal', appUser='mycrawladmin', appPassword='welcome1')

  4. WLSTコマンド・プロンプトでWLSTコマンドのgrantAppRoleを実行し、WebCenter Portalで作成されたクロール管理ユーザーにクロール・アプリケーション・ロールを付与します。「WebCenter Portalでのクロール管理ユーザーの作成」を参照してください。
    grantAppRole(appStripe="webcenter", appRoleName="webcenter#-#defaultcrawl", principalClass="weblogic.security.principal.WLSUserImpl", principalName=“appUser”)

    ここで:

    • appUserは、WebCenter Portalで作成されたクロール管理ユーザーの名前です。たとえば、mycrawladminです。

    次の例では、クロール管理ユーザー(mycrawladmin)にクロール・アプリケーション・ロールを付与する方法を示します。

    grantAppRole(appStripe="webcenter", appRoleName="webcenter#-#defaultcrawl", principalClass="weblogic.security.principal.WLSUserImpl", principalName="mycrawladmin")

  5. WLSTコマンド・プロンプトでWLSTコマンドのcreateCredを実行し、ElasticsearchでWebCenter Contentのクロール・ユーザーを構成します。
    createCred(map="oracle.es.security", key="content.crawl.credentials", user='wcc-crawl-user', password='wcc-crawl-password', desc="UCM Crawl User")

    各要素の意味は次のとおりです。

    • wcc-crawl-userはWebCenter Contentのクロール・ユーザーです。「WebCenter Contentでのクロール・ユーザーの作成」を参照してください

    • wcc-crawl-passwordはWebCenter Contentのクロール・ユーザーのパスワードです。

    • descはWebCenter Contentのクロール・ユーザーの説明です。

    次の例では、WebCenter Contentのクロール・ユーザーの構成方法を示します。

    createCred(map="oracle.es.security", key="content.crawl.credentials", user='sescrawler', password='welcome1', desc="UCM Crawl User")

WebCenter Portalでのユーザーの同期

ポータルのフル・クロールを実行する前に、LDAP同期WLSTコマンドを実行して、すべてのユーザーをポータルで使用できるようにしておくことをお薦めします。

WebCenter Portalでユーザーを同期するには:
  1. Oracleホーム・ディレクトリに移動してWLSTスクリプトを起動します。
  2. Oracle WebCenter Portalドメイン(WC_Portal)サーバーに接続します。
  3. WLSTコマンド・プロンプトでWLSTコマンドのstartSyncProfilesを実行し、プロファイル情報を同期します。
    startSyncProfiles(appName='webcenter')

    注意:

    プロファイル情報の同期には、ユーザー数によって少し時間がかかる場合があります。

  4. isSyncProfilesRunningコマンドを実行して、ユーザー同期が完了していることを確認します。
    isSyncProfilesRunning(appName='webcenter')

検索クローラの構成

次のタイプのクローラを構成して、WebCenter Portalリソースを索引付けできます。

  • ポータル・クローラ: ポータル・クロール・ソースを使用して、リスト、ページ・メタデータ、ポータル、プロファイルなどの特定のオブジェクトをクロールします。

  • ドキュメント・クローラ: ドキュメント・クロール・ソースを使用して、Wikiやブログなどのドキュメントをクロールします。

  • ディスカッション・クローラ: ディスカッション・クロール・ソースを使用して、ディスカッション・フォーラムおよびお知らせをクロールします。このオプションは、ディスカッションが含まれている以前のリリースからアップグレードされたポータルに対してのみ使用できます。

次のトピックでは、WebCenter Portal管理の「スケジューラ」UIを使用して、様々なクロール・ソースを作成する方法を説明します。

ポータル・クロール・ソースの作成

リスト、ページ・メタデータ、ポータル、プロファイルなどのオブジェクトをクロールするためのクロール・ソースを作成するには、次の手順を実行します。
  1. 「設定」ページで(「WebCenter Portal管理の設定ページへのアクセス」を参照)、「ツールとサービス」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して、直接「ツールとサービス」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/settings/tools
  2. 検索のアイコンをクリックして「検索設定」ページを開きます。

    図10-8 Elasticsearchの「設定」

    この図は、「検索設定」ページの検索設定オプション(検索範囲、カスタム属性など)を示しています。
  3. 「スケジューラ」タブで「ポータル」クロール・ソースを選択し、「編集」をクリックします。

    図10-9 Elastic Searchの設定の「スケジューラ」

    この画像は、「検索設定」ページを示しています。
  4. 「ポータル・クロール・ソースの編集」ページで、次のソース・パラメータを必要に応じて変更します。
    • 最大接続試行回数: 構成URLにアクセスするための接続試行の最大数。2から10までの値を選択します。

    • 構成URL: RSSクロール・サーブレットのURL。例: http://wcp-host:wcp-port/rsscrawl

    図10-10 Elasticsearchの「ポータル・クロール・ソースの編集」

    この画像は、「ポータル・クロール・ソースの編集」ページを示しています。
  5. WebCenter Portalのクロール管理ユーザーの資格証明を入力します。
  6. 「テスト」をクリックして、接続をテストします。
  7. 「保存して閉じる」をクリックして、変更内容を保存します。

ドキュメント・クロール・ソースの作成

WebCenter Contentを構成した場合は、ドキュメント(Wikiやブログを含む)のクロール・ソースを作成できます。
  1. 「設定」ページで(「WebCenter Portal管理の設定ページへのアクセス」を参照)、「ツールとサービス」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して、直接「ツールとサービス」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/settings/tools
  2. 検索のアイコンをクリックして「検索設定」ページを開きます。
  3. 「スケジューラ」タブで「ドキュメント」クロール・ソースを選択し、「編集」をクリックします。

    図10-11 Elastic Searchの設定の「スケジューラ」

    この画像は、「検索設定」ページを示しています。
  4. 「ドキュメント・クロール・ソースの編集」ページで、次のソース・パラメータを必要に応じて変更します。
    • 最大接続試行回数: 構成URLにアクセスするための接続試行の最大数。2から10までの値を選択します。

    • 構成URL: Webcenter ContentのSESCrawlerExportコンポーネントのURL。

      例: http://wcc-host:wcc-port/cs/idcplg?IdcService=SES_CRAWLER_DOWNLOAD_CONFIG&source=source_name

      source_nameは、Webcenter ContentのSESCrawlerExportコンポーネントのソース名(sceSourceName)パラメータで使用される文字列の1つにする必要があります。

      SESCrawlerExportパラメータの詳細は、『Oracle WebCenter Contentの管理』SESCrawlerExportパラメータの構成に関する項を参照してください。

      例: http://host.example.con:port/cs/idcplg?IdcService=SES_CRAWLER_DOWNLOAD_CONFIG&source=esDS

    図10-12 Elastic Searchの「ドキュメント・クロール・ソースの編集」

    この画像は、「ドキュメント・クロール・ソースの編集」ページを示しています。
  5. WebCenter Contentのクロール管理ユーザーのログイン資格証明を入力します。
  6. 「テスト」をクリックして、接続をテストします。
  7. 「保存して閉じる」をクリックして、変更内容を保存します。

コンテンツのスナップショットの取得

スナップショットにより、SESCrawlerExportコンポーネントのFeedLocパラメータで指定された場所で、configFile.xmlが生成されます。XMLフィードは、wikisなどのソース名でサブディレクトリに作成されます。コンテンツ・サーバー・インスタンスに格納されているアイテム数および生成しているソース数によっては、スナップショットの実行に多少時間がかかることがあります。

注意:

ソースの最初のクロールまたはその後のフル・クロールの前にスナップショットを撮ることは重要です。

コンテンツのスナップショットを取得するには:
  1. システム管理者としてWebCenter Contentにログオンします。
  2. 「管理」ドロップダウン・メニューから、「SESCrawlerExport」を選択します。
  3. 「すべてのソース」を選択して「タスク・スナップショット」をクリックします。

ディスカッション・クロール・ソースの作成

このオプションは、ディスカッションを使用する以前のリリースからアップグレードされたポータルに対してのみ使用できます。ディスカッション・フォーラムとお知らせをクロールするためのクロール・ソースを作成するには、次の手順を実行します。
  1. 「設定」ページで(「WebCenter Portal管理の設定ページへのアクセス」を参照)、「ツールとサービス」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して、直接「ツールとサービス」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/settings/tools
  2. 検索のアイコンをクリックして「検索設定」ページを開きます。
  3. 「スケジューラ」タブで「ディスカッション」クロール・ソースを選択し、「編集」をクリックします。

    図10-13 Elasticsearchの設定の「スケジューラ」

    この画像は、Elasticsearchの設定の「スケジューラ」を示しています。
  4. 「ディスカッション・クロール・ソースの編集」ページで、次のソース・パラメータを必要に応じて変更します。
    • データベース接続文字列: ディスカッション・スキーマのjdbc url。文字列の書式は、jdbc:oracle:thin@host:port:servernameです。

    図10-14 Elastic Searchの「ドキュメント・クロール・ソースの編集」

    この画像は、「ディスカッション・クロール・ソースの編集」ページを示しています。
  5. ディスカッション・クローラ・スキーマのユーザー名(Prefix_Discussions_Crawlerなど)とパスワードを入力します。
  6. 「テスト」をクリックして、接続をテストします。
  7. 「保存して閉じる」をクリックして、変更内容を保存します。

Elasticsearchのグローバル属性の変更

WebCenter Portalでは、Elasticsearchを使用してオブジェクトの索引付けと検索を行います。wcESConnectionTimeoutPeriod属性とwcESReadTimeoutPeriod属性は、WebCenter PortalとElasticsearch間の相互作用を構成する場合に使用します。wcESDocumentsCrawlerThreads属性は、ドキュメントのクロール処理に必要なスレッド数を構成する場合に使用します。

属性は次のとおりです。

  • wcESConnectionTimeoutPeriod: 接続タイムアウトまでの間隔(秒単位)。これは、WebCenter PortalでElasticsearchサーバーへの接続が確立されるまで待機する時間です。デフォルト値は30秒です。

  • wcESReadTimeoutPeriod: 読取りタイムアウトまでの間隔(秒単位)。WebCenter PortalがElasticsearchサーバーに接続されると、これによってElasticsearchサーバーが特定のリクエストに応答するまでの許容時間が指定されます。デフォルト値は30秒です。

  • wcESDocumentsCrawlerThreads: ドキュメントをクロールする検索のタスクはスレッドで処理されます。これは、固定数のスレッドを持つスレッド・プールを作成し、各スレッドでドキュメントのクロールを処理することによって実行されます。wcESDocumentsCrawlerThreads属性を使用すると、スレッド・プールの作成で使用するスレッド数を指定できます。デフォルト値は10です。クロール・タスク用に使用できるスレッドがないと、そのタスクはキューに入り、他のタスクが完了するまで待機します。

WebCenter Portal管理の「属性」ページでは、属性のデフォルト値を変更できます。値を変更したら、WebCenter Portalサーバーを再起動して、変更を有効にする必要があります。

デフォルト値を変更するには:
  1. 「設定」ページで「属性」をクリックします。

    図10-15 Elasticsearchの設定の「属性」

    このスクリーンショットは、「属性」ページを示しています。
  2. 「属性」ページで、属性の「アクション」アイコンをクリックして、「属性の編集」を選択します。
  3. 「属性の編集」ダイアログで、属性のを変更します。
  4. 「OK」をクリックします。
  5. WebCenter Portalを再起動します。

Elasticsearchのカスタム検索属性の構成

WebCenter Portalを使用して検索すると、特定の事前定義済属性のみが検索結果に表示されます。WebCenter Portalでは、検索結果に追加属性を表示することができます。これを行うには、ポータル管理の「検索設定」ページを使用し、そのページの「カスタム属性」セクションで、検索結果に表示されるカスタム検索属性と、それらの属性の表示順序を選択できます。この「検索設定」ページ内のリストは、search-service-attributes.xmlによって決まります。これには、各サービスでクロールするすべての属性のリストが含まれます。Elasticsearchの索引のタイプは、このメタデータによって定義されます。search-service-attributes.xmlファイルでは、新しいカスタム属性を追加することも、既存の属性を変更することも可能です。

次の手順では、ドキュメント・サービスを例として使用し、新しいカスタム検索属性を追加する方法について説明します。

新しいカスタム検索属性を追加するには:
  1. Oracle WebCenter ContentのSESCrawlerExportコンポーネントのメタデータ・リストを更新します。
    1. システム管理者としてOracle WebCenter Contentにログオンします。
    2. WebCenter Contentホーム・ページで、「管理」を開き、「SESCrawlerExport」を選択します。

      図10-16 WebCenter Content Serverの「管理」メニュー

      この画像は、SESCrawlerExportコンポーネントが表示された「管理」メニューを示しています。

    3. 「SESCrawlerExport管理」ページで、「SESCrawlerExportの構成」をクリックします。

      図10-17 「SESCrawlerExport管理」ページ

      この画像は、「SESCrawlerExportの構成」ボタンが表示された「SESCrawlerExport管理」ページを示しています。

    4. 「SESCrawlerExportの構成」ページで、「メタデータ・リスト」に新しいカスタム属性を追加します。

      この例では、Web Site Object Typeカスタム属性(xWebsiteObjectType)コンテンツがメタデータに追加されます。

      List.dDocAuthor,dDocAccount,dDocCreatedDate,dDocCreator,dDocFunction,dDocLastModifiedDate,dDocLastModifier,dDocName,
      dID,dDocType,dFileSize,dFormat,dOriginalName,dOutDate,dRevLabel,dSecurityGroup,fParentGUID,sceHostname,xClbraRoleList,
      xClbraUserList,xComments,xIdcProfile,xLibraryGUID,xWCTags,xWCWorkflowApproverUserList,xWCWorkflowAssignment,
      xAnnotationDetails,dDocTitle,xRegionDefinition, xWebsiteObjectType
  2. 新しいカスタム属性をsearch-service-attributes.xmlファイルに追加します。
    1. 次のように、WLSTコマンド・プロンプトでWLSTコマンドのexportMetadataを実行し、MDSリポジトリから最新のsearch-service-attributes.xmlファイルをエクスポートします。
      exportMetadata('webcenter', 'WC_Portal', toLocation='/tmp/es', docs='/oracle/webcenter/search/scopedMD/
      s8bba98ff_4cbb_40b8_beee_296c916a23ed/search-service-attributes.xml')
    2. 新しいカスタム属性をsearch-service-attributes.xmlファイルに追加します。

      この例では、Web Site Object Typesearch-service-attributes.xmlファイルのoracle.webcenter.doclibサービスIDの下に追加されます。

      <service id="oracle.webcenter.doclib">
          <attribute name="author" displayNameKey="WC_AUTHOR" displayName="Author" type="keyword"/>
          <attribute name="doc_author" displayNameKey="WC_DOC_AUTHOR" displayName="Author" type="keyword" backendAttribute="dDocAuthor"/>
             … 
             …
             …
             …
         <attribute name="wcsecattr" displayNameKey="WC_SECATTR" displayName="Security Attributes" type="keyword" hidden="true"/>
         <attribute name="wcsecattr_deny" displayNameKey="WC_SECATTRDENY" displayName="Security Deny Attributes" type="keyword" hidden="true"/>
         <attribute name="xWebsiteObjectType" displayNameKey="WC_xWebsiteObjectType" displayName="Web Site Object Type" 
      type="keyword" backendAttribute="xWebsiteObjectType"/>
      </service>
    3. 更新されたsearch-service-attributes.xmlファイルを保存し、WLSTコマンドのimportMetadaを使用してMDSリポジトリにインポートします。
       
      importMetadata('webcenter', 'WC_Portal', fromLocation='/tmp/es', docs='/oracle/webcenter/search/scopedMD/
      s8bba98ff_4cbb_40b8_beee_296c916a23ed/search-service-attributes.xml')
  3.  新しいカスタム属性のフル・クロールを開始して、「検索設定」ページに表示されるようにします。「手動によるフル・クロールの開始」を参照してください。
  4. ポータル管理の「検索設定」ページにアクセスし、新しい属性が「カスタム属性」セクションの「使用可能な属性」に表示されているかどうかを確認します。

    この例では、Web Site Objectが新しく追加されたカスタム属性です。

    図10-18 新しく追加されたカスタム属性の確認

    図10-18の説明が続きます
    「図10-18 新しく追加されたカスタム属性の確認」の説明
  5. 「使用可能な属性」のリストから新しく追加されたカスタム属性を選択し、「組み込まれた属性」列に移動して、その属性が検索結果に表示されるようにします。
  6. 「適用」をクリックします。
  7. ポータルに移動し、「グローバル検索」フィールドに検索条件を入力して、「検索」アイコンをクリックします。

    次の図は、新しく作成されたカスタム属性Web Site Objectを含む検索結果を示しています。

    図10-19 作成されたカスタム属性が表示された検索結果

    図10-19の説明が続きます
    「図10-19 作成されたカスタム属性が表示された検索結果」の説明

クロールのスケジューリング

増分検索クロールをスケジュールしたり、フル・クロールを手動で開始したりできます。この項では、クロールをスケジュールする方法と、クロールを開始、有効化または無効化する方法を説明します。

増分クロールのスケジューリング

デフォルトでは、クローラは「手動」に設定されますが、別の頻度(毎時や毎日など)を指定できます。
  1. 「設定」ページで(「WebCenter Portal管理の設定ページへのアクセス」を参照)、「ツールとサービス」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して、直接「ツールとサービス」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/settings/tools
  2. 検索のアイコンをクリックして「検索設定」ページを開きます。
  3. 「スケジューラ」タブで、「ポータル」クロール・ソースを選択し、「スケジュール」をクリックして「ポータル・クローラのスケジュール」ページを開きます。

    図10-20 Elastic Searchの「ポータル・クローラのスケジュール」

    この画像は、「ポータル・クローラのスケジュール」ページを示しています。
  4. 「頻度タイプ」リストから必要な頻度タイプを選択します。
    オプション 説明

    手動による起動

    これがデフォルトのクローラの頻度タイプです。

    毎時

    次のオプションを選択します。

    • 起動の間隔(時間)

    毎日

    次のオプションを選択します。

    • 起動の間隔(日)

    • 起動時間のスケジュール

    毎週

    次のオプションを選択します。

    • 起動の間隔(週)

    • 起動時間のスケジュール: 曜日と時間(1から12まで、AMおよびPM)を選択します

  5. 「保存して閉じる」をクリックします。

スケジュール済クロールの有効化と無効化

クロールが処理中の場合は、クロールを無効化できません。クロールに定義されたスケジュールを有効化または無効化するには、次の手順を実行します。
  1. 「設定」ページで(「WebCenter Portal管理の設定ページへのアクセス」を参照)、「ツールとサービス」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して、直接「ツールとサービス」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/settings/tools
  2. 検索のアイコンをクリックして「検索設定」ページを開きます。
  3. 「スケジューラ」タブで変更するクロール・ソースを選択し、「有効化」をクリックしてクロールに定義されているスケジュールを有効化するか、「無効化」クリックしてクロール・スケジュールを停止します。

手動によるフル・クロールの開始

フル・クロールを手動で開始すれば、WebCenter Portal内のすべてのアイテムをクロールできます。フル・クロールには時間がかかるため、ピーク時間外に開始してください。フル・クロールは手動で開始する必要があり、自動実行されるようにスケジュールできません。

フル・クロールを開始するには:

  1. 「設定」ページで(「WebCenter Portal管理の設定ページへのアクセス」を参照)、「ツールとサービス」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して、直接「ツールとサービス」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/settings/tools
  2. 検索のアイコンをクリックして「検索設定」ページを開きます。
  3. 「スケジューラ」タブで、クロール・ソースを選択し、「スケジュール」をクリックして「ポータル・クローラのスケジュール」ページを開きます。

    図10-21 Elastic Searchの「ポータル・クローラのスケジュール」

    この画像は、「ポータル・クローラのスケジュール」ページを示しています。
  4. 「今すぐクロールを開始」をクリックします。
  5. 「保存して閉じる」をクリックして、変更内容を保存します。

手動による増分クロールの開始

増分クロールを開始するには、次の手順を実行します。
  1. 「設定」ページで(「WebCenter Portal管理の設定ページへのアクセス」を参照)、「ツールとサービス」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して、直接「ツールとサービス」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/settings/tools
  2. 検索のアイコンをクリックして「検索設定」ページを開きます。
  3. 「スケジューラ」タブでクロール・ソースを選択し、「開始」をクリックします。

    選択したクロール・ソースの増分クロールがWebCenter Portalによって即時に開始されます。

WebCenter Portal管理での検索設定のカスタマイズ

WebCenter Portal管理の「検索設定」ページで、「結果タイプとフィルタリング」、「検索範囲」、「ファセット」および「カスタム属性」をカスタマイズできます。ポータル・マネージャは、管理するポータルの検索範囲のみをリセットできます。

Elasticsearchの検索設定をカスタマイズするには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」ページで(「WebCenter Portal管理の設定ページへのアクセス」を参照)、「ツールとサービス」をクリックします。

    ブラウザに次のURLを入力して、直接「ツールとサービス」ページに移動することも可能です。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/settings/tools
  2. 検索のアイコンをクリックして「検索設定」ページを開きます。

    図10-22 Elasticsearchの「設定」

    この図は、「検索設定」ページの検索設定オプション(検索範囲、カスタム属性など)を示しています。
  3. 「検索」タブで、「フィルタリング・ドロップダウンの有効化」を選択して、選択したサービスに基づいた検索結果のフィルタリングを有効にします。

    図10-23 Elastic Searchの「設定」 - 「結果タイプとフィルタリング」

    この図は、WebCenter Portalで使用可能な結果タイプと、「フィルタリング・ドロップダウンの有効化」が選択されている状態を示しています。
  4. 検索結果に含める結果タイプを選択するには、「使用可能な結果タイプ」「組み込まれた結果タイプ」間で結果タイプを移動します。
  5. ホーム・ポータルのみまたはすべてのポータル(ホーム・ポータルを含む)の検索結果を含めるように「検索範囲」を設定します。

    図10-24 Elasticsearchの「設定」 - 「検索範囲」

    この図は、使用可能な検索範囲を示しています。この例では、「すべてのポータル」オプションが選択されています。
  6. 検索結果とともに表示するファセットとその表示順序を選択するために、「使用可能なファセット」リストと「組み込まれたファセット」リストの間でファセットを移動します。

    図10-25 Elasticsearchの「設定」 - 「ファセット」

    この図は、使用可能なファセットを示しています。「使用可能」と「含める」の2つのセクションがあります。
  7. 「カスタム属性」セクションでは、「組み込まれた属性」セクションに属性を移動して、検索結果に表示されるカスタム検索属性と、それらの属性の表示順序を選択できます。

    図10-26 Elasticsearchの「設定」 - 「カスタム属性」

    この図は、使用可能なカスタム属性を示しています。「使用可能な属性」と「含める」の2つのセクションがあります。
  8. 「適用」をクリックします。