12 Engageプロパティ

次のトピックでは、wcs_properties.jsonファイルのEngageカテゴリに関連する各プロパティについて説明します。

Engageカテゴリのプロパティについて

Engageは、WebCenter Sitesユーザーが訪問者データを収集するアセットを作成し、訪問者をセグメントに定義し、セグメントに基づき製品およびコンテンツを訪問者に推奨し、すべてのセグメントまたは特定のセグメントに適用するプロモーションを実行できるようにする、WebCenter Sitesのマーケティング・コンポーネントです。Engageカテゴリの下に分類されたプロパティにより、管理者は、Engageアセットにより収集された訪問者データを管理し、Engageアセットの作成時にマーケティング担当者が選択できるオプションを構成することができます。

Engageカテゴリのプロパティ

表12-1では、JSONファイルのEngageカテゴリに関連する各プロパティについて説明します。

表12-1 Engageプロパティ

プロパティ 説明

mwb.cartsetdir

カートセット・データ・ファイルを格納するディレクトリ・パス(最後のスラッシュを含む)を指定します。ディレクトリは必ず/で終了してください。

この値はインストールで設定されます。

このプロパティの値を変更しないでください。

デフォルト値: インストール・ディレクトリの/gator/cartsetディレクトリ

mwb.conservativedependencies

次の関係の依存性のタイプを指定します。

  • フレックス・アセットおよびフレックス属性

  • フレックス・アセットおよびフレックス定義

フレックス・アセットとフレックス属性間、およびフレックス・アセットとフレックス定義間で依存性がexactになるようにする場合、このプロパティをtrueに設定します。exactおよびexists依存性の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesの管理』承認システムの理解に関する項を参照してください。

デフォルト値: false

mwb.externalattributes

フォームでユーザーが外部属性の定義を許可されるかどうかを決定するためにWebCenter Sitesが使用するブール値を指定します。

デフォルト値: false

mwb.assetsetclass

アセットセット管理のサービスを提供するクラスの名前を指定します。

デフォルト値: com.openmarket.gator.assetset.AssetSet

このプロパティの値を変更しないでください。ここでは、デフォルトは参照目的の場合のみ提供されます。

mwb.promotioncutoff

訪問者がプロモーションに適格であるかどうかを決定する信頼度評価を指定します。

可能な値: 0100 (これらを含む)の間の整数。

デフォルト値: 50

このプロパティの値を変更しないでください。

mwb.segmentcutoff

訪問者をセグメントに含めるかどうかを決定する信頼度評価。

可能な値: 0100 (これらを含む)の間の整数。

デフォルト値: 50

このプロパティの値を変更しないでください。

mwb.commerceuserclass

コマース・ユーザー管理のサービスを提供するクラスの名前を指定します。

デフォルト値: com.openmarket.catalog.cart.CommerceUser

mwb.cartclass

カート管理のサービスを提供するクラスの名前。

デフォルト値: com.openmarket.catalog.cart.Cart

このプロパティの値を変更しないでください。ここでは、デフォルトは参照目的の場合のみ提供されます。

mwb.searchstateclass

検索状態管理のサービスを提供するクラスの名前を指定します。

デフォルト値: com.openmarket.searchstate.SearchState

このプロパティの値を変更しないでください。ここでは、デフォルトは参照目的の場合のみ提供されます。

mwb.cartsetclass

カート・セット管理のサービスを提供するクラスの名前を指定します。

デフォルト値: com.openmarket.catalog.cartset.CartSet

このプロパティの値を変更しないでください。ここでは、デフォルトは参照目的の場合のみ提供されます。

mwb.commerceengineclass

コマース・エンジン管理のサービスを提供するクラスの名前を指定します。

デフォルト値: com.openmarket.cscommerce.txcart.TransactEngine

mwb.commercecontextclass

コマース・コンテキストのサービスを提供するクラスの名前を指定します。

デフォルト値: "com.openmarket.gator.commercecontext.CommerceContext"

このプロパティの値を変更しないでください。ここでは、デフォルトは参照目的の場合のみ提供されます。

mwb.defaultattributes

アセットセットの作成時にWebCenter Sitesが使用するデフォルトの属性アセット名を指定します。

デフォルト値: 空白

mwb.path

WebCenter Sitesがインストールされているディレクトリを指定します。ディレクトリは必ずフォワード・スラッシュ(/)で終了してください。

デフォルト値: <wcsites.home>

このプロパティの値を変更しないでください。

mwb.searchdir

WebCenter Sitesがリッチテキスト索引を配置するディレクトリを指定します。ディレクトリは必ずフォワード・スラッシュ(/)で終了してください。

デフォルト値: <wcsites.shared>/gator/searchdir/

このプロパティの値を変更しないでください。

ms.enable

Oracle WebCenter Sites: Engageを有効化するため、WebCenter Sitesインストール・プロセスによりtrueに設定されます。

デフォルト値: true

注意: このプロパティの値を変更しないでください。

sessionvisitor.attributes.driver

これは、sessionvisitorを格納するためのJDBCドライバ・クラス名です。

デフォルト値: “”

sessionvisitor.attributes.password

これはデータベースのパスワードです。このユーザーは、sessionvisitorを格納するためにデータベースに接続します。

デフォルト値: “”

sessionvisitor.attributes.url

これはJDBCドライバURLです。

デフォルト値: “”

sessionvisitor.attributes.user

これはデータベースのユーザー名です。このユーザーは、sessionvisitorを格納するためにデータベースに接続します。

デフォルト値: “”

vis.genclasspath

訪問者データのrules-engine-generatedクラス・ファイルが格納されるディレクトリ(最後のスラッシュを含む)を指定します。

この値はインストール時に設定されるため、それ以降に変更しないでください。

デフォルト値: <wcsites.shared>/classes/

vis.update

ページにアクセスするたびに訪問者データの訪問者のタイムスタンプを更新するかどうかを指定します。

可能な値: true | false

ページにアクセスするたびに訪問者のタイムスタンプを更新する場合、trueに設定します。それ以外の場合はfalseに設定します。

デフォルト値: true

vis.compileclasspath

ルールをコンパイルするためのCLASSPATHを構築するのに使用される、jarsの名前の接頭辞のカンマ区切りリスト。

この値はインストール時に設定されるため、それ以降に変更しないでください。

デフォルト値: sites-cs, sites-core, sites-app

vis.path

WebCenter Sitesがインストールされているディレクトリを指定します。ディレクトリは必ず/で終了してください。

デフォルト値: <wcsites.home>/

このプロパティの値を変更しないでください。

vis.adminrole

Engageユーザーが訪問者属性、履歴属性、履歴タイプおよび推奨アセット・タイプを使用するために必要なACLを指定します。

デフォルト値: VisitorAdmin

このプロパティの値を変更しないでください。

vis.url

タイプURLの訪問者属性と履歴属性を定義するためのSQL文字列を指定します。

デフォルト値: VARCHAR(128)

データベース管理者に連絡せずに、このプロパティの値を変更しないでください。

vis.editrole

標準の訪問者エディタがアクセスおよび編集できるすべての表にアタッチされるロール。

デフォルト値: Visitor

このプロパティの値を変更しないでください。

vis.rulesetxmlpath

XMLバージョンのルール・セットのデフォルトのストレージ・ディレクトリを指定します。

この値は、インストール時に設定されます。

デフォルト値: <wcsites.shared>/ruleset/

このプロパティの値を変更しないでください。

vis.money

通貨の値を保持するフィールドを定義するためのSQL文字列を指定します。

データベース管理者に連絡せずに、このプロパティの値を変更しないでください。

デフォルト値: NUMERIC(20, 3)

vis.urlpath

バイナリの訪問者属性と履歴属性のデフォルトのストレージ・ディレクトリを指定します。

デフォルト値: <wcsites.shared>/visurl/

vis.sessiondata

訪問者セッション・データを格納するためのデフォルトのストレージ・ディレクトリを指定します。

この値は、インストール時に設定されます。

このプロパティの値を変更しないでください。

vis.useSessionVisitorConnection

メモリー中心の訪問者追跡を有効にするには、trueを設定します。trueまたはfalseを指定できます。

デフォルト値: false