『Oracle Database概要』のこのリリースでの変更点
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Databaseリリース19cバージョン19.1での変更点
Oracle Database 19cバージョン19.1の『Oracle Database概要』には、次の変更点があります。
新機能
今回のリリースの主な新機能は次のとおりです。
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遅延挿入
アプリケーションは単一行挿入を、ラージ・プールに格納されている特殊なバッファにストリームできます。これらのバッファはデータベースにより非同期に書き込まれるため、この挿入は遅延されます。挿入は自動的にコミットされ、ロールバックできません。
「遅延挿入のためのラージ・プール・バッファ」を参照してください。
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ハイブリッド・パーティション表
表には内部パーティションと外部パーティションを含めることができます。内部パーティションは、データベース内の領域(セグメント)を消費します。外部パーティションは、外部表機能を使用してデータベースの外部に格納されます。たとえばsales表に、データ・ファイルに格納されている2つのパーティションと、テキスト・ファイルに格納されている3つのパーティションを含めることができます。
「パーティション表のセグメント」を参照してください。
サポート対象外となった機能
次の機能は、このリリースではサポートされなくなりました。
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Oracle Multimedia
Oracleデータベース19c以降では、Oracle Multimediaはサポートされなくなりました。選択を解除しないかぎり、アップグレードされたデータベースおよび新しく作成されたデータベースでは、dba_registryのOracle Multimediaコンポーネント(ORDIM)はVALIDとして表示されます。Oracle Locator (Spatial and Graphがインストールされていない場合にOracle Multimediaとともにインストールされる)は引き続きインストールおよびサポートされます。SecureFiles LOBにマルチメディア・コンテンツを格納し、イメージ処理および変換にサード・パーティ製品を使用することをお薦めします。
「SecureFiles」を参照してください。
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Oracle Streams
Oracleデータベース19c以降では、Oracle Streamsはサポートされなくなりました。
「Oracle GoldenGate」を参照してください。
Oracle Databaseリリース18cバージョン18.1での変更点
Oracle Database 18cバージョン18.1の『Oracle Database概要』には、次の変更点があります。
新機能
今回のリリースの主な新機能は次のとおりです。
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memoptimizeプール
Oracle Databaseでは、
MEMOPTIMIZE FOR READ
句で指定した表の高パフォーマンスの読取りをサポートしています。バッファは、memoptimizeプールと呼ばれる新しいSGA領域にキャッシュされます。memoptimizeプールを参照してください。
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プライベート一時表
プライベート一時表は、トランザクションまたはセッションの終了時に自動的に削除される一時データベース・オブジェクトです。プライベート一時表はメモリー内に格納され、作成したセッションのみがそれを表示できます。プライベート一時表は一時表の有効範囲をセッションまたはトランザクションに制限するため、アプリケーションのコーディングをより柔軟に行えるようになり、コードのメンテナンスが簡単になり、すぐに使用できる機能の性能が向上します。
一時表の概要を参照してください。
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シャドウ消失書込み保護
書込み欠落は、記憶域にブロックが書き込まれたとデータベースで認識されているが、書込みが行われていなかった場合に発生します。シャドウ表領域を使用すると、スタンバイ・データベースを使用する必要なしに、カスケード・エラーが発生することなく、データベースが書込み欠落の大部分を把握できるようになります。
シャドウ表領域を参照してください。
非推奨となった機能
次の機能は、このリリースでは非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。
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Oracle Multimedia
Oracleデータベース18c以降では、Oracle Multimediaは非推奨になりました。SecureFiles LOBにマルチメディア・コンテンツを格納し、イメージ処理および変換にサード・パーティ製品を使用することをお薦めします。
「SecureFiles」を参照してください。