29 資格証明ストアにあるプロパティの管理

WebCenter Sitesシステムの資格証明ストアはインストール・エンジニアにより作成されます。WebCenter SitesおよびSatellite Server用に作成されるすべてのシステム・パスワードは暗号化されてここに保存されます。

次のトピックでは、資格証明ストアと、資格証明ストアに格納されているWebCenter SitesおよびSatellite Serverのプロパティを管理する手順について説明します。

資格証明ストアについて

Oracle WebCenter Sitesは、WebCenter SitesおよびSatellite Serverのすべてのシステム・パスワード・プロパティを暗号化して資格証明ストアに格納します。システム・プロパティは、インストール時に作成されます。

資格証明ストアは、WebCenter Sitesインストール・エンジニアがWebLogic Serverで提供されるリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して作成するOPSSスキーマです。インストール・エンジニアがJRFドメインを作成するときに、ドメインがOPSSスキーマ(資格証明ストア)に接続するのに使用する、必要なセキュリティ・アーティファクトが提供されます。各WebLogic JRFドメインにはアタッチされる資格証明ストアがあります。WebCenter SitesまたはSatellite Server用に作成するパスワード・プロパティは暗号化されてから、システムのドメインの資格証明ストアに保存されます。資格証明ストアの詳細は、「資格証明ストアのプロパティの構成」を参照してください。

WebCenter SitesおよびSatellite Serverのインストール時に、初期システム・パスワードは暗号化されて、資格証明ストアに保存されます。

資格証明ストアにあるWebCenter Sitesプロパティの管理

管理インタフェースのプロパティ管理ツールを使用して、資格証明ストアに保存されているWebCenter Sitesプロパティの値を変更します。プロパティ管理ツールから行ったWebCenter Sites資格証明ストア・プロパティの変更は、変更を保存するときに自動的に資格証明ストアに保存されます。

資格証明ストアに保存されたWebCenter Sitesプロパティを管理する手順:
  1. 管理者資格証明を使用してWebCenter Sitesにログインし、サイトの名前を選択してから、「管理」インタフェース・アイコンを選択します。
  2. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「システム・ツール」の順に開きます。
  3. 「システム・ツール」ノードで、「プロパティ管理」をダブルクリックします。
    プロパティ管理ツールが開きます。
  4. 「名前」フィールドに、変更および表示する値を含む資格証明ストアに保存されたWebCenter Sitesプロパティの名前を入力します。資格証明ストアに保存されたWebCenter Sitesプロパティのリストについては、「資格証明ストアにあるWebCenter Sitesプロパティの管理」を参照してください。
  5. 「検索」をクリックします。
  6. 変更する値を含むプロパティの名前をクリックします。
    プロパティの詳細が開きます。
  7. 「値」フィールドに、プロパティの新しい値を入力します。
  8. 「保存」をクリックします。
  9. 新しい値が資格証明ストアで更新されるように管理対象サーバーを再起動します。

資格証明ストアにあるSatellite Serverプロパティの管理

Satellite Serverのwcs_properties.jsonファイルを使用して、資格証明ストアに保存されているSatellite Serverプロパティを手動で変更します。

資格証明ストアにあるSatellite Serverプロパティを管理する手順:
  1. Satellite Serverのconfigディレクトリ(インストール中に指定)に移動し、テキスト・エディタでSatellite Serverのwcs_properties.jsonファイルを開きます。
  2. modify.passwordsプロパティを探して、その値をtrueに変更します。
  3. 変更する値を含むSatellite Server資格証明ストアのプロパティを、次の形式で、Satellite Serverのwcs_properties.jsonファイルに手動で追加します。
    "key":"<name of Satellite Server property>",
    "value":"<enter value here>",
    "valid_values":[""],
    "defaultValue":"<enter value here>",
    "category":"",
    "subcategory":"",
    "global":"true",
    "hide":true,
    "readonly":false,
    "restart_required":false,
    "deprecated":false,

    valueパラメータに、プロパティの新しい値を入力します。資格証明ストアのSatellite Serverプロパティの詳細は、「資格証明ストアのSatellite Serverプロパティ」を参照してください。

  4. Satellite Serverのwcs_properties.jsonファイルを保存します。
  5. 管理対象サーバーを再起動して変更を反映します。