37 Oracle Content and Experience Cloudとの統合

WebCenter PortalOracle Content and Experience Cloudを統合すると、ユーザーはポータルから安全にドキュメントを追加、表示、管理、共有して、Oracle Content and Experience Cloudで共同作業できます。

権限:

この章のタスクを実行するには、ポータル・マネージャであるか、ポータル・レベルのBasic Services: Edit Page Access, Structure, and Content (標準権限)またはPages: Edit Pages (アドバンスト権限)のいずれかの権限を持つポータル・メンバーであることが必要です。

権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローについて

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローにより、Oracle Content and Experience CloudWebCenter Portalを統合できるので、エンド・ユーザーは Oracle Content and Experience Cloudのドキュメントに迅速にアクセスできます。WebCenter Portal内の堅牢なセキュリティを使用して、ユーザーはドキュメントを追加、表示、管理、共有して、Oracle Content and Experience Cloudで共同作業できます。

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フロー:

  • WebCenter Portal内でOracle Content and Experience Cloudへの便利で安全なアクセスを提供します。

  • 外部の非WebCenter Portalユーザーとの共同作業を可能にします。

    外部の非WebCenter PortalユーザーがWebCenter Portalユーザーとドキュメントを共有したい場合、Oracle Content and Experience Cloudを使用すればWebCenter Portalのポータル内からそのドキュメントにアクセスできます。

    たとえば、設計エージェンシにより作成されたマーケティング・アセットおよびパートナ情報をWebCenter Portalユーザーと共有する必要があるとします。しかし、マーケティング・エージェンシおよびパートナにはOracle Content and Experience CloudアカウントはありますがWebCenter Portalアカウントはありません。マーケティング・アセットおよびパートナ・ドキュメントがOracle Content and Experience Cloudで共有されている場合、WebCenter PortalユーザーはOracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローが使用されているポータルからドキュメントにアクセスできます。

ポータル内でOracle Content and Experience Cloudを使用する方法の詳細は、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの使用』Oracle Content and Experience Cloudの使用に関する項を参照してください。

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのページへの追加

エンド・ユーザーがOracle Content and Experience Cloudでドキュメントを操作できるように、アプリケーション・スペシャリストまたはポータル・マネージャとして、Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローをページに追加できます。

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローをページに追加するには:

  1. システム管理者がWebCenterドメインをOracle Content and Experience Cloudに追加して、Oracle Content and Experience CloudWebCenter Portalに登録していることを確認します。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』Oracle Content and Experience Cloudとの統合に関する項を参照してください。
  2. ページ・エディタで、タスク・フローを追加するページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  3. 「コンテンツの追加」をクリックして、リソース・カタログを開きます。
  4. 「コンテンツ管理」「Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ」の順にクリックして、タスク・フローを追加します。

    図37-1 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フロー

    この画像は、コンテンツ管理リソース・カタログのOracle DOCSコンテンツ・マネージャを示します。
  5. ページを保存します。

    ノート:

    システム管理者がデフォルトのOracle Content and Experience Cloud URL接続を構成していなかった場合、エラー・メッセージが報告されます。

    To access Oracle Documents Cloud Service, you must specify a valid DOCS URL in taskflow parameters.

    デフォルトのOracle Content and Experience Cloud接続を追加したり、URLをカスタマイズする場合は(「Oracle Content and Experience CloudのURL接続のカスタマイズ」を参照)、システム管理者に問い合せてください。

  6. 変更を確認するには、「ポータル・ページの公開」の説明に従ってページの下書きを公開します。

Oracle Content and Experience CloudWebCenter Portalと統合されています(図37-2を参照)。

図37-2 Oracle Content and Experience CloudのWebCenter Portalとの統合

WebCenter Portalと統合されたOracle Document Cloud Service

Oracle Content and Experience CloudのURL接続のカスタマイズ

システム管理者は、デフォルトのURL接続を定義します。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』WSLTを使用したデフォルトのOracle Content and Experience Cloud接続の作成に関する項を参照してください。Oracle Content and Experience CloudのURL接続がデフォルト接続として構成されている場合、WebCenter PortalOracle Content and Experience Cloudホーム・ディレクトリへの直接アクセスを提供します。

別のURLに接続する、またはお気に入りフォルダにアクセスする、あるいはWebCenter Portalからファイルを直接プレビューする場合は、URL接続をカスタマイズできます。

Oracle Content and Experience CloudのURL接続をカスタマイズするには:

  1. ページ・エディタで、Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローを含むページを開きます(ページ・エディタでのページのオープンを参照)。
  2. Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローで、「アクション・メニューの表示」をクリックして「パラメータ」を選択し、「パラメータ」ダイアログを開きます。

    図37-3 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャの「アクション・メニューの表示」

    図37-3の説明が続きます
    「図37-3 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャの「アクション・メニューの表示」」の説明
  3. 必要に応じてパラメータを設定し、「OK」をクリックします。各パラメータの説明は、「Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのパラメータ」を参照してください。

    図37-4 DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フロー - パラメータ

    図37-4の説明が続きます
    「図37-4 DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フロー - パラメータ」の説明
  4. 「保存」をクリックします。
  5. 変更を確認するには、「ポータル・ページの公開」の説明に従ってページの下書きを公開します。

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのプロパティの使用

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローには関連するプロパティがあり、これらのプロパティには、十分な権限を持つユーザーが、タスク・フローの「アクション・メニューの表示」(図37-5)からアクセスできます。

図37-5 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャの「アクション・メニューの表示」

図37-5の説明が続きます
「図37-5 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャの「アクション・メニューの表示」」の説明

次の各項では、Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのプロパティおよびパラメータについて説明します。

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのプロパティの設定

ページ・エディタのOracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのツールバーにある「アクション・メニューの表示」(図37-5)から、「パラメータ」、「アクセス」、「表示オプション」、「スタイル」および「コンテンツ・スタイル」の各プロパティ・ダイアログにアクセスできます。

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フロー・コンポーネントのプロパティを設定するには:

  1. ページ・エディタで、Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローを含むページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  2. コンポーネント・ツールバーで、「アクション・メニューの表示」をクリックし、設定するプロパティを選択します。

    「アクション・メニューの表示」「カタログに追加」アクションではリソース・カタログにタスク・フローを追加し、「Oracle DOCSコンテンツ・マネージャの削除」アクションではページからタスク・フローを削除します。

  3. 変更を保存します。

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのパラメータ

表37-1に、Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローに固有のパラメータを示します。

表37-1 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明

DOCS Display Theme

Oracle Content and Experience Cloudの背景テーマを指定します。

選択可能な値は次のとおりです。

  • light

  • dark

  • transparent light

  • transparent dark

DOCS Folder Path

ドキュメント・フォルダの相対または絶対パスを指定します。

Oracle Content and Experience Cloud URL接続をカスタマイズするには、接続に選択したフォルダ・パスを指定します。

  • http://で始まるフォルダの絶対パスを指定することができます。

    このURLの/documentsの後ろには、Oracle Content and Experience Cloudのホーム・ディレクトリにナビゲートするための/embed/folder/homeを追加してください。

    たとえば:

    • ホーム・ディレクトリのURL: http://<host>:<port>/documents/embed/folder/home

    • フォルダのURL: http://<host>:<port>/documents/embed/folder/<folder_id>

    • ドキュメントのURL: http://<host>:<port>/documents/embed/fileview/<file_id>

    ここで<host>:<port>は、Oracle Content and Experience Cloudのホストとポートです。

    ノート: フォルダの絶対パスを指定すると、指定されたパスがOracle Content and Experience Cloud接続に使用され、システム管理者によって指定されたデフォルトの接続は検索されません。

  • DOCS Folder Path内のファイルの相対パスを指定できます。

    たとえば:

    • フォルダのURL: /folder/<folder_id>/<_Foldername>/nameasc

    • ファイルのURL: /fileview/<file_id>/<_filename.ext>

    ノート: 相対パスを指定すると、指定されたパスは、システム管理者によって指定されたデフォルトのOracle Content and Experience Cloud接続への相対パスです。

  • DOCS Folder Pathを指定せず、空白のままにした場合、システム管理者によって指定されたデフォルトの接続がOracle Content and Experience Cloud接続に使用されます。