27 WebCenter SitesからOracle Content and Experienceへのコンテンツのパブリッシュ

管理者は、コンテンツを再利用してOracle Content and ExperienceにパブリッシュするようにWebCenter Sitesを構成できます。Oracle Content and Experienceに組み込まれたWebCenter Sitesコンテンツは、Oracle Marketing CloudやチャットボットなどのWeb以外の他のチャネルに配信できるようになり、コンテンツの再利用と一貫性のあるメッセージングが可能になります。

Oracle Content and ExperienceでWebCenter Sitesコンテンツを再利用するには:

  1. アセット・タイプとサブ・タイプを含めるOCEマッピングを作成してから、新しい宛先を作成し、配信タイプを選択する必要があります。
  2. パブリッシュするように選択したアセット・タイプとサブ・タイプを承認します。
  3. アセットをzipファイルにパブリッシュした後、Oracle Content and Experienceにアップロードします。
  4. REST APIを起動して、アセット・タイプおよび依存性をコンテンツ・タイプおよびコンテンツ・アイテムとしてOracle Content and Experienceにインポートし始めます。

コンテンツ作成者は、Webサイトでこれらのアセットを再利用して、コンテンツを複数のチャネルに配信できます。

トピック:

アセット・タイプの構成

アセット・タイプおよびサブ・タイプを含めるOCEマッピングを作成します。

アセット・タイプを構成するには:

  1. ソースのWebCenter Sitesシステムで、管理者インタフェースにログインします。
  2. 「一般的な管理」ツリーで、「コンテンツ・クラウドの管理」ノード、「マッピングのエクスポート」ノードの順に展開して、「構成」をダブルクリックします。
  3. 「新規OCEマッピングの追加」ボタンをクリックします。
  4. 「アセット・タイプ」および「サブタイプ」を選択し、「追加」をクリックします。

    図27-1 アセットおよびアセット・タイプの追加

    図27-1の説明が続きます
    「図27-1 アセットおよびアセット・タイプの追加」の説明

OCE宛先の作成

WebCenter Sitesで新しいOCE宛先を作成し、必要な配信タイプを選択する必要があります。

新しい宛先を作成するには:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「パブリッシュ」ノード、「宛先」ノードの順に展開します。
  2. 「宛先」ノードの下で、「新規追加」をダブルクリックします。
  3. 「新規宛先の追加」フォームで、このフォームのフィールドを次のように構成します:
    • 名前: 一意の宛先の名前を入力します。
    • 配信タイプ: OCEにエクスポート: Oracle Content and Experienceにエクスポートを選択します。
    • 失敗時の電子メールの送信: パブリッシュに失敗し、電子メールでその影響を通知する必要がある場合、このチェック・ボックスを選択します。「電子メール・アドレス」フィールドに、受信者の電子メール・アドレスを入力します。(このフィールドは、「失敗時の電子メールの送信」を選択した場合にのみ使用可能になります。)
    • 詳細出力: パブリッシュ・プロセス中に詳細エラー・ロギングを有効にするには、このオプションを選択します。これを選択した場合、エラー・メッセージの追加のメッセージがPubMessage表に書き込まれます。追加情報によりパブリッシュ・プロセスが長くなるため、このパラメータはトラブルシューティングの場合にのみ選択してください。
    • 他の引数: このパラメータは将来使用するために予約されています。この時点で指定できる追加の引数はありません。
    • サイト: アセットを承認し、この宛先に対してパブリッシュすることが可能なサイトを選択します。
    • ロール(パブリッシュの承認): 承認権限を割り当てるロールを選択します。このロールが割り当てられたすべてのユーザーは、アセットを承認できるようになります。
    • ロール(パブリッシュ): パブリッシュ権限を割り当てるロールを選択します。これらのロールが割り当てられるすべてのユーザーがパブリッシュできます。
  4. 「新規宛先の追加」をクリックします。

アセットのパブリッシュの承認

アセットをパブリッシュするには、まずアセットとその依存性を承認する必要があります。パブリッシュの各宛先には、複数のアセットを承認するオプションがあります。

複数アセットを承認するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「パブリッシュ」ノード、「宛先」ノードの順に展開して、アセットを承認する宛先を展開します。
  2. その宛先の「複数アセットの承認」オプションをダブルクリックします。
  3. アセットの承認フォームで、右側の「サンプル問合せ」リストから問合せを選択します。必要な問合せと完全に一致する問合せが存在しない場合は、最も似ている問合せを選択します。
    WebCenter Sitesにより、選択したアイテムに基づいてSQL問合せが作成され、「問合せ」ボックスに表示されます。
  4. (オプション)必要であれば、SQL問合せを編集します。
  5. フィールドの次の単位で承認内をクリックし、数値を入力します。デフォルトは500です。
  6. 「以前に承認済のアセットの承認」オプションを次のように指定します。
    • 以前の承認を無視して再び承認するようにWebCenter Sitesを設定する場合は、「はい」を選択します。その宛先のデフォルト・テンプレートが変更されるなど、以前の承認が無効になっている場合は、このオプションを使用できます。
    • WebCenter Sitesによって、未承認のアセットのみが承認されるようにする場合、「いいえ」を選択します。以前に承認されたアセットが今も有効であるという確信がある場合は、これが適切です。
  7. 「パブリッシュの承認」をクリックします。

アセットのパブリッシュ

アセットを承認した後、それをパブリッシュする必要があります。OCE宛先のアセットをパブリッシュするプロセスは、他の宛先の場合と同じです。

承認済アセットをパブリッシュするには:

  1. ボタン・バーで、「パブリッシュ」をクリックします。
  2. 「パブリッシュ・コンソール」で、宛先を選択(たとえば、ドロップダウン・リストから配信タイプOCEにエクスポートPublishToOCEを選択)し、「宛先の選択」をクリックします。

    パブリッシュの準備ができたアセットを確認します。

  3. 「パブリッシュ」をクリックします。承認されたアセットが.zipファイルに追加されます。

    確認メッセージが表示されます。「OK」をクリックして進みます。

    アセットのパブリッシュ時に、承認済アセットを含むzipファイルが作成されます。

  4. 「パブリッシュ・コンソール」の「アクティブ」タブで、セッションの動作を監視できます。
  5. セッションが完了したら、「履歴」タブをクリックすると、このセッションのセッション・サマリーを表示できます。
  6. セッション情報の上にマウス・ポインタを置いて、サマリー情報を表示します。「ログ」をクリックしてセッション・ログ・ファイルを表示します。

パブリッシュ済アセットのダウンロード

OCE宛先にパブリッシュすると、すべてのアセットとそのタイプを含む.zipファイルが作成されます。このzipファイルをローカル・システムにダウンロードできます。

パブリッシュ済アセットをダウンロードするには:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「コンテンツ・クラウドの管理」ノード、「マッピングのエクスポート」ノードの順に展開して、「履歴」をダブルクリックします。
  2. 「Oracle Content and Experienceパブリッシュ履歴」ページに、パブリッシュされたセッションの履歴が表示されます。

    図27-2 パブリッシュ履歴

    図27-2の説明が続きます
    「図27-2 パブリッシュ履歴」の説明
  3. 宛先のzipファイルをダウンロードできます。このzipファイルには、パブリッシュ済アセットが含まれます。これらのアセットは、Oracle Content and Experienceのコンテンツ・タイプにマップされます。

Oracle Content and Experienceへのパブリッシュ済アセットのインポート

パブリッシュ済アセットをOracle Content and Experienceにインポートするには、次の2つのステップを実行します:
  • zipファイルをOracle Content and Experienceにアップロードします。
  • REST APIをコールして、パブリッシュ済アセットをアセット・リポジトリにインポートします。

パブリッシュ済アセットをインポートするには:

  1. Oracle Content and Experienceにログインします。
  2. 左側のバーから「ドキュメント」を選択し、「アップロード」をクリックして、ローカル・システムからzipファイルをアップロードします
  3. アップロード後に、zipファイルをクリックします。ブラウザのアドレス・バーのURLに、ドキュメントIDが表示されます。

    図27-3 ドキュメントID

    図27-3の説明が続きます
    「図27-3 ドキュメントID」の説明
  4. WebCenter Sitesからのコンテンツをインポートするために、新しいリポジトリを作成するか、既存のリポジトリを使用する必要があります。リポジトリを作成するには、左側のバーの下部にある「アセット」をクリックし、「作成」をクリックします。
    新しいリポジトリを作成した後、リポジトリをクリックします。ブラウザのアドレス・バーのURLに、リポジトリIDが表示されます。

    ノート:

    REST APIの実行にはドキュメントIDとリポジトリIDの両方が必要であるため、どちらのIDもノートにとっておいてください。
  5. RESTクライアントを起動して、パブリッシュ済アセットをコンテンツ・タイプおよびコンテンツ・アイテムとしてzipファイルからOracle Content and Experienceにインポートします。POSTリクエストは次のように設定する必要があります:
    1. 「認可タイプ」として認証なしを選択します。
    2. トークン値を検索するために、ブラウザのアドレス・バーに次のURLを入力します: https://example.com/documents/web?IdcService=GET_OAUTH_TOKEN&IsJson=true
    3. 次のURLを使用して、POSTコマンドを実行します:
      http://example.com:port/content/management/api/v1.1/content-templates/importjobs

      ノート:

      POSTコマンドを実行すると、ジョブを追跡するためのジョブIDがAPIから返されます。
    4. 「ヘッダー」に次のキー値を入力します:
      Accept : application/json 
      X-Requested-With : XMLHttpRequest
      Content-Type : application/json
      Authorization : Bearer <token value>
    5. 「ボディ」のrawセクションに次のコードを入力します:
      {
      "exportDocId": "<DOC_ID>",
      "repositoryId": "<REPO_ID>",
      "source" : "sites"
      }
  6. インポートが成功すると、Oracle Content and Experienceにログインできるようになります。
  7. インポート済のアセットを表示するには、左側のバーの中央にある「アセット」をクリックして、ドロップダウン・メニューからリポジトリを選択します。インポート済アセットがコンテンツ・アイテムとして表示されます。それらをタイプ(コンテンツ・タイプ)でフィルタできます。

    図27-5 インポート済アセットの表示

    図27-5の説明が続きます
    「図27-5 インポート済アセットの表示」の説明

制限事項

このツールの制限事項は次のとおりです:
  • プロキシ・アセットはパブリッシュされません。
  • 埋込みアセットは、そのままの状態ではパブリッシュされません。
  • Engageまたは推奨はパブリッシュされません。
  • テンプレート、CSElement、コントローラなど、コンテンツ以外のアセットは公開されません。