26 Content and Experience Cloud統合の管理

管理者として、Content and Experience CloudとWebCenter Sitesを構成および同期できます。Site開発者およびコンテンツ・コントリビュータは、Content and Experience Cloudで使用可能なイメージ、記事、ファイルなどのコンテンツにアクセスして、WebCenter Sitesで使用できます。

ノート:

  • Content and Experience Cloudアセットは、読取り専用アセットです。

  • データはContent and Experience CloudからWebCenter Sitesにフェッチできますが、Content and Experience CloudではWebCenter Sitesからデータをフェッチすることはできません。

  • Content and Experience Cloud内のコンテンツを変更およびパブリッシュする場合は、WebCenter Sites内で追加の変更を行わずに、WebCenter Sites内の最新のコンテンツを取得できます。

  • Content and Experience Cloud内に新規コンテンツを追加する場合は、WebCenter Sites内でその参照を同期できます。WebCenter Sites UIを介してそのコンテンツを使用して、サイトを構築できます。

トピック:

Content and Experience Cloudアクセス・トークンの取得

Content and Experience Cloudアクセス・トークンは、Content and Experience CloudへのRESTコールを行うために使用されます。REST APIコールを介してContent and Experience Cloudアクセス・トークンを取得できます。

Content and Experience Cloudアクセス・トークンを取得するには、Content and Experience CloudインスタンスのURLを使用して、ブラウザで次のREST APIコールを起動します。

https://<example>.oraclecloud.com/documents/integration?IdcService=GET_ACCESSABLE_PUBLISH_TARGETS&IsJson=1

WebCenter Sitesを構成する際に使用したContent and Experience Cloudのユーザー名とパスワードを入力します。返されるJSONレスポンスには、それぞれのパブリッシュされたターゲットのトークンが含まれています。たとえば、a4a899f24924c58e00f1ef209c00918bはContent and Experience Cloudアクセス・トークンです。

{
    "LocalData": {....},
    "ResultSets": {
        "F:PUBLISH:TARGET:SYSTEMPUBLIC.Tokens": {
            "currentRow": 0, "fields": [.....],
            "rows": [[
                    "defaultToken", "a4a899f24924c58e00f1ef209c00918b", "01/01/2099"
                ]]
        },
        "F:PUBLISH:TARGET:SYSTEMSECURE.Tokens": {
            "currentRow": 0, "fields": [....],
            "rows": [[
                    "defaultToken", "da2286e5aa49206dd6e0efa89a9f732c", "01/01/2099"
                ]]
        },
        "PublishTargets": {.....}
}

WebCenter SitesによるContent and Experience Cloudの構成

WebCenter Sitesを使用してContent and Experience Cloudを構成すると、コンテンツ・コントリビュータがContent and Experience Cloudで使用可能なコンテンツにアクセスしてこれを使用し、サイトを作成できます。

管理インタフェースでWebCenter Sitesを使用してContent and Experience Cloudを構成するには:
  1. 「一般的な管理」ツリーで、「コンテンツ・クラウドの管理」ノードおよび「管理」ノードを展開し、「コンソール」をダブルクリックします。
  2. 「構成の編集」をクリックします。
  3. 「コンテンツ・クラウドの管理: 構成の編集」フォームで、「ベースURL」「ユーザー名」「パスワード」「チャネル名」「チャネル・トークン」「プロキシ・ホスト」および「プロキシ・ポート」を入力します。これらのフィールドの詳細は、次の表を参照してください。
    フィールド 説明
    ベースURL このフィールドにはContent and Experience CloudのベースURLを入力できます。ベースURLには/contentを接尾辞として付ける必要があります。たとえば、http://<content cloud host>/contentです。
    ユーザー名 このフィールドにはContent and Experience Cloudユーザーのユーザー名を入力できます。ユーザー名にはドメイン名を接頭辞として付ける必要があります。たとえば、domain1.bob@oracle.comです。domain1はドメインの名前です。
    パスワード このフィールドにはContent and Experience Cloudユーザーの対応するパスワードを入力できます。
    チャネル名 この名前はWebCenter Sitesとして指定できます。これは、チャネル名が固定された読取り専用フィールドです。
    チャネル・トークン このフィールドは最初は空です。「リフレッシュ・トークン」をクリックし、WebCenter Sitesのトークンを取得します。これも読取り専用フィールドです。
    プロキシ・ホスト プロキシ・サーバーのホスト名。
    プロキシ・ポート プロキシ・ポートのポート番号。
  4. (オプション)「テスト」をクリックすると、WebCenter SitesとContent and Experience Cloud間の接続を確認できます。
  5. 「保存」をクリックし、「コンテンツの同期」をクリックして同期プロセスを開始します。

ノート:

WebCenter SitesとContent and Experience Cloud間の同期をスケジュールするには、Content Cloud管理の「コンソール」ページで同期イベントの設定をクリックします。同期イベントの設定ページで同期のスケジュールを設定した後で、「保存」をクリックして同期スケジュールを保存します。

Content and Experience Cloudプロパティの構成

Adminインタフェースの「一般的な管理」ツリーの「コンテンツ・クラウドの管理」ノードにある「コンソール」からいくつかのプロパティを構成することで、Content and Experience CloudとWebCenter Sitesを構成できます。

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス』Content and Experience Cloudカテゴリのプロパティに関する項を参照してください。

Content and Experience Cloudアセットのパブリッシュ

他のWebCenter Sitesアセットと同様、Content and Experience CloudアセットをWebCenter Sitesからパブリッシュできます。

本番システムでContent and Experience Cloudアセットのパブリッシュを開始する前に、本番システムが(ソース・システムと同じ) Content and Experience Cloud資格証明で構成されていることも確認します。ソース・システムから、本番システムになる可能性のある宛先システムに、Content and Experience Cloud表(WCS_ContentCloudSubtypeおよびContentCloudPubTargets)をミラーリングできます。

図26-1 Content and Experience Cloudアセットのパブリッシュ

図26-1の説明が続きます
「図26-1 Content and Experience Cloudアセットのパブリッシュ」の説明

詳細は、「宛先データベースの初期化」を参照してください。