用語集
アクション・スクリプト
リソースのstart、stop、stopおよびcheckアクションを定義するスクリプト。startアクションはリソースの起動中に起動され、stopアクションはリソースを停止するために起動され、checkアクションはリソースの動作ステータスのチェック中に起動されます。
クラスタ構成ポリシー・セット
1つ以上の構成ポリシーを含むクラスタに構成されているすべてのサーバー・プールの名前を定義するドキュメント。一度に有効にできるのは1つのポリシーのみですが、管理者は、ビジネスのニーズおよびシステムの要求に従って、様々な日付または時刻で有効になるように様々なポリシーを設定できます。
クラスタ検証ユーティリティ(CVU)
共有ストレージ・デバイス、ネットワーク構成、システム要件、Oracle Clusterware、グループ、ユーザーなどのOracle RACの様々なコンポーネントを検証するツール。
データベース・クラウド
高パフォーマンス、可用性、およびリソースの最適使用率を確保しながら、1つ以上のグローバル・サービスを提供する単一仮想サーバーに対して、グローバル・サービスおよびロード管理フレームワークによって統合されている一連のデータベース。
ディスク・グループ
Oracle ASMディスクは、Oracle ASMで1つの単位として管理されるディスクの集合です。ディスク・グループ内では、Oracle Databaseファイルのファイル・システム・インタフェースがOracle ASMにより公開されます。ディスク・グループ内に保存されたファイルの内容は、均等に分散されるか、またはストライプ化されるため、ホット・スポットがなくなり、ディスク間のパフォーマンスが均一になります。必要に応じて、ディスク・グループ内でOracle ASMファイルをミラー化することもできます。ディスク・グループ内のディスクのパフォーマンスは、RAWデバイスのパフォーマンスと同程度です。
動的ホスト構成プロトコル(DHCP)
インターネット・プロトコル・ネットワークにおける操作用の構成情報を取得するために、デバイス(DHCPクライアント)によって使用されるネットワーク・アプリケーション・プロトコル。このプロトコルによってシステム管理のワークロードが軽減され、手動操作をほとんどまたはまったく行わずに、デバイスをネットワークに追加できます。
fixupスクリプト
インストールの最小要件を満たしていない場合はOracle Universal Installerによって検知され、要件を満たしていないシステム構成の多くを解決するために、修正スクリプトと呼ばれるシェル・スクリプト・プログラムが作成されます。Oracle Universal Installerは不完全なタスクを検出すると、修正スクリプトを作成してから別のターミナル・セッションで修正スクリプトを実行するように求めます。特定のCVUコマンドで-fixup
フラグを使用して、修正スクリプトを生成することもできます。
ゴールド・イメージ
ホーム固有の詳細情報が使用できないOracleホームにインストールされているソフトウェアのみのコピー。これにより、有効で使用可能なOracleホームとして機能させるために、Oracleホームのイメージを、新しいファイル・システム上の新しいホストに簡単にコピーできます。
一般にゴールド・イメージはアプリケーションに対応していますが、このドキュメントのコンテキストでは、ゴールド・イメージはOracle Databaseに対応しています。また、ゴールド・イメージは出荷ホームではなく、ゴールド・イメージをデプロイするときにOracle Universal Installerを実行する必要がないことを意味しています。
Gridホーム・クライアント
Gridホーム・クライアントは、ゴールド・イメージをプロビジョニングするためにフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーをサブスクライブするリモートのOracle Grid Infrastructureクラスタです。
Oracle Grid Infrastructure
エンタープライズ・グリッド・アーキテクチャ用のインフラストラクチャを提供するソフトウェア。クラスタの場合、このソフトウェアにはOracle Clusterwareと Oracle ASM が含まれます。スタンドアロン・サーバーの場合、このソフトウェアにはOracle RestartとOracle ASMが含まれます。Oracle Database 12cでは、これらのインフラストラクチャ製品が組み合されて、Oracle Grid Infrastructureホーム(Grid_home
)という1つのソフトウェア・インストールになっています。
グリッド・ネーミング・サービス(GNS)
委任を受けた標準DNSゾーン内のホスト名をそのゾーンのIPアドレスにマッピングすることで、ホスト名を解決する汎用サービスです。GNSを使用すると、Oracle RACデータベース・ノードに対して動的ホスト構成プロトコル(DHCP)によるアドレスが使用されるため、デプロイメントが容易になります。また、GNSでは、SCANリスナーから戻されたホスト名の解決も行われます。
ハブ・アンカー
サポートされている1つ以上の他のノードのクラスタ・メンバーシップのための接続ポイントとして機能する、Oracle Flex Cluster内のハブ・ノード。これらのノードは、単一ハブ・アンカーとハートビートを交換します。
IPv4
インターネット・プロトコル・バージョン4。IPv4は、現在の標準のIPプロトコルです。IPv4は32ビット(4バイト)アドレスを使用します。通常、ドット区切りの10進数表記で表現されます。各オクテットの10進数の値は、192.168.2.22のようにピリオドで区切られます。
IPv6
インターネット・プロトコル・バージョン6。IPv4の後継として設計されたプロトコル。IPv6では、IPアドレスは通常、2001:0DB8:0000:0000:0000:0000:1428:57ABのように、コロンで区切られた8つのフィールドの16進数の値で表現されます。2001:DB8::1428:57ABのように、値が0のフィールドを圧縮することもできます。
OCRライター
各CRSDプロセスもOCRサーバーとして機能します。クラスタのCRSDプロセスの1つは、ディスク・グループまたはファイル、あるいはブロックまたはRAWデバイス対してI/Oを実行するOCRサーバーです。
Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)
Oracle ASMはOracle ClusterwareおよびOracle RACで使用される記憶域ディスクをディスク・グループ内で管理します。デフォルトでは、Oracle ClusterwareはOracle ASMを使用してOCRおよび投票ファイルを格納します。
Oracle Cluster Registry (OCR)
クラスタ・ノード・リストに関する情報およびインスタンスからノードへのマッピング情報を管理するOracle RAC構成情報のリポジトリ。OCRは、カスタマイズされたアプリケーション用のOracle Clusterwareリソース・プロファイルに関する情報も管理します。
Oracle Clusterwareスタック
Oracle Clusterwareスタックには、Oracleクラスタ・レディ・サービス、イベント・マネージャ、クラスタ同期サービスおよびOracle ASM(使用する場合)が含まれます。
Oracle Flex Cluster
ハブ・ノードと、サポートされる他のノードで構成された大きなクラスタ。ハブ・ノードは、現在のメンバーシップ・アルゴリズムを使用してクラスタを形成し、他のノードは、単一のハブ・ノードに対してメンバーシップを接続します。
ポリシー管理型
データベース管理者は、データベース・リソースを実行するサーバー・プール(汎用および空きを除く)を指定します。Oracle Clusterwareによって、データベース・リソースがサーバーに配置されます。
サーバーのカテゴリ化
一連のサーバー属性を使用して、クラスタ内のサーバーを様々なカテゴリに分類する方法。管理者は、受け入れるカテゴリを制限するようにサーバー・プールを構成できます。サーバー・カテゴリは、SERVER_CATEGORYパラメータの属性を提供して作成します。
起動試行の評価
Oracle Clusterwareがリソースを起動するときに実行する処理。この処理の間、Oracle Clusterwareはリソースのプロファイルに含まれるリソースの依存性を考慮します。
作業用コピー
ソフトウェアのみがインストールされたOracleホーム、またはインスタンス化された構成済のOracleホームのいずれかにできるゴールド・イメージのOracle ACFSスナップショット。