4 Oracle WebCenter Portalの管理対象サーバーとアプリケーションの起動および停止

Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用してWebCenter Portal に加えた構成変更のほとんどは動的ではありません。変更内容を有効にするには、管理対象サーバーを再起動する必要があります。

ただし例外があります。ポートレット・プロデューサおよび外部アプリケーションの登録は動的です。登録した新規ポートレット・プロデューサや外部アプリケーションは、WebCenter Portalで即座に使用可能になります。既存の接続に対して行った変更も即座に有効になります。

注意:

12c (12.2.1.3.0)からは、Oracle WebCenter PortalでのJive機能(お知らせとディスカッション)のサポートは非推奨になりました。 以前のリリースからアップグレードする場合、これらの機能はアップグレード対象の既存のインストールで引き続き使用できます。

この章の内容は次のとおりです。

権限:

この章のタスクを実行するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールでWebLogic ServerのAdminまたはOperatorロールが付与されている必要があります。

「管理操作、ロールおよびツールの理解」も参照してください。

注意:

すべての起動および停止操作は、Oracle WebLogic Server管理コンソールからも実行できます。『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』「サーバーの起動と停止」を参照してください。

Fusion Middleware ControlまたはOracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、管理サーバー、管理対象サーバーおよびWebCenter Portalを起動および停止する前に、ノード・マネージャを実行している必要があります。あるいは、管理サーバーまたは管理対象サーバーを、startWeblogic.shまたはstartManagedWebLogic.shスクリプトをそれぞれ使用してコマンド行から起動できます。

ノード・マネージャの起動

Fusion Middleware ControlまたはOracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、管理サーバー、管理対象サーバーおよびWebCenter Portalを起動および停止する前に、ノード・マネージャを実行している必要があります

startNodeManager.shを使用してノード・マネージャを起動する方法の詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』ノード・マネージャの使用に関する項を参照してください。

WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止

この節の内容は以下のとおりです。

Oracle WebCenter Portalの管理対象サーバー

Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して行った、WebCenter Portal構成のほとんどの変更は、動的ではありません。変更を有効にするには、アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。

管理対象サーバーを起動または再起動すると、その管理対象サーバーにデプロイされているすべてのアプリケーションは自動的に起動します。

表4-1 Oracle WebCenter Portal管理対象サーバーおよびアプリケーション

管理対象サーバー アプリケーション

WC_Portal

webcenter (WebCenter Portalアプリケーション)

webcenter-help (WebCenter Portalオンライン・ヘルプ)

analytics-collector (分析)

WC_Portlet

portalTools (OmniPortlet)

wsrp-tools (WSRPツール)

pagelet-producer (ページレット・プロデューサ)

WC_Collaboration

owc_discussions (ディスカッション・サーバー)

管理対象サーバーに特定の起動順序はありませんが、複数の管理対象サーバーを起動する必要がある場合は、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを最後に起動することをお薦めします。

管理対象サーバーの起動と停止

Fusion Middleware Controlを使用してWebCenter Portal管理対象サーバーを起動、停止または再起動する手順は次のとおりです。

  1. Fusion Middleware Controlにログインします。
  2. 「ターゲット・ナビゲーション」アイコンをクリックし、「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、「WebLogicドメイン」を開きます。
  3. 「wc_domain」を開き、起動または停止する管理対象サーバーを選択します(図4-2)。

    管理対象サーバーのホームページが表示されます。

    図4-1 管理対象サーバーのホームページへのアクセス

    図4-1の説明が続きます
    「図4-1 管理対象サーバーのホームページへのアクセス」の説明
  4. 「WebLogic Server」メニューから:
    • 管理対象サーバーを起動するには、「制御」→「起動」を選択します。

    • 管理対象サーバーを停止するには、「制御」→「停止」を選択します。

    図4-2 管理対象サーバーの起動または停止

    図4-2の説明が続きます
    「図4-2 管理対象サーバーの起動または停止」の説明

    あるいは、「ターゲット・ナビゲーション」ペインで管理対象サーバーの名前を右クリックして、管理対象サーバーのメニュー・オプションにアクセスします。

コマンド行ツールを使用してWebCenter Portal管理対象サーバーを起動または停止するには、『Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracle WebLogic Serverインスタンスの起動および停止に関する項を参照してください。

WebCenter Portalアプリケーションの起動および停止

WebCenter Portalを起動、再起動および停止するには、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用します。

Fusion Middleware Controlを使用したWebCenter Portalの起動

WebCenter Portalを起動すると、ユーザーがアプリケーションを使用できるようになり、停止すると使用できなくなります。

Fusion Middleware Controlを使用してWebCenter Portalを起動する手順は次のとおりです。

  1. Fusion Middleware Controlで、WebCenter Portalのホームページに移動します。
  2. 「WebCenter Portal」メニューから、「制御」→「起動」を選択します。

    あるいは、「WC_Portal」を「ターゲット・ナビゲーション」ペインで右クリックして、このメニュー・オプションにアクセスします。

    進行状況メッセージが表示されます。

  3. 「閉じる」をクリックします。

アプリケーションのステータスが「稼働中」(緑色の矢印)に変化する様子に注意してください。

WLSTを使用したWebCenter Portalの起動

WLSTコマンドのstartApplicationを使用して、WebCenter Portalを起動します。コマンドの構文と詳細な例は、『WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』startApplicationに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

Fusion Middleware Controlを使用したWebCenter Portalの停止

WebCenter Portalアプリケーションを停止すると、誰もそのアプリケーションを使用できなくなります。アプリケーションを停止してもそのソース・ファイルはサーバーから削除されません。停止したアプリケーションを後で再起動すると、再び利用できます。

WebCenter Portalを停止しても、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバー(WC_Portal)は引き続き使用できます。

Fusion Middleware Controlを使用してWebCenter Portalアプリケーションを停止する手順は次のとおりです。

  1. Fusion Middleware Controlで、WebCenter Portalのホームページに移動します。
  2. 「WebCenter Portal」メニューから、「制御」を選択します。

    あるいは、「WC_Portal」を「ターゲット・ナビゲーション」ペインで右クリックして、このメニュー・オプションにアクセスします。

  3. OK」をクリックして、続行します。

    進行状況メッセージが表示されます。

  4. 「閉じる」をクリックします。

ステータスが「停止中」(赤色の矢印)に変化する様子に注意してください。

WLSTを使用したWebCenter Portalの停止

WLSTコマンドのstopApplicationを使用して、WebCenter Portalアプリケーションを停止します。コマンドの構文と詳細な例は、『WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』stopApplicationに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。