19 DBMS_APP_CONT_ADMIN
このパッケージは、アプリケーション・コンティニュイティに関連するコレクションDBAレベルの管理操作を提供します。
この章のトピックは、次のとおりです:
19.2 DBMS_APP_CONT_ADMINサブプログラムの要約
このトピックは、DBMS_APP_CONT_ADMIN
サブプログラムをアルファベット順に示し、簡単に説明しています。
表19-1 DBMS_APP_CONT_ADMINパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
ACCHK_PURGEプロシージャ | このプロシージャは、以前に収集されたすべてのACCHK情報をパージします。 |
ACCHK_SETプロシージャ | このプロシージャは、アプリケーション・コンティニュイティまたは透過的アプリケーション・コンティニュイティの使用時に、アプリケーションのacchk保護のためのデータ収集を有効または無効にします。DISABLE_TIME パラメータは、ランタイムの拡張に使用します。デフォルトは10 分です。
|
このプロシージャは、計画メンテナンスが開始される前の、セッションの排出中に使用する新しい接続テストを追加します。 | |
このプロシージャは、計画排出で不要になった接続テストを削除します。テストを削除すると、PDBがオープンしているすべてのRACインスタンスにすぐに適用されます。 | |
このプロシージャは、セッションの排出中に接続テストの使用を無効にします。 | |
DISABLE_FAILOVERプロシージャ | このプロシージャでは、特定のサービスのフェイルオーバーを無効にします。 |
ENABLE_ACプロシージャ | このプロシージャは、特定のサービスのアプリケーション・コンティニュイティ(AC)を有効にします。 |
ENABLE_CONNECTION_TESTプロシージャ |
このプロシージャは、計画メンテナンスの前のデータベース・セッション排出用の接続テストの使用を有効にします。テストを有効にすると、PDBがオープンしているすべてのRACインスタンスにすぐに適用されます。 |
ENABLE_TACプロシージャ | このプロシージャでは、特定のサービスの透過的アプリケーション・コンティニュイティ(TAC)を有効にします。 |
ENABLE_TAFプロシージャ | このプロシージャは、特定のサービスに対して透過的アプリケーション・フェイルオーバー(TAF)を有効にします。 |
ENABLE_TGプロシージャ | このプロシージャは、特定のサービスに対してトランザクション・ガードを有効にします。 |
SET_DRAININGプロシージャ | このプロシージャでは、タイムアウト値や停止オプションなど、サービスの排出オプションを構成します。 |
SET_LOAD_BALANCING_GOALプロシージャ | このプロシージャでは、サービスのロード・バランシング・オプションを構成します。 |
19.2.1 ACCHK_PURGEプロシージャ
このプロシージャは、以前に収集されたすべてのACCHK情報をパージします。
- フィルタをロードする
ACCHK_SET
の前に、ACCHK_PURGE
をコールする必要があります。 ACCHK_PURGE
は、PDBレベルで設定されます。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.ACCHK_PURGE ( start_time IN DATE DEFAULT NULL, end_time IN DATE DEFAULT NULL, purge_all IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表19-2 ACCHK_PURGEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ACCHK情報をパージする開始時間。 |
|
ACCHK情報をパージするまでの終了時間。 |
purge_all |
このパラメータは、すべてのACCHK情報を削除する場合に使用します。
|
例
SQL> execute dbms_app_cont_admin.acchk_purge(purge_all => TRUE);
19.2.2 ACCHK_SETプロシージャ
このプロシージャは、アプリケーション・コンティニュイティまたは透過的アプリケーション・コンティニュイティの使用時に、アプリケーションのacchk
保護レポートのデータ収集を有効または無効にします。DISABLE_TIME
パラメータは、ランタイムの拡張に使用します。デフォルト値は10
分です。
acchk
は、コンテナに接続されている場合、CDBで有効/無効になります。acchk
は、PDBへの接続時にのみPDBで有効/無効になります。
データ収集は、新規セッションにのみ適用されます。
有効にすると、このサービスで実行されるワークロードのデータが収集されます。その後、このデータをACCHK_REPORT
で表示でき、ACCHK
ビューでマイニングすることもできます。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.ACCHK_SET ( enabled IN BOOLEAN, disable_time_in_seconds DEFAULT 600);
パラメータ
表19-3 ACCHK_SETプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
このパラメータは、CDBレベルまたはPDBレベルでデータ収集を有効または無効にするために使用します。
|
|
指定した秒数で 指定できる最大値は3600秒です。 デフォルト値は600秒です。 |
使用上のノート
- このプロシージャの所有者は、
CDB$ROOT
レベルまたはPDBレベルではSYS
であり、マルチテナントでない場合にはSYS
です acchk
アクティブ化は、そのサービスをサポートするRACのすべてのインスタンスで有効になります。- 有効化は、フェイルオーバーおよび再起動テストを考慮して永続します。つまり、実装では
ALTER SESSION SET EVENTS ….. SCOPE=BOTH
が使用されます。有効化はデータベースごとです。Data Guardの場合、データベースごとに有効および無効にする必要があります。
例
アプリケーション・コンティニュイティ保護チェックは、デフォルトでは有効になっていません。次の手順に従って、ACCHK
を有効または無効にし、アプリケーションの保護レベルをチェックするレポートを生成します。
-
ACCHK_READ
ロールを使用して、アプリケーション・コンティニュイティ保護チェックのレポートおよびビューを実行するユーザーに読取りアクセス権を付与します。GRANT ACCHK_READ TO USER;
dbms_app_cont_admin.acchk_set(true)
プロシージャを使用して、アプリケーションのアプリケーション・コンティニュイティ・トレースを有効にします。SQL> execute dbms_app_cont_admin.acchk_set(true);
デフォルトでは、
ACCHK
は600秒後に自動的に無効になります。これより小さい数値を指定すると、自動無効化時間を短縮できます。たとえば、300秒後にACCHK
を無効にするには、次のようにします。SQL> dbms_app_cont_admin.acchk_set(true,300);
dbms_app_cont_admin.acchk_set(true)
プロシージャは、接続しているデータベース・レベルでアプリケーション・コンティニュイティ・トレースを有効にします。CDBレベルで接続している場合はCDBに対してトレースが有効になり、PDBレベルで接続している場合はPDBに対してトレースが有効になります。ノート:
COMPATIBLE
パラメータを12.2.0以上に設定します。-
アプリケーションの新しいセッションのアプリケーション・コンティニュイティ・トレースを無効にするには:
SQL> execute dbms_app_cont_admin.acchk_set(false);
ノート:
現在のセッションのトレースは、セッションが終了するまで無効になりません。
19.2.3 ADD_SQL_CONNECTION_TESTプロシージャ
このプロシージャは、計画メンテナンスが開始される前の、セッションの排出中に使用する新しい接続テストを追加します。このプロシージャは、SQL接続テストが標準テストでカバーされていない場合に使用します。このテストは、追加されたときに有効になります。オプションのサービス名修飾子が指定されている場合、テストはそのサービス名にのみ適用されます。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.ADD_SQL_CONNECTION_TEST ( connection_test IN VARCHAR2 service_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表19-4 ADD_SQL_CONNECTION_TESTプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
接続のテストおよび排出に使用されるSQLテキスト。 |
|
オプションのサービス名修飾子。 |
使用上のノート
ADD_SQL_CONNECTION_TESTプロシージャ
は、計画メンテナンスが開始される前のセッション排出用の接続テストを追加します。接続テストはアプリケーションで使用され、排出対象としてマークされている接続をテストします。セッションは、サービスまたはPDBの停止操作および再配置操作で排出するために設定されます。排出中にRDBMSが接続をクローズするように設定されている場合は、計画メンテナンス中にエラーが表示されません。CONNECTION TESTは必要な数だけ入力できます。これらは、計画メンテナンス中にのみ使用されます。このテストは、すべてのRACインスタンスに適用されます。
サービス修飾子の可用性に関する最新の更新は、オンライン・ドキュメントを参照してください。
追加された接続を表示するには、ビューDBA_CONNECTION_TESTS
を問い合せます。
このプロシージャの所有者はSYS
であり、CDB$ROOT
レベルまたはPDB
レベル、またはマルチテナントでない場合はディクショナリ・レベルで実行するためにユーザーに付与されます。
19.2.4 DELETE_SQL_CONNECTION_TESTプロシージャ
このプロシージャは、計画排出で不要になった接続テストを削除します。テストを削除すると、PDBがオープンしているすべてのRACインスタンスにすぐに適用されます。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.DELETE_SQL_CONNECTION_TEST ( connection_test IN VARCHAR2 service_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表19-5 DELETE_SQL_CONNECTION_TESTプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
接続のテストおよび排出に使用されるSQLテキスト。 |
|
オプションのサービス名修飾子。 オプションの |
使用上のノート
テストを削除する必要があるかどうかがわからない場合は、DISABLE_CONNECTION_TEST
プロシージャを使用して、テストを無効にできます。削除できるのはカスタムSQLテストのみです。事前定義済のテストは削除できません。サービス修飾子の可用性に関する最新の更新を確認してください。
このプロシージャの所有者は、CDB$ROOT
レベルまたはPDB
レベルではSYS
であり、マルチテナントでない場合はSYS
です。
接続テストとそのステータスをチェックするには、ビューDBA_CONNECTION_TESTS
を問い合せます。
19.2.5 DISABLE_CONNECTION_TESTプロシージャ
このプロシージャは、セッションの排出中に接続テストの使用を無効にします。テストを無効にすると、PDBがオープンしているすべてのRACインスタンスにすぐに適用されます。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.DISABLE_CONNECTION_TEST ( connection_test_type IN VARCHAR2, connection_test IN VARCHAR2, service_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表19-6 DISABLE_CONNECTION_TESTプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
使用可能な値は次のとおりです。
|
|
接続のテストおよび排出に使用されるSQLテキスト。 このパラメータは、 |
|
オプションのサービス名修飾子。オプションのサービス名修飾子が指定されている場合は、そのサービス名に対するテストのみが有効になります。サービス名レベルでの無効化は、 |
使用上のノート
このプロシージャの所有者はSYS
であり、CDB$ROOT
レベルまたはPDB
レベル、またはマルチテナントでない場合はディクショナリ・レベルで実行するためにユーザーに付与されます。
接続テストとそのステータスをチェックするには、ビューDBA_CONNECTION_TESTS
を問い合せます。
19.2.6 DISABLE_FAILOVERプロシージャ
このプロシージャでは、特定のサービスのフェイルオーバーを無効にします。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.DISABLE_FAILOVER ( service_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表19-7 DISABLE_FAILOVERプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
オプションのサービス名修飾子。オプションのサービス名修飾子が指定されている場合は、そのサービス名に対してのみフェイルオーバーが無効になります。 |
使用上のノート
- このプロシージャを使用する場合は、
PDBADMIN
ユーザー権限が必要になります。 - フェイルオーバーを無効にする完全なサービス名を使用します。
例
SQL> execute dbms_app_cont_admin.disable_failover('TPURGENT');
19.2.7 ENABLE_ACプロシージャ
このプロシージャは、特定のサービスのアプリケーション・コンティニュイティ(AC)を有効にします。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.ENABLE_AC ( service_name IN VARCHAR2, failover_restore IN VARCHAR2 DEFAULT 'LEVEL1' replay_initiation_timeout IN BINARY_INTEGER DEFAULT 300);
パラメータ
表19-8 ENABLE_ACプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
オプションのサービス名修飾子。オプションのサービス名修飾子が指定されている場合は、指定されたサービスに対してのみACが有効になります。サービス名レベルでの有効化は、より高いレベルでの無効化よりも優先されます。つまり、PDBを有効化でき、サービスは無効になります。 |
FAILOVER_RESTORE |
フェイルオーバー・リストア。有効な値は、 |
REPLAY_INITIATION_TIMEOUT |
リプレイ・タイムアウト。リクエストの送信後に、そのリクエストがリプレイできるようになるまでの秒数を指定します。 |
使用上のノート
- このプロシージャを使用する場合は、
PDBADMIN
ユーザー権限が必要になります。 - ACを有効にする完全なサービス名を使用します。
例
SQL> execute dbms_app_cont_admin.enable_ac('TPURGENT', 'LEVEL1', 600);
19.2.8 ENABLE_CONNECTION_TESTプロシージャ
このプロシージャは、計画メンテナンスの前のデータベース・セッション排出用の接続テストの使用を有効にします。テストを有効にすると、PDBがオープンしているすべてのRACインスタンスにすぐに適用されます。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.ENABLE_CONNECTION_TEST ( connection_test_type IN VARCHAR2, connection_test IN VARCHAR2, service_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表19-9 ENABLE_CONNECTION_TESTプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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計画メンテナンスの前の排出用の接続テストを管理するときに使用される接続タイプ。接続テストについては、ADD、DELETE、ENABLE、DISABLEプロシージャを参照してください。 使用可能な値は次のとおりです。
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|
計画メンテナンスが開始される前にRDBMSで接続をテストおよび排出するために使用されるSQLテキスト。 このパラメータは、 |
|
オプションのサービス名修飾子。オプションのサービス名修飾子が指定されている場合は、そのサービス名に対するテストのみが有効になります。サービス名レベルでの有効化は、より高いレベルでの無効化よりも優先されます。つまり、PDBを有効化でき、サービスは無効になります。 |
使用上のノート
-
このプロシージャの所有者は
SYS
であり、CDB$ROOT
レベルまたはPDB
レベル、またはマルチテナントでない場合はディクショナリ・レベルで実行するためにユーザーに付与されます -
ENABLE_CONNECTION_TEST
により、計画メンテナンス中のセッション排出用の接続テストが有効になります。有効化操作は、PDB
がオープンしているすべてのRACインスタンスに適用されます。これは、データベースの再起動後も維持されます。 -
このプロシージャの所有者は
SYS
であり、CDB$ROOT
レベルまたはPDB
レベル、またはマルチテナントでない場合はディクショナリ・レベルで実行するためにユーザーに付与されます。
19.2.9 ENABLE_TACプロシージャ
このプロシージャでは、特定のサービスの透過的アプリケーション・コンティニュイティ(TAC)を有効にします。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.ENABLE_TAC ( service_name IN VARCHAR2, failover_restore IN VARCHAR2 DEFAULT 'AUTO' replay_initiation_timeout IN BINARY_INTEGER DEFAULT 300 session_state_consistency IN VARCHAR2 DEFAULT 'AUTO');
パラメータ
表19-10 ENABLE_TACプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
オプションのサービス名修飾子。オプションのサービス名修飾子が指定されている場合は、指定されたサービスに対してのみTACが有効になります。サービス名レベルでの有効化は、より高いレベルでの無効化よりも優先されます。つまり、PDBを有効化でき、サービスは無効になります。 |
FAILOVER_RESTORE |
フェイルオーバー・リストア。有効な値は、 |
REPLAY_INITIATION_TIMEOUT |
リプレイ・タイムアウト。リクエストの送信後に、そのリクエストがリプレイできるようになるまでの秒数を指定します。 |
SESSION_STATE_CONSISTENCY |
セッション状態一貫性。有効な値は、 |
例外
FAILOVER_RESTORE
がNULL
に設定されている場合、またはFAILOVER_RESTORE
がAUTO
またはLEVEL1
に設定されていない場合: ORA-20000 -failover_restore
パラメータが無効です。SESSION_STATE_CONSISTENCY
がNULL
に設定されている場合、またはSESSION_STATE_CONSISTENCY
がAUTO
として設定されていない場合: ORA-20000 -session_state_consistency
パラメータが無効です。
使用上のノート
- このプロシージャを使用する場合は、
PDBADMIN
ユーザー権限が必要になります。 - TACを有効にする完全なサービス名を使用します。
例
SQL> execute dbms_app_cont_admin.enable_tac('TPURGENT', 'AUTO', 600, 'AUTO');
19.2.10 ENABLE_TAFプロシージャ
このプロシージャは、特定のサービスに対して透過的アプリケーション・フェイルオーバー(TAF)を有効にします。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.ENABLE_TAF ( service_name IN VARCHAR2, failover_type IN VARCHAR2 DEFAULT 'AUTO' failover_restore IN VARCHAR2 DEFAULT 'LEVEL1');
パラメータ
表19-11 ENABLE_TAFプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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オプションのサービス名修飾子。オプションのサービス名修飾子が指定されている場合は、指定されたサービスに対してのみTAFが有効になります。サービス名レベルでの有効化は、より高いレベルでの無効化よりも優先されます。つまり、PDBを有効化でき、サービスは無効になります。 |
FAILOVER_TYPE |
フェイルオーバーのタイプ。使用可能な値は、 |
FAILOVER_RESTORE |
フェイルオーバー・リストア。有効な値は、 |
使用上のノート
- このプロシージャを使用する場合は、
PDBADMIN
ユーザー権限が必要になります。 - TAFを有効にする完全なサービス名を使用します。
例
SQL> execute dbms_app_cont_admin.enable_taf(`LOW`);
SQL> execute dbms_app_cont_admin.enable_taf(`MEDIUM`, `SESSION`);
19.2.11 ENABLE_TGプロシージャ
このプロシージャは、特定のサービスに対してトランザクション・ガードを有効にします。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.ENABLE_TG ( service_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表19-12 ENABLE_TGプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
オプションのサービス名修飾子。オプションのサービス名修飾子が指定されている場合は、指定されたサービスに対してのみACが有効になります。サービス名レベルでの有効化は、より高いレベルでの無効化よりも優先されます。つまり、PDBを有効化でき、サービスは無効になります。 |
使用上のノート
- このプロシージャを使用する場合は、
PDBADMIN
ユーザー権限が必要になります。 - トランザクション・ガードを有効にする完全なサービス名を使用します。
例
SQL> execute dbms_app_cont_admin.enable_tg('TPURGENT');
19.2.12 SET_DRAININGプロシージャ
このプロシージャでは、タイムアウト値や停止オプションなど、サービスの排出オプションを構成します。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.SET_DRAINING ( service_name IN VARCHAR2, drain_timeout IN BINARY_INTEGER DEFAULT 300 stop_option IN VARCHAR2 DEFAULT 'NONE');
パラメータ
表19-13 SET_DRAININGプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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オプションのサービス名修飾子。オプションのサービス名修飾子が指定されている場合は、そのサービスに対してのみ排出が設定されます。 |
DRAIN_TIMEOUT |
リソースの排出が完了するまでの許容時間を秒数で指定します。有効な値は、空の文字列("")、0、または正の整数です。 |
STOP_OPTION |
サービスを停止する方法を指定します。使用可能なオプションは、 |
例
SQL> execute dbms_app_cont_admin.set_draining('TPURGENT', 300, 'IMMEDIATE');
19.2.13 SET_LOAD_BALANCING_GOALプロシージャ
このプロシージャでは、サービスのロード・バランシング・オプションを構成します。
構文
DBMS_APP_CONT_ADMIN.SET_LOAD_BALANCING_GOAL ( service_name IN VARCHAR2, goal IN VARCHAR2);
パラメータ
表19-14 SET_LOAD_BALANCINGプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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オプションのサービス名修飾子。オプションのサービス名修飾子が指定されている場合は、指定されたサービスに対してのみロード・バランシングが設定されます。 |
GOAL |
ロード・バランシングの目標。使用可能な値は次のとおりです。
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例
SQL> execute dbms_app_cont_admin.set_load_balancing('TPURGENT', 'CLBGOAL');