第I部 基本データベース管理
データベース管理者は特定の職責を持ち、データベース管理タスクの実行方法を理解する必要があります。
- データベース管理スタート・ガイド
データベース管理を開始するには、データベース・ユーザーのタイプ、データベース・セキュリティ、権限など、データベースの基本概念を理解する必要があります。データベースへのコマンドとSQLの送信やパスワード・ファイルの作成などの基本タスクを実行できる必要もあります。 - Oracle Databaseの作成および構成
データベースを計画した後で、グラフィカル・ツールまたはSQLコマンドを使用してデータベースを作成できます。 - 起動と停止
データベースの起動時には、そのデータベースのインスタンスを作成し、データベースの状態を確認します。現在実行中のOracle Databaseインスタンスの停止では、必要に応じて、データベースをクローズおよびディスマウントできます。 - Oracle Databaseの自動再起動の構成
Oracle Restart機能を使用してOracleデータベースを構成すると、ハードウェアまたはソフトウェアに障害が発生した後やデータベース・ホスト・コンピュータが再起動した場合は常に、データベース、リスナーおよびその他のOracleコンポーネントを自動的に再起動できます。 - プロセスの管理
Oracle Databaseは、いくつかのプロセスを使用して、複数のユーザーとアプリケーションが単一のデータベース・インスタンスに同時に接続できるようにします。 - メモリーの管理
メモリー管理には、データベースの変更に応じたOracle Databaseインスタンス・メモリー構造の最適なサイズのメンテナンスが含まれます。 - ユーザーの管理とデータベースのセキュリティ保護
すべてのデータベースのセキュリティ・ポリシーを設定します。 - データベースの監視
データベースの動作を定期的に監視することは重要です。監視することによって、気付いていないエラーの情報を取得できるのみでなく、データベースの正常な動作について理解を深めることもできます。正常な動作を理解しておくことで、なんらかの誤りがある場合に状況を容易に認識できるようになります。 - 問題の診断と解決
Oracle Databaseには、データベースの問題を診断して解決するために、診断データの収集と管理ための高度な障害診断インフラストラクチャが含まれています。診断データには、以前のリリースにも含まれていたトレース・ファイル、ダンプおよびコア・ファイルに加えて、顧客やOracleサポート・サービスが問題を迅速かつ効率的に識別、調査、追跡、解決できる新しいタイプの診断データが含まれています。