15.8 Oracle Grid Infrastructureのトレース・レベルの変更

トレース・レベルを有効にすると、問題の原因を診断するのに十分な診断情報を収集できるようになります。

問題を再現するときに、Oracleサポートにより、特定のトレース・レベルを有効にするように求められます。

Oracle Trace File Analyzerを使用すると、適切なトレース・レベルを有効にし、その後無効にすることが容易になります。dbglevelオプションを使用して、トレース・レベルを設定します。

問題のトレース・プロファイル別にグループ化された、必要なトレース・レベル設定を見つけることができます。

トレース・レベルを設定するには:

  1. トレース・プロファイルを設定するには:
    tfactl dbglevel –set profile
  2. 使用可能なすべてのプロファイルをリストするには:
    tfactl dbglevel –help

15.8.1 tfactl dbglevel

tfactl dbglevelコマンドを使用して、Oracle Grid Infrastructureのトレース・レベルを設定します。

構文

tfactl [run] dbglevel 
[ {-set|-unset} profile_name 
-dependency [dep1,dep2,...|all] 
-dependency_type [type1,type2,type3,...|all] 
| {-view|-drop} profile_name 
| -lsprofiles 
| -lsmodules 
| -lscomponents [module_name] 
| -lsres 
| -create profile_name [ -desc description 
| [-includeunset] [-includetrace] 
| -debugstate | -timeout time ] 
| -modify profile_name [-includeunset] [-includetrace] 
| -getstate [ -module module_name ] 
| -active [profile_name] 
| -describe [profile_name] ] ]

パラメータ

表15-5 tfactl dbglevelコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

profile_name

プロファイルの名前を指定してください。

active

アクティブなプロファイルのリストを表示します。

set

指定されたプロファイルのトレース・レベルまたはログ・レベルを設定します。

unset

指定されたプロファイルのトレース・レベルまたはログ・レベルの設定を解除します。

view

指定されたプロファイルのトレース・エントリまたはログ・エントリを表示します。

create

プロファイルを作成します。

drop

指定されたプロファイルを削除します。

modify

指定されたプロファイルを変更します。

describe

指定されたプロファイルを説明します。

lsprofiles

使用可能なすべてのプロファイルをリストします。

lsmodules

検出されたすべてのCRSモジュールをリストします。

lscomponents

CRSモジュールに関連付けられているすべてのコンポーネントをリストします。

lsres

検出されたすべてのCRSリソースをリストします。

getstate

CRSコンポーネントまたはリソースの現在のトレース・レベルまたはログ・レベルを表示します。

module

CRSモジュールを指定してください。

dependency

考慮する依存性(起動依存性または停止依存性、あるいはその両方)を指定してください。

dependency_type

考慮する依存性のタイプを指定してください。

debugstate

使用可能なすべてのレベルのシステム状態ダンプを生成します。

includeunset

CRSコンポーネントまたはリソースの設定解除の値を追加または変更します。

includetrace

CRSコンポーネントのトレース値を追加または変更します。

警告:

Oracleサポートの指示がないかぎり、プロファイルは設定しないでください。