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C OLSNODESのコマンド・リファレンス

この付録では、olsnodesコマンドの構文およびコマンド・オプションについて説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

OLSNODESの使用

この項では、OLSNODESコマンドの使用に関連する項目について説明します。

概要

olsnodesコマンドは、クラスタに参加しているすべてのノードのリストおよびその他の情報を表示します。

このコマンドを使用して、クラスタが操作可能な状態であること、およびすべてのノードがクラスタのメンバーとして登録されていることをチェックできます。このコマンドは、ノード番号を取得する方法も提供します。

操作上のノート

このコマンドは、-n allオプションが使用されている場合にノード名のリストを取得するためにクラスタ検証ユーティリティ(CLUVFY)で使用されます。

このコマンドは、$ORA_CRS_HOME/binディレクトリに格納されています。このコマンドは、CRSデーモンが起動されている場合にのみ使用できます。

権限およびセキュリティ

このコマンドは、rootユーザー、Oracle ClusterwareをインストールしたユーザーまたはOracle Databaseをインストールしたユーザーとして実行できます。

OLSNODESコマンドのサマリー

olsnodesコマンドでは、キーワードは使用しませんが、1つ以上のオプションを指定できます。使用可能なオプションは、表C-1を参照してください。

構文

olsnodes [[-n] [-s] [-t] [node_name | -l [-p]] | [-c]] [-a] [-g] [-v]

コマンド・パラメータを指定せずに、olsnodesコマンドを発行すると、クラスタのノードのリストが戻されます。

[root@node1]# olsnodes
node1
node2
node3
node4

表C-1 OLSNODESのコマンド・オプション

オプション 説明
-n

クラスタに参加しているすべてのノードを表示し、割り当てられているノード番号も含まれます。

-s

ノードのステータス(activeまたはinactive)を表示します。

-t

ノード・タイプ(pinnedまたはunpinned)を表示します。

node_name

特定のノードの情報を表示します。

-l [-p]

ローカル・ノードを表示し、ローカル・ノードへのプライベート・インターコネクトを含めます。-pオプションは、-lオプションとともに指定したときのみ有効です。

-c

クラスタの名前を表示します。

-a

クラスタ内のアクティブなノードのみを重複なしで表示します。

-g

クラスタ検証の詳細情報を記録します。

-v

クラスタ検証の情報を冗長モードで記録します。My Oracle Supportからの指示があった場合にのみ、デバッグ・モードで使用します。

例1: 現在、クラスタ内にあるすべてのノードのリスト

現在、クラスタのメンバーであるノードをリストするには、次のコマンドを使用します。

[root@node1]# olsnodes
node1
node2
node3
node4

例2: クラスタ・メンバーのノード名およびノード番号の表示

クラスタ内の各ノードのノード名およびノード番号を表示するには、次のコマンドを使用します。

[root@node1]# olsnodes -n
node1    1
node2    2
node3    3
node4    4

例3: クラスタ・メンバーのノード・ロールの表示

クラスタ内の各ノードのノード・ロールを表示するには、次のコマンドを使用します。

[root@node1]# olsnodes -a
node1    Hub
node2    Hub
node3    
node4