11 インスタント・メッセージおよびプレゼンス・ビューアの使用
WebCenter Portalのインスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)機能を使用して、他の認証済ユーザーのプレゼンス・ステータスを確認して、インスタント・メッセージや電子メールを使用してやり取りすることができます。さらに、自社のプレゼンスが使用できない場合は、サード・パーティのネットワーク・プレゼンス・サービス(Yahoo!メッセンジャーなど)に接続することもできます。
権限:
この章は、インスタント・メッセージおよびプレゼンスを表示、作成および管理するWebCenter Portalのユーザーを対象としています。
このようなユーザーには、ポータル・レベル権限のView Pages and Content
が最低限付与されている必要があります。view
権限を持つアセットに対してのみ他のユーザーのプレゼンスを表示できます。
認証済ユーザーには、ポータル・レベルでのCustomize Pages
権限が付与されている必要があります。アセットのview
権限が必要です。
トピック:
インスタント・メッセージおよびプレゼンスについて
注意:
インスタント・メッセージおよびプレゼンスをポータルで動作させるには、次のことを確認します。
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バックエンド・プレゼンス・サーバーがシステム管理者によりインストール済および構成済で、WebCenter Portalとアプリケーションの間の接続がアクティブになっている。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』の「インスタント・メッセージおよびプレゼンス」の章を参照してください。
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外部アプリケーションがシステム管理者により登録されている。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』の「外部アプリケーションの管理」の章を参照してください。
インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)では、他の認証済ユーザーのプレゼンス・ステータス(オンライン、オフライン、ビジーまたは退席中)を監視し、インスタント・メッセージおよびメールを使用してそれらのユーザーとやりとりできます。ユーザー名が表示されている箇所(ドキュメント・ライブラリの「作成者」列など)では、そのユーザーのプレゼンス状態を示すアイコン(図11-1)を表示できます。
「プレゼンス」アイコン上にマウス・ポインタを移動すると、利用可能な場合はツールチップにそのユーザーの現在のステータス・メッセージが表示されます。ユーザーがステータス・メッセージを提供していないか、またはメッセージを取得できない場合、ツールチップにそのユーザーのプレゼンス状態(オンライン、オフライン、ビジーまたは退席中)が表示されます。
注意:
アイドル・ステータスはありません。長時間ユーザー・アクティビティが発生しなかった場合、ステータスはオンラインとして表示されます。
また、「プレゼンス」アイコンをクリックして、オプションのリストを起動できます。
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自分の「プレゼンス」アイコンを表示している場合は、「プロファイルの表示」、「メールを送信」および「資格証明の変更」のオプションが表示されます(図11-2)。
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他のユーザーの「プレゼンス」アイコンを表示している場合は、「インスタント・メッセージの送信」、「プロファイルの表示」および「メールを送信」のオプションが表示されます(図11-3)。
リストから、次の手順を実行できます。
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ユーザーのプロファイルを表示します。詳細は、「他のユーザーのステータスの表示」を参照してください。
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ユーザーにメールを送信します。詳細は、「「プレゼンス」アイコン・メニューからのメール・メッセージの送信」を参照してください。
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資格証明を変更します(ログイン済ユーザーのコンテキストにのみ表示されます)。これにより、ユーザーが外部アプリケーションのログイン情報を更新できます。詳細は、「外部アプリケーションのログイン情報の指定」を参照してください。
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ユーザーにインスタント・メッセージを送信します(他のユーザーのリストにのみ表示されます)。詳細は、「「プレゼンス」アイコン・メニューからのインスタント・メッセージの送信」を参照してください。
注意:
リストに表示されるオプションは、WebCenter Portalで使用可能なサービス、それらのサービスの構成状況およびバックエンド・プレゼンス・サーバーによってサポートされるサービスにより異なります。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』の「インスタント・メッセージおよびプレゼンス」の章を参照してください。
優先するインスタント・メッセージ・プロバイダの識別
インスタント・メッセージおよびプレゼンスにはバックエンド・プレゼンス・サーバーが必要です。WebCenter Portalでは、Microsoft Office Communications Server (OCS) 2007 R2およびMicrosoft Lyncの動作が保証されています。プレゼンスが使用できない場合(たとえば、自社でJabber/XMPPプレゼンス・サーバーを使用している場合や、アイデンティティ管理システム全体に各ユーザーが分散されたフェデレーテッド・プレゼンス・サーバーがある場合)は、パブリック・ネットワークのプレゼンス・サービスに接続できます。
デフォルトのWebCenter Portalは、ネットワーク・プレゼンスについてYahoo!メッセンジャーをサポートしています。ただし、ネットワーク・プレゼンス・モデルを拡張して、その他のプロバイダ(ICQなど)を含めることもできます。そのためには、特定のURLから各ユーザーのプレゼンスをどのように処理するかを把握するプレゼンス・ネットワーク・エージェント(PNA)を構築する必要があります。
詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のインスタント・メッセージおよびプレゼンスに関する項を参照してください。
ネットワーク・プレゼンスを有効にするには:
IMP機能の使用
WebCenter Portalの多くの機能には、連絡を取りたい内容のコンテキスト内から他のユーザーに連絡することができるプレゼンス機能が含まれています。たとえば、あるディスカッション・トピックの投稿を見て、その投稿の作成者にインスタント・メッセージを送信したい場合は、ディスカッション・トピックから直接これを実行できます。
この項には次のトピックが含まれます:
他のユーザーのステータスの表示
「プレゼンス」アイコン(図11-1)がある機能では、そのアイコンに関連付けられているユーザーとインスタント・チャットを開始したり、そのユーザーにメールを送信できます。
別のユーザーと通信する方法は、その可用性によって異なります。たとえば、ユーザーがオンラインの場合は、即座に連絡するためにインスタント・メッセージを送信できます。ただし、ユーザーがオフラインかビジーの場合は、メール・メッセージの送信がよりよい選択肢です。
また、ユーザーはステータス・メッセージを提供することにより、自分のステータスに関する情報をさらに提供できます。ユーザーに対してこのようなステータス・メッセージが存在する場合、「プレゼンス」アイコン上にマウスを置くと、ツールヒントとしてそのメッセージが表示されます。ステータス・メッセージにより、連絡を取る方法に関する十分な情報に基づいた判断を行うことができます。ユーザーのステータス・メッセージがない場合は、かわりにプレゼンス状態がツールヒントに表示されます(オンライン、オフライン、ビジーまたは退席中)。
ユーザーの現在のプレゼンス・ステータスまたはステータス・メッセージを表示するには、次の手順を実行します。
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ユーザー名の横にある「プレゼンス」アイコンの上にマウスを重ねます。
注意:
ユーザーのプレゼンス状態はデフォルトの失効時間の間(60秒)キャッシュに保持されます。結果として、ステータスが最初の取得時間とキャッシュ失効時間の間に変更される場合は、「プレゼンス」アイコンにユーザーの実際のステータスが反映されない場合があります。
表11-1に各「プレゼンス」アイコンが表すプレゼンスを示します。
表11-1 「プレゼンス」アイコンのプレゼンス状態
「プレゼンス」アイコン | 状態 |
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ユーザーはオンラインです。 |
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ユーザーはオンラインですが、多忙です。対応できません。 |
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ユーザーはオンラインですが、席を離れています。 |
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ユーザーはオンラインです。 |
「プレゼンス」アイコン・メニューからのインスタント・メッセージの送信
「プレゼンス」アイコンが表示されていれば、その関連ユーザーにインスタント・メッセージを送信できます。
インスタント・メッセージを送信するには、その前に、ローカル・コンピュータ上に該当するチャット・クライアント(およびそのクライアントのみ)をインストールする必要があります。クライアントは、バックエンド・プレゼンス・サーバーに接続するように構成される必要があります。Microsoft Office Communications Server (OCS) 2007 R2またはMicrosoft Lync 2010を使用する場合は、Microsoft Communicatorをインストールします。
インストールするクライアントまたはプレゼンス・サーバーに接続する方法がわからない場合は、システム管理者に連絡します。
インスタント・メッセージを送信するには: